犬や猫の粗相の原因とは?ペットの粗相対策
犬や猫のしつけの基本であるトイレトレーニング。「なかなかトイレの場所を覚えてくれない」「急に違うところで粗相をしだした」など困っている方は多いでしょう。粗相の度にカーペットを洗ったりニオイを消したりするのは大変ですよね。
しかし粗相をするのはペット自身ではなく、トイレ環境やさまざまな変化などに原因が隠れている場合があります。今回は、犬や猫の粗相の原因と対策についてご紹介します。
犬・猫の粗相の原因とは?
犬や猫の粗相は、以下のような原因が考えられます。
トイレ環境
トイレが小さかったり深すぎたりするなど、体のサイズに合っていないと失敗しやすいためトイレの使用を嫌ってしまいます。
また、猫の場合はこだわりが強いため、トイレの砂のタイプや量が気に入らないと他の場所で粗相をすることがあります。
ペットのサイズや好みを見極めて、適切なトイレ環境を整えてあげましょう。
ストレス
犬や猫はストレスを感じるとわざと粗相をすることがあります。
例えば引っ越しや模様替え、新しいペット、トイレの場所の移動など家の中の環境が変わった際に、縄張り意識から自分の臭いをつけることで戸惑いや緊張を和らげているのです。
ペットが粗相をするようになったら、何かしらの変化にストレスを感じているかもしれません。飼い主さんが気付いてあげてペットの居心地の良い空間をつくるようにしてください。
老化や病気
ペットも高齢になるとトイレを失敗する回数が増えてきます。
人間と同じように年を取ると身体機能が低下するため、自分で排せつのコントロールができなくなり、トイレにたどり着くまでにおもらししてしまいます。
また、排せつは犬や猫の健康状態を確認する方法の一つです。粗相の回数やオシッコの色・臭いなどに異常を感じたら病気のサインという可能性もあるので、動物病院で診てもらいましょう。
ペットが粗相をしたときの対処法は?
ペットが粗相をしてしまったら、その後しっかり対処することが重要です。
ここからは、犬や猫に粗相を繰り返させないための対処法をご紹介します。
しっかり処理をして臭いを消す
犬や猫が粗相をしたら、その場所に臭いが残らないようにしてください。
カーペットや壁に臭いがしみつくと、ペットがそこをトイレだと思い込んでしまいます。
粗相をした後は、キッチンタオルや雑巾などでしっかり拭き取ります。その後、洗剤を含ませた雑巾で水拭きし、カーペットの場合はトントンと叩いて拭きあげます。最後に、乾拭きをして水分を拭き取ってから、消臭スプレーなどでしっかり臭いを消しましょう。
粗相をしても叱らない
正しい場所でトイレをしてくれないとイライラしてしまうかもしれませんが、粗相をしても叱ることはグッと堪えてください。言葉が分からないペットにとって叱るという行為は恐怖心を与えているにすぎません。飼い主の見えないところで粗相を繰り返してしまうため逆効果です。
また、原因が分からないまま頭ごなしに怒ると、ペットと飼い主の信頼関係にも関わってきます。
ペットの粗相対策は、原因を知るために根気強く向き合ってあげることが一番大切です。
場所を間違えていることを教える
ペットはトイレの場所を教えてあげれば覚えてくれるようになります。違う場所で排せつをしているところを見つけたら、「トイレはこっちだよ」と場所を間違えていることを教えてあげましょう。
食後や寝起きのタイミング、ソワソワしだしたらトイレまで誘導してあげるのも効果的です。トイレでちゃんと排せつができたときは、その場で褒めてあげると良いですよ。
犬は、足の感触でトイレを覚えているケースがあります。タオルや布団、カーペットなど、トイレシートに似た柔らかい感触のものの上で粗相をしがちな場合は、排せつが済むまでトイレの近くに柔らかい布地のものを置かないなど、工夫すると良いでしょう。
ストレス解消や発情期の対策を考える
犬や猫は意図的に自分の臭いをつける「マーキング」の習性があります。マーキングは一回の粗相の量が少ないのが特徴です。特にストレスを感じているときや発情期に入るとマーキングをすることが多くなります。
ストレスを感じている場合は飼い主さんへの訴えかけでもあるので、ストレスとなる原因を軽減させて快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。
マーキングをしている様子を見て飼い主さんやご家族が慌てて声を上げたり、高い声で怒ったりすると、マーキングをすると注目してもらえると思ってしまい、マーキングを繰り返す可能性があります。事を荒立てずに、早めに片付けましょう。
発情期の場合は動物の本能として仕方がないことなので、サッと拭き取って臭いを消しましょう。去勢・避妊手術をするとマーキングをしなくなる場合もありますが、すべての犬・猫に当てはまるわけではありません。
粗相の対策とは?トイレ環境を見直そう
犬や猫はトイレが汚かったり環境が良くなかったりすると不満を持ちやすいものです。
特に猫はとてもきれい好きでトイレへのこだわりがあるので、毎日こまめにトイレを掃除してきれいにしておくことが重要です。
猫が排せつをしたらなるべくすぐに処理を行うようにすると良いでしょう。排せつ物を取り除くだけでなく、1~2週間に一度は猫砂を取り替えてあげると衛生的です。
犬の場合も、排せつ量に応じたサイズのペットシートを使用し、汚れたら取り替えるようにしましょう。ケージの中にトイレを設置している場合は、トイレと寝床をきちんと分けてあげると良いでしょう。
自分のペットが2匹以上いる場合は、飼っているペット数より1個多くトイレを設置することもおすすめです。
また、トイレの設置場所も重要なポイントです。玄関周辺や外が見えやすい場所、人の往来が多い場所は、あまり落ち着ける環境ではありません。ペットが落ち着いてトイレができる場所に設置してあげましょう。
ペットの粗相対策では、トイレの場所や環境を一度見直してみてください。
ALSOKのホームセキュリティで万全な防犯対策を
犬は縄張り意識が強いため、見知らぬ人が侵入しようとすると吠えたり嚙みついたりして追い払ってくれるイメージがありますよね。確かに番犬としての能力がある犬種は、侵入者を追い払ってくれるかもしれません。ただ、犬種や性格によっては怖がって逃げたり、知らない人にも懐いてしまう場合もあるでしょう。
ペットを飼っているということは侵入者が犯行を諦める可能性が高くなりますが、さらに高度な防犯対策を導入することでより安全安心な環境を作ることができ、ペットの安全も守ることができます。
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まとめ
今回は、犬や猫の粗相の原因と対策についてご紹介しました。
ペットが粗相をするのは、何かしらの理由や飼い主に気付いてほしいサインが隠れていることが多くあります。粗相してしまう原因を理解し、正しい場所でストレスなくトイレができる環境を整えてあげましょう。