お墓や墓地の選び方は?お墓を建てる際のポイントや費用

高齢者・介護 2024.03.19更新(2024.03.13公開)
墓地

「終活を考えたい」「急な不幸で必要に迫られている」などの理由で、お墓を建てることの必要性を感じ始めた方も少なくないでしょう。しかし、「お墓を建てること」は家を建てることと同様に、それまでに経験したことがないと言っても過言ではありません。どこに建てたらいい? そもそもお墓の建立にはいくらかかる? ……など、さまざまな疑問が浮かんでくるかもしれません。
この記事では、お墓の種類や選び方、お墓を建てるときに気をつけたいポイントや費用などをご紹介します。

目次

お墓や供養方法の種類

お墓というと、石碑が墓地に並んでいる様子を想像する方は多いでしょう。しかし、その他にも供養方法によって異なる種類のお墓があり、なかにはお墓を持たずに供養されるケースもあります。
ここでは、さまざまなお墓や供養方法の種類についてご紹介します。

一般墓

墓石を建て、家族や親族が代々引き継いで管理・供養をする一般的な「お墓」の形です。

墓地には自治体が運営する公営墓地や民間企業が運営する民営墓地、お寺の敷地内にある寺院墓地、霊園などがあります。それらの土地で、住宅のように一区画を利用しお墓を建立します。このため、建立にはまとまった費用がある程度必要になり、管理や法要にも定期的な費用が発生します。

永代供養墓

永代供養墓

近年話題になっている「永代供養墓」は、お墓を家族や親族が管理するのではなく、お墓を設ける寺院や霊園に供養や管理を一任する新しい墓地管理の形式です。

お墓が遠方にある方や、体力的に定期的な墓参が難しい方などに選ばれており、管理・清掃のほか供養や法要の実施も組み込まれているケースが一般的です。

永代供養は墓石や土地の占有スペースが不要のため、初期費用を抑えることができます。墓地によって管理費が発生する場合と不要な場合があります。

樹木葬

こちらは一般的な墓石を建てず、その代わりに樹木を設けて墓標とするスタイルのお墓です。樹木(シンボルツリー)の周りにご遺骨を埋葬する方法や、樹木をデザインしたオブジェで代用するケースがあります。

跡継ぎのいらない永代供養墓のひとつであり、一般墓よりも費用は安価になります。

手元供養

手元供養

ご遺骨やご位牌を、自宅など身近な場所に置いて供養する方法です。この場合すべてのご遺骨を手元供養するとは限らず、一部だけを手元に置いておくという方法(分骨)も選べます。

お墓を設けない場合は費用を抑えられますが、分骨の場合は当然ながらお墓に納骨する分のコストがかかるでしょう。

散骨

海洋散骨

お墓を建てず、手元などでの供養も選ばない場合に、散骨という方法があります。こちらはご遺骨を一か所にまとめず、海や山などに撒いて供養する方法です。

「自然に還りたい」という本人のご意向がある場合や、ご遺族でご遺骨を管理して供養することが難しい場合に選択されています。

手元供養と同じように、遺骨のすべてを散骨せず一部を散骨し、残りを先祖代々のお墓に納骨するケースもあります。

さまざまな供養方法をご紹介してきましたが「お墓を建てる」となると、いわゆる「一般墓」を想定して考えるケースが多いでしょう。次に、一般墓を建てる際にかかる費用や、建立の流れなどをご説明します。

お墓を建てる際の費用相場

コスト

一般墓を建てる場合の費用相場は、「約100万円~150万円」目安です。
それでは以下に、一般墓を建てる場合の費用の内訳についてもご紹介します。

墓石代

まず、建てる墓石にかかる墓石代が必要です。墓石代に含まれているのは、石材一式・彫刻料・付属品・据え付け工事代金を合わせた総額となっています。

永代使用料

こちらは墓地をお墓として使用するためにかかる費用で、50万円~150万円が相場です。この相場はあくまで目安となり、墓地の立地条件、区画の広さ、運営主体の違いなどによって異なってきます。

墓地の管理費用

建立後のお墓を維持するために納める定期費用で、相場は年間で5,000円~15,000円程度が目安です。

法要やお布施

お墓を管理する寺院や葬祭会社などに納める定期費用で、法要を実施する都度かかってきます。

お墓を建てるまでの流れ

「いざお墓を建てよう」と思い立ったら、どのような流れになるのでしょうか。ここでは、お墓の建立を計画してから実際に建てるまでの、一連の流れをご紹介します。

お墓に希望する条件を家族間で話し合う

「どんなお墓にしたいか」「予算」「どんな土地に設けたいか(立地条件)」などを、ご家族でじっくり検討します。事実上永久にその場所と関わっていくこととなるため、住宅建築と同様に慎重を期しましょう。

