三回忌に適した香典袋の書き方や金額相場について
三回忌に参列する際に持参する「香典」には、金額や包み方、香典袋の書き方にいくつかのマナーがあります。
本コラムでは、三回忌の香典の金額相場や香典袋に関する基本知識をご紹介します。香典袋の書き方・包み方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
三回忌とは
三回忌とは一周忌の次に執り行われる年忌法要(※)で、故人が亡くなってから二年後に行われるものです。「○回忌」の場合は、「亡くなってからの年数+1」、つまり数え年で数えます。三回忌の法要は故人の命日に合わせて執り行われるのが一般的ですが、命日が平日の場合は、ご遺族や親族の都合によって日にちをずらして土日に行うケースも多いようです。
※年忌法要…決められた節目の命日に行う特別な法要のこと
家族だけで行う場合に香典は必要?
三回忌法要に参列するにあたって香典を持参するのがマナーです。家族のみの三回忌でも香典を準備するようにしましょう。なお、施主が香典を遠慮された場合は不要です。
三回忌の香典の金額相場
三回忌の香典の金額は、故人との関係性や年齢、会食の有無などさまざまな条件で大きく変わります。故人との関係性によって異なる金額相場は次のとおりです。
故人との関係 | 金額相場 |
---|---|
一親等(父母・子) 二親等(兄弟姉妹・祖父母・孫) |
1万円~5万円 |
三親等(おじ・おば・甥・姪) 四親等以上(従兄弟・従姉妹) |
5,000円~3万円 |
親族関係ではない方 (知人・友人・仕事関係) |
3,000円~1万円 |
香典の金額は、故人と近い親族関係にあたる方ほど高くなり、三親等、四親等と離れていくにつれて金額が低くなっていきます。
また、法要のあとに会食が用意されている場合、基本的には会食でいただく食事代を上乗せした金額を包むのが良いでしょう。
その他、学生である場合や社会に出て間もないという場合は香典を包まなくてよいことが多く、一方で年齢を重ねて社会的な立場が高くなってきた場合は少し多めの金額を包むのが一般的です。
香典の金額は宗派やご家庭の考え方によっても異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。故人を思う気持ちを大切に、適切な金額をお渡ししましょう。
三回忌に適した香典袋の書き方
香典袋の書き方にはさまざまなマナーがあります。ここでは、三回忌に適した香典袋の書き方について解説いたします。
表書きには「御仏前」や「御香料」と記載
三回忌では、表書きに「御仏前」や「御香料」と記載します。お通夜や告別式で記載する「御霊前」は、故人は四十九日を迎えるまでは「霊」であるという考えから使用されます。四十九日を過ぎると故人は「霊」から「仏」になるとされているため、「御仏前」「御香料」を使用します。
名前は水引より下の部分に楷書体で書く
香典袋にはご遺族に分かるよう名前をフルネームで書きます。水引より下の真ん中に楷書体で書きましょう。
夫婦で参列する場合は真ん中に夫のフルネームを書き、左隣に妻の下の名前を書くのが一般的です。
金額の記入は大字を使う
漢数字には「壱」「弐」「参」「拾」という大字(だいじ)があります。金額を記入する際には、「一」「二」「三」「十」「万」の代わりに、「壱」「弐」「参」「拾」「萬」を使用し、数字の前に「金」、後ろに「円也」をつけます。例えば10,000円であれば「金壱萬円也」と記入しましょう。
濃墨の筆ペンや毛筆を使用する
三回忌の香典袋の記入には「濃墨」の筆ペンや毛筆を使用します。
参考までに、葬儀(お通夜、告別式)の際には「薄墨」を使用します。また、葬儀のときであっても、京都には薄墨を使用しない地域もありますので、周囲に確認が必要です。
三回忌の香典袋の包み方
三回忌の香典を包むときは、お札の向きや避けるべき数字について事前に把握しておきましょう。
お札は新札を避け、向きを揃えて入れる
弔事の際には旧札を包むのが一般的とされています。お通夜や告別式では、あらかじめ用意していた印象を与えてしまうため、新札を使用するのはマナー違反です。三回忌は事前に日程が決められているものなので新札でも問題ないと考えられていますが、新札でも一度折って折り目をつけてから包むと良いでしょう。ただし、シワだらけのお札や破れているお札は避けましょう。
香典袋に包むときは、お札の向きを揃えて入れます。お札の肖像画が描かれている表面が香典袋の裏側を向くようにし、人物が下になるように入れるのがマナーです。
「忌み数」は避ける
忌み数の「四」や「九」などの縁起の悪い数字は避けましょう。
三回忌に適切な香典袋の種類
三回忌に持参する香典袋は適切な種類のものを選ばないとマナー違反となってしまいます。また、包む金額によって選ぶ香典袋が異なるため、事前に確認しておきましょう。
水引は基本的に結び切り
弔事の際の水引は、基本的に「結び切り」が用いられます。これは、一度結ぶと解くのが難しいことから「二度と繰り返さないように」という意味が込められているためです。
水引の色は白や黒、双銀のものを用いるのが一般的です。ただし、関西圏の一部の地域では黄色の水引を使用していたり、宗派によって種類が決められていたりするケースもあります。
包む金額に合った袋を選ぶ
香典袋にはさまざまな種類がありますが、包む金額に合った袋を選ぶことが大切です。包む金額が低いほど簡略的でシンプルな香典袋を、金額が高くなるほど豪華で大判な香典袋を選びましょう。
- 3,000円~5,000円:水引が印刷された香典袋
- 1万円~3万円:白黒の水引をかけた香典袋
- 3万円~5万円:双銀の水引をかけた香典袋
- 5万円以上:双銀の水引をかけた大判の香典袋
その他、大判の香典袋には高級和紙を使用したものも販売されています。香典袋は見た目で選ぶのではなく、包む金額と香典袋の格が釣り合うように選ぶのがマナーです。
三回忌に参列できない場合は?
もし都合が合わず三回忌に参列できない場合、香典は郵送しても問題ありません。ここでは、香典を郵送する際の注意点やマナーについてご紹介します。
現金書留で郵送する
香典を郵送する場合は、必ず現金書留で郵送しましょう。普通郵便で現金を送ることは法律で禁じられています。直接お渡しする場合と同様に香典袋に包み、表書きや名前もしっかり記載しましょう。
お詫びの手紙を一緒に入れる
香典を郵送する際に、欠席に対するお詫びと故人への思い、ご遺族への気遣いを記した手紙を一緒に入れましょう。手紙の冒頭によくある時候の挨拶は、香典に添える手紙には必要ありません。また、忌み言葉や繰り返しを連想させる重ね言葉を使用しないよう注意しましょう。
到着は三回忌前日までに
香典は三回忌の前日までに届くように郵送しましょう。
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まとめ
三回忌の香典の金額相場や香典袋について、注意点やマナーをご紹介しました。三回忌は故人の冥福を祈る大切な年忌法要です。三回忌を控えている場合は、家族間での香典の有無、香典袋の書き方や金額などマナーを確認しておきましょう。