夏至と冬至はいつ?日本・世界の夏至・冬至の風習と食べ物

夏至と冬至はいつ?日本・世界の夏至・冬至の風習と食べ物

お役立ち情報 2021.10.18
夏至と冬至はいつ?日本・世界の夏至・冬至の風習と食べ物

季節の移り変わりを表す「夏至(げし)」と「冬至(とうじ)」。夏至・冬至の時期には、古くから伝わる風習や行事食があります。では、夏至と冬至はいつごろ迎えるのでしょうか。
また、夏至・冬至は日本だけでなく、世界でもさまざまな風習があります。そこで今回は、夏至・冬至の時期や、日本と世界の夏至・冬至の風習、食べ物をご紹介します。

夏至と冬至

夏至と冬至は、二十四節気の1つです。二十四節気とは、古代の中国で作られた1年を24個に分けて季節を表したもので、春分・秋分もそのうちの1つです。

夏至

夏至は、1年でもっとも日が出ている時間が長い日のことです。北極圏では白夜になり、24時間太陽が沈むことがありません。また、日本を含めた北半球で夏至を迎えるころ、南半球は冬至に該当し日が出ている時間がもっとも短くなります。
夏至は「夏に至る」という言葉の通り、本格的な夏の始まりを意味し、気温が上がってくる時期です。

冬至

冬至は、1年でもっとも日が出ている時間が短い日です。冬至も「冬に至る」という言葉の通り、本格的に寒くなってくる時期になります。
北極圏では極夜になり、太陽が24時間昇ることがありません。また、北半球が冬至を迎えるころ、南半球では夏至となり、もっとも日が出ている時間が長い日となります。

夏至と冬至はいつ?

夏至と冬至は毎年同じ時期ですが、日付は固定されていません。夏至と冬至の時期は、下記の通りです。

  • 夏至:毎年6月21日または22日
  • 冬至:毎年12月21日または22日

まれに日付が前にずれるケースもありますが、21日または22日のどちらかで迎えます。夏至・冬至の日はカレンダーに記載されていることもあるので、ぜひチェックしてみてください。

夏至と冬至の風習や食べ物

日本の夏至と冬至の風習は古くから伝わっています。また、夏至・冬至の日に食べると縁起が良いといわれている行事食もあります。

夏至の風習や食べ物

夏至は一年間の太陽の動きの中で特徴的なタイミングであることから、昔から人々にとって意識される日で、農繁期の基準として利用されていました。
夏至には全国的な風習があまりありません。というのも、夏至から「半夏生(はんげしょう)※」までが田植えや畑仕事を終える目安で、農作業の追い込み時期に当たる繁忙期でした。このことから、この時期独特のしきたりが発生することが難しかったといわれています(諸説あります)。
※半夏生・・・夏至(6月21日の場合)から数えて11日目の7月2日ごろから7月6日ごろまでの5日間のこと。

しかし、関東地方や一部の近畿地方では、夏至ごろに収穫された小麦を使った「小麦餅」を食べたり、お供えをしたりする習慣があります。関西地方では、夏至の行事食としてタコを食べるのが習慣です。タコを食べるのは、稲がしっかりと八方に張るようにと豊作を祈願するためだといわれています。

冬至の風習や食べ物

冬至の風習や食べ物

冬至は夏至と違い、風習や食べ物のイメージがある方が多いかもしれません。
冬至の風習の代表ともいえるのが、ゆず湯です。江戸時代に銭湯が客寄せのために始め、冬至を「湯治」、ゆずを「融通が利く(体が丈夫になる)」という語呂合わせからゆず湯に入るようになったといわれています。
また、強い香りがするゆずは邪気が起こらないという考えもあったそうです。ゆず湯はリラックス効果に期待でき、体を温めてくれます。冬至の時期はゆず湯に入って癒やされてみてはいかがでしょうか。

冬至の日の食べ物は、かぼちゃを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。かぼちゃは夏の野菜ですが、冬まで保存が可能なため冬の間も食べることができます。かぼちゃは栄養価が高く、カロテンなどが豊富に含まれていて風邪予防にも役立ちます。
他にも、運が通じるように「ん」のつく食材を食べると縁起が良いとされています。冬至の七種(ななくさ)と呼ばれる食材は、すべてに「ん」が2つ付きます。

