単身赴任の必需品とは?単身赴任の準備やかかる費用について
会社や公的機関などに勤めている方のなかには、転勤の可能性がある方も多いと思います。転勤先や転勤時の状況によっては、ご家族を自宅に残してご自身だけが赴任する「単身赴任」の形で転勤する場合もあるでしょう。
この記事では、単身赴任が決まったときに準備したいことやその準備期間、必要となる手続きや準備にかかる費用などについてご紹介します。
単身赴任の準備
転勤の内示が出るタイミングは、勤務先によってまちまちです。3か月ほど前に打診があり、双方の意思確認によって辞令が交付される場合もあれば、1か月前以内に突然人事異動を言い渡されることもあるでしょう。単身赴任の準備期間は、転勤が決まってから実際に赴任するまでの期間ということになります。
また単身赴任するということは、転勤先での独り暮らしが必須であることも想定し、さまざまなものを新たに準備しておく必要が出てきます。
引越しのために必要なもの
単身赴任するためには、引越しをしなければなりません。引越し前の荷造りに必要な段ボールやガムテープなどの梱包資材をご自身で用意しなければならない場合は、できるだけ早めに調達しておきましょう。
また、引越し先で荷解きをするために必要な道具は手荷物として持っていくことが必要です。たとえば開梱するためのハサミやカッター、怪我や汚れを防ぐ軍手や雑巾、バケツなどは引越し先ですぐに使用することになります。これらが引越し後すぐに手元にないと困りますから、梱包する荷物とは分けて準備しておかなければなりません。
引越し先の生活で最低限必要なもの
引越しの荷物は数も多くなるため、すべてを短時間で整理することは難しいかもしれません。引越し先ですぐに使わなければならないものはまとめて荷造りし、すぐ開けられるよう箱に覚書をしておくなどしましょう。
以下のようなものが、引越し後基本的にすぐ必要となるものと考えられますのでご参考にしてください。
- 人1人が眠れる寝具(敷布団・掛布団・毛布・シーツ・枕など)
- 日用品(洗面器・石鹸/シャンプー・バスタオル・フェイスタオル・化粧品など)
- 最小限の衣類(下着、部屋着/パジャマ、簡単な外出着など)
- 救急箱や衛生用品(常備薬・絆創膏・包帯・消毒液・殺虫剤・女性の場合生理用品など)
引越し時に手元に準備しておくものリスト | ||
---|---|---|
寝具 | 人が1人眠れる掛・敷布団・毛布・シーツ・枕など。自宅になければ事前に購入し、到着日に合わせて配送しておく | |
日用品 | 洗面器・石鹸/シャンプー・バスタオル・フェイスタオル・化粧品など。現地や移動中にドラッグストアなどで購入もできる | |
最小限の衣類 | 数枚の下着・部屋着/パジャマ、簡単な外出着・必要であれば仕事着。移動中や到着後に量販店で購入しても良い。下着などはコンビニでも購入可 | |
常備薬・衛生用品 | 常備薬・絆創膏・包帯・消毒液が入った救急箱や殺虫剤・女性は生理用品など。医師の処方薬を継続的に飲んでいる場合は、引越し直前のタイミングでかかりつけ医に処方してもらうと安心 |
上記のものをまとめて梱包し、行き先ですぐ開けられるようにしておくか、引越し時の移動中に購入するなどして用意しておくと良いでしょう。移動が自家用車であれば寝具など大きなものもまとめ買いできますが、それが難しければ現地到着に合わせ事前に配送しておくことがおすすめです。
単身赴任に必要な手続き
単身赴任する際には、役所へ出向く必要のある手続きもいくつかあります。また、引越しても水や電気がすぐに使えないなどのトラブルを防ぐために、生活インフラに関する手続きも必ず行っておきましょう。
転出届・転入届・世帯主変更届
住民票を移す場合は引越し前にご自身の転出届を、引越し後には転入届がそれぞれお住まいの自治体の役所で必要です。これにともなってご自宅の世帯主が変更になる場合は、世帯主変更の手続きも行いましょう。
印鑑登録
転居先の役所で、印鑑登録の手続きも忘れず行いましょう。
運転免許証の住所変更
つい忘れてしまいがちなのが、免許証の住所変更です。免許証の更新は登録住所最寄りの運転免許センターや警察署で行わなければなりません。住所が変更されていないと単身赴任先での免許更新ができませんので、単身赴任中に免許更新の予定がある方は必ず済ませましょう。
電気・ガス・水道の手続き
引越し当日から生活に必要なライフラインを確保できるよう、電気やガス・水道の開通も事前に手続きをしておきましょう。
インターネット環境や携帯電話関連の手続き
単身赴任先でインターネット環境が必要であれば、プロバイダ関連の手続きも必要です。引越し後すぐ使えるようにするには、1か月~半月ほど前から準備が必要になることもあるため、早期に準備を進めましょう。また、携帯電話やスマートフォンの住所変更も必要です(請求書を自宅でご家族が受け取ってくれる場合は不要です)。こちらは転居の直前か、転居後すぐのタイミングで行っておくと良いでしょう。
