【最新版】車の盗難防止対策!手口に合わせた対策で被害を防ごう!

防犯 2024.10.31更新(2020.12.18公開)
【最新版】車の盗難防止対策!手口に合わせた対策で被害を防ごう!

通勤から毎日の買い物、家族のお出かけまで、さまざまな場面で車を使用します。日常生活で車を使うことが多い方でも、突然車の盗難に遭ったら、と気にかけている方は少ないかも知れません。しかし、自動車の盗難頻度が低いわけではなく、盗難後は車が解体され部品を転売されるなど、車を完全な状態で取り戻せないケースもあります。

この記事では、車の盗難に関する最新の手口に加え、盗難防止対策もご紹介します。

目次

車の盗難手口

車の盗難手口

車の盗難においては、自動車の高機能化に伴い新たな手口も広がっています。ここでは、古くから知られているものから近年増えているものまで、さまざまな自動車盗難の手口についてご紹介します。

車に直接侵入して盗む手口

停車している車に侵入し、そのまま盗んでいく手口です。コンビニエンスストアの駐車場等で、エンジンをかけたまま一時停止した無人の車が狙われることが多いです。
その他にも、開いた窓の隙間から針金などを差し込んでロックを解除して盗むケースや、ハンマーなどでガラス窓を割って侵入するケースもあります。ガラスを割るなどの強引な手口は、所有者の防犯意識がどれほど高くても狙われてしまえば防ぐことが困難になります。

家に侵入して車のキーを盗む手口

長期間の留守中や夜間に家に侵入し、車のキーを盗みそのまま車を持ち去る手口です。特に、長期間家を空ける場合や周囲の人通りが少ない家、死角の多い場所に位置する家などは、空き巣に狙われやすくなります。玄関や目立つ場所に車のキーを保管しておくと、侵入者に簡単にみつけられてしまうため、車が盗まれるリスクが高まります。
家に侵入されないための防犯対策として、玄関や窓に補助錠をつけたり、ホームセキュリティを導入したりすることが効果的です。

イモビカッターを使用する手口

イモビカッターとは、車両に備わる盗難防止装置「イモビライザー」の機能を無効化し、悪用する機器です。イモビライザーは、キーと車両それぞれのID情報が一致しなければエンジンがかからないという機能です。しかし、イモビカッターという機器で車両側のID情報を書き換えてしまうと、非正規のキーに書き換え後のIDを登録することでエンジンを始動できます。せっかく盗難防止に役立つイモビライザーが付いていても、その機能を備えているために盗難のリスクとなってしまう可能性もあるのです。

リレーアタック

イモビカッターと同様に、車両に備わる電子機器の機能を悪用するケースとして、最近ではリレーアタックという手口も増えています。これは近年の乗用車に多く装備されるようになった「スマートキー」という施錠・始動方式を悪用して車を盗む手口です。スマートキーは、キーが出す微弱な電波を感知してロックやエンジンスターターを動作させる仕組みです。使用者が自宅で持っているスマートキーからも、常時微弱電波が出ているため、犯人はその電波を増幅させる装置を外から使用して駐車スペースにある車のロックを解除、エンジンを始動させ簡単に車を盗んでしまいます。

コードグラバーを使用する手口

コードグラバーは、車のドアを施錠・解錠するキーレス機能を使用した瞬間を狙い、スマートキーのIDコードを盗み取る機器や、これを使って不正にドアを解錠する手口を指します。本来コードグラバーは、スマートキーからでる電波を自動的に読み取り、スマートキーの情報(ID)を複製することでスペアキーを作成する機器です。しかし、近年は、車上荒らしや車内の貴重品を盗む際に悪用されるケースが多くなっています。

CANインベーダー

CANインベーダーとは車の配線に専用端末を直接つなぎ、自動車を制御しているCAN(コントローラー・エリア・ネットワーク)に侵入し、車のドア解錠やエンジン始動を行うという手口です。この手口は、車のバンパー部分などの外部から不正接続して車を操作します。加えて、車内に侵入せずに犯行が可能なため、短い時間で簡単に車を盗むことができます。

車の盗難防止対策

車の盗難防止対策

ここでは、すぐ取り入れられるものから比較的大掛かりなものまで、車のさまざまな盗難対策をご紹介します。

車の盗難防止グッズを利用する

車の防犯対策に取り入れられるグッズや用品は、安価なものから高性能なものまで豊富に販売されています。

ボディカバー

車の盗難の多くは突発的なものではなく、用意周到に行われることが多いため、ボディカバー(車用カバー)を活用することで、車種の特定を防ぐことができます。
また、犯人は盗むまでに手間や時間がかかる対象は避ける傾向があるため、カバーを剥がすという工程が加わるだけでも犯行への抑止効果につながります。ただし、車のボディカバーは車が盗難の標的になりにくくすることはできますが、盗難そのものを防ぐことはできないため、ほかの盗難対策と合わせて使用するのがおすすめです。