  • なんきん(かぼちゃ)
  • れんこん
  • にんじん
  • ぎんなん
  • きんかん
  • かんてん
  • うんどん(うどん)

世界ではお祭りの日?海外の夏至・冬至の風習

夏至や冬至の風習があるのは、日本だけではありません。実は、世界では日本以上に、夏至・冬至の日が人々に親しまれているのです。ここでは、海外の夏至・冬至の風習をご紹介します。

イギリスの夏至・冬至

イギリスは、イングランド南部にある世界遺産「ストーンヘンジ」で、夏至祭・冬至祭が行われます。ストーンヘンジは、巨大な石がつらなる古代遺跡です。夏至の時期には、ストーンヘンジの中心にある祭壇石と少し離れたヒールストーンという岩を結ぶ直線に朝日が昇ります。この朝日を見るために、多くの人が集まります。
冬至の時期は「ユール」といい、クリスマスシーズンに向けて真冬入りをお祝いします。

スウェーデンの夏至

スウェーデンの夏至

北欧では、夏至にお祭りを行う国が多いといわれています。特にスウェーデンでは、夏至祭(ミッドサマー)として夏至のお祝いをします。夏至に一番近い日が夏至祭と定められていて、夏至祭の前日と前々日は祝日になります。この時期に長期休みをとって、家族や友人との時間を楽しむ方も多いそうです。
スウェーデンの夏至祭では、お花を頭に載せて冠にしたり、メイポール(白樺の葉で飾った大きなポール)を作ったりします。メイポールを大きな広場に飾り、そこで踊ったり演奏したりして楽しむそうです。スウェーデンでは、夏至に新じゃがいもやニシンを食べます。

中国の冬至

冬至は中国では伝統的な行事で、冬節・交冬ともいいます。二十四節気の中でも特に大切にされてきました。中国の冬至は、餃子を食べたり、白玉で作ったお団子のスイーツである「湯円(タンユェン)」を食べたりする風習があります。また、地域によっては「冬至は新年のごとし」ともいわれ、数日間祝うこともあるそうです。

ブラジルの冬至(日本の夏至の日)

北半球の日本が夏至を迎えるころに、南半球のブラジルでは冬至を迎えます。
ブラジルでは、冬至の時期を「フェスタジュニーナ」としてお祝いするのが一般的です。冬至祭だけでなく収穫祭や感謝祭としても祝われるため、ブラジル全土で盛大なイベントが開かれています。
フェスタジュニーナは田舎の暮らしをお祝いするイベントでもあるため、男の子は麦わら帽子やひげ面姿、女の子はドレス姿など田舎暮らしをイメージした服装で踊ります。フェスタジュニーナでは、冬至の時期に収穫されるトウモロコシを使った料理が定番です。

夏至・冬至の時期は防犯対策をしよう

夏至の時期は日が出ている時間が長くなるため、夜遅くまで出掛ける日が増え、帰宅時間が遅くなることもあるでしょう。つい暗くなるまで遊んでしまうお子さまも多いのではないでしょうか。また、女性は薄着になることから性犯罪が増える傾向があり、注意したいところです。

冬至の時期も日没が早くなるため、子どもや女性を狙った犯罪が多くなるという特徴があります。お子さまの下校時にはすでに暗くなりはじめていることもあり、ご両親も心配ですよね。

外出時は、お子さまや女性の安全を守るための防犯対策が重要です。ALSOKでは、「まもるっく」「防犯ブザー」といった防犯対策サービスをご提供しています。

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まとめ

今回は、夏至や冬至の時期や日本・世界の風習と食べ物などをご紹介しました。
日本では、夏至にお祭りが開かれたり、冬至は「ん」のつく食べ物を食べたり、ゆず湯に入る風習があります。海外でも、広い地域で夏至や冬至をお祝いします。伝統ある夏至・冬至の風習や食べ物をお子さまやご家族と一緒に楽しんでみるのはいかがでしょうか。

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