希望に合う墓地や霊園を探す

ご家族みんなで希望の場所を決め、条件に合った墓地や霊園をピックアップします。この場合、必ず実際に足を運んで現地を見学することが重要です。

墓地を申し込む

お墓の場所をご家族全員で相談して決めることができたら、墓地購入の申し込みを行います。

墓石を選び、石材店へ依頼する

墓地が決まったら、次は墓石の選定です。墓石は、石材店へ依頼しましょう。
石材店選びを検討する場合は、1つのお店だけで決めるのではなく、複数のお店で見積もってもらい、比較検討しながら決めることがおすすめです。

お墓が完成したら、納骨と開眼供養を行う

自分たちで決めたお墓を、目的の土地に建てることができたら納骨を済ませましょう。この際同時に行うのが、個人の魂を墓地に移す目的での「開眼供養」です。

墓地や霊園を選ぶ際の5つのポイント

お墓と供花

墓地や霊園を選ぶ際はご家族でよく相談し比較検討することが必要ですが、どのような要点を押さえて選んだら良いのでしょうか。ここでは墓地や霊園の場所を選ぶ際に意識したいポイントを、5つにまとめてご紹介します。

日当たりや水はけなどを考慮した区画選び

代々の故人の居場所になるお墓ですから、日当たりが悪くじめじめした場所にはしたくないものです。ご遺族の通いやすさだけではなく、日照や水はけが良いかなど立地条件についても必ず考慮しましょう。また、長年管理していくうえで、風通しの良し悪しや害虫の有無なども検討材料としておくと良いでしょう。

霊園の設備や清掃管理がしっかりしているか

一般墓の場合は特に、お墓を建てたあとは管理費を毎年支払わなければなりません。それに見合った清掃・管理などを施設側でしっかりしてもらえるのかどうかを、事前に必ず確認しましょう。
また、設備に関して「駐車場があるかどうか」や「水道設備の有無」、「会食場の有無や周辺の環境」なども、お墓参りや法要に行く際に重要です。

お墓参りに行きやすい立地か

お墓への行きやすさはお墓参りへ通うにあたってとても重要です。特に、親族に高齢の方が多い場合は移動時間が長いと負担になってしまいます。
公共交通機関の便が良いか、また自家用車で通う場合は駐車しやすいかなど、しっかり検討しましょう。

宗派・宗旨の限定がある場合も

墓地によっては宗派・宗旨を限定している所もあります。ご自身(ご家庭)の宗派や宗旨に合った場所を選ぶことも大切です。

墓地の運営主体の確認

運営主体によって、供養形態や費用面で異なる場合があるため、どのように運営されている墓地なのかも考慮しましょう。これらもお墓を選ぶうえでの、重要な検討材料になります。

・寺院墓地

お寺の敷地内や、お寺が管理する土地内にある墓地です。

・民営霊園

民間の葬祭会社などが運営・管理している墓地です。

・公営霊園

墓地が所在する自治体が運営・管理している墓地です。

親の終活を考え始めたら、みまもりサポートも検討しよう

親の終活やご自身の終活を考え始めたタイミングは、今後の健康面にも配慮する時でもあります。親がひとり暮らしの場合は特に、ご家族として不安になるかもしれません。
「遠方の親が終活を検討し始めた」「お墓の相談をしながら、ふと離れて暮らす親のことが心配に……」といったケースもあるでしょう。

もしご高齢のご家族について心配ごとがある場合には、いつでも困ったときに健康相談ができ、遠方の親を見守ることができるALSOKの「みまもりサポート」を検討してみてはいかがでしょうか。突然の体調不良に見舞われても、非常ボタンを押すだけでガードマンが駆け付けます。

ALSOKの「みまもりサポート」については、以下もぜひご覧ください。

まとめ

この記事では、お墓の種類や選び方、お墓を建てるときに押さえたいポイントなどをご紹介しました。「供養方法ってこんなに沢山あるのか」「自分の家ならこんなお墓を選びたい」など、さまざまな考えが生まれてきたかもしれません。しっかりご家族で相談して場所や墓石を決めてからお墓を建てましょう。

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