台風・豪雨に準備すべき防災グッズとは?災害から身を守るために
夏から秋にかけては台風や豪雨、暴風などの自然災害が多くなります。近年は大きな被害が出るケースも増えているので、「何か対策しなくては」と考えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、台風や豪雨による災害から身を守るために備えておくべき防災グッズをご紹介します。いざというときに焦らなくてすむように、日ごろから準備しておきましょう。
台風や豪雨の被害が増加している
地球温暖化の影響で、日本の年平均気温は100年あたり1.19℃の割合で上昇しているといわれています。1時間の降水量が50mm以上となる猛烈な雨の発生回数も年々増加傾向にあり、前例のない災害が発生するリスクが高まっています。
2019年8月の九州北部豪雨では、長崎県から佐賀県、福岡県までの広い範囲にかけて長時間にわたる集中豪雨が発生。観測史上1位の記録を更新しました。2019年9月に発生した台風15号は、関東上陸時の勢力が過去最強クラスとなる猛烈な台風に。2019年10月に発生した台風19号は、関東地方、甲信地方、東北地方などで記録的な大雨となり、各地に大きな被害をもたらしました。
2022年には「8月1日から6日の前線による大雨」で北海道地方・東北地方・北陸地方を中心に記録的な大雨が発生。同年9月には「台風第14号」「台風第15号」が発生し、九州地方・中部地方で猛威を振るいました。
台風や豪雨は7~10月にかけて発生頻度が多く、今後さらに増加する可能性があります。そんな台風や豪雨により避難を余儀なくされたときに備え、非常持ち出し用の防災グッズに加えて、浸水を防ぐための防災グッズもあらかじめ備えておきましょう。
災害をもたらした気象事例
気象庁が名称を定めた現象を含む事例には「※」を付加しています。
令和5年(2023年) | ||
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令和5年台風第13号による大雨(速報) |
9月7日~9月9日 | 台風の中心から離れた場所で雨雲が発達して、関東甲信地方や東北太平洋側では大雨。このうち、東京都(伊豆諸島)、千葉県、茨城県及び福島県では線状降水帯が発生し、猛烈な雨。 |
梅雨前線による大雨(速報) |
6月28日~7月16日 | 各地で大雨となり、期間降水量の合計は大分県、佐賀県、福岡県で1200ミリを超えた。 |
梅雨前線及び台風第2号による大雨(速報) |
6月1日~6月3日 | 西日本から東日本の太平洋側を中心に大雨となり、期間降水量の合計は平年の6月の月降水量の2倍を超えた地点があった。 |
令和4年(2022年) | ||
令和4年台風第15号による大雨(速報) |
9月22日~9月24日 | 東日本太平洋側を中心に大雨。特に静岡県や愛知県で猛烈な雨や非常に激しい雨。 |
9月17日~9月20日 | 九州を中心に西日本から北日本の広い範囲で暴風となり、海では猛烈なしけや大しけ。 | |
8月1日から6日の前線による大雨(速報) |
8月1日~8月6日 | 北海道地方や東北地方及び北陸地方を中心に記録的な大雨。 |
令和3年(2021年) | ||
前線による大雨(速報) |
8月11日~8月19日 | 西日本から東日本の広い範囲で大雨。総降水量が多いところで1200ミリを超える。 |
7月1日~7月3日 | 東海地方・関東地方南部を中心に大雨。静岡県熱海市で土石流が発生。 | |
1月7日~1月11日 | 北日本から西日本の日本海側を中心に広い範囲で大雪・暴風。北陸地方の平地で1メートルを超える積雪。秋田県などで停電発生。 | |
令和2年(2020年) | ||
強い冬型の気圧配置による大雪(速報) |
12月14日~12月21日 | 北日本から西日本の日本海側を中心に大雪。群馬県みなかみ町藤原で期間降雪量291センチ。関越道等で多数の車両の立ち往生が発生。 |
台風第10号による暴風、大雨等(速報) |
9月4日~9月7日 | 南西諸島や九州を中心に暴風や大雨。長崎県野母崎で最大瞬間風速59.4メートル。 |
令和2年7月豪雨(速報)※ |
7月3日~7月31日 | 西日本から東日本、東北地方の広い範囲で大雨。4日から7日にかけて九州で記録的な大雨。球磨川など大河川での氾濫が相次いだ。 |
平成31年/令和元年(2019年) | ||
低気圧等による大雨(速報) |
10月24日~10月26日 | 千葉県と福島県で記録的な大雨。 |
