「犯罪から身を守る方法」小学生にはどう教えたらいい?
クイズで楽しみながら学べる防犯対策
登下校中などに怖い目にあったことのある小学生は「45人に1人」。
留守番中に不審者が訪ねてきたことのある小学生「13人に1人」。
これはALSOKが小学校の先生を対象に実施したアンケートからわかってきた事実です。
登下校中に危険を感じたという場所で多いのは通学路で、タイミングは下校中です。幼稚園や保育園と違って小学生は、親や先生がいつも一緒にいられるわけではないので、子どもたちにある程度自分自身で身を守れるように知識を与えておく必要があります。
とはいえまだ相手は子ども、とおり一辺に防犯教室のようなものを開催しても右から左に流れてしまうのが石の山。子どもの興味関心を引きつけ、心に残るような教え方をする必要があります。
ここでは全国で延べ約5万回、約150万人に出張教室を実施してきた「ALSOKあんしん教室」のノウハウをご紹介します。
小学生の防犯の基本は「いかのおすし」
小学生に自分で身を守る術を教える際に基本になるのは「いかのおすし」です。この標語とその意味をしっかり覚えて身に着けておくことで犯罪に巻き込まれる可能性を少なくすることができます。
コツはことあるごとに繰り返ししつこいぐらいに教える続けること。子どもたちが実際に危険な場面に出くわした際に、無意識のうちに正しい行動がとれるようにしておくことがポイントです。
標語と取るべき行動について教えたら、それを一緒に反芻します。
「いか○○」のようなボードをつくって子供達に○部分に入る言葉を考えてもらうようにすると、さらに効果的に記憶に残すことができます。
「防犯クイズ」で興味を引きながら身を守る知識を習得
次は標語で教えている「危険を感じた時に取るべき行動」を実際に子どもたち自身の頭で考えもらい、知識と行動を結びつける練習を行います。これをすることで危険な状況に置かれた時に反射的に正しい行動をとれるようにすることが狙いです。
クイズ形式にして子どもたちに問題を出して答えてもらうとより具体的にどういう場面を想定しているかを理解させることができます。
たとえば、「知らない人には、ついていかない」を教えるときの問題はこうです。
問題:
「この中でついていってはいけないと思う人はどの人ですか?何回手をあげてもいいよ」
このようなボードを作って、子どもたちに提示しながら質問を投げかけます。もちろん、全員が知らない人のはずなので、正しい答えは全員が×です。
しかし、実際にやってみると子どもたちは見かけだけで判断して、右上のニコニコしたおじさんには「ついていってもいい」と思いがちだということがわかります。
ここではどんなに親切そうでも優しそうでも、知らない人には絶対についていってはいけないことを再度強調して教えるようにします。
あんしん教室のエッセンスをまとめた「親子でかくにん あんしん教室 BOOK」を公開していますのでぜひご覧ください。
また、ALSOKでは遊びながら小学生に防犯の心得を身につけさせることのできる「ぼうはんかるた」を無償でご提供しています。こちらはご家庭でも気軽に利用していただくことができますので、親子間の防犯コミュニケーションを深めるきっかけとしてぜひご活用ください。
小学校の先生へ
ALSOKあんしん教室にご興味のある方はこちらで講義の内容等をご紹介していますので、ぜひ一度ご覧ください。あんしん教室の様子を説明したページではより具体的な教室の進め方やワークショップの内容なども紹介していますので、ご自身で同様の教室を実施したいとお考えの方はぜひご覧ください。
ALSOKは小学生のお子さまの身を守るためのサービスやグッズの提供も行っています
ひとりで留守番をさせなければならなくなったときや登下校中など、親がみまもりたくてもなかなかそうもいかない場面もたくさんあります。そんなときに大切なお子さまの「安全・安心」を守るためのALSOKの家庭向けサービスがあります。
たとえばALSOKのホームセキュリティを導入すると、離れた場所にいてもお子さまの帰宅をメールで知ることができますし、不審者の侵入や火災やガス漏れも自動で検知しガードマンが駆けつけます。
また、お子さまだけでの留守番時に室内の様子をいつでもスマホで確認することができる「HOME ALSOK アルボeye」という商品もあります。
登下校時など家の外でのみまもりには、GPS搭載の携帯型情報端末「まもるっく」が最適です。
緊急時にはストラップを引くだけでGPS情報を頼りにガードマンが駆けつけますし、通話機能もついているので安否確認をすることもできます。また、お子さまの帰りが遅くて心配というときなどにはGPSを利用して現在地を確認することができます。
共働き世帯などでお子さまをひとりでいさせる時間が長く心配という方はご利用を検討されてみてはいかがでしょうか。