赤ちゃんと一緒にお風呂に入るのはいつから?入れ方や洗い方を解説
赤ちゃんが誕生して無事退院できたら、1ヵ月健診まではパパやママがベビーバスを使って赤ちゃんを沐浴させてあげる日々が続きます。その後、赤ちゃんの成長にともない、いずれパパやママと一緒にお風呂に入る時期がやってくるでしょう。
この記事では、赤ちゃんが初めてパパやママと一緒にお風呂に入る「お風呂デビュー」についてご紹介します。適した時期やお風呂への入れ方・洗い方、お風呂から上がったらすることなど、初めて赤ちゃんのお世話をする方や育児中の方はぜひ参考にしてください。
目次
赤ちゃんのお風呂デビューはいつから?
まずは赤ちゃんの沐浴の期間とお風呂デビューのタイミングについて解説します。
生後4週間までは沐浴
赤ちゃんが大人と一緒にお風呂に入れる時期は「生後1か月以降」が目安とされています。大人にとっては綺麗なお風呂でも、新しいお湯には雑菌が存在しています。新生児期の赤ちゃんは免疫力が弱く、感染症の不安があるので、感染予防のためにベビーバスなどで沐浴するようにしましょう。
※新生児期とは、出生後から生後27日までの期間をさします。
生後4週間を過ぎたら大人と一緒のお風呂でも大丈夫
お風呂デビューの時期は、生後4週間を過ぎたら良いとされていますが、ご自身で判断するよりは1カ月健診のときにお医者さんに確認して、「一緒に入って大丈夫」と判断してもらった後からが安心です。
赤ちゃんとお風呂に入る前に準備しておくこと
赤ちゃんとお風呂に入るときは、赤ちゃんのために準備しておくべきものがいくつかあります。必要なものを把握しておき、当日までに用意しましょう。
赤ちゃんとのお風呂デビューに必要なものを表にまとめましたので、ご家庭でのリスト作成の際にぜひ活用してください。もちろんこれ以外にもご家庭によって必要なものがあれば揃えておきましょう。
赤ちゃんとお風呂に入るための準備品チェックリスト | |
---|---|
ベビー用シャンプー・ベビー用ボディソープ(全身用シャンプーもある) | ◻︎ |
体や顔を洗うガーゼ | ◻︎ |
掛け湯用の手おけ | ◻︎ |
赤ちゃんを脱衣所で待たせるときのクーファン (持ち手の付いた簡易ベッド)やバウンサー、ベビーラックなど |
◻︎ |
乳児用バスチェア(あれば便利) | ◻︎ |
脱衣所に敷くマットやタオル | ◻︎ |
柔らかい大判バスタオル | ◻︎ |
着替えとおむつ | ◻︎ |
保湿ケアアイテム(ベビーローションなど) | ◻︎ |
ベビー用シャンプー・ベビー用ボディソープは、全身用シャンプーもあります。シャンプーとボディソープを分けずに洗えるので便利です。赤ちゃんの髪の毛が生え揃うまでは、全身用シャンプーを使用しても良いでしょう。
また、乳児用バスチェアはパパやママが身体を洗っている間、浴室で待たせておく場合や、お子さまが二人以上いる場合に便利です。首が座っていない間は、リクライニング式のものを使用しましょう。
免疫の弱い赤ちゃんと入る前には予めお風呂をよく掃除しておくことも必要です。そんな時はこちらの記事も参考にしてみてください。
赤ちゃんのお風呂の入れ方・洗い方(沐浴の場合)
ここでは、沐浴の場合の入れ方をご紹介します。
ベビーバスにお湯をためる
ベビーバスにお湯をためます。お湯の量はベビーバスの7分目程までで、赤ちゃんの胸元がお湯に浸かるくらいの量です。
沐浴する場所は、浴室や台所のシンク、リビングなどご家庭の状況やパパやママの体調によって決めて問題ありません。沐浴するときの室温は24~26度が適温なので、ヒーターやエアコンなどで調節すると良いでしょう。
また、赤ちゃんの生活リズムを整えるため、なるべく同じ時間帯に入浴させるのがおすすめです。
ゆっくりと足からベビーバスに入れる
赤ちゃんは裸になると体に何も触れていないことで不安になり、泣き出すことがあるかもしれません。服を脱がせたら、ガーゼやタオルなどをかけてあげて入浴すると落ち着くことがあります。ベビーバスに入れる際は、足からゆっくりと入れてあげましょう。
ガーゼで顔を拭く
体を洗う順番は清潔な部位から洗っていきます。最初はガーゼをお湯に浸し、顔を拭きます。赤ちゃんの肌はデリケートなので優しく拭きましょう。
頭を洗う
お湯に浸したガーゼや手で赤ちゃんの頭にお湯をかけて汚れを流します。そのあとしっかりと泡立てたベビー用シャンプーをつけて指の腹で優しくなでるように洗いましょう。後頭部や耳の裏まできれいに洗ったらお湯をかけて泡を流します。
