防犯のプロがおすすめする防犯砂利で撒くだけカンタン侵入者対策!
自宅の防犯対策のひとつとして知られる「防犯砂利」。しかし、実際にどのくらい効果があるのかわからず、導入を迷っているという人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、防犯砂利のメリットや選び方のポイントを解説します。
目次
庭の防犯対策のポイント
警察庁のデータによれば、侵入窃盗の認知件数は平成15年以降減少傾向にあります。住宅を対象とした侵入窃盗も同じく減少しており、令和4年は15,692件で前年比-9.2%。しかし、未だに一日当たり約43件と多くの住宅が被害を受けています。
出典:警察庁「令和4年の犯罪」
また、侵入窃盗は共同住宅や商店ではなく、一戸建て住宅で特に多く発生しています。そこで重要となるのが、住宅の侵入経路となる庭の防犯対策。特に、1.周囲からの見通しの良さ(植栽や塀を高くしない)、2.入りにくさ(足場になるものを置いていないなど)を意識して対策を行うといいでしょう。
防犯砂利とは?
そこで役立つのが防犯砂利です。防犯砂利を敷いていると、その上を歩いたときに普通の砂利とはまったく違う大きな音が鳴るので、犯罪者が侵入を嫌がります。普段、人目が少ない家の裏や側面に撒いておけば、そこから2階に侵入されることも防げます。また、防犯砂利を防草シートと組み合わせて使えば、周囲からの視界を遮る雑草も抑えられ、犯罪者が近づきにくくなります。ほかにも、庭の景観を美しくしたり、野良猫対策として使用できたりと、防犯砂利にはさまざまなメリットがあります。
防犯砂利の選び方
防犯砂利にはさまざまな種類が販売されています。選び方を考える際には、以下のようなポイントに注目してください。
音の大きさ
防犯面を考慮するなら、音の大きさは重要なポイントです。数値の目安としては、歩いたときに70dB以上の音が鳴るものを選ぶといいでしょう。70dBとは、近くで聞くセミの鳴き声程度の音量。これだけあれば、自宅で家事などをしているときに侵入されても気づくことができるのではないでしょうか。
家に合う色
防犯砂利には、ホワイトやブラウンなど、全体の色を統一したものもあれば、さまざまな色の砂利を混ぜたカラフルなものもあります。基本的にはお好みですが、家や景観に合う色を意識するようにしましょう。長く使うことを考えれば、奇抜な色は避けたほうが無難です。
重さ
庭に撒く防犯砂利の量は、目安として1平米あたり60~80kg(2~5袋程度)必要だといわれています。大量の石を扱うことになるので、重さは作業する上で重要なポイント。天然石の防犯砂利は、ガラス製品に比べて重くなる傾向があります。砂利の素材によって1袋当たりの重さが異なるため、力に自信のない人は軽い素材のものを選びましょう。ホームセンターで購入する場合は、購入後に持ち運びできるかどうかも考慮して選ぶ必要があります。
信頼できる防犯砂利を取り入れよう
庭に撒くだけの防犯砂利は、誰でも簡単に取り入れられる手軽な防犯対策のひとつ。ただし、一度撒いてしまうとほかの砂利に変更するのはなかなか大変です。信頼できる防犯砂利を選んで、家族の安全を守りましょう。