引っ越しの荷造りはいつから?荷造り手順や梱包のコツ
転勤や転職で引っ越しが決まったら、まず転居に関するさまざまな手続きを行うことが必要となります。しかしそれと並行して早めに行っておいたほうが良いこととして、引っ越し先へ持っていく家財の荷造りが挙げられます。
普段は仕事などが忙しく、まとまった時間を取って作業をするのが大変になることも予測できます。早めに計画を立てて、転居日までに荷造りが済んでいるようにしましょう。
この記事では、引っ越しの荷造りの手順や、効率よく作業を進めるコツをご紹介します。
目次
荷造りを始める時期
引っ越しに伴い持っていく家財の分量にもよりますが、荷造りを始める時期は引っ越し予定日の半月前ぐらいが良いと考えられます。早いほうが良いと思うかもしれませんが、必要な家財を梱包してしまって困ることも考えられるため、半月前ぐらいを目安に計画を立てましょう。
引っ越しが立て込む時期は3月
引っ越しによる人の移動が多い時期は、年度末にあたる3月です。この時期は引っ越し業者も混みあうため、ご自身で手配する必要がある方は早めに申し込みましょう。また、引っ越し業者が忙しいと転居日もご自身の希望通りにならない可能性があります。転居日は荷造りの計画にもかかわりますから、業者との手続きは早期に済ませるに越したことはないでしょう。
以下は、総務省統計局の「住民基本台帳人口移動報告 過去の月次別結果」に基づいて、2023年1月~12月までの都道府県間移動者数を月別にグラフ化したものです。
3月と4月の人口移動が非常に多いことに加え、なかでも3月は最も少ない11月の移動者数と比較し、約3.6倍の人が移動=引っ越していることが分かります。
最近では転勤時期をずらすなどして対応する企業も増えていますが、年度末のタイミングとなる3月は依然引っ越しの件数が多いとみられます。
引っ越し荷造りの準備
引っ越しにともなう荷造りには、準備しておく必要のある道具や資材などもあります。作業開始後にないことに気づき、慌てて買いに行くと時間と手間をロスしてしまいますから、事前に有無を確かめて家にないものは調達しておくと良いでしょう。
準備しておきたい荷造り道具リスト
家に常備しているつもりでいて、探すと意外に見当たらないものもあります。荷造りで必ず使う道具は先にリストアップしておき、作業開始に備えて用意しましょう。
【荷造りに必要になるおもな道具】
- 軍手
- はさみ
- カッターナイフ
- 割れ物シール
- 輪ゴム
- ガムテープ
- 荷造り用のひも
- 荷造り用段ボール箱(足りない場合) など
特に上記のうちでも「割れ物シール」などは常備していないご家庭が多いかもしれません。荷造り用の段ボールは引っ越し業者が提供してくれることが一般的ですが、枚数が限られている場合もあるためご自身で用意しておくと安心です。
また、引っ越しの荷物を減らす工夫をしたいと考えている方も多いでしょう。荷造りと一緒に、不用品の処分も行いながら作業を進めることがおすすめです。
引っ越し荷造り手順
引っ越し経験が少ない方の場合、荷造りをすると言ってもどこから始めるべきか分からないこともあるでしょう。ここでは、引っ越し時の荷造りのおもな手順をご紹介します。基本的にこの方法で荷造りが楽になりますが、ご家庭の家財の分量や状況に合わせ調整しながら作業をしてください。
部屋をブロックに分けて作業の順序を決める
荷造りを始めるときは、玄関から遠い部屋から先に始め、玄関近くの部屋を最後にする順序で進めると効率的です。「○日までにこの部屋の作業を終わらせる」など計画を立てておきましょう。
梱包する荷物は日常的に使わないものから
日常的に使う予定のないものを優先し、順に荷物を梱包していきます。まだ使うものをうっかり梱包してしまって困らないよう、優先順位をつけて作業しましょう。
大きな箱には軽いものを、小さな箱には重いものを
持ち運ぶ際の作業が楽になるよう、重いものは小さい箱に、軽いものを大きな箱に詰めるようにしましょう。段ボール箱にもさまざまなサイズがあるため、サイズごとに詰めたい荷物をリストや表にまとめておくと良いでしょう。
また、梱包を始める前に各段ボール箱に詰める荷物のある部屋の名前を書いておくと、引っ越し先での荷解き作業も楽になります。
荷造り梱包のコツ
荷造りをするときには、段ボール箱以外の梱包資材も必要になることがあります。以下のものを用意しておくと、箱詰めをするときに役立つでしょう。
プチプチ
正しい名前は「エア緩衝材」と言いますが、プチプチという呼び名のほうが一般的でしょう。食器などの割れ物や瓶類、衝撃に弱いガジェット家電などを梱包する際に役立ちます。100円ショップやホームセンターで購入できる他、用意してくれる引っ越し業者もあるようです。
