引っ越しに伴う転校手続きはいつまでにする?小学校・中学校・高等学校の手続きの流れや準備について
転勤や引っ越しなどを理由に子どもを転校させる場合、さまざまな手続きが必要となります。転校手続きは引っ越し先の住所や学校によって異なる場合があるため、いつまでに手続きを行うべきなのかをあらかじめ確認しておきましょう。
今回は、小学校・中学校・高等学校の転校手続きの流れや準備についてご紹介します。引っ越し作業と並行してスムーズに進めるためにもぜひ参考にしてください。
目次
転校手続きはいつまでに行うべき?
転校に必要な書類は在学中の学校と役所で受け取ります。そのため、在学中の学校には1か月前までに転校することを伝えておくとスムーズです。
転校手続きに明確な期限はありませんが、引っ越し先の住所や転校先の学校によって手続き方法、転校可能な時期が異なります。転校先の学校にも早めに連絡をすることで、転校時の手続き・準備がスムーズに進められます。引っ越しが決まったら、なるべく早めに転校手続きの準備を進めると良いでしょう。
転校手続きのタイミングは春休みが良い
転校手続きは春休みに行うことをおすすめします。春休み明けの4月は、多くの方が新生活を送るタイミングであると同時に、学年が切り替わるタイミングでもあります。そのため、春休みに転校の手続きを完了させておくことで、次のメリットがあります。
- 勉強の進みにズレが生じにくい
- 修学旅行などの学校のイベントにも参加できる
- 「転校後に勉強についていけない」「転校先で友達ができない」といった不安も減らせる
転校後は新しい土地や学校生活にまず慣れることから始まります。慣れない土地ではさまざまなことに気をはってしまうため、お子様の気持ちに寄り添うことが大切です。
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公立小学校・中学校へ転校する場合の手続き
公立小学校・中学校へ転校する場合、引っ越し先が同一市区町村か他市区町村かによって手続き方法が異なります。それぞれの転校手続きの流れをご紹介します。
同一市区町村内に引っ越す場合
同一市区町村へ引っ越す場合は在学中の学校から在学証明書と教科用図書給与証明書、役所から入学通知書を受け取り、転校先の学校へ提出します。転校手続きの大まかな流れは次の通りです。
- 在学中の学校に転校することを伝える
- 教育委員会に通学指定校を確認し、転校手続きを行う日程を学校側と相談する
- 引っ越し後14日以内に役所に転居届を提出し、「入学通知書(就学指定校通知書)」、「転出学通知書」を発行してもらう
- 在学していた学校に「転出学通知書」を提出し、「在学証明書」と「教科用図書給与証明書」を発行してもらう
- 転校先の学校に「入学通知書(就学指定校通知書)」・「在学証明書」・「教科用図書給与証明書」を提出して手続き完了
教科用図書給与証明書とは、在学中の学校で使用している教科書が一覧となった証明書です。転校後、過不足なく児童・生徒が教科書を受け取るために提出が必要です。
転校手続きの流れは市区町村によって順番が前後する可能性があるため、あらかじめ役所で確認をしましょう。
県外を含めた他市区町村へ引っ越す場合
他市区町村へ引っ越す場合も基本的な流れは変わりませんが、住民票の移動が必要となるため、転居前と引っ越し先の両方の役所で手続きをする必要があります。
- 在学中の学校に転校することを伝える
- 教育委員会に通学指定校を確認し、転校手続きを行う日程を学校側と相談する
- 現住所の役所に転出届を提出し、「転出学通知書」を発行してもらう(引っ越し日の14日前から可能)
- 在学中の学校に「転出学通知書」を提出し、「在学証明書」と「教科用図書給与証明書」を発行してもらう
- 引っ越し後14日以内に引っ越し先の役所に転入届を提出して「入学通知書(就学指定校通知書)」を発行してもらう
- 転校先の学校に「入学通知書(就学指定校通知書)」・「在学証明書」・「教科用図書給与証明書」を提出して手続き完了
市区町村によって順番が前後する可能性があるため、事前に役所で確認をしましょう。
通学指定校を変更する場合
通常は住所によって通学区域が設けられており、就学すべき学校を指定されます。しかし引っ越し後も事情があって今までの学校へ通学したいという場合は、指定された学校の変更を申請することが可能です。
ただし、変更理由や通学距離等で変更が認められない場合もあるため、教育委員会へ一度問い合わせてみましょう。
海外から転入する場合
海外から日本国内の学校に転入する場合、子どもの年齢に応じて小学校・中学校または義務教育学校の相当学年に編入するのが原則です。具体的には以下の流れで手続きを行いましょう。
