「110番の日(1月10日)」はどんな日?正しい110番通報のかけ方
110番の日(1月10日)とは
110番の日(1月10日)とは、緊急通報用電話番号「110番」の正しい利用方法と重要性を広めるため、昭和60年(1985年)12月に警察庁が定めた日です。
令和4年中に受理した110番通報の件数(いたずら電話を含む)は937万6,761件でした。全国の警察への通報件数は減少傾向にありましたが、令和4年の件数は令和3年より約70万件増加となっております。
近年スマートフォンやタブレット型端末の普及が進んでいることから、警察庁は「110番」のさらなる理解と浸透を目指して事件・事故等の緊急の対応を必要とする場合における110番通報の利用方法、「110番アプリシステム」の周知、警察相談専用ダイヤル「#9110」等の各種相談電話等の利用を広く国民に呼びかけ、110番通報制度の適正な運用の推進を図っています。
主な活動として、都道府県警や警察庁では、著名人を一日通信指令本部長に委嘱する、広報動画やポスターの掲示、110番統計の広報などの活動を行っています。
警察では110番の日を定め、110番通報、「#9110」を適正に利用するために上記のような取り組みが行われています。
以下では110番のかけ方や、かけた際に警察官から聞かれること、相談用電話ダイヤル「#9110」について説明します。
110番通報の正しいかけ方
緊急の事件・事故の場合には、緊急通報用電話番号である110番にかけます。
【110番のかけ方】
固定電話・携帯電話やスマートフォンで数字の「1・1・0」を順に押してかけます。
ダイヤル後、警察官が出るまでそのまま待ちます。
110番は一度に多数の通報があるとすぐに応答できない場合があるため、つながるまで待つようにしましょう。
携帯電話・スマートフォンから通報する場合の注意点
- 今いる住所がわからないときは目立つ建築物、道路の路線名、交差点名などを確認して通報する
- 通報場所から離れないようにする
- 車を運転しながらの通報は危険であるためしない
- 現場を再確認するために警察から電話が来る場合があるため、携帯電話・スマートフォンの電源は切らない
公衆電話から110番通報する場合
受話器を取り、前面にある「緊急通報ボタン(赤いボタン)」を押してから、数字の110を順に押します。このときお金を入れる必要はありません。また、緊急通報ボタンのない公衆電話の場合は、受話器を取り、そのまま数字の110を順に押します。この場合も、お金を入れる必要はありません。
110番アプリシステム(事前登録が必要です)
聴覚や言語に障害のある方など音声による110番通報が困難な方が、スマートフォンなどを利用して文字や画像で警察へ通報できる、警察庁提供の「110番アプリシステム」があります。
スマートフォンに専用のアプリケーションプログラムをダウンロードし、氏名、電話番号、パスワード等を登録することで、文字を用いたチャット方式による110番通報ができます。国内のどこからでも、通報場所を管轄する警察本部に通報でき、スマートフォンのGPSを利用し、通報場所の位置情報を通知できます。他にも、写真の撮影・送付をすることができます。
※このシステムは、聴覚に障害のある方など、音声による110番通報が困難な方が警察に通報するためのものです。音声による110番通報が可能な方は、このアプリを使用せず、音声による110番通報をしてください。
※AppStoreまたはGooglePlayから「110番アプリ」を検索してダウンロードする必要があります。
また、2023年4月1日から「110番映像通報システム」の運用が開始されました。このシステムは、音声だけでは把握が難しい事件・事故等の現場状況を通報者がスマートフォンやタブレット端末で撮影した映像などを送信できるというものです。
通報後、警察から映像を取得する必要性があると判断された場合、通報者の同意を得て、通報者のスマートフォンなどにSMSを利用してシステム専用のURLが送信されます。映像はあらかじめ撮影したものなども送信することが可能です。
110番通報で聞かれること
110番通報した際には係員から以下のような質問をされます。
警察官が素早く現場に到着するために、110番通報時は正しい状況を伝えることが大切です。通報(事件・事故発生)場所が分からないときは、自動販売機・電柱・建物などにある住所表示や、道路名が書いてある標識を確認しましょう。また、信号機に記されている管理番号を伝えると、警察は場所を特定することができます。
有事の際こそ、落ち着いて聞かれた内容を簡潔に伝えられるよう、どんなものに場所の表示があるか、あらかじめ知っておくことが大切です。
不急の相談は「#9110」がおすすめ
110番は緊急通報用電話番号です。例えば、強盗やストーカー、交通事故など緊急性が高い場合に利用します。警察署の電話番号や交番の所在地が知りたい、落とし物の問い合わせ・遺失届を受けてほしい、道に迷ったので教えて欲しいなど緊急性のない要望・相談等では、警察相談電話番号「#9110」をご利用ください。
「#9110」というダイヤルにかけると、電話を掛けた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります。警察官や元警察官の相談員が対応し、警察の出動を要するものか、または法テラスや消費生活センターなどの専門期間へ相談すべきかを聞くことができます。
以下のような各種相談ホットラインもあるのでそちらもあわせて利用することをおすすめします。