新聞紙
こちらも食器を包むなどすると、緩衝材として役立ちます。引っ越しが決まったら購読している新聞紙をすぐリサイクルに出さず、取っておくと良いでしょう。
次に、引っ越しで運ぶ代表的な家財を梱包する際のコツもご紹介します。
家具家電(冷蔵庫・洗濯機など)
冷蔵庫は運ぶときにドアが開閉しないよう、テープでドアを固定しておきます。中身は前日までに出しておき、水が出ないよう氷も取り出しておきましょう。
洗濯機は運び出す前日までに水抜きを済ませ、蓋をテープで留めるなどしておきましょう。ドラム式洗濯機の場合、輸送用の固定ねじがないと洗濯機が故障する可能性があるため説明書をよく読んで正しい手順で準備してください。
食器類
必ず1個ずつ新聞紙やプチプチで包んでから箱詰めしましょう。面倒だからとお皿を数枚重ねて包んでしまうと、輸送中に破損する可能性があります。
衣類
たたんで衣類専用袋に入れる方法も良いですが、クローゼット内の洋服はたたんだり丸めたりするとシワの原因に。ハンガーボックスを活用し、ハンガーにかけたまま輸送する方法がおすすめです。ハンガーボックスを貸してくれる引っ越し業者も多いため、事前に調べておきましょう。シワを気にしなくて良いものは、まとめて衣類圧縮袋に入れると輸送時のかさを減らせます。
テレビ
テレビは引っ越し業者が専用の梱包材に入れて運んでくれる場合が一般的です。もし不安があれば、事前に引っ越し業者に問い合わせておきましょう。
パソコン
パソコンも輸送上の衝撃に不安があるため、引っ越し業者が専門対応してくれる場合が一般的です。内部のデータ消失が不安なときは、DVDやクラウドストレージにバックアップを済ませておきましょう。
本やCD
本もCD・DVDもサイズ規格があるため、同サイズのものをまとめて梱包しておくと作業が楽です。箱詰めのときは平積みにし、大きいものが下に収まるよう詰めていきましょう。重くなる可能性もあるため、箱は小さいものがおすすめです。
文房具・雑貨
日常的に使うものは除けておき、使わないものから順に箱詰めしていきます。基本的に緩衝材は不要ですが、雑貨などに割れ物があればプチプチで個包装しましょう。また軽いものであれば、大きめの箱にまとめて詰めても問題ありません。
引っ越しまでに荷造りは終わらせよう
引っ越し業者は、基本的に国土交通省の「引越運送約款」に則って引っ越しの受注や作業を行います。引越運送約款とは、引っ越し業者と依頼者が交わす約束ごとをまとめたものです。引っ越しにかかわる運送条件や、引っ越し料金の支払に関することなどの取り決めが明記されています。
引っ越し業者によっては、国土交通省が取り決める引越運送約款ではなく、独自の引越運送約款を国土交通省の認可を受けた上で運用している場合もあります。
この国土交通省が取り決める引越運送約款においては、基本的に荷送人(引っ越す家の住人)が引っ越し作業開始までに荷造りを行っておくことになっています。作業開始までに荷造りを済ませられていない場合、引っ越し業者に追加料金を支払って作業依頼することになります。引っ越しを依頼する際の「荷送人が荷造りする」という内容で契約を行ったのであれば、荷造りは前日までに済ませておきましょう。
引っ越し業者が荷造りを代行してくれるサービスなども用意されていますので、事前に不安があるならそれらを活用すると良いでしょう。
引っ越し先の新居もしっかり守るALSOKのホームセキュリティ
新居への引っ越しが済んだら、電気やガスの手続きや荷解きなどさまざまな作業が待っています。新しい家のセキュリティ対策も、きちんと考えておく必要があるでしょう。
新居の安全をしっかり守るご自宅のセキュリティと言えば、ALSOKが提供するホームセキュリティです。引っ越し先の居住スタイルに合わせて、複数のプランから選定できます。「HOME ALSOK Connect」なら、月額4,070円(税込)からご自宅に安心をプラス。費用は抑えたい、でも高品質なセキュリティを求めたい、そんな方へおすすめです。
まとめ
引っ越しに備えてまとまった時間を確保できれば良いのですが、日ごろから忙しい方の場合はなかなか予定を立てるのが難しいもの。特に荷造りは後回しにならないよう、半月前からの開始を目安に少しずつでも作業をしていくと良いでしょう。
転居にともなう手続きも数多くあって大変な時期ですが、新居での暮らしを楽しみに頑張って準備しましょう。新居での暮らしを安心して始めるため、ホームセキュリティの導入を検討するにも良いタイミングですよ。