8月が旬の食べ物は?栄養価が高く夏バテを解消させる食べ物10選
8月は連日続く暑さのせいで、食欲がでなかったり、身体がだるく感じたりすることがあるでしょう。考えられる原因の一つは「夏バテ」です。夏バテを防ぐためには、こまめな水分補給や質の良い睡眠に加え、食べ物から豊富な栄養を摂取する必要があります。
本コラムでは、夏バテ解消に役立つ8月が旬の食べ物10選をご紹介します。
目次
8月は夏バテしやすい時期
近年、8月は35度を超える猛暑日が多くなり、夏バテになりやすい時期です。
夏バテの原因は主に二つあります。一つ目は、真夏の高温多湿な環境に体力が消耗されることです。炎天下に長くいると体温が上昇し、汗と一緒にミネラルも失われ脱水症状に陥ります。また、体力が奪われることで疲れがたまり、胃腸の消化機能も弱まることがあります。
二つ目は、内臓や血管などの働きをコントロールしている自律神経が、室内外の急激な温度差により乱されることで生じる体の不調です。夏バテの代表的な症状として「食欲不振」「集中力の低下」「寝不足」「身体がだるい」「イライラ」などが挙げられます。
夏バテのときは熱中症にもなりやすい
熱中症は暑い環境に長時間いることで体温の調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもり、めまいやだるさなどさまざまな症状が起こる状態のことをいいます。
夏バテしているときは暑さに対する抵抗力が弱っているため、熱中症を起こしやすくなります。熱中症は、意識障害やけいれんなど重度の症状になると命にかかわります。高齢者は暑さを感じにくく体に熱をためやすい傾向があり、子どもは汗をかく機能が未発達で体温調整がうまくできないため熱中症を起こしやすく、特に注意が必要です。
熱中症予防については、こちらの記事もご覧ください。
事前にできる夏バテ対策
こまめに水分補給する
暑い日は自然と汗をかくので体内の水分が大量に失われます。のどが渇いたなと感じる前に、水分補給することを心がけましょう。
激しい温度差に注意する
体の冷やしすぎや外気温との激しい温度差は、自律神経の乱れに直結します。冷房の設定温度は28℃程度を基準に、外気温との温度差は5℃以内を目途にすると良いでしょう。
十分に体を休めることも必要
睡眠は体力を回復させるだけでなく、自律神経の乱れを整える効果もあります。可能であれば毎日7~8時間程度の睡眠時間が確保して、十分に体を休めましょう。
栄養バランスを考えて3食しっかり食事を摂る
暑いとなかなか食欲が出ず冷たい麺類などで食事をすませがちですが、ビタミン・ミネラル・タンパク質などを1日3食の中でバランス良く摂れるような食事を意識しましょう。
夏バテ防止・疲労回復につながる栄養素を意識する
夏は、のどごしの良いそうめんやそばなど冷たい麺類をよく食べるという方も多いのではないでしょうか。そうめんやそば、うどんなどばかりになってしまうと、炭水化物に偏ってしまい、冷たいものを摂りつづけていると胃腸が冷えてしまいます。
夏バテを防止するには、不足しやすいたんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養素も意識して摂取しましょう。なかでも、豚肉やうなぎに多く含まれる「ビタミンB1」は疲労回復にもつながるため、夏バテ予防として積極的に摂取したい栄養素です。
8月が旬!夏バテを解消させる食べ物10選
夏バテ解消のために、必要な栄養素を補ってくれる旬の食べ物をご紹介します。旬の食べ物は栄養価が高いだけでなく、甘味や旨味も増しているため、食卓をおいしく彩ってくれます。
- とうもろこし
- きゅうり
- トマト
- ゴーヤ
- ナス
- パプリカ
- 真いわし
- うなぎ
- メロン
- スイカ
とうもろこし
夏野菜のイメージが強いとうもろこしは、日本では「スイートコーン」と呼ばれる品種が主流です。そのまま茹でて食べても良いですし、ごご飯に混ぜてコーンご飯にするのもおすすめです。
栄養素
とうもろこしには、ミネラルやビタミンに加え、エネルギー源となる炭水化物も多く含まれているため、食欲のないときにもおすすめです。免疫力の回復を促し疲労回復に役立つビタミンB1、血流促進効果が期待されるビタミンE、整腸効果のある食物繊維などを豊富に摂取できます。
新鮮なとうもろこしの特徴
新鮮なとうもろこしは、皮が緑色でみずみずしく、濃い茶色のひげが付いています。ずっしりと重量のあるものは身がしっかり詰まっているので、見た目だけではなく実際に手に取って確認してみましょう。
きゅうり
みずみずしくシャキッとした食感が特徴的なきゅうり。ビニールハウスでの栽培ができるようになり、年中食べられる野菜ではありますが、やはり旬である夏が一番おいしい野菜です。
栄養素
きゅうりには栄養がないとよくいわれますが、夏に消費されやすいビタミンCが豊富なうえ、汗と共に失われるカリウムを多く含んでいるため夏バテ対策の食べ物としても優秀です。
新鮮なきゅうりの特徴
