子どもの水難事故は河川が多い?川遊びをするときの注意点

子ども 2024.05.02更新(2022.09.01公開)
子どもの水難事故は河川が多い?川遊びをするときの注意点

レジャーシーズンを迎えると、キャンプや川遊びをする機会があるかもしれません。楽しいレジャーではありますが、気をつけないと子どもが水難事故に巻き込まれてしまう可能性があります。そこで今回は、川遊びの注意点についてご紹介します。

目次

子どもの水難事故は河川が最も多い

令和5夏季における水難の概況

出典:警察庁「令和5年夏季における水難の概況」

令和5年夏季の水難者総数は568人で、そのうち106人が中学生以下の子どもです。全体の約2割が、子どもを巻き込んだ事故ということになります。

死亡・行方不明者(子供)の場所別数(令和5年夏季)

出典:警察庁「令和5年夏季における水難の概況」

また、水難事故に巻き込まれた106人の子どものうち死者・行方不明者は16人です。場所は河川が10人と最も多いことが分かっています。河川で川遊びをする際は、子どもの水難事故に十分注意が必要です。

子どもの川遊びでの事故パターン

子どもの川遊びでの事故パターン

水難事故防止に関するデータによると、子どもの水難事故にはパターンがあることが分かっています。

1人で遊んでいるときに転落してしまう

滑りやすい川辺は、川に転落し流されてしまう危険性と隣り合わせであり、子どもが1人で遊んでいるときに転落するなどの事故に遭う事例が発生しています。1人で遊んでいた場合は、事故が発生しても大人がすぐに気づくことができません。川で子どもが遊ぶときは、必ず大人が近くで見守るようにしましょう。

深いところや速い流れに巻き込まれる

川で遊んでいて深いところにはまってしまったり、速い流れに巻き込まれたりして溺れてしまうパターンがあります。
同じ川でも、地形や場所によっては流れや深さが異なります。また、上流の天気によって川が増水することもあるため、注意が必要です。

ものを拾おうとして事故に遭うこともある

ものを拾おうとして事故に遭うこともあります。川にサンダルやボールを落としてしまい、拾おうとして溺れてしまった事例が報告されています。

同行者がいても事故に巻き込まれる

同行者あり(グループ行動)の水難事故は、全体の約6割※を占めています。キャンプなどで家族と一緒に川に訪れた際に事故に遭っていると考えられます。
大人がいれば安心と思いがちですが、川は危険な場所もあるため、注意が必要です。
公益財団法人 河川財団 水難事故2022より

川で遊ぶときの注意点

安全に川遊びをするには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。事前の準備や心がけで水難事故のリスクは減らすことができるため、できるだけ実践するようにしましょう。

事前に天気をチェックする

前日に雨が降った場合や遊びに行く当日が雨予報の場合は、川遊びを中止しましょう。雨が降ると川が増水するため、危険性が高くなります。

天気が悪いとき・増水しているときは近づかない

予報では晴れでもいきなり天気が悪くなることもあります。天気が悪くなってきたら、川から離れるようにしましょう。また、増水しているときは近づかないようにします。天気の悪い日には、川に入らなくても近づくだけで危険が及ぶ可能性があります。

川に入るときは、ライフジャケットを着用する

川に入るときは、ライフジャケットを着用する

川遊びする際は、必ずライフジャケットを着用しましょう。ライフジャケットを着用していると、万が一川に流された場合でも、顔が水面に出て呼吸を確保できるため助かる可能性が高くなります。ライフジャケットは子どもだけではなく、大人でも着用することをおすすめします。

もしものときを考えてスローロープを用意する

スローロープとは、溺れている人や流されている人を救助するときに使う、レスキュー用のロープのことです。ロープにバッグがついているため、水難者に向かって投げることで捕まりやすくなっています。ライフジャケットを着ていても、速い流れに巻き込まれて川辺に上がれないことがあるため、もしものときを考えてスローロープを用意しておきましょう。

子どもだけで遊ばせない

レジャー先で子どもたちだけにすることは避けましょう。必ず大人が子どもたちの行動を見守るようにします。また、子どもに対しては、一人で遊びに行ってはいけないことを理解させるようにし、遊びたいときは大人と一緒に行くように伝えておくようにします。

ものを落としてしまったら拾おうとしない

川の近くで遊ぶ際、川にものを落としてしまうこともあるかもしれません。そのときは、絶対に拾おうとしないようにしましょう。

川遊びで子どもが流されてしまったらどうする?

もしも、川遊びをしているときに子どもが流されてしまったらどうすれば良いのでしょうか。

泳いで助けようとしない

子どもが川で流されていたり溺れていたりすれば、泳いで助けようとしてしまうかもしれません。
救助のために川へ入る際はライフジャケットを着用すべきです。ライフジャケットなしで泳いで助けようとすると、救助者も溺れてしまうなどの二次災害に遭う危険があります。
また、服を着たまま泳ごうとすると、体が重くなり泳げずに沈んでしまう可能性があります。そのため、泳いで助けることは避けるようにしましょう。ライフジャケットを着ていても、流れが速いと自分も流されてしまうため注意が必要です。

救助の際は、陸上からもの(浮き輪、スローロープ、棒など)を使って助けるのが基本です。水中に入って助けるよりも陸上からものを使った方が助けやすいということを覚えておきましょう。

浮いて待つが基本

1. 仰向けで浮いて待つように声をかける

2. 周囲にも助けを求め、119番通報する

3. 溺れている人に向かって浮くものやロープなどを投げる

浮くものは、浮き輪・ペットボトル・クーラーボックスなどが当てはまります。溺れている人に声をかけてから、ぶつからないように投げ入れてください。ペットボトルは、なるべく1リットル以上の大きさのものが良いでしょう。空のままではなく少し水を入れると投げやすくなります。仰向けに浮いた状態でペットボトルをおなかの上で抱えることで、浮力が安定します。
スローロープ、棒などの長いものがあれば、水辺に引き寄せることができるので声をかけて投げ入れるようにしましょう。

流されてしまった場合、基本は仰向けで浮いて待つようにします。救助者側は、水難者に対して浮いて待つように声をかけましょう。

川遊びは楽しいけど危険も多い

夏のレジャーとして川遊びはよく選ばれますが、危険も多くなっています。子どもたちだけで川遊びしないよう見守るとともに、もしものときに備えてライフジャケットやスローロープなどを準備しておきましょう。

また、家の近くに河川があると、子どもたちだけで遊ぶことも考えられます。川を渡ろうとしたり、落ちたものを拾ったりしようとして溺れてしまうかもしれません。
川が増水しているときはもちろん、普段から子どもたちだけで河川に行かないよう、呼びかけましょう。

お子さまが万が一の際にすぐに助けを求められるように、ALSOKのどこでも見守りセキュリティサービス「まもるっく」の導入がおすすめです。まもるっくは小型のGPS端末で、いつでも子どもの居場所を確認することができます。お子さまからALSOKに緊急通報ができ、保護者の方との通話も可能です。水中では使用できませんが、陸上にいるときに助けを求める際に活用できます。

まとめ

今回は、川遊びをする際の注意点についてご紹介しました。
子どもの水難事故は河川が多く、子どもだけで遊んでいて事故が起こるケースや、ものを拾おうとして事故が起こるケースが報告されています。レジャーで川に遊びに行く際は、お子さまを一人にしないようにするとともに、大人も子どももライフジャケットを着用するなどして、水難事故に遭わないよう対策をしましょう。

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