ハンドルロック・タイヤロック・ブレーキペダルロック

ハンドルロック(ステアリングロック)とは、物理的にハンドルを回せなくすることで車を動かせないようにする道具です。ハンドルロックを選ぶ際はグリップの部分だけではなく、ハンドルの外側を支えるスポーク(柱)のロックが可能なものを選びましょう。スポークまで固定できると、ハンドルを部分的に切断してもロックが外れにくくなり、高い防犯効果が期待できます。

タイヤロックはホイールに装着し、タイヤを動かせないようにする盗難対策グッズです。タイヤロックは装着しているのが外から見えるため、狙われにくくするという効果が期待できます。頑丈で重量があり壊されにくい道具ですが、着脱に手間がかかるため注意が必要です。

ブレーキペダルロックは、ブレーキペダルを固定することで、ブレーキを踏むことができなくなり、車のエンジンを始動できないようにする道具です。

このように、車を物理的に移動させないための道具を活用することも、犯行を抑止する効果があります。

盗難防止システムを導入する

車の盗難防止グッズに加えて、盗難防止システムを導入することで、より車が盗まれにくくなります。

イモビライザー

イモビライザーは、車両のIDとスマートキーのIDを照合し、両方が一致している場合にのみエンジンが始動できるシステムです。複製キーでは、IDが一致しないためエンジンを始動することはできません。先述のイモビカッターにより無効化されるリスクはあるものの、一般的な対策としては有効で、また、イモビカッターの作動検知時に警告音を鳴らすような対策用品も流通しています。

カーセキュリティシステム

カーセキュリティシステムは、車両盗難や車上荒らしなど車に異常が発生した場合、離れた場所にいる車の持ち主に異常を知らせ、車体でも音や光で警告するシステムのことをいいます。大きな音や光を発して周囲に異変を知らせるため、犯行を思いとどまらせる効果があります。窓ガラスやボンネット破壊など物理的な攻撃を検知するだけでなく、近年増えているリレーアタックやCANインベーダーなどの手口に対応しているものもあり、車の盗難だけでなく車上ねらいや車上荒らし対策に有効です。

車両追跡サービス

車両追跡サービスは、警備会社や自動車メーカーが提供する盗難対策サービスです。万が一車が盗難された際に、GPSなどの技術を用いて車を追跡し、担当者が現場に急行して対処します。サービス内容は提供会社によって異なりますが、リアルタイムで位置情報を提供してくれるサービスや警察への通報をサポートしてくれる機能もあるため、盗難後の迅速な対応が可能です。

追跡アプリ

追跡アプリは、車に搭載したGPSで車の位置情報を把握できるアプリです。車両追跡サービスと同様に、万が一車が盗難された際に、スマートフォンにインストールしたアプリで車の現在位置を把握することができます。なお、追跡アプリに使用されるGPSはバッテリーで稼働していることが多く、バッテリー切れに注意が必要です。また、サービス利用料などのランニングコストがかかる場合もあるため、アプリ導入前にサービス内容やコストを確認してから取り付けることをおすすめします。

駐車場の盗難対策を行う

駐車スペースにおける主な盗難対策には、防犯カメラの設置や人の侵入を感知して発光するセンサーライトの設置が挙げられます。

センサー付きライト

センサー付きライトは動きを感知して点灯し、周囲を明るく照らすため、夜間の無人の場所でも犯人を警戒させることができます。犯行を行う人は顔を見られることを避けるため、車の盗難や車上荒らしなどの防犯対策に有効です。設置する際は、設置場所やセンサーの反応距離、角度などを確認してから適切に設置するようにしましょう。

防犯カメラ

防犯カメラは異常時の映像を記録できるため、万が一の際に犯人追跡や証拠として役立ちます。特に人通りや死角がある駐車スペースは、車上荒らしのリスクが高いため、防犯カメラの設置は非常に有効です。防犯カメラの存在が抑止力となり、犯行を未然に防ぐ効果も期待できます。

車の盗難被害の現状

まずは、平成25年(2013年)から令和5年(2023年)まで計11年間の、自動車盗難事件の認知件数の推移を見ていきましょう。

自動車盗の認知件数

出典:警察庁「令和6年自動車盗難等の発生状況等について」

過去11年間では平成25年(2013年)の21,529台が最多の認知件数となっており、最少は令和3年(2021年)の5,182台となっています。令和4年(2022年)で再び件数は増加しましたが、自動車そのものの盗難防止対策などが功を奏し、この11年間で認知件数にして約7割の減少を実現しています。しかし令和5年(2023年)のデータで見ても、1日あたり約15台の自動車が盗難に遭っている計算になります。10年前から比べて減少しているとはいえ、油断は禁物です。

狙われやすい車の特徴

車の盗難で狙われやすい車の特徴には、次のような特徴があげられます。

  • 高級車
  • 古い型式の車(2000年以前、セキュリティが甘い)
  • 車内に貴重品を放置している車

日本で人気の高級車は海外でも人気が高いため、狙われやすくなっています。また、古い型式の車は、近年の車と比べてセキュリティが甘いため狙われやすいです。2000年以前の車のセキュリティは甘く、突破されてしまうので注意が必要です。

また、車両自体の盗難とは異なりますが、車内に貴重品を放置していると、窓の外から車内が見えるため、貴重品目当てで車上荒らしに狙われてしまいます。車から離れる際は、車内に貴重品を置かないようにすることが大切です。