新鮮なきゅうりは、全体にハリとツヤがあり鮮やかな緑色をしている特徴があります。イボがある品種の場合は、ゴツゴツと尖っているものが新鮮な証拠なのでチェックしてみてください。
トマト
生食だけでなく加熱調理にも向いているトマトは、とても栄養豊富な野菜です。
栄養素
トマトには、食欲増進や疲労回復効果をもたらすクエン酸や、体温調整の手助けをしてくれるカリウムを多く含んでいます。また、抗酸化作用があるビタミンCやリコピンも豊富なため、夏の厳しい紫外線によるダメージを受けた肌の回復にも効果的です。
新鮮なトマトの特徴
新鮮なトマトの特徴は、ヘタが濃い緑色で、表面の皮に色ムラがなく真っ赤に色づいていることです。おしりが星のように見えるトマトは、甘味があり成熟している証拠なので個別に売られている場合は確認してみましょう。
トマトのおいしいレシピはこちらから
関連コラム:夏バテ解消に、腸活や美肌にも◎ ~トマト醬(じゃん)~ゴーヤ
夏野菜の代表格の1つで苦みが特徴的なゴーヤ。古くから沖縄県で食べられてきた野菜で、熟す前の実を食べます。ゴーヤは苦みが特徴ですが、苦みが苦手な方は塩もみして熱湯をかけることで、苦みが和らぎます。
栄養素
ゴーヤには、夏に不足しがちなビタミンCが豊富に含まれています。体内でビタミンAに変換され、他の栄養素の働きを補助するカロテンも多く含んでいます。苦み成分には、胃腸の調子を整え食欲を促進させる効果があります。
新鮮なゴーヤの特徴
新鮮なゴーヤは、表面にハリとツヤがあります。また、皮の手触りが硬くずっしりと重たいものは栄養成分を多く含んでいるので、手に取って確かめてみてください。
ナス
ナスは、煮る・焼く・揚げる・漬けるといったさまざまな調理法で楽しめる野菜です。栄養がたっぷり含まれているだけでなく、本体の93%が水分なので、水分が失われやすい夏にうってつけです。
栄養素
ナスには、胃液の分泌を促進させ肝臓機能を高める効果があるコリンエステル、夏に失われやすいカリウムが含まれています。暑さで食欲がないときに食べたい夏野菜の1つです。
新鮮なナスの特徴
表面が濃い光沢のある紫色で、全体的にみずみずしく、ぷっくりと膨らんでいるものが新鮮なナスの特徴です。ヘタや皮が萎れているものは収穫してから時間が経ってしまっているので、注意して見てみましょう。
パプリカ
パプリカは、肉厚でカラフルなピーマンです。ピーマンのように青臭さや苦みが少なく食べやすいのが特徴です。
栄養素
パプリカは、ビタミンCが豊富で、暑さで疲れ切った身体の疲労回復に効果的です。また、夏に失われやすいカリウムも豊富に摂取することができます。カリウムには利尿作用があり、尿は熱も排出してくれるため体温を下げる効果があります。
新鮮なパプリカの特徴
見た目の色が鮮やかで、ムラやしわがなく、ヘタが緑色のものが新鮮な証拠です。ヘタが変色していないか、しなびていないかなども新鮮なパプリカを選ぶ際のポイントです。
真いわし
スーパーに出回っているいわしは、真いわしが主流です。8~9月は、北海道の釧路で水揚げされる釧路真いわしが旬を迎えます。
栄養素
真いわしには、不飽和脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含みます。心血管系疾患を予防したり脳や神経系の機能を向上させたりする効果が期待できます。
また、同じ不飽和脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)も含まれていて、動脈硬化や血栓を予防するといわれています。他にも丈夫な骨や歯をつくるカルシウムや皮膚などの健康を維持するビタミンB6も多く含みます。
新鮮な真いわしの特徴
鮮魚に共通していることですが、魚の鮮度は目でわかります。目の色が澄んでいて、目が赤くなっていない(血が混じっていない)、白く濁っていないものを選びましょう。また、いわしのうろこは剥がれやすいことから、うろこが残っているものは水揚げから間もない証拠です。
頭が小さく身がふっくらと張りのあるいわしは、脂のりが良くおいしいといわれています。
うなぎ
養殖のうなぎは、土用の丑の日に合わせて夏ごろに旬を迎えます。夏バテに効くともいわれるうなぎを食べて活力をつけるのも良いのではないでしょうか。
栄養素
うなぎには、疲労回復に役立つとされるビタミンB1を多く含んでいます。また、ビタミンAも多く、免疫力アップが期待できます。
うなぎの選び方
うなぎは基本的にすでに蒲焼として売っているものを購入される方が多いでしょう。ここでは、すでに加工されているうなぎの選び方をご紹介します。
蒲焼のうなぎは平べったいものを選ぶのがおすすめです。分厚いものは皮が固く、焼くことで縮こまり高さがでるといわれています。平べったい蒲焼は、皮が柔らかい証拠で食べやすい傾向にあります。
メロン
香り高く、肉厚な果肉が魅力のメロン。甘みがあり果汁も多く、暑い夏に食べたくなる食べ物です。メロンは厳密には果実ではなく、野菜に分類されています。果実のように食べられることから、果実的野菜ともいわれています。