- 在籍する海外の学校で必要な転校手続きを行い、転入先の国内の学校に連絡する
- 帰国後に役所で住民登録を行う
- 教育委員会で手続きする際に海外の学校から交付された書類を提出して完了
出典:「7.外国から帰国した学齢児童生徒の就学手続きについて」(文部科学省)
越境通学を希望する場合
越境通学は、学区外の公立学校に通うことを指します。越境通学をする場合は、自治体に越境通学の必要性を認めてもらう必要があります。離婚やいじめなどさまざまな事情で越境通学を希望する場合は、在籍する学校や教育委員会に相談しましょう。越境通学の許可を受けるまでの大まかな流れは以下の通りです。
- 文部科学省が定めている、越境通学が許可できる理由に該当するかを確認する
- 本来在籍すべき学区内の学校に越境通学に関する連絡を行う
- 学校長の承諾や越境通学に至った事由を確認できる書類を揃える
- 子どもの住民票がある役所へ行き、担当課へ申請する
- 就学通知書の交付を受ける
- 転校先の学校へ必要書類を提出し、受理されれば完了
私立小学校・中学校へ転校する場合の手続き
私立小学校・中学校へ転校する場合は学校によって入学条件があります。転入学試験や面接を受けなければならない場合もあるため、事前に情報収集をしておきましょう。
- 転校したい学校へ問い合わせて転入可能か、試験や面接があるかを確認する
- 願書を取り寄せ、試験・面接を受ける
- 試験に合格したら在学中の学校へ転校することを伝え、必要書類を準備してもらう
- (学校によっては転校届を提出する必要がある)
- 転校先の学校に必要書類を提出して手続き完了
試験の内容や難易度は学校によって異なります。面接が実施される場合は、試験勉強と併せて面接対策も行いましょう。
高等学校を転校する場合の手続き
高等学校の場合、小学校・中学校とは異なり、転校には一定の条件を満たす必要があります。ここでは高等学校を転校する場合の手続きの流れをご紹介します。高等学校を決める際は授業の成績や部活動の実績なども考慮し、希望する高等学校へ転校できるよう早めに情報収集をしておきましょう。
高等学校を転校できる条件を確認する
高等学校に転校するためには、まず高等学校の転校条件を確認する必要があります。高等学校は小学校・中学校と違って義務教育ではないため、公立・私立に関わらず各学校の定める条件を満たさなければ転校することができません。
転校の条件は高等学校によって異なりますが、多くの場合、次の条件を満たす必要があります。
- 欠員募集を行っていること
- 転入学試験や面接に合格すること
- 公立高等学校の場合は、入学日までに運営する都道府県や市町村に居住している(実際に住んでいる)、もしくは住所を生活の本拠地として住民票に登録すること(定時制・通信制高等学校の場合は志願者本人が入学日までに該当する地域に住所または勤務先をおくこと)。
これらの条件のうち、ひとつでも満たしていない場合は転校できない可能性があります。
在学中の高等学校に在学証明書などを準備してもらう
先述の条件を満たしたあとは、現在在籍している学校に転校を希望する旨を伝え、「在学証明書」や「成績証明書」、「転学照会書」などを準備してもらいましょう。転入学試験を受験する際に、転校先の高等学校に提出する必要があります。
これらの書類の準備には多くの時間を要するため、希望するタイミングで転校できるようにゆとりを持って早めに依頼をしておくと安心です。
願書や住民票などの必要書類をそろえる
次は、転校できる学校を探し必要書類を揃えましょう。先ほどの在学証明書や成績証明書などに加えて、一般的には下記のような書類が求められます。
- 入学願書
- 住所を証明する書類(住民票や住居の契約書の写しなど)
なお、海外からの転入や両親と同居ができない場合など、特別な事情があるときは追加で書類を提出する必要があります。
転入学試験・面接を受ける
必要書類を揃えたあとは希望する高等学校に出願し、転入学試験や面接を受けます。試験内容や範囲は学校ごとに異なりますが事前に案内があるため、しっかりと対策して試験や面接に臨みましょう。
学校によっては出席日数や現在の成績に限らず、試験の結果や面接の評価などにより、基準を満たしていれば合格して転校が認められる可能性があります。ただし、これまでの成績や素行などを評価する学校もあり、試験で一定の点数を獲得しても転校できない場合もあるため注意が必要です。
転校先の高等学校に必要書類を提出して手続き完了
転入学試験や面接に合格したあとは、転校先の高等学校に必要書類を提出して手続きは完了です。
なお、高等学校は転校を受け入れる期間が決まっているケースが多く、募集開始から入学までは次のようなスケジュールで進行します。
募集状況の発表 | 3月上旬 | 7月上旬 | 11月下旬 |
