高齢者の転倒は思わぬ事態を招く!?離れて暮らす親を守る方法
高齢の親と一緒に歩いていて、ヒヤッとした経験はありませんか。「こんな小さな段差で?」と驚くような場所で転倒する高齢者も少なくありません。なかには、何もないところで転んでしまう人もいます。若い頃なら笑い話で済みますが、高齢者の場合は転倒が思わぬ事態を招くこともあります。この記事では、高齢者を転倒から守る方法について解説します。
目次
転倒が高齢者に与えるリスクとは?
転倒が高齢者に与える危険性は、足を捻ったり腕を骨折したりなどの外傷だけではありません。転倒し入院すると、入院中はベッドでほぼ寝たきりの生活を送ることになります。その結果、足の筋力が低下し、車椅子生活を余儀なくされる人も珍しくありません。また、高齢者は若い人に比べて怪我が治りにくいため、入院期間が長引き認知症を発症することもあります。転倒に対する恐怖心がトラウマになり、自宅にこもりがちになる人も多いです。そのまま寝たきりになってしまう高齢者もいます。
多くの高齢者は自宅内で転んでいる
東京消防庁の調査によると、令和4年に転倒事故で救急搬送された高齢者の人数は61,507人で、過去6年間で最も多い数値になっていることがわかります。
また、高齢者の転倒事故の発生場所では「住宅等居住場所」がもっとも多く60.4%となっていて、転倒場所の詳細をみてみると、1位が「居室・寝室」、2位が「玄関・勝手口」、3位が「廊下・縁側」といずれも屋内であることがわかります。
たとえどこにも出かけずに家にいたとしても、高齢者の場合は転倒するリスクが高いということを示しています。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
---|---|---|---|---|---|
事故発生場所 | 居室・寝室 | 玄関・勝手口 | 廊下・録側 | トイレ・洗面所 | 台所・調理場・ダイニング |
救急搬送人員 | 22,282人 | 3,212人 | 2,252人 | 1,029人 | 834人 |
住宅等居住場所における高齢者の「ころぶ」事故の発生場所上位5つ(平成30年)
なぜ高齢者は転倒しやすいのか
下肢筋力の低下や病気の後遺症により、高齢者は転倒しやすくなります。若い頃のように足を高く上げられない人もいるため、すり足状態で歩く高齢者も多いです。さらに、白内障や視力低下によって段差が認識しづらい人もいます。そのため、カーペットや敷居のようなほんの少しの段差にもつまずいて転倒してしまうのです。
高齢者の転倒を防ぐには対策が必要
高齢者の転倒防止には、まず、転倒しにくい環境を作ることが必要です。たとえば、介護リフォームで廊下や玄関に手すりを付けたり、段差をなくしたりする方法があります。それから、つまずきやすいカーペットは敷かないようにするのもよいです。外出時には、滑りにくい靴を履くのも転倒予防に効果的でしょう。さらに、高齢者本人の筋力アップを図るのも転倒防止になるため、無理せず続けられるような簡単なストレッチやトレーニングを日課に取り入れるのもおすすめです。
親と一緒に暮らしている場合は転倒に気付くことができますが、親と離れて暮らしている場合は気付いてもすぐに駆けつけられません。そのため、高齢者である一人暮らしの親が自宅内で転倒し、起き上がれなくなったらどうしようと不安になる人も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、「ALSOKのみまもりサポート」です。「ALSOKのみまもりサポート」ならボタンを押すだけでガードマンが駆けつけてくれるので、親と離れて暮らしている人も安心です。首から下げるタイプの緊急ボタンもあるため、転倒した際もすぐに助けを呼ぶことができます。また、看護資格をもつスタッフによる相談サービスもあり、健康面で気になることがあったらボタンを押すだけでいつでも相談が可能です。
親の転倒リスクに備えよう
高齢者は思わぬ場所で転倒し、怪我をしてしまいます。転倒には寝たきりや認知症になるリスクもあるため、環境を整備したりトレーニングをしたりして予防することが大切です。また、親と離れて暮らしている場合は、転倒したときにすぐに対応できるよう備える必要があります。高齢者本人と家族が安心して暮らせるように「ALSOKのみまもりサポート」を検討してみてはいかがでしょうか。