11月5日は「津波防災の日」!由来を知って津波防災に備えよう

11月5日は「津波防災の日」!由来を知って津波防災に備えよう

防災 2021.12.24
11月5日は「津波防災の日」!由来を知って津波防災に備えよう

近年、日本では大きな地震などの災害がいくつも発生し、各地に甚大な被害をもたらしている状況が続いています。地震が起こったときに注意したいことの一つが、津波です。
実は、11月5日は「津波防災の日」に制定されています。津波の危険性を理解されている方も多いとは思いますが、「津波防災の日」の由来などを知ることで、改めて防災意識を高めましょう。

目次

津波防災の日とは?

津波防災の日とは?

2011年3月11日、東北地方を中心に、未曾有(みぞう)の被害をもたらした東日本大震災が発生しました。この震災で、多くの人の命を奪う直接の原因となったのが「津波」です。東日本大震災では、津波の恐ろしさや、津波が起こったときの適切な対処法などを知らないことが、あれほど多くの被害をもたらした理由のひとつだとされています。

その教訓を活かして、2011年6月には「津波対策の推進に関する法律」が制定されました。そして同法律のなかで、11月5日が「津波防災の日」だと定められたのです。

例年11月5日やその周辺の日程では、津波対策への正しい知識を伝えるため、また津波対策について考えるために、東北・関東・九州エリアなど各地で防災訓練やシンポジウム(公開討論会・研究発表会)などが行われています。

具体的に実施していることとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 住民が自ら地震・津波リスクや避難計画を考える取り組み
  • 自分の身を守る安全確保行動「まず低く・頭を守り・動かない」を実践する「シェイクアウト訓練」
  • 最寄りの避難所まで避難する「津波避難訓練」など

このような訓練や取り組みを行い津波への防災意識を高めておくことは、いざというときに自分や周りの人の大切な命を守ることにつながるでしょう。

11月5日が津波防災の日になった由来

そもそもなぜ、11月5日が津波防災の日になったのでしょうか。実は、11月5日は以下の逸話が語り継がれている日なのです。

「稲むらの火」の逸話

安政元年11月5日、安政南海地震(M8.4)が発生。このとき、ある村の高台に住んでいた五兵衛が海のほうに目をやると、潮がどんどん引いているのが見えました。しかし、高台の下にいる村人たちはお祭りの準備で忙しく、津波には気付いていない様子です。
このままでは村人たちの命が危ないと思い、五兵衛は収穫したばかりの稲むらに次々と火を点けました。すると、村人たちは火事が起こっていると思い、火を消そうと高台に上ってきたのです。
それから少しすると、村人たちは津波が村を襲うのを目撃します。その瞬間、村人たちは五兵衛が稲むらに火を放ったことで、自分たちが救われたことを知りました。

参照元:http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h26/76/special_01.html
https://www.town.hirogawa.wakayama.jp/inamuranohi/siryo_goryo.html

「稲むらの火」と呼ばれるこの逸話は、紀州藩広村(現在の和歌山県広川町)の、濱口梧陵(ごりょう)という実在の人物のエピソードがモデルになっています。安政南海地震で津波が起こった際、梧陵は村人に避難を呼びかけるとともに、暗闇のなか村人が安全に避難できるように稲むらに火を放ち、誘導したとされています。

上記の逸話にちなみ、11月5日が津波防災の日と定められました。

11月5日は「世界津波の日」でもある

2015年12月に開催された国連総会では、日本をはじめとする142カ国が提案し、満場一致で11月5日が「世界津波の日」と定められました。日本では「津波防災の日」であるこの日は、国際的にも正式に津波に関心を寄せる日でもあるのです。
「世界津波の日」の制定をきっかけに、津波の恐ろしさを改めて知り、被害を抑えるための対策やより良い復興が各国で進むことを期待されています。

津波に備えるには

地震はいつどこで起こるかわかりません。何も準備していない状態で大きな地震が襲ってくる、パニックになって安全な行動が取れない、ということも考えられます。
では地震や津波が起きたとき、できるだけ冷静に対処し安全に避難するには、どのような準備をしておけばよいのでしょうか。ここでは4つのポイントに分けてご説明します。

津波の伝わる速さを理解する

津波は、海が深いほど速く伝わる性質があり、水深が浅くなるほど速度が遅く伝わります。水深5,000mの場所では、その速度はなんとジェット機(飛行機)に匹敵する時速800kmほどです。
水深500mでは新幹線と同等の時速250km、水深100mではチーターと同等の時速110kmと、水深が浅くなるほどそのスピードは遅くはなりますが、それでも陸地に到着した時点で時速36kmほどあるといわれています。これは、国際大会の短距離選手に匹敵するスピードなので、津波が近くに来てから走って逃げても間に合わない可能性が高いでしょう。

海の近くにいて地震が起こった場合、また津波警報が発令された場合は目視で津波が確認できなくても、できるだけ高台など安全な場所へ逃げることが大切です。

津波の伝わる速さ

家族との集合場所を決めておく

地震・津波が発生したときに、家族が全員同じ場所にいるとは限りません。また、災害時には通信網も乱れるため、携帯電話などで連絡が取れない可能性も高くなります。
そのため、事前に災害が起こった際にどこに避難するか決めておくことで、家族がそれぞれ違う場所にいてもスムーズに集まれるでしょう。

避難の仕方や避難経路を確認しておく

避難する際は、具体的にどのような流れで行動するか把握しておくことが大切です。地域のハザードマップを確認し、災害時にどこが危険でどこが安全なエリアなのか、チェックしておいてください。山や崖に近い場所は、土砂崩れの危険性もあるためできるだけ離れ、鉄筋コンクリートなどの頑丈で高さのある建物(3階建て以上)に速やかに避難しましょう。
どのような経路でどこに避難するのか、事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。

防災グッズを備えておく

いざというときに備え、防災グッズを用意しておくことも重要です。
ALSOKでは、非常食や防災用ヘルメットなど、各種防災グッズをご用意しております。水やお湯を注ぐだけで簡単に食べられるお米や、飲料水・簡易トイレ・ライト・ブランケットなどがセットになった緊急キットは特におすすめです。

 

まとめ

11月5日は、和歌山県で起こった津波から村人を救ったとされる「稲むらの火」の逸話にちなんで、「津波防災の日」と定められています。
津波はとてつもない速度でやってきて、瞬く間に街を飲み込んでしまいます。目で見えるほど近づいている状態では、逃げられない可能性もあるでしょう。すぐに避難できるようにするためにも、地震・津波の発生時にはどのような経路でどこに避難するのかを決めておく、簡単に持ち出せる防災グッズを用意しておくなどの準備が重要です。

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