---|---|---|---|
入学願書の受付 | 3月中旬 | 8月上旬 | 12月上旬 |
検査日 | 3月中旬 | 8月中旬 | 12月上旬 |
入学の時期 | 学年の初め | 第2学期の初め | 第3学期の初め |
転校先が決まったらやっておきたいこと
ここでは転校先が決まったら優先してやっておきたいことや、やっておくべきことをご紹介します。
お世話になった先生へ挨拶に行く
転校が決まったら、お世話になった先生へ挨拶に行きましょう。担任の先生や校長先生など、お世話になった方にお礼を済ませておくことで、あたたかく見送ってもらうことができます。
なお、茶菓子などは学校や先生によっては受け取ってもらえない可能性があるため、基本的に用意する必要はありません。
転校先の学校の手続きには子どもと一緒に行く
新しい学校で手続きをする際には、実際に通学する子ども本人も連れて行きましょう。
子どもを一緒に連れて行くことで、「先生に顔を覚えてもらえる」「通学路を覚えられる」など、さまざまなメリットがあります。
また、子どもが学校や教室の雰囲気を自分の目で確認することで、転校後の不安が和らぎ、安心して学校に通えるようになるでしょう。
必要な学用品をそろえておく
転校先の学校が決まったら、手続きだけでなく学用品などの準備も忘れずに行いましょう。
制服や体操服、上履きなど学校指定のあるものは購入が必要です。ただ、すべての学用品を買い直すのは大変ですよね。例えば、鍵盤ハーモニカや絵の具セット、習字セットはそのまま使用できる場合が多いので、転校先の学校に購入が必要なものと引き続き使用できるものを事前に確認しましょう。
転校後に準備し忘れていたということがないように、子どもと相談しながら準備することが大切です。
新しい環境では子どもの登下校時の防犯対策も忘れずに
子どもが単独で行動する登下校時は、誘拐や交通事故などさまざまな危険が考えられます。
特に引っ越し直後など新しい環境ではまだ通学路に慣れていないため、万が一のために対策しておくことをおすすめします。
ALSOKでは、登下校時の子どもの安全を守る「まもるっく」をご提供しています。まもるっくはGPSを搭載した携帯端末で、通話はもちろん子どもの現在位置を確認することができます。ストラップを引くと防犯ブザーが鳴り、ALSOKへの緊急通話が可能です。緊急時には依頼に基づきガードマンが現場へ駆けつけます。
登下校の他、習い事や友達と遊びに行くときの防犯対策としてぜひご活用ください。
とはいえ、引っ越しを検討するときは住む場所の治安も重要な要素です。次の記事では全国の都道府県における、治安が良いエリアをランキング形式でご紹介しています。
また、引っ越し先が慣れない土地だったときは自宅の防犯面が心配になるものです。安全安心な住環境を作るには、自宅に不審者が侵入しにくい環境を作るだけでなく、何かあったときにすぐ対処できると良いでしょう。ご家族や家財の安全・安心のために、ホームセキュリティを導入することをおすすめいたします。
ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、火災や不審者侵入などの異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。
また、スマートフォンを機器に近づけるだけで警備を自動解除し、警備開始もワンタッチでできる機能があるため、外出時や帰宅時にもスムーズです。
ALSOKでは、屋外対応の防犯カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」もご用意しています。HOME ALSOK Connect Eyeは、Wi-Fi接続のため配線工事不要で、屋外でも屋内でも簡単に設置できます。アプリを通じてスマートフォンからリアルタイムの映像を確認できるほか、センサーが動きを検知するとお手持ちのスマートフォンにプッシュ通知が届きます。
もしもの時にガードマンが駆けつける(有償オプション)ことも可能です。住宅や駐車場の見守りとしても導入できます。
「HOME ALSOK Connect」「HOME ALSOK Connect Eye」どちらも戸建て住宅はもちろんのこと、集合住宅でも導入可能です。相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、小学校・中学校・高等学校の転校手続きの流れや準備についてご紹介しました。
引っ越し前後はやることが多く慌ただしいですが、転校手続きに必要な書類の発行には時間がかかる場合もあります。子どもの人生にとって大切な学校生活。安心して新しい学校へ通えるように余裕を持って準備を進めましょう。