家庭用金庫にはどんな種類がある?選び方のポイントを詳しく解説!
重要な資産や書類などを所持・保管する場合、常に火災や盗難の危険に気を配る必要があります。そのため、ホームセキュリティの一環として、家庭用金庫の導入を考えているという人もいるのではないでしょうか。そこで、ここでは機能面や鍵の種類、設置スペースやデザインなどに注目しつつ、家庭用金庫の選び方について詳しく解説していきます。
家庭用金庫にはどんな機能が備わっている?
家庭用金庫には「耐火金庫」「防盗金庫」「データセーフ金庫」「手提げ金庫」など、さまざまな機能を備えたタイプがあります。
「耐火金庫」は、火災に対して高い耐久性を持つ家庭用金庫です。あらゆるケースの火災を想定して作られているので、金庫の収納物を焼失から防ぐことができます。ただし、工具などを使って金庫を直接破壊するような行為には弱い一面もあります。
「防盗金庫」は、耐火性能よりも持ち去りやこじ開けに対する耐性に重点を置いた金庫です。床に固定する仕掛けがあったり、重量があって簡単には動かせないようになっていたりして、ドリルやハンマーなどの工具を用いた破壊行為に強く、バーナーによる溶断にも耐えられるよう設計されています。ただし、本格的な防盗機能を持つ金庫はどうしても重量も重く、大型になりがちで、一般家庭に置くにはあまり適しているとはいえません。逆に家庭用として手頃なサイズの金庫を選ぶと防盗金庫としての性能はあまり当てにすることはできません。より高い防盗性能を望むのであれば、置き場所もそれなりの広さと耐荷重のある場所を用意する必要があります。
「データセーフ金庫」は、磁気メディアの保管に適した家庭用金庫です。60℃前後でデータが破損してしまう磁気メディアの特性に配慮し、耐熱機能が高く、火事などの際にも一定時間金庫内の温度を52℃以下、湿度を80%以下に抑える機能を持っています。
「手提げ金庫」は、手で持ち運ぶことを想定した家庭用金庫です。コンパクトで持ち運びやすく、いろいろな場所に置くことができます。また、こちらで紹介したもの以外にも家庭用金庫にはさまざまなタイプがあり、複数の機能を併せ持った金庫も存在します。
耐火を目的する時には気を付けないといけないのは、宝石類や骨とう品・美術品です。宝石類は、高熱により変色や破損する恐れがあります。また、絵画や掛け軸のような美術品は宝石類よりも低い温度で変色・破損する可能性が高いので、それぞれの耐熱温度を考慮したうえで金庫に入れる必要があります。52度以上で変色・破損の恐れがあるものは、データセーフ金庫でも火災の高温から守ることはできません。
出典「日本アイ・エス・ケイ株式会社製品カタログ」
家庭用金庫は鍵の種類も豊富
金庫を選ぶ際には、どんな種類の鍵で施解錠をするのかも重要です。
代表的な鍵の種類としては、「ダイヤル式」「シリンダー式」「テンキー式」「ICチップ式」、さらに「生体認証式」「複数の鍵の複合型」などがあります。
「ダイヤル式」は、ダイヤルを回して事前に設定された数字で止めるという作業を繰り返すことで、金庫を解錠する方式です。解錠に鍵を必要としないため、鍵の紛失を心配しなくていいというメリットを持ちます。加えて、電子回路を使っていないので、停電が起こった際にも問題なく施錠・解錠が可能です。
「シリンダー式」は、鍵穴に鍵を差し込んで施錠・解錠を行う方式です。解錠のための番号を記憶する必要がないものの、鍵の紛失・盗難には気をつけなければいけません。
「テンキー式」は、金庫に設置されたテンキーのボタンで暗証番号を入力し、解錠する方式です。プッシュ式と呼ばれることもあり、暗証番号は任意に設定・変更することができます。
「ICチップ式」は、ICチップが埋め込まれたカードなどを利用して施錠・解錠する方式です。ロックシステムに履歴情報が記録されるので、施錠・解錠の記録や管理が容易です。
「生体認証式」は、顔認証・指紋認証・指静脈認証などの生体認証システムを使って、ハイレベルなセキュリティを実現します。ダイヤルの数字を忘れたり、暗証番号が外部に漏れたりといったリスクがなく、鍵の紛失に注意する必要もありません。
「複数の鍵の複合型」は、2種類以上の鍵の方式を用いて金庫の施錠・解錠を行います。ダイヤルとシリンダーが設置されているタイプ、テンキー入力とICカードが要求されるタイプなど、いろいろなものがあります。
目的・設置スペース・デザインなどから自分にぴったりの金庫を選ぼう!
家庭用金庫の選び方で一番のポイントとなるのは、どういった目的で金庫を導入しようと考えているかです。火災が怖いなら耐火機能を、盗難被害を防ぎたいなら防盗機能を優先する必要があります。また、金庫を設置するスペースにも注意しなければいけません。工具などで破壊できず、容易に運び出せない金庫となれば、当然そのサイズは大きくなります。目的に合った金庫を見つけたら、自宅にその金庫を設置できるだけのスペースがあるのか、置こうとしている場所はその重量に耐えられるのか、などをよく確認することが重要です。
加えて、家庭用金庫はデザイン性も大切です。これまで金庫といえば無機質で事務的なイメージのものばかりでしたが、最近はメーカーによってはオシャレなデザインの金庫も販売されているので、部屋の雰囲気に合ったものを選べば、インテリアとしての効果も期待できます。
家庭用金庫だけでは防犯機能が不充分?
どれだけ優れた家庭用金庫でも、それだけでは充分な防犯機能が備わっているとはいえません。重要なのは複数の防犯アイテムや防犯システムを利用して、自宅のセキュリティを総合的に強化することです。たとえば、火災や空き巣被害などが起こった際に素早く感知して対応してくれるようなシステムがあれば、セキュリティレベルは高まります。
ALSOKのホームセキュリティなら、自宅を24時間365日見守ることが可能です。もし火災が起こっても素早く感知できますし、空き巣などが侵入した場合は迅速にガードマンが駆けつけるので、セキュリティレベルを高い水準で保つことができます。
プロに依頼してホームセキュリティを実現しよう!
家庭用金庫にはさまざまな機能があり、鍵の種類も豊富です。自分の目的に合ったものを検討しつつ、自宅に設置できるスペースはあるか、部屋の雰囲気に相応しいデザインかなどといった点にも留意して選択しましょう。
ただし、前述のように家庭用金庫では、耐火機能はそれなりでも、防盗機能はほとんど期待できないということもありますので、ホームセキュリティなどを導入して、泥棒に対するセキュリティを強化しておくなどの対策が必要です。
ALSOKのホームセキュリティなら相談は無料。さまざまなプランの中からニーズに合ったものをお選びいただけます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。