意外と多い!高齢者が日常生活で困ることと解決方法

高齢者・介護 2023.12.27更新
意外と多い!高齢者が日常生活で困ることと解決方法

高齢になると体力の衰えや危険を察知する判断力の低下など、老人特有の問題が多くなり、日常生活において困ることが増えていきます。しかし、その悩みを周囲に相談できない高齢者は少なくありません。
そこで、具体的にはどのようなことができなくなっていくのか、高齢者が感じている生活上で困ることや解決方法について解説します。

目次

高齢者の日常生活の活動状況や困りごと

個人差はあるものの、年齢を重ねるにつれて次第に体力が落ちていくのが一般的です。そのため、これまでは普通にできていたことができなくなり困りごととなるケースが増えていきます。
内閣府が発表している65歳以上の高齢者(施設入所者を除く)を対象とした「令和4年 高齢者の健康に関する調査」によれば、約20%の高齢者が「健康状態が悪い」と感じています。ここでは、高齢者の日常生活での活動状況を見ていきましょう。

日常生活での活動状況

出典:内閣府「令和4年高齢者の健康に関する調査」
※1)調査対象者:65歳以上(令和4年10月1日現在)の男女(施設入所者を除く)
※2)標本数:男女合わせて4,000人

上記グラフの日常での活動状況をみると、「できない」と答えた高齢者が多い活動は「階段や手すりや壁をつたわらずにのぼる」「椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がる」「自分で食事を用意すること」「バスや電車、自家用車を使用し1人で外出」です。いずれも回答した高齢者の12%以上がこの項目でできないという回答を選択しています。

これは、以前内閣府が調査した「平成29年高齢者の健康に関する調査(p18)」のデータでも同じような活動が困りごととして挙げられていました。

高齢者の困りごとが増える理由

内閣府「平成29年高齢者の健康に関する調査(p18)」では、高齢者が難しいと感じる活動の調査を行い、そこでは4つの活動が高齢者にとって難しいと感じるとされています。

以下がその4つの活動です。

  1. 重いものを持ち上げる
  2. 立ったり座ったりする
  3. 階段を一階上までのぼる
  4. 夜にぐっすり眠る

上段3つについては、内閣府「令和4年の高齢者の健康に関する調査」にも共通していることです。
高齢になると筋肉が衰えるため、太ももを大きく上げる力が弱まります。この影響から、重いものを持ち上げる動作や階段をのぼる動作、立ったり座ったりという動作が困難になっていきます。

内閣府「令和4年の高齢者の健康に関する調査」の日常生活の活動状況では、多くの方が階段を手すりや壁をつたわらずにのぼることや椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がることができないと回答していました。(内閣府「令和4年高齢者の健康に関する調査(p17)」問2の回答)
上記データから見ても65歳以上の高齢者の身体機能が徐々に低下していることがわかります
身体機能の低下はさまざまな動作の困りごとにつながります。
この先も問題なく生活できれば良いのですが、小さなアクシデントによって怪我をし、その怪我が原因で心身が弱ると活動意欲が減退してしまうこともあります。動けるうちから、困りごとに対する策を講じておくようにしましょう。

高齢のご両親が心配な方へ
HOME ALSOKのみまもりサポートを導入しませんか

日常生活で利用可能な高齢者のための支援サービスは?

上述の通り、多くの高齢者は身体上に何らかの悩みを抱えています。特に、一人暮らしの高齢者や高齢者夫婦だけの世帯では、掃除や買い物、食事の支度といった日常生活に困りごとを抱えていることもあります。生活がままならなくなってしまう前に、支援サービスの利用を検討することをおすすめします。

家事代行サービス

買い物や掃除、料理など日常的な支援であれば、家事代行サービスを利用する手段があります。高齢者向けの家事代行サービスもあり、重いものの移動や高いところの掃除、公共料金等の支払いなど高齢になると難しくなる家事を代行してくれます。
ただし家事代行サービスは、介護保険外のサービスです。1回につき1万円以内で利用できる場合が多いですが、利用する回数が多いと金銭面が負担になることも考えられます。

介護サービス

要介護者に向けた介護サービスです。介護老人福祉施設や介護老人保健施設といった施設サービスや、住宅介護支援といったサービスを受けることができます。こちらも介護保険内で利用できます。

訪問介護サービス

訪問介護サービスは、要介護者に対して、介護福祉士やホームヘルパーが自宅を訪問し、入浴、排泄、掃除、洗濯などの援助や通院時の外出サポートといったお世話をしてくれるサービスです。この訪問介護サービスは、介護保険が適用されます。

介護予防サービス

介護予防サービスは、要支援者向けのサービスです。状態が悪化しないように、生活機能の向上と自立した生活の維持を目的としています。サービス内容は、訪問入浴介護やリハビリテーション、福祉用具のレンタルなどがあります。デイケアともいい、介護保険内でサービスを受けることができます。

介護保険外のサービスは、誰でもサービスを受けることができます。ただし、介護保険で用意されているサービスを利用する場合は、基本的に自分から請求しなければなりません。
介護に関するサービスの利用には介護保険を申請して「要介護認定」を受ける必要があります。申請の仕方については地元の「地域包括支援センター」か「市区町村の介護保険担当課」に相談するといいでしょう。
介護保険申請をすると30分から1時間ほどの訪問審査があり、その審査の結果、介護が必要であると認定されるとサービスを受けられるようになります。要支援と要介護について詳しくは以下のコラムをご参考にしてください。

ALSOKグループでは、各種介護サービスをご提供しています。
介護でお困りのことがあれば、ALSOKの介護サービスへご相談ください。

くらしの安全を支える ALSOKの介護

要介護認定で実際に利用できる介護サービスとは?

