新築祝いのお礼状の文例集 送る相手による書き方のパターンは?
引越しのバタバタの中、新築祝いのお礼状が遅くなっていませんか?改めてお礼状を書こうとすると、どう書くか迷ってしまうかもしれません。親戚や友人、上司など、送る相手に合わせた失礼のない新築祝いのお礼状の書き方を紹介します。
新築祝いとは
新築祝いとは、新築物件を建てたことに対するお祝いのこと。一戸建てだけでなく、新築マンションを購入した場合に頂いたお祝いも新築祝いです。中古物件を購入した場合は引越し祝いとなります。
新築祝いをいただいたら、お返しとして内祝いを贈りましょう。お礼状は内祝いに添えて送ります。新築内祝いは、新居に引越してから2カ月以内に贈るのが目安です。
荷ほどきや引越しに伴う手続きでバタバタしますが、忘れないようにお礼状の準備を進めましょう。どう書いたらよいか迷うとお礼状を書く手が止まってしまうため、前もってお礼状の書き方を確認しておくのがおすすめです。
新築祝いのお礼状のパターン
新築祝いのお礼状は、以下のような流れで書きます。
親戚 | 上司・先輩 | |
---|---|---|
1.頭語/結語 | 拝啓/敬具 拝呈/敬白 啓上/拝具 | 謹啓/謹言 謹呈/金博 恭敬/敬白 拝啓/敬具 など |
2.時候の挨拶【前文①】 | 【1月】初春にふさわしい、穏やかな天気が続いています 【2月】暦の上ではもう春だというのに 【3月】桜の花が待ち遠しい毎日です 【4月】春爛漫の折から 【5月】青葉若葉のさわやかな季節です 【6月】紫陽花が雨に映える季節となりました 【7月】梅雨もようやくあけました 【8月】熱帯夜の続く日々 【9月】秋風を感じる、しのぎやすい頃となりました 【10月】味覚の秋を迎えました 【11月】紅葉の季節を迎え 【12月】年の瀬も押し迫ってまいりました |
【1月】三寒四温の候 【2月】立春の候 【3月】春寒の候 【4月】春暖の候 【5月】新緑の候 【6月】向暑の候 【7月】盛夏の候 【8月】晩夏の候 【9月】残暑の候 【10月】仲秋の候 【11月】立冬の候 【12月】師走の候 |
3.季節に合わせた相手の健康への気遣い【前文②】 | 寒い日が続きますが、風邪など召されていませんでしょうか…など | ○○様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます…など |
4.新築祝いへのお礼【主文①】 | この度は我が家の新築に際し、心のこもったお祝いをいただき、ありがとうございました…など | この度は、我が家の新築に際しまして、ご丁重にお祝いを賜り、厚くお礼申し上げます…など |
5.新居における近況報告【主文②】 | ようやく引越しの片付けも落ち着き、ひと息ついたところです…など | おかげさまで新たな環境にも慣れ、落ち着きを取り戻してまいりしました…など |
6.内祝いについてなど【末文】 | 心ばかりですが、内祝いをお贈りいたしましたので、お納めください…など | 心ばかりではございますが、内祝いをお贈りいたしますので、ご笑納ください…など |
7.結語 | 語頭に合わせた結語 | 語頭に合わせた結語 |
1.頭語/結語
「頭語」で始まって「結語」で終わり、頭語と結語の間に「前文」「主文」「末文」が入るのが、フォーマルなお礼状の構成です。頭語と結語には決まった組み合わせがあります。組み合わせが違うとマナー違反となりますので、頭語と結語はセットで覚えておきましょう。
2・3.時候の挨拶と健康への気遣い【前文】
頭語に続く前文は、お礼状の前置きに当たる部分で、時候のあいさつや相手の健康への気遣いを述べます。時候のあいさつは、暑さや寒さ、紅葉、梅雨、桜といった、季節を感じさせる言葉を基準に考えてみましょう。「味覚の秋を迎える頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。」のように、時候のあいさつと相手への気遣いで一文にすることもあります。
4・5.新築祝いのお礼と近況報告【主文】
次に主文に入りますが、前文に続けていきなり本題に入ると唐突に感じることがあるため、つなぎとして「起語」を挟みます。起語は「さて」「この度は」「先日は」などが使いやすいでしょう。
主文ではまず、新築祝いに対するお礼を述べます。いただいた品に対する感想や使ってみてよかったことの報告をすると内容が膨らみます。次に、新居での新しい生活を報告します。窓から見える景色といった周辺環境や生活が落ち着いたことを伝え、近くに来た際に訪ねてほしいとつなげましょう。
6.内祝いについてなど【末文】
最後の末文は、手紙を締めるあいさつの言葉です。ここでは、同送する内祝いについて記しておきました。この際、「お返し」という言葉を使わないように気をつけてください。「内祝い」「心ばかりのお品」などと表現しましょう。
親しい友人に宛てたお礼状では、形式にこだわりすぎず、よりフランクに気持ちを伝えましょう。カジュアルな手紙であっても、フォーマルなお礼状の構成にならうと、スムーズに気持ちを伝えらえるでしょう。前置き、本題、締めのあいさつという流れを覚えておくことをおすすめします。手紙やはがき、カードをはじめ、メールでメッセージを送るときも伝えたいことは同じです。相手に合わせた文体で感謝の気持ちを表現しましょう。
新築祝いのお礼状の文例
それでは、新築祝いのお礼状の文例を紹介します。
【親戚に宛てたお礼状】
拝啓 寒さが日増しに厳しくなってまいりました。皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。 さて、先日は新居完成のお祝いに○○を頂戴しまして、誠にありがとうございました。 さっそく飾ってみたところ、リビングがとても華やかになり、家族ともども喜んでおります。 ようやく引越しの片付けもひと息つき、ほっとしているところです。 ささやかながら、内祝いを同封しますので、お納めください。 まずはお礼まで。 敬具 |
【上司に宛てたお礼状】
謹啓 師走の候、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 この度、拙宅の新築にあたりまして、素晴らしいお祝いの品をいただき、心よりお礼申し上げます。 さっそく使ってみたところ、料理がとても華やかに映え、妻ともども喜んでおります。 新しい環境にもようやく慣れ、ほっとしているところです。 お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。 また心ばかりですが、内祝いを同封いたしますので、ご笑納いただければ幸いです。 略儀ながら、書中にてお礼を申し上げます。 謹言 |
【親しい友人に宛てたお礼状】
こんにちは。元気にしてる? 先日は、お祝いに素敵な置物を送ってくれてありがとう! 玄関に置いたらすごくおしゃれに見えたよ。さすが、センス抜群だね! こちらはやっと片付けが落ち着いて、ひと段落ついたところ。今度、ぜひ遊びに来てね。 内祝いを送るから皆で食べてください。ではまたね。 |
大切な新居を犯罪や火災から守るには
荷ほどきをしたり、新築祝いに対するお礼状を用意したりと、引越してからしばらくは忙しい日々が続きます。忙しくて後回しになってしまいがちですが、万が一のことがないよう、なるべく早い段階で防犯対策についても考えておきましょう。
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