子ども向けの防犯対策!クイズで「犯罪から身を守る方法」を学ぼう

子ども 2024.12.23更新(2020.08.25公開)
子ども向けの防犯対策!クイズで「犯罪から身を守る方法」を学ぼう

登下校中などに怖い目にあったことのある小学生は「45人に1人」。
留守番中に不審者が訪ねてきたことのある小学生は「13人に1人」。
これはALSOKが小学校の先生を対象に実施したアンケートからわかってきた事実です。

登下校中に危険を感じたという場所で多いのは通学路で、タイミングは下校中です。幼稚園児や保育園児と違って小学生は、親や先生など大人がいつも一緒にいられるわけではないので、子どもたちにある程度自分自身で身を守れるように知識を与えておく必要があります。
とはいえまだ相手は子どもであり、ありふれた防犯教室のようなものを開催しても右から左に聞き流されてしまうかもしれません。子どもの興味関心を引きつけ、心に残るような教え方をする必要があります。

この記事では全国で延べ約6万回、約186万人に出張教室を実施してきた「ALSOKあんしん教室」のノウハウをもとに、子ども向けの防犯対策をご紹介します。

目次

子ども向け防犯対策の基本は「いかのおすし」

子どもに自分で身を守る術を教える際に基本となるのは「いかのおすし」です。この標語とその意味をしっかり覚えて身に着けておくことで、犯罪に巻き込まれる可能性を減らすことができます。
コツは、ことあるごとに繰り返し教え続けることです。子どもたちが実際に危険な場面に出くわした際に、無意識のうちに正しい行動を取れるようにしておくのが理想です。

「いかのおすし」クイズ画像
「いかのおすし」標語画像

標語と取るべき行動について教えたら、それを一緒に反芻します。
「いか○○」のようなボードを作って子どもたちに○部分に入る言葉を考えてもらうようにすると、さらに効果的に記憶に残すことができます。

「防犯クイズ」で楽しみながら不審者から身を守る知識を習得

次は、標語で教えた「危険を感じたときに取るべき行動」を実際に子どもたち自身で考えてもらい、知識と行動を結びつける練習を行います。これをすることで危険な状況に置かれたときに反射的に正しい行動を取れるようにすることが狙いです。

クイズ形式にして、子どもたちに問題を出して答えてもらうと、より具体的にどういう場面を想定しているかを理解しやすくなります。例題をいくつかご紹介します。

クイズ1.「この中でついていってはいけないと思う人はどの人ですか?何回手を挙げてもいいよ」

この中でついていってはいけないと思う人はどの人ですか?クイズ画像

このようなボードを作り、子どもたちに見せながら質問を投げかけます。もちろん、全員が知らない人のはずなので、正しい答えは「全員が×」です。しかし、実際にやってみると子どもたちは見かけだけで判断して、右上のニコニコしたおじさんには「ついていってもいい」と思いがちだということがわかります。
ここでは、どんなに親切そう・優しそうに見えても、知らない人には絶対についていってはいけないことを再度強調して教えるようにします。

クイズ2. 「『いいゆだな』はなぜ守らなければいけない?」

お留守番時には、「いいゆだな」を約束事として守るように子どもに伝えましょう。「いいゆだな」は、以下の言葉の頭文字から作られた標語です。

  • 「いえのカギを見せない」
  • 「いえのまわりを良く見る」
  • 「ゆうびんポストをチェック」
  • 「だれもいなくてもただいま!」
  • 「なかに入ってすぐ戸締まり」

では、この「いいゆだな」はどうして守らなければいけないのか、子どもたちに問いかけてみましょう。

「いいゆだな」クイズ画像

1.「いえのカギを見せない」の答え

正しい答えは「お留守番することがわかってしまうため」です。不審者に留守番をすることがバレてしまうため、家のカギは使うまでしまっておくように呼びかけましょう。

2.「いえのまわりを良く見る」の答え

正しい答えは「近くに人が隠れているかもしれないから」です。家に入る前は、怪しい人が周りにいないかチェックしてから入るよう呼びかけましょう。

3.「ゆうびんポストをチェック」の答え

正しい答えは「郵便ポストがいっぱいだとその家が留守だと思われてしまうから」です。また、郵便物が盗まれ、個人情報が知られてしまうおそれがあることも伝えましょう。

4.「だれもいなくてもただいま!」の答え

正しい答えは「家の中にお家の人がいるんだな、って思ってくれるから」です。また、家の中に泥棒がいた際、大きな声にびっくりして逃げる可能性もあります。

5.「なかに入ってすぐに戸締まり」の答え

正しい答えは「カギをかけ忘れたら誰かが入ってくるかもしれないから」です。泥棒や不審者はカギのかかっていない玄関や窓から入ってくるため、帰ってきたらすぐに戸締まりするように教えましょう。

「いいゆだな」クイズの答え画像

クイズ3.「街に潜む危険な場所を探そう」

「街に潜む危険な場所を探そう」クイズ画像

外出するときは、街の危険な場所に近づかないことが大切です。子どもたちに上記の絵を見せて「どの場所が危ないか」を問いかけてみましょう。どうしてその場所が危ないと感じたのか理由も一緒に聞いてみましょう。答えは、以下の通りです。

「街に潜む危険な場所を探そう」クイズの答え画像
  1. 人があまり通らない道や場所
  2. 人のいない自転車置き場
  3. 空き家、空きビル
  4. 薄暗い道
  5. 駐車場
  6. 地下道
  7. 見通しの悪い公園
  8. 薄暗い道や建物の影

