介護を拒否するのはなぜ?親の気持ちや対応方法をご紹介
当たり前のことですが、自分の年齢に比例して親も歳を重ねていきます。その結果、介護が身近な問題になっている人もいるのではないでしょうか。同居をしたいけれど親の方から拒否をされている人、認知症の症状で親に介護拒否されている人、さまざまな人がいます。この記事では、そんな介護を拒否する親の心理や対応策について紹介します。
要介護者になったときの思いとは?
超高齢社会の今、介護は誰にでも起こり得る問題です。しかし、親に介護が必要になった人の中には、「あんなにしっかりしていたのに」と落ち込んでしまう人もいるでしょう。自分の親はいつまでも元気でいると思ってしまう気持ちは、多くの人が持っていることでしょう。それと同じように、「まさか自分に限って」と親自身も信じられない思いを抱えているのです。「誰の世話にもなりたくない」という気持ちに反して、人の世話にならなければならない状況に苛立つ要介護者も少なくありません。自信喪失や悲しみなどの感情も介護拒否につながります。
なぜ介護拒否をするの?考えられる理由は3つ
親が介護を拒否するケースは、3つあります。1つ目は、親が子どもに迷惑をかけまいと遠慮をして拒否するケースです。実際は不安なのに、子どもに言い出せずにいます。2つ目は、認知症の症状による介護拒否です。自分の状況が理解できずに介護を拒否してしまいます。3つ目は、「まだ一人で大丈夫」や「自分でやりたい」と親自身が感じて拒否するケースです。「子どもの世話にはならん!」と意地を張っている親もいるでしょう。
とくに拒否の多い介護シーンをご紹介
要介護者の中には、入浴を拒否する人も少なくありません。とくに、認知症の人の場合は理解力の低下によって、入浴の必要性を感じられないため「入らない!」と拒否することも多いようです。もちろん、単純に面倒くさいという理由の人もいます。まずは、入りたくない理由を考え、相手の気持ちに寄り添うことが大切です。もしかしたら、裸になるのが恥ずかしいのかもしれないし、痛いところがあるのかもしれません。介護では無理強いはせず、「一緒に行った温泉の素を入れたお湯だよ」や「少し温まるとよく眠れるよ」など上手に声を掛けることが大切です。
そのほか、トイレ介助を拒否する要介護者もいます。しかし、トイレに間に合わないのではないかという心配から何度も声を掛けてしまうのは逆効果です。まずは、自分でトイレに行けるよう環境を整えることをおすすめします。たとえば、トイレ内や廊下に手すりを付けたり、ポータブルトイレを設置したりする方法が有効です。また、本人の「恥ずかしい」という感情に寄り添い、排泄時はトイレの外に出るなどの配慮も必要でしょう。
ただし、これらの方法の効果は個人差があります。介護拒否が続く場合は、無理をせず介護の専門家に相談することも大切です。
介護拒否への対応心得
- できるだけ認める姿勢を
- 時間をおいてみる
- 威嚇は絶対にしない
- 気持ちを傷つけない
- ひとりで悩まず外部に相談
ALSOKのサービスは介護レベルに合わせられる
ALSOKには、介護レベルに合わせて利用したいさまざまなサービスがあります。外出時や遠距離で、一人で過ごす親が心配という人には、「HOME ALSOK アルボeye」がおすすめです。自宅に設置したカメラで親の様子をスマホで確認できます。カメラにはスピーカーがついているので、話し掛けることも可能です。もしもの時は、ガードマンの駆けつけを依頼することが出来ます。
また、離れて暮らす親が心配な人には、「HOME ALSOKみまもりサポート」で緊急時の対策をしましょう。24時間365日、ボタンを押すとガードマンが駆けつけてくれるので離れていても安心ですし、健康相談などのサービスもあります。
そして、介護拒否が強く家族では対応できない場合には、ALSOKの介護サービスを利用する方法もあります。介護のプロが本人の状態に合わせて、最適な介護を提供致します。
親の気持ちに寄り添うことが大切
親に介護が必要になったとき、「あんなにしっかりしていたのに」と子どもが感じるのと同様に、親自身も「なんで自分が?」という思いを抱えています。そのため、介護を拒否する親の気持ちに寄り添い、適切なサポートをすることが大切です。ALSOKのサービスなら、いざというときに備えておくことができます。お互いが安心して暮らせるよう、親の状況に合わせたサービスを検討してみてはいかがでしょうか。