台風が接近してきたら車を守る対策も必要!被害を最小限に抑える方法とは!?
台風が接近してきたとき、強風で飛ばされそうなものを片付けたり停電に備えたりなど、家の内外の台風対策は色々あります。激しい雨とともに強風が吹き荒れる台風に見舞われれば、車に大きな被害が出てしまうことがあります。この記事では少しでも被害を少なくするために、自分でできる車の台風対策について紹介します。
近年の台風は被害が大きくなりがち!?想定される車への被害
もともと夏から秋にかけて日本列島に台風が近づいてくるのは珍しくありませんが、近年は発生数が多いうえに強い勢力を保ったまま日本列島に近づくことが増えています。世界各地でも異常気象が頻発しており、原因のひとつとして考えられているのが地球温暖化です。
2019年9月に関東を直撃した台風15号は、千葉県で鉄塔を倒すほどの被害を出しています。日本沿岸の海水温が高かったこともあり、日本列島に近づいても勢力が弱まらずに上陸する直前に勢力が最大になるほどでした。2022年9月にも台風15号が発生し、静岡県では記録的短時間大雨情報が多く発表され、平年の9月の1ヶ月の降水量を越えて観測史上1位を更新しました。
台風の接近・通過時、いつもは大丈夫な場所でも大雨で冠水している可能性があり、入り込んでしまうと車が浸水して走行できなくなることも珍しくありません。車は排気管が水につかってしまうとエンジンが停止してしまいます。立往生している間に水かさが増し、車ごと水没してしまうことも考えられます。ドアの部分まで水が上がってきてしまうと水圧でドアが開かなくなることありますので、この場合には窓ガラスを割って外に避難するしか方法がありません。
また、エンジンのエアクリーナー部分まで浸水してしまうと、エンジンが水を吸い込み、ウォータハンマー現象によってエンジンに修理不能のダメージを与える恐れがあります。
強風で飛ばされたものが当たって車体が傷ついたりガラスが割れたりすることがあるほか、道路に落ちているものを踏んで車のタイヤがパンクするトラブルも想定される被害のひとつです。さらに、暴風雨が酷くなって横転してしまえば被害はさらに大きくなることが予想されます。
災害をもたらした気象事例
気象庁が名称を定めた現象を含む事例には「※」を付加しています。
令和5年(2023年) | ||
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令和5年台風第13号による大雨(速報) |
9月7日~9月9日 | 台風の中心から離れた場所で雨雲が発達して、関東甲信地方や東北太平洋側では大雨。このうち、東京都(伊豆諸島)、千葉県、茨城県及び福島県では線状降水帯が発生し、猛烈な雨。 |
梅雨前線による大雨(速報) |
6月28日~7月16日 | 各地で大雨となり、期間降水量の合計は大分県、佐賀県、福岡県で1200ミリを超えた。 |
梅雨前線及び台風第2号による大雨(速報) |
6月1日~6月3日 | 西日本から東日本の太平洋側を中心に大雨となり、期間降水量の合計は平年の6月の月降水量の2倍を超えた地点があった。 |
令和4年(2022年) | ||
令和4年台風第15号による大雨(速報) |
9月22日~9月24日 | 東日本太平洋側を中心に大雨。特に静岡県や愛知県で猛烈な雨や非常に激しい雨。 |
9月17日~9月20日 | 九州を中心に西日本から北日本の広い範囲で暴風となり、海では猛烈なしけや大しけ。 | |
8月1日から6日の前線による大雨 |
8月1日~8月6日 | 北海道地方や東北地方及び北陸地方を中心に記録的な大雨。 |
令和3年(2021年) | ||
前線による大雨(速報) |
8月11日~8月19日 | 西日本から東日本の広い範囲で大雨。総降水量が多いところで1200ミリを超える。 |
7月1日~7月3日 | 東海地方・関東地方南部を中心に大雨。静岡県熱海市で土石流が発生。 | |
1月7日~1月11日 | 北日本から西日本の日本海側を中心に広い範囲で大雪・暴風。北陸地方の平地で1メートルを超える積雪。秋田県などで停電発生。 | |
令和2年(2020年) | ||
強い冬型の気圧配置による大雪(速報) |
12月14日~12月21日 | 北日本から西日本の日本海側を中心に大雪。群馬県みなかみ町藤原で期間降雪量291センチ。関越道等で多数の車両の立ち往生が発生。 |
台風第10号による暴風、大雨等 |
9月4日~9月7日 | 南西諸島や九州を中心に暴風や大雨。長崎県野母崎で最大瞬間風速59.4メートル。 |
令和2年7月豪雨(速報) |
7月3日~7月31日 | 西日本から東日本、東北地方の広い範囲で大雨。4日から7日にかけて九州で記録的な大雨。球磨川など大河川での氾濫が相次いだ。 |
平成31年/令和元年(2019年) | ||
低気圧等による大雨(速報) |
10月24日~10月26日 | 千葉県と福島県で記録的な大雨。 |
10月10日~10月13日 | 記録的な大雨、暴風、高波、高潮。 | |
前線による大雨(速報) |
8月26日~8月29日 | 九州北部地方を中心に記録的な大雨。 |
