共同墓地とは?費用相場やメリット・デメリット

高齢者・介護 2024.03.26
共同墓地

「地元の墓地に行くと『共同墓地』という看板があるが、どんなもの?」という疑問を持ったことのある方は、少なくないかもしれません。お墓は「〇〇家の墓」と書かれた先祖代々受け継がれている形がよく知られていますが、近年はこの「共同墓地」を利用する方も増えています。
そこでこの記事では、多くの墓地や墓所に設けられている「共同墓地」について、その概要や利用方法、利用にかかる費用やメリット・デメリットなどをご紹介します。

目次

共同墓地とは?

共同墓地には、昔からある墓地と近年増えてきている墓地の2種類があります。
昔からある共同墓地は、地域住民によって使用・管理されていて、家ごとのお墓があります。近年増えている共同墓地は霊園や寺院で管理され、ひとつの石碑や供養塔の下に複数のご遺骨を納める形のお墓です。
簡単に言うと「不特定の複数の人がともに納骨されている墓地」のことです。大きな1つのお墓に、それぞれ血縁関係のないたくさんの方々のご遺骨が納められている場所と考えると、分かりやすいでしょう。
お墓に費用がかけられない事情がある、家族や親族間でのお墓の管理が難しいなどの理由で共同墓地は選ばれています。また昨今の少子高齢化を反映し、共同墓地の利用者が増えているといわれています。

一般のお墓との違い

ご家族や親族ごとに、特定の土地に墓石を設ける一般墓と異なる点として、個別で墓石を設ける必要がないことが挙げられるでしょう。また、希望がなければ埋葬者個別の法要を行うことがない点も、一般墓とは異なる特徴です。

永代供養墓との違い

共同墓地とよく似た形式のお墓として「永代供養墓」があります。共同墓地は「共同のお墓にご遺骨を納める」という埋葬方法ですが、永代供養は供養形態を問いません。永代供養の供養形態は、他の方のご遺骨と一緒に埋葬される形の他、故人一人のご遺骨が埋葬される「個人墓」、樹木の周辺にご遺骨を埋葬する「樹木葬」などさまざまです。
供養形態は問わず、管理者が後継者に代わって半永久的に供養・管理を行うお墓が「永代供養墓」と呼ばれます。共同墓地で永代供養が行われる場合もあります。

共同墓地の費用相場

共同墓地にご遺骨を納めるために、かかる費用についても触れておきましょう。共同墓地の利用料の相場は10万円~30万円程度となっています。
共同墓地では原則として年間管理費もかからないため(例外も一部あり)、さまざまなお墓の中でも費用をもっとも抑えられる選択肢といえるでしょう。
ただし、この費用のほかに別途「銘板彫刻料」などの名目で1~5万円程度の費用がかかる場合もあります。

共同墓地のメリット

故人の供養の方法として共同墓地を選択することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、共同墓地を選ぶおもなメリットを3つご紹介します。

費用を安く抑えられる

先ず大きなメリットとして「あまり費用がかからない」点が挙げられます。なぜ費用を抑えられるのかと言うと、個別で墓石を建てたり、お墓に用いる土地を利用したりする必要がないためです。
墓石を建てて設ける一般墓でかかる費用感は、おおむね100万円~150万円といったところです。それと比較すると、10万円~30万円ほどで供養できる共同墓地はかなり費用を抑えられることが分かります。

お墓の掃除や管理の手間が省ける

個別でお墓を設けていると、墓地を掃除したり墓石をきれいに保ったりするために手間がかかりますし、定期的にお墓に出向かなければなりません。共同墓地の管理は管理者が行いますので、個別の管理を行う手間は省略できます。

永代供養墓の場合は後継者が居なくても供養される

一般のお墓は、後継者(おもに子孫)が代々供養を行っていく必要がありますが、永代供養の共同墓地なら後継者がいない場合も半永久的に供養を行ってもらえます。
一方で、地域で管理される共同墓地の場合は、僧侶による供養は行われません。

共同墓地のデメリット

悩む夫婦

多くのメリットがある共同墓地ですが、デメリットとなり得る点もいくつかあります。ここでは、共同墓地を選ぶデメリットについても3つご紹介します。

血縁関係がない他人と一緒に埋葬される

先にご説明したとおり、共同墓地は血縁など姻戚関係のない他人(家族や親戚ではない人)同士が埋葬されるお墓です。この供養方式に違和感を覚える方もいないとは限りません。

埋葬後は個別で遺骨が取り出せない

共同墓地は、一旦埋葬してしまうとご遺骨を個別に取り出すことができません。あとで分骨したり、別のお墓に埋葬し直したりはできないため注意が必要です。

個別法要は別途依頼が必要な場合がある

共同墓地での供養を選ぶと、個別に三回忌や七回忌といった年忌法要は行わない場合が一般的です。もし年忌法要を執り行ってもらいたい場合は、別途依頼を行って実施してもらわなければなりません。

共同墓地を選ぶ際の注意点

共同墓地の選び方

経済的な事情や定期的なお参りがむずかしいといった理由で、共同墓地の利用を検討している方もいると思います。共同墓地を選ぶにあたっては、注意すべき点がいくつかありますので、ここではそれらをまとめました。

お布施や会員費の有無

共同墓地を利用する場合、墓地の契約料金とは別に「お布施」や「会員費」の支払いを求められることがあります。「共同墓地は管理費などを請求しないのでは……?」と思った方もいるでしょう。そのとおりで、共同墓地では基本的に管理費はかかりません。
しかし、利用者同士の交流などの名目で「会員費」という名の費用の支払いを求められることもあるそうです。その場合、交流などの必要がないと思ったら支払いを拒否することも可能です。

お墓参りしやすい立地か

お墓参りのしやすさは、どのような墓地を選ぶ場合でもしっかり検討する必要があります。このとき、今現在のご自身やご家族がお墓参りしやすいかという目線にとどまらず、今後のライフスタイルの変化までを考えながら確かめるとよいでしょう。

共同墓地の管理が行き届いているか

共同墓地がしっかり管理されているかどうかは、現地を訪れて必ず確認しましょう。このとき、墓地そのものだけではなく、墓地周辺までしっかり見ておくことが重要です。周辺が荒れておらず清潔感があるか、整備がしっかり行われているかなどを確かめ、納得のいく場所の利用を決めてください。

親の終活を考え始めたら、みまもりサポートも検討しよう

お墓を設けることを「終活の一環」として考えている方も多いでしょう。共同墓地の利用を検討することも、もちろんそれに含まれます。
「年老いた親が終活を視野に入れ始め、『共同墓地に入りたい』と言っている」という方も少なくないかもしれません。

ご自身やご高齢の親の終活には、老後を安全且つ健康に過ごすことも含まれます。生活環境の変化で親が一人暮らしになり、ご家族が不安になることもあるでしょう。

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まとめ

今回は、多くの墓地に設けられている「共同墓地」とはどんなものなのか、また利用にかかる費用や選定上の注意点などをご紹介しました。
この記事をお読みになり、ご自身や親の終活を考える際「共同墓地を利用する」という選択肢が新たに加わった方もいるのではないでしょうか。また、ご家族の終活を真剣に考えるようになり、日ごろからの「みまもり」を強く意識し始めた方もいるかもしれません。ご高齢の家族のみまもりを始めたいとお考えの方は、ぜひALSOKまでお気軽にご相談ください。

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