新築工事の差し入れのマナー 覚えておきたいタイミングや頻度、内容

引越し 2020.10.07(2023.11.30更新)
新築工事の差し入れのマナー 覚えておきたいタイミングや頻度、内容

新築で一戸建てを建てる場合、家が完成するまでに何度か見学に行きたいと考える人は多いでしょう。その際、気になるのが現場の大工さんへの差し入れです。何を、どのタイミングで持って行けばいいのかなど、新築工事の差し入れの一般的なマナーを紹介します。

目次

新築工事に差し入れは必要?

新築工事

原則は不要

新築工事への差し入れが必要かどうかといえば、原則としては不要です。昔は、知り合いの大工さんに家の工事を依頼するといったことも多く、差し入れは人情として当然のように行われていたようですが、今は時代が違います。ハウスメーカーでは下請けの工務店が工事を行うことが多く、工事担当者の紹介がないケースもあります。そのため、施主が差し入れをしなくても問題はありません。業者や職人さんに感謝の気持ちを伝えたいという気持ちがある場合は、差し入れをしてみてはいかがでしょうか。

感謝の気持ちを伝えるために差し入れる

差し入れは義務ではなく、現場の見学に行ったついでに、ささやかな感謝の気持ちを伝えたいというときにするものです。差し入れをしたいという場合は、差し入れを行ってもまったく問題はありません。差し入れをしなければならないと負担に捉える必要はありませんが、差し入れを行う場合には、頑張ってくれている大工さんに対して感謝の気持ちを示すものとして考えましょう。

差し入れ時のマナーや注意点

とはいえ、せっかく感謝の気持ちを伝えるなら、大工さんたちに喜んでもらいたいですよね。実際に差し入れをするときのマナーについて紹介します。

誰に渡すのがベスト?

新築工事の差し入れに際して、誰に渡さなければならないといった決まりやルールはありません。現場に行って最初に挨拶をした人や、手が空いていそうな人に渡すのがベストです。
工事現場の見学に行ったときには、まず、大工さんに見学をしてもいいか確認を取ることが重要です。
ハウスメーカーに事前に見学に行くことを伝えていたとしても、工事の進み具合によっては邪魔になる場所や危ない場所があります。
建設途中の家の中を見学したい場合は、声をかけて確認したほうがいいでしょう。その確認のタイミングで、差し入れを渡せばスムーズです。すでに作業を開始していた場合は、差し入れをどこに置いておいたらいいか聞きましょう。見学をする際は、ヘルメットの着用など大工さんの指示に従うようにしましょう。
工事中は危険な場所が多いため、小さな子どもは連れて行かないのがベストですが、やむを得ず一緒に行く場合は子どもが危険な場所に行かないように十分に気をつけるようにしましょう。

現場の人がもらって嬉しいモノは?

高価な差し入れは、かえって大工さんたちに気を遣わせてしまうため避けましょう。大工さんの休憩時間用のお茶やコーヒーなどの飲み物や、ちょっとしたお菓子が差し入れとしては一般的です。飲み物やお菓子は好みがありますので、コーヒーならブラックや砂糖・ミルク入り、お菓子なら甘いものだけでなくおせんべいも入れるなど、何種類か用意しておくと喜ばれます。お菓子は手を汚さずに食べられるよう、個包装されたお菓子がおすすめです。

差し入れのタイミングはいつがいい?

差し入れに決まった時間はありませんが、新築工事の見学に行くタイミングを現場の休憩時間に合わせるとスムーズです。新築工事の現場では12時~13時の昼休憩に加えて、10時と15時頃にも小休憩をはさむのが一般的です。それぞれの休憩が始まる少し前の時間帯に行くと、飲み物の冷たい・温かい温度を保ったまま飲めるので現場の大工さんたちに喜ばれます。

差し入れの頻度は?

差し入れの頻度には特に決まりはありません。現場の見学に行くついでに渡すものですので、差し入れのためにわざわざ時間を作って出向く必要はありません。反対に、たまたま時間ができたときにさっと現場に行きたいけれど、差し入れの用意まではできないから行くのをあきらめる、というほど気を遣う必要もないでしょう。現場に見学に行くときに、時間があれば差し入れも用意する、という程度でいいのではないでしょうか。
また、工事期間中、家自体の工事と外構の工事とでは作業する人が変わることがありますが、家の工事と外構の工事の担当者両方に必ず1回ずつ差し入れをしないと不公平、などと考える必要はないでしょう。

大工さんに話しかけても大丈夫?