平成30年(2018年) | ||
台風第24号による暴風・高潮等(速報) |
9月28日~10月1日 | 南西諸島及び西日本・東日本の太平洋側を中心に暴風。紀伊半島などで顕著な高潮。 |
台風第21号による暴風・高潮等(速報) |
9月3日~9月5日 | 西日本から北日本にかけて暴風。特に四国や近畿地方で顕著な高潮。 |
6月28日~7月8日 | 西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨。 | |
強い冬型の気圧配置による大雪(速報) |
2月3日~2月8日 | 北陸地方の平野部を中心に日本海側で大雪。 |
1月22日~1月27日 | 関東甲信地方や東北太平洋側の平野部で大雪。日本海側を中心に暴風雪。 | |
平成29年(2017年) | ||
10月21日~10月23日 | 西日本から東日本、東北地方の広い範囲で大雨。全国的に暴風。 | |
9月13日~9月18日 | 南西諸島や西日本、北海道を中心に大雨や暴風となった。 | |
梅雨前線及び台風第3号 |
6月30日~7月10日 | 西日本から東日本を中心に大雨。 5日から6日にかけて西日本で記録的な大雨。 |
平成28年(2016年) | ||
8月16日~8月31日 | 東日本から北日本を中心に大雨・暴風。 北海道と岩手県で記録的な大雨。 |
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梅雨前線による大雨(速報) |
6月19日~6月30日 | 西日本を中心に大雨。 |
平成27年(2015年) | ||
台風第18号等による大雨 |
9月7日~9月11日 | 関東、東北で記録的な大雨。 |
6月2日~7月26日 | 九州南部、奄美地方を中心に大雨。 |
出典:気象庁「災害をもたらした気象事例」
そこに車を置いていて大丈夫!?駐車場の安全も確認
台風がやってくることそのものは防ぐことはできませんが、自分でできる対策を施しておくことで被害を最小限にとどめることができます。たとえば、駐車場の安全確認をしておくことも大切です。大雨が降れば浸水しやすい低地なのか、水がたまりやすい地形になっていないか、排水が悪くないかどうかなどを確認しておく必要があります。マンションなど大きな建物の場合は駐車場が地下に造られていることも多く、大雨が降ると水が流れ込むことも考えられます。
また、周囲に強風で飛ばされてきそうなものがあるかどうか、倒れてきそうな木がないかどうかも安全確認のポイントです。小さな置物や植木鉢のようなものでも強風で飛んでくれば大きな被害につながる可能性があるため、敷地内にある置物は事前に移動させておく必要があります。万一、被害が出ることが予想される場合は、あらかじめ車自体を安全な場所に移動させておくことも対策のひとつとして有用です。
備えておいて損はない!台風時に役立つ便利グッズ
台風時に役立つアイテムとしては次のようなものがあります。
- 1.ボディカバー
飛んできたもので被害を少なくするために役立ちます。ひとりで着脱が簡単にできるタイプもあり、備えておいて損はありません。風に飛ばされにくい仕様のものを選ぶことがポイントであるとともに、カバーをかけるとき毛布などクッションになるものを入れればさらに効果は高くなります。 - 2.レインコート
運転中に被災し、雨に濡れながら作業しなければならないような場合でもレインコートがあれば雨に濡れて体力が奪われるのを少しでも防ぐことができます。 - 3.撥水剤
激しい雨が降るとワイパーだけでは前が見えなくなることも考えられるため、フロントガラスに撥水剤を施しておくこともおすすめです。 - 4.脱出ハンマー
万一、冠水した場所に入ってしまい、浸水してドアが開かなくなった場合、素手でガラスを割ることはなかなかできません。そのようなとき、脱出ハンマーがあれば命を守ることができます。
台風に備えて任意保険もチェック!
自然災害は予測ができないこともあります。事前に万全な対策を施していたとしても、想定以上のことが起こることも珍しくありません。被害が出てしまったとき、保険に加入していれば最低限の補償を受けることができます。ただし、一般的な保険でも台風の被害が補償されることが多くなっているものの、全額補償されるのか被害度合いによって違うのかなど、契約内容はさまざまです。自分の契約がどうなっているのか、任意保険をチェックしておくことも事前の災害対策として重要です。
災害対策に強い味方になってくれるALSOK
勢力の強い台風が日本に近づくことが増えています。車も被害を受けないように自分でできる対策はとっておくことが大切です。
セキュリティの会社として知られるALSOKでは法人および個人に対する災害時のサポートも行っています。災害対策や被災時に役立つ知識をまとめた「ALSOKの災害対策」のページがありますのでぜひご覧ください。
また、ALSOKの通販ショップでは、災害対策や災害発生時に役立つグッズの販売を行っています。この機会にぜひご家庭の防災用品を一度再点検なさってみてはいかがでしょうか。