「戸締り」は防犯の基本!空き巣に狙われやすい玄関ドアや窓の戸締りを見直そう
外出時には、玄関や窓の施錠を欠かさずチェックして戸締りに努めている方も多いでしょう。しかし、在宅時の戸締りはうっかり忘れがちという方もいるのではないでしょうか。戸締りは「防犯の基本」です。
この記事では、侵入盗に関する調査結果などを参考にしながら、日々の戸締りの重要性について今一度見直してみたいと思います。
戸締りをしないことによる危険性
「マンションの高層階なので大丈夫」「1日中家にいるし昼間は安全なので」と、ちょっとした油断から戸締りを怠ってしまうケースも少なくありません。しかしマンションの1階や2階でなくても、また昼間であっても空き巣や不法侵入などの被害に遭ってしまうことはあり得ます。ここでは、「住宅での侵入窃盗における侵入口」と「住宅での空き巣・忍込み・居空きにおける侵入手段」のグラフを見てみることにしましょう。これらのグラフは、警察庁「令和4年の犯罪」の統計データに基づき作成されています。
一戸建住宅における、縁側・ベランダ、居室などの窓からの侵入の割合を合計すると53.5%となり、「玄関(出入口)を戸締りしたから安心」と思ってはいけないことが分かります。侵入手段を見てみると、忍び込み(住民が寝ている間に侵入を図ること)と居空き(住民が在宅中に隙を見て侵入を図ること)の場合には、侵入手段が「無締り(無施錠)」であるケースの比率が特に大きくなっており、在宅中でもしっかりと施錠をしておくことがセキュリティ上非常に重要であることが分かります。
このデータを参考に、次の項目では家のどのような箇所に侵入の危険が潜んでいるのかについて、ご紹介します。
家のどの場所が危険なのか
日ごろから、戸締りを心がけているご家庭も多いと思います。しかし、その日だけうっかり施錠を忘れてしまった、というタイミングで空き巣の侵入被害に遭ってしまっても後の祭りです。「1回くらい大丈夫」と考えて気を緩めたりせず、日々戸締りを怠らない取り組みが大切です。
ここでは家の中で、侵入被害を防ぐために特に気を付ける必要のある場所についてご紹介します。
窓
共同住宅(3階建以下)では、侵入窃盗の40.7%が窓からの侵入であり、一戸建てにいたっては、侵入窃盗の53.5%が窓からの侵入となっています。中高層マンションでも油断はできません。共同住宅(4階建以上)においても、侵入窃盗の24.5%が窓からの侵入となっているからです。まずは、窓を閉めてしっかり施錠することを習慣にしましょう。
格子窓や小型の窓は盲点になりがちです。鍵が開いていればそこから侵入されるリスクが高まります。しっかり戸締りをしましょう。
侵入盗は、犯行前には何度か下見に訪れるといわれています。外出中も常に窓が開けられている家は「戸締りに対する意識が低い」とみなされ、ターゲットにされる恐れがあります。
玄関ドアや勝手口
外出時はもちろん、在宅時においても、玄関や勝手口の鍵は必ずかけておきましょう。侵入盗の犯人は、未施錠のドアから一瞬の隙に侵入してしまいます。気づいたときには犯人に逃走され、手がかりすら残らないという事態にもなりかねません。
「短時間だから」「面倒だから」といって、玄関や勝手口の鍵をかけずにその場を離れることがないようにしましょう。
どのようなタイミングが危険なのか
数分後には戻る予定で近くに出かける場合に、戸締りを怠ってしまうという経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、侵入窃盗に遭うリスクを高めてしまうことになります。ちょっとした外出のときも、きちんと戸締りを行うことを習慣化するようにしましょう。
ゴミ出しや物干しなど「一瞬の隙」に注意
一瞬の隙を狙われやすい状況としては「ゴミ収集所へのゴミ出し」や「庭やベランダへ物干しに行っている間」「家周辺でのペットの散歩」などが挙げられます。このようなちょっとした外出時に侵入被害に遭って後悔する、ということにならないよう、常日頃から気をつけるようにしましょう。
「居空き」の被害も想定し在宅時も戸締りを
家に誰かがいても、安全とは限りません。住人が昼寝している隙に侵入して金品を盗むケースや、子供の声などに紛れて侵入し窃盗をはたらくケースも考えられます。誰かが家にいても戸締りを怠らないようにしましょう。
戸締りをしないことによる被害を避けるために
戸締りを怠ってしまったことで侵入盗と鉢合わせになり、自分の身に危険が及ぶ可能性もゼロではありません。そのような被害に逢わないためにも、次のような意識付けを日々徹底しましょう。
短時間でも戸締りをする
ちょっとした外出や用事などの少しの時間の外出であっても、必ず戸締りをするようにしましょう。
在宅時も油断せず施錠する
在宅時に施錠を忘れると居空きの被害に遭う可能性があります。在宅時においても侵入被害に遭わないよう、しっかり戸締りをしましょう。
施錠忘れをチェックできるサービスを取り入れる
家庭用のセキュリティサービスには、窓に設置したセンサーが施錠忘れを検知し警告してくれる機能を備えたものもあります。ご自身の確認だけでは戸締りが不安という場合には、そのようなセキュリティサービスを取り入れてさらに防犯対策を強化する方法もあります。
補助錠を活用する
玄関や窓にもう1つの鍵(補助錠)を取り付け、二重ロックにすることも有効な防犯対策です。侵入を試みようとしている犯人が二重ロック対策が講じられていることを確認した場合、その住戸への侵入をあきらめる(思いとどまる)可能性もあります。補助錠による二重ロックは、手軽にできて効果的な手段といえます。また、少しだけ窓を開けた状態で施錠できるものもあるので、換気をしたい場合などにも便利です。
侵入検知センサーを備えたセキュリティサービスの導入
侵入検知センサーを備えたセキュリティサービスを導入することで、実際に犯人が自宅に侵入した場合に、いち早く異常を検知することができるようになります。ご自身やご家族の身を護るためにも、このようなセキュリティサービスの導入を検討されることをおすすめします。
ALSOKのホームセキュリティサービス
ALSOKでは、一般のご家庭に簡単に導入できるホームセキュリティサービスを提供しています。
HOME ALSOK Connectなら「オンラインセキュリティ」「セルフセキュリティ」の2つから選択できます。「オンラインセキュリティ」は、異常発生時にALSOKのガードマンがすぐに駆けつけます。「セルフセキュリティ」は、「月額990円(税込)から」誰でも気軽に始めることができ、異常発生時にはアプリでお知らせ、ご依頼に基づきガードマンが駆けつけます。
なお、ホームセキュリティを導入し「施錠確認センサー」を備えることで、施錠忘れをセンサーがチェックしてくれるようになります。
おわりに
今もなお、日々、侵入窃盗の被害が発生しています。日ごろの戸締りの徹底に加え、ホームセキュリティで万一に備えておくとより安心です。