電気のつけっぱなしは防犯に有効?夜中や留守中の空き巣対策をご紹介

防犯 2024.11.20更新(2020.09.03公開)
電気のつけっぱなしは防犯に有効?夜中や留守中の空き巣対策をご紹介

空き巣は深夜の留守宅などを狙って侵入するケースが多く、今すぐにできる防犯対策として「家の電気をつけっぱなしにしておく」ことがよく挙げられます。実際に、深夜まで不在にする日や数日家を空ける際に「念のためリビングや玄関の電気をつけておく」という方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、防犯対策として電気をつけっぱなしにしておくことの有効性や、空き巣被害を防ぐためのその他の防犯対策についてご紹介します。

目次

住宅を狙った侵入窃盗の発生状況

住居を発生場所とする侵入窃盗の手口別認知件数の割合

出典:警察庁「令和5年の刑法犯に関する統計資料」

警察庁の「令和5年の刑法犯に関する統計資料」によると、令和5年の住宅を狙った侵入窃盗の総認知件数は「18,379件」、そのうち空き巣の認知件数は全体の64.1%を占める「11,788件」でした。住宅を発生場所とする空き巣は、1日あたり約32件発生している計算になります。

空き巣犯罪はターゲットを狙いやすく逃走後の足がつきにくい特徴があるため、日常と隣り合わせと考え、積極的な対策を講じることが重要です。

電気のつけっぱなしは防犯に有効?

夜間や外出時の防犯対策として推奨されることもある電気のつけっぱなし。周囲が明るくなることで、侵入時に顔や行動が目につきやすくなるため、電気のつけっぱなしは防犯に一定の効果が期待できます。また、室内用の照明器具には、「防犯灯」として適度な照度の機能モードが用意されている場合もあります。

電気のつけっぱなしは防犯に有効?

しかし、せっかく電気をつけっぱなしにしても効果を得られなければ、その分の電気代がかかってしまうだけになります。
そのため、ただ電気をつけっぱなしにするのではなく、電気をつけておくことで「家の中に人がいると思わせる」ようなひと工夫が必要です。

防犯目的で電気をつけっぱなしにする際のポイント

外から部屋の中が見えないようにする

電気をつけていても、室内が見えている状態では住人が不在だと分かってしまいます。また、中の様子が分かると、住宅内の様子や住人の情報を与えてしまうことがあり、空き巣や強盗といった侵入窃盗に狙われる可能性が高まります。電気をつけっぱなしにする際は、家の中が見えないよう、留守中も在宅中も必ずカーテンは閉めておきましょう。

玄関や裏口の電気をつけっぱなしにする

空き巣は基本的に、暗い場所を狙って侵入を試みます。犯罪行為に及ぶにあたり自身の姿が見られることは不都合ですから、まず積極的に明るい場所へ行くことはありません。もっとも侵入口とされやすい玄関や裏口・勝手口などは、深夜などもできるだけ照明をつけておくようにしましょう。
人を感知して周辺を照らすセンサーライトや、ガーデニング・屋外デコレーション用のLED装飾も防犯対策に有効です。ご近所迷惑にならない範囲内で、上手に活用しましょう。

遠隔操作可能な照明を利用する

常時、電気をつけておくことに抵抗がある場合、照明器具のタイマー機能や遠隔操作できる照明の活用がおすすめです。連日にまたがり外出をする場合など、昼間は電気をつけておく必要がないこともあるでしょう。そのようなときには、タイマーで時間ごとにオンオフが切り替わる設定にしたり、スマートフォンから遠隔操作したりすると便利です。

電気のつけっぱなし以外の防犯対策

電気のつけっぱなし以外の防犯対策

電気をつけっぱなしにするだけでは、防犯対策としては不安な面もあります。
電気をつけっぱなしにしておくこと以外にも、家に住人がいると思わせたり防犯意識が高いと思わせたりするなど、防犯対策を取り入れることが大切です。
ここでは、電気のつけっぱなし以外にできる防犯対策をご紹介します。

換気扇を回しておく

換気扇を留守のときに回しておくと、住人が暮らしていると思わせられるため、空き巣の対策につながります。家の空気も入れ替えられるなど、防犯以外のメリットもあるため、換気扇を常に回しておくことも1つの手です。

家の外構に砂利を敷く

空き巣が家へ侵入する場合、庭などの外構を通ってくるケースが大半です。砂利敷きの外構に足を踏み入れると音が鳴るため、空き巣は砂利敷きの庭を警戒します。中には、歩いたときに大きな音がなる「防犯砂利」というものがあります。防犯対策として砂利を敷くなら、普通のものよりも防犯砂利がおすすめです。

防犯カメラを設置する

複数の家を下見に訪れて「防犯カメラのある家」と「防犯カメラのない家」があれば、空き巣は防犯カメラのない家を選んで侵入するでしょう。防犯カメラには、家に出入りする人物を記録する目的にとどまらず、不審者の侵入を抑止する効果もあります。

玄関ドアや窓に補助錠を取り付ける

玄関ドアのロックを二重にしたり、窓に補助錠を取り付けたりする方法も、空き巣予防に効果的です。空き巣は、実際に侵入を試みる前の段階で「鍵を開けたり壊したりするには時間や手間が余計にかかる」と判断すると、その家への侵入を避けるためです。実際に、5分以内に侵入できない場合、68.5%が犯行をあきらめるというデータがあります。補助錠の取り付けは、空き巣対策として有効であるといえます。