栄養素
メロンには、余分な塩分(ナトリウム)を排出してくれるカリウムが多く含まれています。カリウムは加熱すると失われますが、メロンの場合は生で食べるため多くのカリウムを摂取できます。赤肉系のメロンには、抗酸化作用のあるβ‐カロテンが多く含まれます。
新鮮なメロンの特徴
メロンは、左右対称で変形がないものを選びましょう。また、重量があることもおいしいメロンの証拠です。網目のあるメロンは、網目が細かく盛り上がっているものが肉厚の証拠です。
スイカ
夏の果実の定番であるスイカは、メロンと同様に果実的野菜に分類されています。
栄養素
90%が水分なので、夏に失われやすい水分の補給におすすめです。スイカには、ナトリウムを排出するカリウムやスイカの果汁から発見されたシトルリンが多く含まれています。そのため、むくみの解消や利尿作用などが期待でき、またシトルリンには、疲労回復や動脈硬化の予防にも期待できるとされています。夏バテ防止はもちろん、健康維持にも役立つ果実です。
新鮮なスイカの特徴
果皮にツヤがあり、スイカの縞模様がはっきりとしているものを選びましょう。軽く叩いたときに、ハリがあり、弾むような澄んだ音がするものは水分を蓄えていて肉厚な証拠です。
高齢者や子どもは急な体調変化に注意
8月は食べ物の取り扱いに注意
厚生労働省から食品衛生月間に指定されている8月は、食べ物を取り扱う際には注意が必要です。夏本番の8月は家庭内でも食中毒の発生リスクが高まるため、政府が推奨する食中毒予防3原則を徹底しましょう。
食中毒予防3原則
つけない
調理の前・食べる前には、指や爪の間、親指の付け根、手首などをていねいに洗い、雑菌を食べ物につけないようにします。
調理器具などは用途によって使い分け、十分に洗浄、消毒しましょう。
増やさない
食品に付いた細菌を増やさないためには、食品を長時間常温や直射日光に当たる場所に放置せず、適正に温度管理することが必要です。
温度管理が必要な食品は、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管しましょう。
やっつける
肉や魚など加熱して食べるものは、中心部まで十分に加熱して殺菌します。肉・魚・卵を調理した後の調理器具は、熱湯殺菌や台所除菌剤の使用が効果的です。
出典:厚生労働省 家庭での食中毒予防
政府広報オンライン 食中毒予防の原則と6つのポイント
8月は高齢者や子どもの急な体調変化に注意が必要
夏バテを起こしやすい8月は、自宅の中でも体調管理に注意が必要です。高齢者は暑さやのどの乾きを感じにくくなり、水分が不足しやすいため、熱中症になりやすい傾向があります。子どもも体温調節能力が未発達のため、熱中症になりやすいといった特徴があります。気づかないうちに体調が悪化していることもあるため、注意が必要です。
子どもだけのお留守番や、長期不在にする場合はホームセキュリティで防犯
夏休み期間中は、お子さまが1人で留守番をする機会が増え何かと心配ではないでしょうか。
ALSOKでは、お子さまの安全を見守るホームセキュリティをご提供しています。ALSOKのホームセキュリティは、在宅時でも空き巣の侵入や火災などの緊急事態を検知し、状況に応じてガードマンが駆けつけます。
また、ALSOKの「HOME ALSOK Connect」のスマホゲートでは、スマートフォンで警備操作ができます。登録されたスマートフォンを持っているだけで、自動で警備解除することも可能です。外出時はワンタッチで警備を開始することができ、もしものときはガードマンの駆けつけ依頼もできます。
ホームセキュリティの導入を検討している方は、手軽に防犯対策ができるALSOKの「HOME ALSOK Connect」を検討してみてはいかがでしょうか。
「HOME ALSOK アルボeye」は、外出先でも映像と音声でご自宅の様子を見ることができます。留守番中のお子さまの映像をスマートフォンで確認でき、万が一異常があった場合には必要に応じてガードマンがご自宅へ駆けつけます。さらに、オプションの温度感知機能によって部屋の温度を計測できるため、熱中症や体調不良を防ぐことにも役立ちます。
双方向音声機能が備わっているため、相手へのお声掛けもでき、高齢のご両親のみまもりとしても活用いただけます。
夏バテによる突然の体調不良や熱中症の際にも、高齢のご家族の見守りには、「HOME ALSOKみまもりサポート」がおすすめです。非常ボタンを押すとガードマンが駆けつけるだけでなく、相談ボタンを押すとヘルスセンターにつながり、いつでも健康相談が可能です。熱中症注意喚起や緊急速報メールの受信・読み上げも行います。離れて暮らすご家族に代わって、ALSOKがサポートします。
まとめ
8月が旬の食べ物は、栄養豊富なだけでなく甘味や旨味も増していて、見た目も鮮やかです。猛暑日が続く8月は夏バテになりやすく食欲が滅入ってしまいがちですが、栄養豊富でおいしい旬の食べ物を積極的に摂り、暑い夏を乗り切っていきましょう。