10月10日~10月13日 | 記録的な大雨、暴風、高波、高潮。 | |
前線による大雨(速報) |
8月26日~8月29日 | 九州北部地方を中心に記録的な大雨。 |
平成30年(2018年) | ||
台風第24号による暴風・高潮等(速報) |
9月28日~10月1日 | 南西諸島及び西日本・東日本の太平洋側を中心に暴風。紀伊半島などで顕著な高潮。 |
台風第21号による暴風・高潮等(速報) |
9月3日~9月5日 | 西日本から北日本にかけて暴風。特に四国や近畿地方で顕著な高潮。 |
6月28日~7月8日 | 西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨。 | |
強い冬型の気圧配置による大雪(速報) |
2月3日~2月8日 | 北陸地方の平野部を中心に日本海側で大雪。 |
1月22日~1月27日 | 関東甲信地方や東北太平洋側の平野部で大雪。日本海側を中心に暴風雪。 | |
平成29年(2017年) | ||
10月21日~10月23日 | 西日本から東日本、東北地方の広い範囲で大雨。全国的に暴風。 | |
9月13日~9月18日 | 南西諸島や西日本、北海道を中心に大雨や暴風となった。 | |
梅雨前線及び台風第3号による大雨と暴風(速報) |
6月30日~7月10日 | 西日本から東日本を中心に大雨。 5日から6日にかけて西日本で記録的な大雨。 |
平成28年(2016年) | ||
8月16日~8月31日 | 東日本から北日本を中心に大雨・暴風。 北海道と岩手県で記録的な大雨。 |
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梅雨前線による大雨(速報) |
6月19日~6月30日 | 西日本を中心に大雨。 |
平成27年(2015年) | ||
台風第18号等による大雨(速報) |
9月7日~9月11日 | 関東、東北で記録的な大雨。 |
6月2日~7月26日 | 九州南部、奄美地方を中心に大雨。 |
台風や豪雨で役立つ防災グッズ
台風や豪雨のときに役立つ防災グッズをご紹介します。雨や風が強くなると外に出るのは危険なので、接近前の安全なうちに建物を補強したり、屋外の物を固定したりして対策しましょう。
ロープ
庭やベランダに置いてあるものは室内に入れましょう。移動できない物はロープで縛って、飛ばないように固定します。
土のう
海抜の低い場所や河川の近くは浸水の恐れがあります。床上浸水すると後片付けが大変なので、浸水を防ぐための土のうを準備しましょう。家庭で常備するなら、水を注ぐと膨らむタイプの吸水土嚢がおすすめです。普段は場所を取らず省スペースで収納できます。
ごみ袋・段ボール
土のうがない場合は、ごみ袋と段ボールで代用することも可能です。2重にしたごみ袋に水を入れ、ごみ袋の口を縛って水のうを作ります。ダンボール箱に入れると安定するので、土のうと同じように浸水を止めるのに使えます。浸水は玄関や窓からだけではありません。排水口から汚水が逆流してくることもあるので、排水口を塞ぐのにもごみ袋で作った水のうが役立ちます。
ガラス飛散防止フィルム
室内にいたとしても、風で物が飛んできて窓ガラスが割れ、ガラスの破片で怪我をする事故が多発しています。窓ガラスの内側にはガラス飛散防止フィルムを貼りましょう。ALSOKのガラスマンは、ガラス面を強化するプロテクトフィルムです。360ミクロンの厚さで衝撃に耐え、ガラスの破片が飛び散るのを防ぎます。水だけで簡単に貼れて、ガラスが曇ることもほとんどありません。
ブルーシート
風で屋根や瓦が飛んでしまっても、すぐに修理に来てもらえないケースも多くあります。家の中に雨が入るのを防ぐために、応急処置用のブルーシートを準備しておきましょう。災害間近にはブルーシートが品薄で手に入りづらくなる可能性があるので、前もって備えておくと安心です。
脱出用ハンマー
車ごと水没し、ドアが開けられずに閉じ込められてしまうケースも多数発生しています。車の電気系統が浸水するとパワーウィンドウが作動しなくなります。車の窓ガラスは一般的なガラスよりも割れにくいため、たたき割って脱出するためには脱出用ハンマーが必要です。
防災グッズで台風から身を守ろう
台風や豪雨の発生は、今後も増えていくことが予想されます。警報や注意報が出てからあわてて防災グッズを買いに行くと、どこも品切れで手に入らないというケースも多いので、あらかじめ備えておきましょう。 ALSOKでは防犯・防災グッズ通販ショップにさまざまなお役立ちグッズを取り揃えておりますので、ぜひご覧ください。