出典:警察庁「住まいる防犯110番 防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」

自宅の周辺を片付ける

自宅周辺に庭木やものが放置されていて、住宅の様子が分かりづらくなっている場合は注意が必要です。自宅周辺が整理されていない場合、防犯意識が低いと判断され、侵入されることもあります。また、放置されているものを足場にして自宅に侵入されるケースもあります。庭木は定期的に手入れをし、タイヤやゴミなどを放置している場合は、整理して周辺の見通しを良くしておきましょう。

防犯ガラスや防犯フィルムを設置する

侵入窃盗の侵入手口としては、鍵の閉め忘れ(無締り)がもっとも多いですが、「ガラス破り」と呼ばれる窓ガラスを割って侵入する手口も多く発生しています。そのため、住まいの防犯対策を検討する際は、窓ガラスにも目を向けましょう。
防犯性能を高めるなら、防犯ガラスへの交換がおすすめです。しかし、窓ガラスの交換はコストがかかる上、安全に作業するには専門業者に依頼する必要があります。そこで、すぐに防犯ガラスへ交換することが難しい場合は、既存の窓ガラスに防犯フィルムを貼る方法もあります。防犯フィルムは、窓ガラスに貼るだけで割れにくくなる防犯アイテムです。貼るだけなので、手軽に取り入れられます。

空き巣対策には、電気のつけっぱなしも含めて不審者に「侵入しづらそう」と思わせる工夫を施すことが大切です。

空き巣に入られやすい家の特徴

空き巣に入られやすい家の特徴

それでは、空き巣に入られやすい家にはどのような特徴があるのでしょうか。

人が居住している気配を感じない家

ポストに新聞や郵便物が溜まっている状況や、夜間に電気がついていないなど、「留守が多い」と外から感じさせてしまう家は要注意です。住人が長期で留守にしていることが分かると、不審者は「侵入が容易」と判断し、空き巣被害にあう可能性が高まります。

防犯意識が低いと感じさせる家

防犯意識が低いと「侵入が楽そうな家」だと思わせてしまいます。例えば、玄関を施錠していない家や、常に窓が開いている家などは「戸締りによる防犯の意識が低い」と感じさせてしまいます。実際に、侵入窃盗の手口は、一戸建てや共同住宅に限らず「無締り」がもっとも多いことが分かっています。短時間の外出であっても、必ず施錠するようにしましょう。

位置や構造などから、物理的に侵入しやすい家

住宅そのものの立地や構造などの問題で、侵入しやすいと感じられてしまう家もあります。物理的に侵入しやすい家の特徴としては、以下のような点が挙げられます。

  • 出入り口が周囲から見た際に死角となっている(侵入経路が人目に触れにくいため)
  • ベランダなどへの侵入経路が想定しやすい(短時間で侵入できると予測されるため)
  • 幹線道路や線路に面している(侵入・逃走経路が確保されており、騒音などで物音に気付かれにくいため)
  • 家が角地にある(逃走が容易と判断されるため)
  • 家の四方を路地が取り囲んでいる(逃走が容易と判断されるため)

その他、空き巣のターゲットになりやすい家

これまでご紹介した条件以外にも、下記に該当する心当たりがある家は空き巣のターゲットになりやすいといえます。

  • 完全分離の二世帯住宅など、出入り口の数が多い家(侵入も逃走もしやすいと判断されるため)
  • 公園、寺社仏閣や観光名所、市街地に隣接している家(人込みに紛れて侵入・逃走しやすいため)
  • 子供部屋が外から特定できる家(子供部屋は夕方と夜以外は留守の可能性が高いため)
  • 外観が立派な家(家の中に金品が数多くあると予測されやすいため) など

一般的に、空き巣は侵入前に下見を行うといわれており、防犯意識の高さや侵入のしやすさなどをチェックしています。そのため、ホームセキュリティや防犯カメラといったセキュリティシステムを導入するなど、適切な防犯対策を行って下見段階であきらめさせることが大切です。

空き巣の防犯対策にはALSOKのホームセキュリティがおすすめ

空き巣の防犯対策にはALSOKのホームセキュリティがおすすめ

空き巣に「この家は防犯意識が高い」と思わせ、侵入をあきらめさせるには、ホームセキュリティの導入がおすすめです。
ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つをご用意しています。
セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。
一方、オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。さらにスマートフォンを持っているだけで、帰宅時に簡単に警備解除が可能なスマホゲートもご用意しています。また、防犯カメラとアプリ連携ができ、外出中でもリアルタイムで映像を確認することも可能です。
ALSOKのホームセキュリティは、在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。在宅中の防犯対策も強化したいと考えている方は、ぜひご相談ください。

ALSOKの防犯カメラ

ALSOKでは、屋外対応無線式カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」もご用意しています。「HOME ALSOK Connect Eye」は、面倒な設定や配線工事は不要で、簡単に取り付けることができる防犯カメラです。専用アプリで、外出先からもライブ映像を見ることができます。もしものときは、ALSOKのガードマンに依頼駆けつけを行うことも可能です。防犯カメラの設置も検討している方は、ぜひご相談ください。

複数の防犯対策を組み合わせて安全安心な住まいを実現しよう

電気のつけっぱなしは、一定の防犯効果が期待できるものの完璧に防犯対策となるというわけではありません。補助錠や防犯フィルム・防犯ガラス、ホームセキュリティなどの複数の防犯対策を組み合わせ、住宅の防犯性能を向上させることがおすすめです。

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