止水板(防水板)とは?住宅の浸水対策を万全にしよう
昨今、日本では「記録的な大雨」や「何十年に一度の災害」という異常気象が更新されています。集中豪雨や台風による水害被害のニュースをよく目にすると感じている方も多いのではないでしょうか。自分の地域でいつ浸水被害が起きるか分からない状況の中で、浸水対策は万全に備えておきたいですよね。水害が起こった場合に住宅を守ることができる対策グッズの一つに、止水板(防水板)があります。
今回は、止水板(防水板)とは何か、どのような役割があるのかについてご紹介します。
止水板(防水板)とは?
止水板(防水板)とは、豪雨や災害時に建物の中、地下などへ水が流れ込むのを防ぐ板です。
止水板には防災用品と土木建築材料の2種類があります。
防災用品としての止水板(防水板)
防災用品として利用される止水板は、建物の中へ水が浸入するのを防ぐ役割をします。家の玄関やマンションのエントランス、地下鉄の入り口などに設置して地下に水が流れ込むのを防ぎます。
土木建築材料としての止水板
土木建築材料としての止水板は、コンクリート構造物の継ぎ目部分に入れる建材で、地下建造物の建築工事やダム、トンネル、高架橋、防潮堤の土木工事などで用いられます。
コンクリート構造物の打ち継ぎ止水材として、漏水の防止や水の流れを防ぐために利用されています。
浸水対策はなぜ重要なのか
日本では大雨による河川の氾濫や津波などによる浸水被害が毎年のように発生しています。
2019年に記録的な大雨をもたらした台風19号による浸水被害の影響は、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。100カ所以上の堤防が決壊して河川の氾濫が起こり、その影響で広範囲の住宅が浸水被害に遭いました。
こうした被害が発生する原因の一つとして、森林伐採が挙げられます。日本は昔と比べると、農地などへの土地転換や違法伐採によって都市化が進みました。畑や森林が減少し、雨水の流れ先となる場所に建物が多く建ったことが被害拡大のリスクを高めていると考えられます。
また、もう一つの原因として地球温暖化の影響による気候変動が挙げられます。
気象庁によると、大雨の発生回数は増加傾向にあり、例えば1時間降水量50mm以上の豪雨の場合、2013~2022年の平均年間発生回数は約328回、2022年の発生回数は382回です。こうした豪雨や大雨などの異常気象は、地球温暖化による気候変動が関係しているといわれています。
世界でも多雨地域とされる日本は、いつ水害が起きても不思議ではないというのが現状です。浸水被害は特に梅雨の時期や台風シーズンに多く、近年は整備された都市部でも発生しています。万が一水害が起こった際、家族や住宅を守るための対策や備えを行っておく必要があります。
今すぐできる住宅の浸水対策は?
大雨警報や洪水警報が発令されるなど浸水被害が予想されるときは、家の中に水が入ってこないように対策をします。一般的な住宅の浸水対策は、水の侵入口となる玄関などに止水板や土のうを設置することです。ホームセンターなどで購入することができるので、前もって準備しておきましょう。
もし土のうがない場合でも、家にあるもので簡易的な水のうを作ることができます。
40L程度の容量のごみ袋を2枚重ね、半分くらい水を入れて口を閉めます。段ボール箱に詰め、ブルーシートなどで包んで出入り口に隙間のないように並べたら完了です。
また、テーブルやボードなど長い板状のものを出入り口に設置すると、簡易型止水板となって浸水を防ぎます。設置した止水板は水のうなどでしっかりと固定しましょう。
その他、地域の水害リスクをハザードマップで確認したり、緊急時に備えて備蓄品や避難場所を確認しておくことも重要です。こうした備えを行っておくと災害時の被害を最小限におさえられるので、日頃から意識しておきましょう。
ALSOKの止水板は簡単に取り付けが可能
ALSOKでは、浸水対策として簡単に取り付けができる「組み合せ式簡易止水板」をご提供しています。土のうに代わる簡易型止水板(防水板)で、地面に設置するだけで水の侵入を防ぐことができます。1枚3.8kgと軽量なため、短時間で広範囲への展開が可能です。また、省スペースで収納や管理にも困りません。
その他、ALSOKではいざというときに活用できる様々な水害対策商品を取り揃えております。大切な家族の命を守るための浸水対策は、ぜひ一度ALSOKにご相談ください。
まとめ
今回は、止水板(防水板)の役割や住宅の浸水対策についてご紹介しました。
地球温暖化に伴う気候変動の影響により、今後さらに大雨の降水量や災害の発生回数が増加すると予測されています。いつ起きるか分からない災害リスクに備えて少しでも被害を軽減できるように、今できる対策を行っておきましょう。