単身赴任にかかる費用はどのくらい
単身赴任するにあたっては、引越しをともなうため一時的にお金がかかることがあります。また、赴任先での生活費についてもあらかじめ知っておくと良いでしょう。ここでは、単身赴任にかかる初期費用や生活費など、お金についてご紹介します。
初期費用
転居にともなう引越し費用は、会社都合の転勤であれば会社負担となるケースがほとんどです。また新居に入居する際にかかる費用(敷金・礼金・仲介手数料で、合計家賃の5~6倍ほどが目安)も、会社負担となることが多いでしょう。ただし後日実費精算となる場合は、ご自身で一旦立て替え払いをしなければならない可能性もあります。
また転居先に家具や家電がない場合は、それらの購入費用も加わることがあります。
転居後の生活費
単身赴任中の独り暮らしにかかる費用のおもな内訳は、「家賃・光熱費・食費・通信費・その他の出費(交際費、娯楽費など)」です。
会社都合の単身赴任の場合、家賃は会社負担または補助ありとなることが多いでしょう。家賃補助のケースで補助額を実際の家賃が上回る場合は、その差額が毎月給与から差し引かれます。
平均的な単身赴任の生活費の目安は、12万円から15万円ほどといわれています。家賃や光熱費は必須の出費ですが、食費や通信費、その他の出費は工夫して節約すれば省くことができます。次の項目では、単身赴任にかかるさまざまな費用を節約するコツについてもご紹介します。
単身赴任にかかる費用を安く抑えるコツ
単身赴任ではご自身のお給料から、赴任中の生活費だけでなく家族が住むご自宅の維持・管理にかかる費用も出さなければなりません。単身赴任でかかる費用を抑えるためには、以下のような工夫を取り入れると良いでしょう。
住まい探しでは初期費用が安い物件を探す
もし住居を会社で用意するのではなくご自身で探す場合は、初期費用が安くなる物件を探すと良いでしょう。敷金や礼金、仲介手数料などが低く抑えられている物件も少なくないため、これらの初期費用を自己負担する場合は物件探しからコストにこだわってみてはいかがでしょうか。
単身向けの引越しプランを活用する
荷物が少なく抑えられる場合は、単身向けの引越しプランを選定すると費用を安く抑えられます。
赴任先の家電はレンタルや中古品で
赴任先で使う家電は、帰任すれば使わなくなるもの。現地のリサイクルショップで中古品を探す、レンタルを活用するなどして費用を抑える方法も一案です。大学生が多く暮らす街に赴任した場合、まだ新しい中古家電が安く見つかる可能性も高いでしょう。
赴任中の生活費を節約するコツ
単身赴任中は、多くの場合給与に加えて赴任手当などが支給されます。しかし無駄な出費を抑え、自宅で暮らすご家族のためにお金を残す必要もあります。赴任期間中の出費を抑えたい場合は、以下のような方法が有用です。
スマホの契約を格安会社契約に替える
スマホの契約料金が高いと感じる場合は、赴任期間中は格安スマホ契約に替えるなどの方法が有効です。毎月の料金を半額以下に抑えられる可能性もあるため、通信費が高いとお悩みであれば一考の余地があるでしょう。
自炊やお弁当作りで節約
単身赴任先の住まいにもキッチンがあれば、自炊は難しくありません。凝った料理を作れなくとも、ご飯を炊飯器で炊いてお惣菜を組み合わせるなどの方法で十分節約は可能です。毎日のお昼を炊いたご飯とお惣菜の残りでお弁当にする方法も、簡単で効果的です。
休日の楽しみは動画鑑賞などに
おひとり様であっても、オフタイムの娯楽には相応のお金がかかります。もしご自宅に帰れない休日があるなら、月額制の動画配信サービスを活用して好きな番組や映画などの視聴を趣味にすると、無駄な出費を抑えられます。
残された家やご家族を守るサービス
ご自宅に家族を残しての単身赴任中は、ご家族を見守れないことでの心配も大きいでしょう。実際に単身赴任で家から家族が1人減るとなれば、セキュリティ上の不安もあります。
そこで、単身赴任に備えてご自宅に家庭用のセキュリティサービスを備えておく方法がおすすめ。ALSOKが提供するホームセキュリティサービス「HOME ALSOK」なら、リーズナブルな料金から選べる多くのサービスで、家とご家族をしっかり守れます。
また、地域やご家族のスタイルに合わせたシーンやご要望に対応し、さまざまなサービスを展開しています。
まとめ
単身赴任には、ご家族と離れて暮らす寂しさや心細さが付き物。またそれにとどまらず、かかる生活費やご自宅の安全などさまざまな不安もともなうでしょう。
しっかり準備をして転居をスムーズに行うことはもちろんですが、ご家族を自宅に残す心配を極力減らした状態で、独り暮らしができればなお良いでしょう。ご自身の代わりに、自宅をしっかりホームセキュリティに見守ってもらうことも一案です。