「要介護」は1~5段階まであり、段階に応じて利用できるサービスが分かれています。1~5までのどの段階でも利用できるのは、「身体介護」「通院等乗降介護」「生活援助」の主に3つです。

身体介護

「身体介護」に該当するサービスとしては、食事・入浴・移動・排泄の介助、おむつ交換、着替えの手伝いなどが挙げられます。寝たきり状態になってしまった場合には床ずれ防止のための体位変換や洗面、歯磨きの介助なども含まれます。

通院等乗降介護

「通院等乗降介護」とは、病院や役所など外出が必要なとき、ヘルパーが車の運転や乗り降りを介助してくれるサービスです。

生活援助

「生活援助」では、調理、掃除、洗濯など生活全般に関するサポートを受けることができます。日用品や食材などの買い物やゴミ出し、さらに薬の受け取りまで代行してもらえるので、自分でできないことが増えた高齢者でも生活の困りごとを解消することができます。

介護予防サービス

「要支援」で受けられるのは訪問による「介護サービス」ではなく「介護予防サービス」です。
「要支援」は身体介護や生活援助などの区別はなく、「介護予防通所介護」や「介護予防通所リハビリ」、「介護予防訪問介護」に分かれており、1カ月単位の定額料金で利用することができます。

以上のように、「要支援」も「要介護」も介護保険を利用して在宅でサービスを受けることが可能です。

ALSOKではグループ会社を通じて在宅介護サービスを提供しています。

介護保険を使わずに生活をサポートしてもらえるサービスとは?

介護保険以外で高齢者の日常生活をサポートしてもらえるサービスには、民間企業やボランティア、NPO法人などが主体となって提供している以下のようなサービスがあります。

買い物介助サービス

大手スーパーマーケットでは買い物介助サービスを行っています。スーパーマーケットで購入したものを後で届けてくれるサービスや電話などで注文して届けてもらうサービスなど、さまざまなサービスがありますので問い合わせてみるといいでしょう。このほかにもコンビニエンスストアによる宅配や生協などの食材宅配を利用する方法もあります。
また、家事代行サービスを利用して買い物を依頼することも可能です。宅配業者が運営する「みまもり」サービスなどでも買い物介助サービスを行っているところがあります。

食事支援サービスや配食サービス

ひとりで調理するのが難しく思うように食事できないという場合は、食事支援サービスや配食サービスを利用するといいでしょう。食事支援サービスは市区町村で支援しているケースや、民間企業やNPO法人、さらにボランティアが運営しているサービスもあります。まずは役所・役場などに問い合わせてみましょう。

清掃・家事代行サービス

掃除が難しい場合や、お風呂場や換気扇などを掃除したいがひとりではできそうもないといった場合には、掃除や片付け支援などのサービスを利用しましょう。とくに衛生面で住居環境が悪化すると健康にも影響しますので、不衛生にならないようにためらわずに依頼してしまうのが正解です。ALSOKではこのようなお困りごとやお悩みを解決する清掃・家事代行サービスを提供しています。

離れて暮らす親が気にかかるときは

高齢のご両親と離れて暮らしていると、体調不良で倒れてしまわないか、災害時は大丈夫かなど不安に思うことがあるでしょう。

そこでおすすめなのが、ALSOKの見守りサービス「HOME ALSOK みまもりサポート」です。体調が悪いときに、緊急ボタンを押すことでいつでもガードマン(警備員)が駆けつけます。あらかじめ持病やかかりつけ医を登録すると、ガードマン(警備員)が救急隊員に伝達するため安心です。
また、体調や健康について気になるときは相談ボタンを押すことで看護士資格を持つスタッフに24時間相談することができます。室内での熱中症リスクを察知した際はご利用者様に音声で警告し、災害時には緊急速報メールを自動で読み上げます。オプションでご家族にもみまもり情報をメール通知することができ、見守る側、見守られる側、双方が使いやすい設計となっています。

その他、専用のタグと感知器を用いて、生活リズムや温湿度で異常を見守り、在宅時の安否確認ができる「みまもりパック」もご用意しています。

ご両親の安否確認や見守りサービスのご利用を検討されている場合は、お気軽にALSOKにご相談ください。

日常生活で困ることが増えたら一人で悩まずに相談しましょう

ご両親の心配も大切ですが、自分のために備えておくことも重要です。在宅中、緊急時に適切に対応できるか不安な場合には、緊急時に助けを呼べるみまもりサービスの利用を検討するとよいでしょう。

ALSOKの「みまもりサポート」は、月々1,870円(税込)からニーズに合わせてさまざまなプランをお選びいただけます。相談は無料、専門のアドバイザーが相談に応じます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事に関連する商品

HOME ALSOK Connect
お買い上げプラン
月額費用4,070円(税込)
  • スマホで簡単に警備操作
  • 24時間365日の徹底警備。緊急時にはガードマンが現場に急行
  • お手頃価格で家計も警備も安心
HOME ALSOK アルボeye
カメラ稼働式
月額費用2,750円(税込)
  • 自宅内に設置したカメラの映像をスマホでいつでも確認!
  • もしもの際はメールで異常を通知+ガードマンが駆けつけ
  • ご高齢者様の見守りなどの利用にも