作業の邪魔にならないようなら、話しかけても大丈夫です。新築工事の見学をしていて、構造などで気になる点があった場合は、積極的に聞いてみましょう。特に注文住宅で、自分でいろいろと調べたなら、現場を見て疑問点も出てくるかもしれません。気になることにその場で回答が得られるというのも見学のメリットです。大工さんと話をしたい場合、差し入れがあると話しかけるきっかけにもなるでしょう。

近隣住民の方にも挨拶をした方がいい?

新築工事の現場に差し入れに行ったときに、近隣住民の方々を見かけることがあります。その際は、忘れずに挨拶しましょう。新築工事の騒音や工事関係者の出入りで、近隣住民の方々に迷惑をかけている可能性があります。入居後にはご近所付き合いが始まりますので、良い関係が築けるようにしておきましょう。

季節別おすすめの差し入れ

大工さんは冷暖房のない環境で工事しているため、季節に合わせた差し入れをすることをおすすめします。

春におすすめの差し入れ

春におすすめの差し入れ
・飲み物
(お茶や水、スポーツドリンクなど)
・お菓子(個包装)

過ごしやすい気温であるため、飲み物やお菓子といったものが差し入れとしておすすめです。飲み物は人それぞれ好みがあるため、1種類だけではなくお茶や水、スポーツドリンク、コーヒーなどさまざまな種類のものを用意しておくと良いでしょう。

夏におすすめの差し入れ

夏におすすめの差し入れ
・冷たいドリンク
(お茶や水、スポーツドリンクなど)
・冷たいおしぼり
・熱冷ましシート
・塩飴、塩タブレット

夏は暑いことから、暑さ対策グッズが喜ばれます。例えば、熱中症対策となる塩飴や、冷えたスポーツドリンクやお茶など飲み物類、熱冷ましシート、冷たいおしぼりなどが挙げられます。アイスなどの差し入れも良いですが、溶けてしまう可能性があるためクーラーボックスなどに入れてお渡しすると良いでしょう。

秋におすすめの差し入れ

秋におすすめの差し入れ
・暖かい日は冷たいドリンク
(お茶や水、スポーツドリンクなど)
・寒い日はホットドリンク
(コーヒーやお茶、ココアなど)

秋は過ごしやすい日が続きますが、寒暖差があり、気温はバラバラです。そのため、差し入れを持って行くときの気温に合わせて差し入れを選ぶと良いでしょう。
例えば、日差しがあり暖かければ冷たい飲み物、肌寒ければ暖かい飲み物を選ぶことをおすすめします。

冬におすすめの差し入れ

冬におすすめの差し入れ
・カイロ
・ホットドリンク
(コーヒーやお茶、ココアなど)
・温かいおしぼり
・肉まんなどのホットスナック

冬は気温が低いため、ホットドリンクやカイロなど温かいものを差し入れるのがおすすめです。スティックタイプのコーヒーやティーバッグ、ポットと紙コップを用意するのも良いでしょう。

新築を建てるときは防犯対策も忘れずに

新築工事の現場を見ると、新居の完成が一段と待ち遠しくなります。是非、完成までの間に住まいの防犯対策についても検討してみましょう。

住宅の侵入窃盗件数は1日当たり約45件

住宅への侵入窃盗認知件数と住宅に設置されている機械警備対象数の推移

出典:警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」
警察庁「令和3年の刑法犯に関する統計資料」
警察庁「平成26,27年の犯罪情勢」
警察庁「平成23年の犯罪情勢」
警察庁「令和4年における警備業の概況」
警察庁「令和3年における警備業の概況」
警察庁「平成28年における警備業の概況」
警察庁「平成23年における警備業の概況」
警察庁「平成18年における警備業の概況」

警察庁の発表によると、侵入窃盗の認知件数は減少傾向にあります。また、住宅では機械警備(ホームセキュリティ等)の導入件数が増加していくにつれ侵入窃盗件数が減少しているのがわかります。しかし、令和4年(2022年)の住宅の侵入窃盗件数は16,524件、一日当たり約45件といまだ多くの住宅が被害に遭っている以上、個人個人が高い防犯意識を持つことが重要です。

防犯対策をして、快適な新生活を迎えましょう

警察庁発表の「令和4年の刑法犯に関する統計資料」によれば、住宅が発生場所である侵入窃盗認知件数のうち、一戸建住宅が発生場所であるものの割合は全体の約7割以上であり、被害の多くが一戸建住宅で発生しています。一戸建住宅では「窓」から「ガラス破り」の手口で侵入した例が非常に多くなっています。そのため、補助錠、防犯ガラス、面格子、窓シャッターなどを取り付けること、また、ホームセキュリティを導入されることをおすすめします。

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