地鎮祭とは?費用・マナー・準備するもの、当日の流れを知っておこう

新築 2024.06.27更新(2021.08.31公開)
地鎮祭とは?費用・マナー・準備するもの、当日の流れを知っておこう

家を建てるときは工事を始める前に「地鎮祭」という儀式を行います。地鎮祭は無事に家が完成することを祈願する古くからの慣習です。これから新築住宅の建築を検討している方で、地鎮祭は具体的に何をするのか、何のために行うのかよく知らない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、地鎮祭の目的やマナー、費用、準備・当日の流れについてご紹介します。

目次

地鎮祭とは?

地鎮祭(じちんさい)とは、土木工事や建築工事を行う際、工事が無事に終わるように神主を招いて安全祈願する儀式のことです。その土地を守る氏神様に土地を利用させてもらう許可を得て、工事の安全を祈願するという意味があります。
しかし、地鎮祭は必ずしも行う必要はありません。地鎮祭を行うか行わないかは施主の判断で決めます。
同じく家を建てるときの儀式で、工事が棟上げまで終了した際に行う「上棟式」があります。上棟式は工事を進められたことへの感謝と完成までの無事を祈願する儀式です。

地鎮祭当日はどんな流れ?服装などのマナーも解説

当日の地鎮祭の流れ・儀式の内容についてご紹介します。

地鎮祭当日の流れ

①手水(てみず・ちょうみず) 手で両手を洗い心身を浄める
②修祓(しゅばつ) 祭壇や参列者を祓い清める
③降神(こうしん) 祭壇に神様を迎える
④献饌(けんせん) 神様にお供え物を食していただく
⑤祝詞奏上(のりとそうじょう) 神様への報告、工事の安全を祈願し祝辞を読む
⑥四方祓い(しほうはらい) 米・塩をまいて土地をお祓いする
⑦地鎮(じちん) 鍬入れや鎮め物を埋める
⑧玉串拝礼(たまぐしはいれい) 神前に玉串を捧げる
⑨撤饌(てっせん) お供え物を下げる
⑩昇神(しょうじん) 神様をお送りする
⑪直会(なおらい) 神酒で乾杯する

神様をお送りしてから、神酒で乾杯しお供え物を食する「直会(なおらい)」を行います。
儀式は約30分程で終了することが多いので、準備や片付けを含めて1時間半~2時間程度を予定していると良いでしょう。

地鎮祭の最後には、施主からの挨拶を求められることがあるため、挨拶の準備もしておきましょう。無事に地鎮祭を迎えることができたことや、出席している方への感謝の言葉、安全第一で工事をしてほしいことなどを盛り込みます。

挨拶の例
「本日、無事に地鎮祭を迎えることができました。こうして地鎮祭を迎えることができたのは、(ハウスメーカー等の担当者の名前)さんをはじめ、皆様のお力添えがあったおかげだと感謝しております。これから、工事がはじまりますが、くれぐれも安全第一で進めていただきますようよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。」

着ていく服装は?

地鎮祭では、参列者の服装に特に決まりはありません。ただ、お祝いの儀式であることから、フォーマルな服装が望ましいとされています。

男性は、グレーや紺といったスーツにシンプルなネクタイが良いでしょう。

男性:フォーマル(スーツ)のイメージ

男性:フォーマル(スーツ)

女性の場合は、スーツやパンツスーツ、ジャケットにブラウス、スカートなどを着用すると良いでしょう。

女性:フォーマル(ジャケット・ブラウス)のイメージ

女性:フォーマル(ジャケット・ブラウス)

デニムパンツにTシャツ、サンダルといったラフな服装や露出の多い服装は避けたほうが良いでしょう。

地鎮祭にかかる費用はいくら?のし袋の書き方も紹介

地鎮祭では、主に神主へのお礼とお供え物に費用がかかります。

神主への謝礼の相場

神主へのお礼として渡す初穂料の相場はおよそ2~5万円です。神主が自身の車などで来る場合は、お車代として別途5,000円~1万円を渡します。

その他に、お供え物や近隣の方への挨拶回りで渡す粗品の用意もあるため、地鎮祭でかかる費用は総額で10万円前後とみておくと良いでしょう。

のし袋の書き方

のし袋の書き方

神主への謝礼は、のし袋に包みます。地鎮祭の際は、紅白蝶結びの水引ののし袋を利用しましょう。
水引の上側中央に「御初穂料」または「玉串料」「御供え」などと記載します。水引の下側中央には、施主の氏名を書きましょう。1人の場合は施主のフルネームを記載。家族を連名で書く場合は、施主をフルネームで記載し施主の横に名前のみ書きます。
のし袋の中袋には、表面中央に金額を記載し、裏面の左側に住所と氏名を記載しましょう。

地鎮祭に向けてどんな準備をすべき?

