【ALSOKアンケート】離れて暮らす親をもつ子どもの意識~災害時の避難~
ALSOKで実施した、65歳以上の高齢の親と離れて暮らしている40代・50代の男女500人を対象に行った「離れて暮らす高齢の親を持つ子どもの意識調査」。その結果をもとに、リリースではお伝えしきれなかった詳細な内容をシリーズ化してお届けしています。第4弾となる今回は「親が大きな災害時に避難所まで避難できるか」をテーマに、その不安や具体的な対策方法を解説します。
道が悪い中、迅速な行動が求められる避難
【Q5_1】親と直接会えないことによって、「親自身のこと」について不安に感じる・感じたことはありますか。あてはまるものをすべてお答えください。また、親に関して今後、「自分が関わること」について不安に感じる・感じたことをお答えください。(お答えはそれぞれいくつでも)
『親と直接会えないことによって、「親自身のこと」について不安に感じる・感じたことはありますか』という問いに対し、「親が大きな災害時に避難所まで避難できるか」が不安だと答えた人は9.0%でした。
「急な体調不良やけが」(60.2%)、「認知症、徘徊」(18.0%)などに比べれば決して多いとはいえませんが、近年、台風や豪雨などの未曾有の大災害が頻繁に起こっていることを思えば、避難する状況が起こる可能性を日頃から考えておくことが大切です。災害時は道路が混雑していたり、倒木などで塞がれていたりすることが多く、高齢者の避難が難しい場合もあります。
では、「親が大きな災害時に避難所まで避難できるか」に対する不安を解消するためにどのような対策や行動を行ったかについても調査したところ、以下のような結果になりました。
【Q6_1】「親自身のこと」で不安に感じる・感じたことがあるものについて、不安を解消するためにどのような対策や行動を行いましたか。「自分が関わること」で不安に感じる・感じたことがあるものについて、不安を解消するためにどのような対策や行動を行いましたか。(お答えはそれぞれいくつでも)
具体的な解消方法として上位なのは
親の避難に対して不安を感じている人が具体的にどのような解決方法を選んでいるのか、意識調査で多かった回答を順番に紹介します。
連絡する頻度を増やす
「親が大きな災害時に避難所まで避難できるか」に対する不安を解消するための対策・行動として、最も多い35.6%の人が選んだ回答は「連絡する頻度を増やす」ことでした。
まずは頻繁に連絡を取り、親が迅速に避難できるだけの健康状態を保っているか、日常的にチェックしておくことが大切です。その上で、災害時の避難場所や道順などを一緒に確認し、スムーズに避難できるようシミュレーションしておくといいでしょう。津波や洪水、がけ崩れなどの危険性を把握するために、実家が災害危険区域に含まれているかを調べてみるのもおすすめです。
また、災害発生時の連絡手段もあらかじめ決めておく必要があります。災害時伝言ダイヤルの使い方を確認するほか、公衆電話などは災害時優先電話になるため、避難の際に携帯電話を持ち出すことができなかった場合やバッテリー切れになる場合などに備えて、携帯電話がなくても連絡できるよう携帯電話番号を覚えておいてもらうといいでしょう。
避難時にすぐ持ち出せるよう、事前に防災バッグの中に非常用簡易トイレや水、乾パンなどの日持ちする食料をまとめて入れておくよう伝えておきましょう。
親の家の近くに引っ越す
親の健康状態があまり優れず、いざというときに1人で避難するのが困難だと判断される場合には、親の家の近くに引っ越すという最終手段を選ぶ人もいます。もちろん、仕事などの都合により、そう簡単には転居できない人が多いと思いますが、災害時の避難には瞬間的な判断が必要とされることもあり、これができればベストだといえます。
親の家の近所の人に相談する
避難すべきかどうかは、災害の程度や地域によって大きく異なります。離れたところに住んでいると実家の周辺がどのような状況なのかすぐにはわからないため、周囲に危険が迫っているときや避難が必要なときなど、何かあったとき声をかけてもらえるよう近所の人に相談しておくことも大切です。
自治体や近所の高齢者センターなどへ相談
高齢者や小さな子どもは災害時要援護者の対象なので、自治体や高齢者センターなどに相談しておくことで何かしらの支援が得られる場合もあります。自治体のホームページなどで確認してみましょう。地域の危険区域や避難場所についても知ることができます。
もしものときにも安心なみまもりサービスに加入
万が一のとき、自分の代わりに高齢の親をサポートしてくれる人がいたら安心ですよね。ALSOKの「HOME ALSOK みまもりサポート」なら、災害時の避難支援も可能です。国や自治体からの緊急速報メールを受信した場合は、現地で音声読み上げによって避難を促すとともに、ご家族にもメールで通知。災害時だけでなく、日頃の健康相談や熱中症の注意喚起もできるので、離れて暮らす親の健康状態が気になる人にもおすすめです。