【ALSOKアンケート】離れて暮らす親をもつ子どもの意識~認知症や徘徊対策~
新型コロナウイルスの蔓延で夏休みにも帰省できなかった人が増える中、ALSOKでは65歳以上の高齢の親と離れて暮らしている40代・50代の男女500人を対象に「離れて暮らす高齢の親を持つ子どもの意識調査」を実施しました。主な調査結果についてはプレスリリースにて発表した通りですが、ここではプレスリリースでは書ききれなかった詳細な内容をシリーズ化してお届けいたします。
第2弾は離れて暮らす親の「認知症や徘徊対策」について。不安を抱える人たちが実際にどのような対策をとっているのか、その解消方法をご紹介します。
心配でも踏み出せない状況が浮き彫りに
【Q5_1】親と直接会えないことによって、「親自身のこと」について不安に感じる・感じたことはありますか。当てはまるものをすべてお答えください。また、親に関して今後、「自分が関わること」について不安に感じる・感じたことをお答えください。(お答えはそれぞれいくつでも)
『親と直接会えないことによって、「親自身のこと」について不安に感じる・感じたことはありますか』というアンケートに対し、「認知症や徘徊」が不安だと答えた人は実に18.0%に上ります。「急な体調不良やけが」に続いて第2位となっており、かなりの人が不安に感じているようです。
ではその不安に対してどのような対策をしているのでしょうか。『離れて暮らす親の「認知症や徘徊」に対する不安を解消するためにどのような対策や行動を行ったか』という問いに対しては、以下のような調査結果でした。
【Q6_1】「親自身のこと」で不安に感じる・感じたことについて、不安を解消するためにどのように対策や行動を行いましたか。「自分が関わること」で不安に感じる・感じたことがあるものについて、不安を解消するためにどのような対策や行動を行いましたか。(お答えはそれぞれいくつでも)
グラフを見てわかるように「不安に感じつつも、対策や行動を行わなかった」という人は実に57.8%と過半数を占めています。「認知症かも?」と思っても、親のプライドを傷つける恐れもあり、なかなか言いづらいもの。しかし、言い出せないうちに徘徊して事故に遭い、賠償が必要になるといったケースもあります。そうした最悪の事態を予防するためにも、すぐに駆けつけることが難しいからこそ、事前の対策をとることが重要です。
皆が選ぶ具体的な解消方法
では、残りの42.2%の人はどのような対策をとっているのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
連絡する頻度を増やす
対策をとっている人の回答で最も多かったのは「連絡する頻度を増やす」で、26.7%でした。会うのが難しければ、電話やメールなどで連絡を増やすのが最も手っ取り早く、安心にもつながります。電話なら世間話をしながらでも親の健康状況がある程度わかってきます。冗談半分でも、「自分がどこにいるかわからなくなった」などの発言があれば要注意といえるでしょう。
WEBカメラで見守り
認知症の症状の中には、子どもと会話をするときだけはしっかりしているというケースもあります。そこで、普段の親の生活の様子をチェックするために、多くの人が取り入れているのがWEBカメラです。
HOME ALSOKの「アルボeye」は、自宅に設置したカメラの映像をスマホでいつでも確認可能。カメラにはスピーカーが内蔵されているため、双方向で会話ができ、親とのコミュニケーションツールとしても利用できます。
親の家の近所の人に相談する
近所づき合いがある場合、親の近所の人に相談するという方法もあります。普段の生活の様子を知る近所の人なら、不審な状況にも気づいてくれるはず。何かあれば家族に連絡してもらえるようにお願いしておくとなおいいでしょう。
民生委員に連絡をしたり、訪問したりしてもらう
心配であれば民生委員を頼るのも1つの手段。事前に連絡しておく、実際に訪問してもらうなどの対策は非常に有効といえます。状況に応じてアドバイスを受けることもできます。
自治体や近所の高齢者センターなどへ相談
GPS位置検索サービスやSOSネットワークの形成に取り組んでいる自治体もあります。心配であれば早めに調べて相談しておきましょう。
GPS付きの携帯電話など端末を渡す
いざというときのためにGPSつきの携帯電話などの端末を渡しておくと役立ちます。HOME ALSOKの「まもるっく」は、GPSの機能と警備ネットワークを組み合わせた、どこでもみまもりセキュリティーサービスです。緊急の際はストラップを引くことで緊急通報や登録者への状況報告ができ、扱い方も簡単。
今すぐ介護などが必要な状況ではなくても、何かをきっかけに気がつけば症状が急に悪化しているということもあります。親子のお守りのように肌身離さず身につけてもらえば安心です。