体の正面を洗う
首→胸・お腹→腕→手→足の順に洗います。たっぷりの泡で、ゴシゴシこすらずに優しく洗いましょう。関節部分はシワをのばしながら洗うのがポイントです。おへそまわりや、手足の指の間の汚れもしっかり落とすようにしましょう。
また、洗う部分以外はガーゼなどをかけてあげておくと体温の低下を防ぐことができます。
うつ伏せにして背中やおしりを洗う
うつ伏せにするときは、赤ちゃんの首を支えながら両手でゆっくりと返して背を向けさせます。背中やおしりを丁寧に洗いましょう。このときに赤ちゃんの顔がお湯に浸からないように注意してください。
体をすすぐ
体をすすぐときは、最初から掛け湯を用意しておくと便利です。体を洗っている間にお湯が冷めてしまうため、ベビーバスのお湯よりも少し熱めにしておくと良いでしょう。
泡の流し残しがないよう、しっかりとお湯をかけてすすいでください。
バスタオルでくるんで水分を拭きとり保湿する
あらかじめ準備しておいたバスタオルに赤ちゃんをくるんで、優しく水分を拭きとります。体を拭いたあとは、肌が乾燥しないようベビーローションや赤ちゃん用クリームなどで保湿ケアも忘れずに行いましょう。
各自治体や産院で、沐浴のやり方を分かりやすく動画にまとめていることがあるので参考にしてみてください。
赤ちゃんのお風呂の入れ方・洗い方(一緒にお風呂に入る場合)
生後4週間を過ぎたら大人と一緒のお風呂に入れて良いとされています。ここからは、大人と一緒にお風呂に入る際の入れ方・洗い方を解説します。
先にパパやママが自分の髪や体を洗っておく
赤ちゃんをお風呂に入れる前に、ご自身の髪や体を先に洗いましょう。その間、赤ちゃんを見てくれる人がいない場合は、バスチェアに座らせておくか、赤ちゃんを脱衣所に置いたクーファンやバウンサー、ベビーラックなどに乗せておきます。このときお風呂のドアは必ず少し開けておき、様子を確認しながら入浴しましょう。赤ちゃんは裸になったままだと不安を感じるため、柔らかいバスタオルなどでくるんであげてください。
掛け湯の後、湯船につかる
いよいよ、赤ちゃんをお風呂に入れてあげるタイミングです。掛け湯をしてから、一緒に湯船につかって体を温めましょう。
赤ちゃんの体を洗う
一緒に温まったら、洗い場で赤ちゃんの頭と体を洗ってあげましょう。胡坐をかくように座り、赤ちゃんを膝に乗せ安定させます。膝上に大きいタオルを敷いてから赤ちゃんをその上に乗せてあげると、より安定して体を洗えます。初めに顔を洗って次に頭、首、胸・お腹とその周辺を洗い、その後手足を洗って最後に背中やおしりを洗ってあげると良いでしょう。
シャワーを嫌がる赤ちゃんもいるので、その場合はガーゼをお湯に浸して拭くように洗い流してあげるのがポイントです。
もう1度湯船につかるか掛け湯をする
最後にもう1度体を温めるため、一緒に湯船につかる、もしくは掛け湯をします。お話したり歌ったりして、赤ちゃんにも楽しんでもらいましょう。
お風呂から上がった後にするべきこと
入浴が済んだら体を拭き保湿して服を着せます。その際に注意することは以下の3つです。
すぐに体を拭く(湯冷めに注意)
赤ちゃんが湯冷めしないよう、すぐに体を拭きましょう。
上がった後の赤ちゃん用の着替えやおむつを脱衣所に用意しておき、浴室を出たらすぐ身支度できるようにしましょう。
パパとママが2人とも家にいる場合は、どちらかに脱衣所でバトンタッチできればよりスムーズです。パパとママが協力し合って、不安のないお風呂デビューにしましょう。
保湿ケアも欠かさずに
ベビーローションなどを使い、デリケートな赤ちゃんのお肌を保湿してあげましょう。もちろんパパやママも風邪を引いたり肌荒れしたりしないよう、早めに着替えと保湿をしてくださいね。
水分補給をしっかり
お風呂に入ると汗をかいて体力も消耗します。欲しがらなくても脱水を防ぐため、母乳やミルク、湯冷まし、麦茶などを飲ませましょう。
沐浴やお風呂に入れるときの注意点
赤ちゃんをお風呂に入れるときは、赤ちゃんが転んで怪我をしたり溺れたりする事故がないよう、十分に注意を払う必要があります。赤ちゃんを事故から守ることは大前提として、その他の注意点も押さえておきましょう。
熱いお湯や長時間つかるのは避ける
赤ちゃんに負担がかからないように、お湯の温度や入浴にかける時間にも注意します。お湯の温度は夏は38度、冬は40度くらいが適温です。大人がお風呂に入るときよりも、少しぬるい程度にしておきます。