地鎮祭までに必要な準備や、事前に用意しておくものをご紹介します。

参加者を把握する

地鎮祭には基本的に施主、神主、設計者、棟梁、現場監督など工事関係者が参加します。
ご両親を呼ぶかは自由ですが、地鎮祭を行う際は事前にご両親に伝えておきましょう。

開催する日程を決める

一般的には、縁起の良い大安・先勝・友引の牛の刻(11時~13時)に行うことが望ましいとされています。一方で、仏滅・先負、建築に関する凶日とされる三隣亡(さんりんぼう)にあたる日は避けた方が良いでしょう。三隣亡にあたる日は毎月違うため、開催日程を決める前に調べてみることをおすすめします。
ただ、家族や神主、建築会社など関係者全員のスケジュールを合わせるのは難しい場合があるので、都合がつかない場合は無理せず調整しましょう。

神主へ依頼する

神主への依頼は、建築会社が行ってくれることが多いです。家を建てる土地の氏神神社に依頼することが一般的ですが、建築会社がよく依頼している神主に頼むこともあるため、建築会社と相談の上決めましょう。氏神神社がわからない場合は、各都道府県の神社庁に問い合わせて確認できます。
神主は一年中さまざまな祭儀や社務を行っています。希望の日程がある場合は、早めに神主や建築会社と打ち合わせしてスケジュールを確認しておきましょう。

お供え物やお礼を用意する

お供え物やお礼を用意する

地鎮祭の儀式で使用する祭壇や榊、竹、鍬、砂などは、建築会社や神社が用意してくれます。ただし、お供え物や神主へのお礼の初穂料、近隣の方への手土産は、自分で用意する必要があります。
お供え物は、米・酒・塩・水をそれぞれ一合、神酒(一升瓶2本・のし紙付き)、海の幸(尾頭付きの鯛、こんぶやするめなどの乾きもの)、新鮮な野菜と果物をそれぞれ3種類ほど用意しましょう。お供え物は、1万円程の費用がかかります。

近所への挨拶回りをする場合は粗品を用意する

建築工事が始まると、騒音や工事車両の移動で近隣の方に迷惑をかけることがあるため、建築会社の担当者や現場監督と一緒に挨拶回りをします。その際に渡す、お菓子やタオルなどの手土産も事前に用意しておきましょう。粗品は、一つ2,000~3,000円程のものが一般的です。
ハウスメーカーや建築会社が用意してくれるケースもあるため、確認しておくと安心です。

新築工事の安全を祈願

新築工事の安全を祈願

家が無事に完成して安全に暮らせるように祈願することは、これから住む上での「安心」につながります。もし地鎮祭について不安なことがある場合は神主やハウスメーカー、建築会社の方に相談しましょう。
また、地鎮祭は建設に関わる方との顔合わせの場になったり、近隣の方への挨拶回りのきっかけになったりする貴重な機会です。当日の流れや事前に準備することをしっかり把握して、新築工事の安全を祈願しましょう。

新しく引っ越した建物に住むときは防犯面も心配ですよね。新築戸建ての防犯については、こちらの記事で対策をまとめています。

もしものときの備えとして、火災保険の加入が推奨されています。火災保険については、こちらの記事で相場や費用を抑えるポイントを解説しています。

新築の防犯対策はALSOKのホームセキュリティにお任せ

警視庁によると、侵入・窃盗でもっとも被害が多いのは「一戸建住宅」です。新築住宅の建築を検討している方は、防犯対策を取り入れることをおすすめします。
日頃から近隣の方とコミュニケーションを取ることは、防犯対策に有効です。地鎮祭のときや引っ越しの際にも、挨拶をしたり情報交換を行ったりして被害を未然に防ぎましょう。

さらに高度な防犯対策としておすすめなのが、ホームセキュリティの導入です。ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」は、ご自宅を24時間365日警備。不審者の侵入を感知したときや、不審な来客で危険を感じたときはボタン1つで緊急通報し、万が一の際にはガードマンが駆けつけます。不審者の侵入だけではなく、火災監視も可能です。火災による温度変化や煙を感知し、火災発生時にはガードマンが駆けつけ適切に対処いたします。

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新しい家での安全安心な暮らしを守るために、ALSOKのホームセキュリティを活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、家を建てる前に行う地鎮祭についてご紹介しました。地鎮祭を開催することは義務ではありませんが、長く暮らす家が無事に建つように祈願することで、安心感を得られるでしょう。一生のうちに一度経験できるかどうかの貴重な儀式になるため、新築を建てる際はぜひ検討してみてください。

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