車名別盗難台数の状況

令和5年における車名別盗難台数の状況は次の表の通りです。

車名 盗難台数
アルファード(トヨタ) 700
ランドクルーザー(トヨタ) 643
プリウス(トヨタ) 428
レクサスLX(トヨタ) 261
ハイエース(トヨタ) 187
キャリィ(スズキ) 115
ハイゼット(ダイハツ) 107
レクサスRX(トヨタ) 88
クラウン(トヨタ) 81
レクサスLS(トヨタ) 71
スカイライン(日産) 71

出典:警察庁「令和6年自動車盗難等の発生状況について」

警察庁の「令和6年自動車盗難等の発生状況について」によると、令和5年にもっとも盗難被害が多かった車種は、アルファードで700台盗難されています。次いで、ランドクルーザー、プリウスが多く、特に高級車・ハイブリッドカーが狙われやすい傾向が見られます。アルファードやランドクルーザー、レクサスといった高級車は日本国内での人気はもちろん、海外でも高値で取引されることから、狙われやすくなっています。
また、ハイブリッドカーはモーターやバッテリーといった部品が高値で転売できることもあり、車そのものだけでなく部品目当てで盗難されるケースも増えています。

車の盗難被害に遭ったときの対処法

万が一、車の盗難に見舞われてしまった場合、何からどのように対処すればよいのでしょうか。ここでは車を盗まれてしまったと気づいたら、すぐに行うべきことについてご紹介します。

警察へ盗難届を出す

車両の盗難に遭った、またはその疑いがある場合は、まずは警察署に連絡をしてから署へ出向き、指示にしたがって盗難届を提出します。犯人の追跡や逮捕につなげるだけでなく、万が一、盗難車が犯罪や不正行為にかかわった場合に被疑者とならないためにも、真っ先に届け出をしておきましょう。 なお、盗難届を出す際には、車検証に記載された車両情報が必要となります。車を盗まれた場合車検証も一緒に盗難に遭っていることが想定されるため、車検証のコピーを用意しておくとよいでしょう。

また、保険の手続きをする際には被害届の受理番号が要る場合があります。車両保険などを契約中で、保険会社に連絡を取る場合に、被害届を受理された時点で受理番号を控えておくと後から困りません。

車の一時抹消登録を行っておく

盗難車を公道で走れない状態にし、自動車税の課税を止めるために一時抹消登録をしましょう。一時抹消登録には車検証とナンバープレート、登録済みの実印と印鑑登録証明書が必要です。しかし車が盗難に遭っていれば、車検証やナンバーは用意できない可能性が高いでしょう。
その場合は、管轄の運輸支局で理由書へその旨を記載して手続きを行います。車両に関する書類がない場合、登録済みの実印と印鑑登録証明書、盗難届の受理番号を持って運輸支局へ出向きましょう。

保険会社へ連絡する

加入している車両保険が盗難にも対応している場合は、盗難被害後に手続きを行えば保険金が支払われる可能性があります。ただし、保険金の請求には期限が定められていることがあるため、盗難被害に遭った際は、できるだけ早めに保険会社へ連絡しましょう。保険金が支払われるかわからない場合や具体的な請求方法がわからない場合でも、まずは保険会社に確認を取ることをおすすめします。

車の盗難防止に役立つALSOKのサービス

HOME ALSOK Connect Eye画像

車に鍵をかけていても、さまざまな手口で車が盗難されてしまう可能性があります。車のボディカバーやハンドルロックなど、盗難防止グッズの使用に加えて、駐車場の防犯強化も重要です。

ALSOKでは駐車場への設置に適した屋外対応の防犯カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」をご用意しています。
HOME ALSOK Connect Eyeは、Wi-Fi接続のため配線工事不要で、屋外でも屋内でも簡単に設置できます。アプリを通じてスマートフォンからリアルタイムの映像を確認できるほか、センサーが動きを検知するとお手持ちのスマートフォンにプッシュ通知が届きます。もしもの時にガードマンが駆けつけることも可能です。駐車場や住宅周辺の見守りとしても導入できます。

スマホゲート写真

家に直接侵入されて、車のキーが盗まれてしまい盗難被害に遭うケースも少なくありません。空き巣などから家を守るためには、ホームセキュリティの導入がおすすめです。

ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。

オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。さらに、スマートフォンを持っているだけで外出時はワンタッチで警備を開始、帰宅時には自動で警備を解除することができます。在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。

ご自宅やご家族の安全を守るためにホームセキュリティの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

おわりに

この記事では、車の盗難被害の状況やその手口、有効な盗難対策についてご紹介しました。高級車や車内に貴重品が置いてある車は盗難リスクが高いとされていますが、それ以外の車でも安心とは言い切れません。
車の盗難防止対策としては、ボディカバーやハンドルロックといった盗難防止グッズに加え、盗難防止システムの導入や、駐車場、自宅の防犯強化が有効です。犯人の動機や手口はさまざまであるため、どんな車でも被害に遭う可能性を想定し、しっかりと対策を講じることが必要です。

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