危ない場所の共通点として「まわりから見えにくい場所」「誰もが入りやすい場所」が挙げられます。人通りの少ない場所や暗い場所、見えにくい場所には、不審者が潜んでいる可能性があり、連れ去りなどの危険性があります。周りから見えにくかったり人があまりいなかったりすると、大人は子どもの危険に気づかず助けることができません。必ず、人通りが多く、明るい道を利用するよう子どもたちに呼びかけましょう。

上記クイズのほか、あんしん教室のエッセンスをまとめた「親子でかくにん あんしん教室 BOOK」を公開していますのでぜひご覧ください。

また、ALSOKでは遊びながら子どもに防犯の心得を身につけさせることのできる「ぼうはんかるた」を無償でご提供しています。ご家庭でも気軽にご利用いただけますので、親子間の防犯コミュニケーションを深めるきっかけとしてぜひご活用ください。

小学校での学習にも活用可能

ALSOKあんしん教室にご興味のある方は、こちらで講義の内容等をご紹介していますので、ぜひ一度ご覧ください。あんしん教室の様子を説明したページでは、より具体的な教室の進め方やワークショップの内容などもご紹介しています。ご自身で同様の教室を実施する際にもご活用いただけます。

子どもに防犯意識を芽生えさせるコツ

どのように子どもに防犯意識を芽生えさせるのか、ここではそのコツを解説します。

繰り返し何度も伝える

子どもに防犯の大切さを伝える際、大人は「気をつけてね」と声をかけてしまいがちです。しかし、「わかった」と返事をしている子どもの中には、何に気をつければ良いのかわかっていない子も多くいます。そのため、子どもに防犯意識を芽生えさせるには、具体的に何に気をつけることが必要なのか繰り返し伝えるようにしましょう。「いかのおすし」や「いいゆだな」などの合言葉を使い、何度も教えるようにします。

実際に体を動かしながら伝える

実際に体を動かしながら確認することも大切です。例えば、登下校で使う通学路を一緒に歩きながら危ない場所や子ども110番の家の場所を確認したり、不審者に声をかけられたときの対応方法を実践したりすると良いでしょう。

「なぜ」を具体的に伝える

子どもに聞き流されないためには伝え方も工夫しましょう。「なぜ危ないのか」「なぜ防犯が必要なのか」「何に気をつけるのか」など、「なぜ」を具体的に伝えることで、子どもが納得しやすくなり、防犯意識の向上に繋がります。

過度に怖がらせない

防犯の大切さを伝えることは重要ですが、過度に怖がらせないように注意しましょう。「外=怖い場所」と認識してしまうと、登下校さえ不安になってしまい、学校に通えなくなるおそれもあります。幼いうちはクイズのほかに絵本なども織り交ぜ、楽しみながら防犯について学ぶのが理想です。

子どもを犯罪から守るALSOKの防犯サービスやグッズ

子どもを1人で留守番をさせなければならなくなったときや登下校中など、親が見守りたくても難しい場面はたくさんあります。そんなときに大切なお子さまの「安全・安心」を守るためのALSOKの家庭向けサービスがあります。

まもるっく画像

登下校時や習いごとなど家の外での見守りには、GPS搭載の携帯端末「まもるっく」が最適です。
「まもるっく」は、GPS機能でいつでもお子さまの現在位置を確認でき、スマートフォンと同様に保護者の連絡先を登録しておけば通話も可能です。
また、緊急時には端末のストラップを引くことで「緊急通報+防犯ブザーの鳴動」を同時に行うことができます。緊急通報があると、保護者へすぐに通報現場の位置情報と状況が通知されます。ご依頼があればALSOKの駆けつけ対応も行っております。
共働き世帯などでお子さまを1人でいさせる時間が長く心配という方は、ぜひ利用をご検討ください。

スマホゲート画像

留守中の空き巣や子どもの留守番中の居空きなどに備え、住宅全体の防犯を行う場合は、ホームセキュリティの導入がおすすめです。ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つからお選びいただきます。
セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときには、ALSOKの依頼駆けつけが利用可能です。
オンラインセキュリティは、異常発生時には自動でALSOKが駆けつけます。さらにスマートフォンを持っているだけで、帰宅時に簡単に警備解除が可能なスマホゲートもご用意。また、防犯カメラとアプリ連携ができ、外出中でもリアルタイムで映像を確認できます。
ALSOKのホームセキュリティは、在宅中も警備をセットできるので、就寝中や子ども1人での留守番時にも安心です。留守中だけではなく、在宅中の安全を守るにはホームセキュリティの導入をおすすめします。

アルボeye画像

また留守番中の子どもを見守るなら「アルボeye」がおすすめです。アルボeyeは、センサー付きのカメラを自宅に設置。カメラの映像はスマートフォンで確認ができるため、お子さまが安全に留守番できているかどうかを確認できます。お子さまの帰宅をお知らせすることも可能です。緊急時は、必要に応じてALSOKに駆けつけを依頼することもできます。留守番中のお子さまが心配という方は、「アルボeye」の導入がおすすめです。

まとめ

今回は、子ども向けの防犯対策について解説しました。
お子さまが小学生に上がると、大人の目の届かないところで行動することが増えてきます。特に共働きの家庭では、子どもだけで留守番する機会もあるかもしれません。そのようなときに危険な目に遭わないために、防犯クイズなどを活用し、親子で楽しみながら防犯に関する知識を身につけるのがおすすめです。また、助けを呼べる防犯ブザーや留守番を見守ることができるカメラの設置など、万一に備えて防犯グッズや防犯サービスも活用しましょう。

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