法要の〇回忌はどのように数える?回忌の種類やマナーについて

高齢者・介護 2024.03.27
法要時に飾られる白い花

年忌法要は一周忌、三回忌、七回忌…と続き、三十三回忌や五十回忌を最後に弔い上げとするケースが一般的です。法要におけるマナーは回忌だけでなく、宗派や地域、ご家庭によっても異なる場合があるため、事前に把握しておきましょう。
本コラムでは、「回忌」の種類や数え方、回忌ごとに異なるマナーについてご紹介します。

目次

回忌とは?

お焼香

「回忌」とは、故人の祥月命日(しょうつきめいにち。毎年巡ってくる故人の亡くなった月日のことで、一般的に命日と呼ばれます。)に執り行われる法要・法事のことをいいます。法要と法事の違いとしては、僧侶による読経や焼香を行って故人の魂を供養する儀式のことを「法要」と呼び、法要が終わった後の会食(お斎)までを含めて「法事」と呼びます。定められた年の故人の命日、もしくは近い日に故人の冥福をお祈りして供養する儀式です。
法要・法事をいつまで行うかは宗派や地域、ご家庭によって考え方が異なります。

回忌の種類と数え方

回忌は回数を重ねるにつれて「○回忌」と呼び方が変わります。ここでは、回忌の種類と数え方について解説します。

回忌の種類

故人が亡くなってから一年後の祥月命日を「一周忌」、二年後の定められた年は「○回忌」と呼びます。この日に合わせてご遺族や親族が集まって法要が執り行われ、一周忌の次が三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌と続きます。最後に執り行う法要は「弔い上げ」と呼ばれ、ご家庭によって異なりますが一般的に三十三回忌や五十回忌を最後に弔い上げとするケースが多いです。

回忌の数え方

故人が亡くなってから一年後を「一周忌」とし、それ以降の年忌法要の数え方は「回忌数-1」年目と数えていきます。回忌と年忌法要の時期については次のとおりです。

一周忌(いっしゅうき) 命日から満1年
三回忌(さんかいき) 命日から満2年
七回忌(ななかいき) 命日から満6年
十三回忌(じゅうさんかいき) 命日から満12年
十七回忌(じゅうななかいき) 命日から満16年
二十三回忌(にじゅうさんかいき) 命日から満22年
二十七回忌(にじゅうななかいき) 命日から満26年
三十三回忌(さんじゅうさんかいき) 命日から満32年
五十回忌(ごじゅっかいき) 命日から満49年

故人の亡くなった年を含めて数えるため、回忌と年数が異なります。

〇回忌の日程を決める際の注意点

ここからは、○回忌の法要を行う日程を決めるときに注意すべき点をご紹介します。

故人の祥月命日に行えない場合は?

故人の祥月命日が平日の場合、ご遺族や親族の都合が合わず法要を行えないということもあるでしょう。そのようなときは土日祝など、参列する方々が集まりやすい日程に行っても問題ありません。ただし、古くから「仏事は先延ばしにしない」という教えがあるため、命日より後ろ倒しするのではなく前倒しして日程を調整する必要があります。

親族の法要が同時期に重なった場合は?

同じ年に2つ以上の法要の時期が重なる場合、複数の法要を同日に行うことを「併修(へいしゅう)」もしくは「合斎(ごうさい・がっさい)」といいます。主催者や参列者の負担を軽減させるため、僧侶や家族間での相談の上、七回忌以降は複数の法要を一緒に執り行うことが可能です。その際の法要の日程は、命日が早い方に合わせて調整するケースが多いです。
ただし、一周忌や三回忌は亡くなってからまだ日が浅いことから単独で法事を行い、おひとりずつ丁寧に偲ぶべきだといわれています。そのため、三回忌までは、別々で法要を執り行うようにしましょう。

回忌ごとの法要の準備

回忌法要で必要な事前準備の流れは次のとおりです。

  • 法要の日程を調整・僧侶へ依頼する
  • 法要・会食の会場を決める
  • 参列者への案内状を作成・送付
  • 参列者の人数を確定し、会食を手配する
  • 引き出物を準備する
  • 交通手段を手配する
  • お布施、お車代、御膳料を用意する
  • お墓や仏壇を掃除する

近年、回忌は回数を重ねるにつれて規模が縮小したり、家族のみで行われたりするケースが増えています。場合によって会食を省略されることもあるでしょう。
法要は宗派や地域の慣習、ご遺族の意向などさまざまな観点から検討して準備を進める必要があります。

回忌ごとのお布施の違い

年忌法要では読経や説法など、供養のお礼として僧侶にお布施を包みます。
お布施の金額は明確に決まっているわけではありませんが、回忌ごとに金額相場が変わってきます。金額の相場は次の通りです。

  • 一周忌:3万円~5万円
  • 三回忌以降:1万円~3万円

ただし、弔い上げとする場合のお布施の相場は3万円~5万円となっています。
また、併修の場合は2倍の金額ではなく、通常の1.5倍の金額を包むのが一般的です。
そのほか、交通費としての御車代と僧侶が会食を辞退した場合の御膳代も用意しておきましょう。それぞれ相場は5,000円~1万円となります。

お布施の金額は宗派や地域、お寺によって異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

〇回忌によって異なる服装のマナー

喪服を着用する女性

法要などの弔事には、男性・女性ともに喪服を着用して参列するのがマナーです。七回忌以降は規模を縮小して簡略化されるケースが多いため略喪服でも良いとされていますが、施主側は参列者よりも軽装にならないように気をつけましょう。

ご遺族や親族の場合、四十九日から三回忌までは正喪服・準喪服を着用し、七回忌以降は略喪服を着用するのが一般的です。それ以外の参列者は、準喪服や略喪服を着用します。学生の場合は制服があれば制服を着用し、制服がない場合は柄物や明るい色など華美な服装を避け、黒・濃紺・グレーといった落ち着いた色合いの服を着用するのが好ましいです。

正喪服、準喪服、略喪服については次の表のとおりです。

男性 女性
正喪服 施主と三親等までの遺族がお通夜・告別式、三回忌までの法事で着用する 和装:五つ紋の黒紋付
洋装:モーニングコート
和装:五つ紋の黒紋付、黒の帯や小物
洋装:ブラックフォーマル
準喪服 弔事で多く着用される一般的な喪服のことを指す
施主や親族、参列者がお通夜、告別式、法事のすべてで着用できる
ブラックスーツ ブラックフォーマル
略喪服 お通夜や三回忌以降の法事に参列者として出席する場合、学生や子どもなどが着用できる 黒、濃紺、グレーなどのダークスーツ、リクルートスーツ、制服 黒、濃紺、グレーなどの地味な色のワンピースやアンサンブル、リクルートスーツ、制服
準喪服(ブラックスーツ)の男性

男性:準喪服(ブラックスーツ)

準喪服(ブラックフォーマル)の女性

女性:準喪服(ブラックフォーマル)

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まとめ

本コラムでは回忌の意味や種類と数え方、マナーについてご紹介しました。葬儀が終わった後も一周忌、三回忌、七回忌…と年忌法要を執り行うことになるため、それぞれ回忌ごとの適切な時期や準備、服装マナーについて正しい知識を把握しておきましょう。
そのほか、お布施の金額相場や香典に関しては別の記事でもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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