また赤ちゃんは体温が高くのぼせやすいほか、長時間の入浴は肌の乾燥や体力の消耗につながることがあります。体を洗う時間は5分くらい、着替えや体を拭く時間もあわせて10~15分以内を目安にしましょう。
お風呂の頻度は基本1日1回
赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗や皮脂が出やすいため、清潔を保つためにも1日1回はお風呂に入れてあげてください。できれば毎日同じ時間帯で入れるようにすると、赤ちゃんの生活リズムができてきます。
ただし、入浴させる際は赤ちゃんの体調を確認してから判断しましょう。大人と同じで入浴は体力を消耗するため、元気がないときや、発熱している場合は入浴を控えましょう。また、何度もシャンプーやボディソープを使用して体を洗うと必要な皮脂も洗い流してしまい肌が乾燥する原因にもなります。汗やウンチなどで肌の汚れが気になるようであれば、清拭(蒸しタオルやお湯を含ませたガーゼで体を拭く)や座浴、シャワーを浴びるといった方法もあります。
脱衣所と浴室の寒暖差をなくす
赤ちゃんは体温調節機能がまだ発達していません。そのため、お風呂に入る前に脱衣所と浴室を温めておいて、寒暖差がないようにしておくと良いでしょう。具体的には、脱衣所をヒーターで暖める、浴室は熱いシャワーで暖めたり予め浴槽の蓋を開けておいたりするなどがおすすめです。
赤ちゃんがリラックスできるようにする
初めてお風呂に入る場合やいつもと違うお風呂の雰囲気に赤ちゃんも一体何事かとびっくりすることでしょう。初めはお風呂を嫌がるかもしれませんが、話しかけたり歌ったりしてあげるなど、お風呂は気持ちよくて楽しいと感じてもらえるよう工夫してみてください。
こんな時はどうする?よくあるお風呂でのトラブル対策
ここからは、赤ちゃんとお風呂に入った時に起こるよくあるトラブルの解決方法を解説します。
湯船にウンチをしてしまった
お風呂に入ってリラックスすると腸が動き、ウンチしてしまうのはよくあることです。衛生面を考慮してすぐに湯船からあがり、シャワーなど清潔なお湯で洗い流しましょう。もし赤ちゃんがいきむ様子を見せたら、その時点で湯船から出してください。
湯船に入ると泣き出してしまう
赤ちゃんが湯船に入ると泣き出すという場合は、体感温度が高いため熱いと感じている可能性があります。お湯の温度は大人が少しぬるめに感じる程度で、夏は38度、冬は40度くらいが適温です。
また、湯船の中でプカプカと浮くことに怖がってしまう赤ちゃんもいるため、湯船に浸かるときは赤ちゃんをしっかりと抱き寄せてゆっくり入りましょう。
シャワーを嫌がって浴びてくれない
赤ちゃんにシャワーのお湯を当てると、音や勢いにびっくりして泣いてしまう場合があります。大人にとってはちょうど良い水圧でも、赤ちゃんにとっては強すぎることもあるため、少し水圧を弱めるようにしましょう。また、シャワーのお湯を大人の掌に当てて水圧を調節するのも有効です。
子育て中の安全安心な防犯対策
子育て中は、子どものお世話や目配りが最優先になります。しかしそんなときでもおろそかにできないのが、ご家庭の防犯対策ですね。
ALSOKでは、お子さまとご家族が安心して暮らせるようホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」をご提供しています。
ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格〔月額 990円(税込)から〕でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、不審者の侵入や火災などの異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。
スマートフォンを持っているだけで自動で警備を解除し、外出時はワンタッチで警備を開始するスマホゲート機能も活用できます。窓の閉め忘れやスマートフォンの持ち忘れのお知らせ機能もあるため、育児中で子どもに気を取られがちな毎日も安心です。
導入が簡単で費用もリーズナブルな防犯対策を、ぜひこの機会にご検討ください。
まとめ
赤ちゃんが大人と一緒にお風呂に入れるのは生後4週間以降が目安です。1カ月健診でお医者さんに確認が取れたら、いよいよお風呂デビューです。それまでの間は、1日1回沐浴をして汗や汚れを流してあげましょう。
安全に楽しく赤ちゃんとお風呂に入れるよう、パパとママがしっかり協力しながら準備を進めてくださいね。