ハムスターの寿命はどのくらい?種類別の寿命や長生きさせるためのコツ
小さくてかわいらしいハムスターは犬や猫と並んでペットとして人気があり、小さなスペースでも飼育できるため一人暮らしの方や子どもがいる家庭でも飼いやすい動物です。しかし、ハムスターは犬や猫よりも寿命が短いため、長生きさせるための方法を知りたいと思う方も多いのではないでしょうか。今回は、ハムスターの種類ごとの寿命や、長生きさせるためのコツについてご紹介します。
目次
ハムスターの特徴
ハムスターは哺乳類のなかでも齧歯目(げっしもく)と呼ばれるグループに属するネズミの仲間で、草食中心の雑食です。基本的に夜行性であり、夜間に活動や摂食が多くなります。警戒心が強く臆病ですが、慣れると人の手に乗ったりと、飼い主を認識してなつくこともあります。
ハムスターが飼いやすい理由
ハムスターが飼いやすいといわれる理由としては、飼育費用が比較的低い、犬や猫のようにしつけが必要ない、近隣の迷惑になりにくいなどがあげられます。
ハムスター用のケージは小さく、餌代や床材などの費用も他の動物に比べて低い傾向にあります。また、基本的に散歩やしつけの必要がなく、鳴き声もほぼ出さないためはじめて飼育するペットとしてもおすすめです。しかし、夜行性のため深夜における回し車の音には配慮が必要です。
ハムスターの種類
ハムスターは、種類によってサイズや性格が異なります。日本で飼育されている主なハムスターの種類は、ジャンガリアンハムスター、キンクマハムスター、ゴールデンハムスター、ロボロフスキーハムスターです。
ハムスターの寿命は2~3年
ハムスターの寿命は2~3年といわれています。しかし、種類によって若干平均寿命が異なります。ここでは、ハムスターの種類別に特徴や寿命について解説します。
ジャンガリアンハムスターの寿命
ジャンガリアンハムスターは、体長約6~12㎝、体重40g前後の小さなハムスターです。平均寿命は2~2年半で、性格は基本的におっとりとしていますが、臆病な子や気の強い子もいるので、それぞれの個性に合わせて飼育しましょう。
ゴールデンハムスターの寿命
ゴールデンハムスターは、体長約15~20㎝、体重100~150gとやや大柄なハムスターです。平均寿命は2年半~3年で、人懐っこく穏やかな性格をしているため、初心者の方にもおすすめです。
キンクマハムスターの寿命
キンクマハムスターは、澄んだアプリコットの毛色が特徴で、ゴールデンハムスターを品種改良した種類のハムスターです。体長約15~20㎝、体重85~150gとやや大柄なハムスターです。平均寿命は2年半~3年で、ゴールデンハムスターと同様に人懐っこく穏やかな性格をしています。
ロボロフスキーハムスターの寿命
ロボロフスキーハムスターは、体長約6~7㎝、体重15~40gとジャンガリアンハムスターよりも小柄なハムスターです。平均寿命は2~3年で、すばしっこく臆病で神経質な個体が多く、人間にも警戒心を抱きやすい傾向にあります。
ハムスターの寿命が近づいているサインとは
ハムスターに以下のような行動が多くなってきたら、寿命が近づいているサインかもしれません。
- 寝て過ごす時間が長くなる
- 食欲が落ちる、体重が減る
- 毛並みが悪くなる
- 下痢が続く
- よく転ぶようになる
- 瞳がにごる
ハムスターは夜行性なため、夜になると活発に活動しますが、寿命が近づいているハムスターは夜も寝ている時間が長くなり、食欲の低下や体重の減少が目立つようになります。また、毛質の悪化や下痢が続く、よく転ぶ、瞳がにごるなども寿命が近づいているサインです。足腰が弱くなったり、聴覚、嗅覚、視覚が衰えると事故などの危険性が高まるので、負担がかからないような飼育環境を整えてあげることが大切です。
これらの症状は老化だけでなく体調不良が原因の可能性もあるため、ハムスターの様子がいつもと違う場合はかかりつけの病院に診てもらいましょう。
ハムスターの死因にはどんなものがある?
飼育環境やストレス
汚れたままの環境や多頭飼い、温度管理ができていないなど、飼育環境が悪いとストレスが溜まってしまい、身体に悪い影響を与え、病気のリスクを高めてしまいます。ハムスターが快適に過ごせる飼育環境を整え、ケージのなかは清潔に保つことで、ストレスが減り、長生きにもつながります。
病気
ハムスターがかかりやすい病気は、皮膚病、腫瘍、不正咬合、子宮蓄膿症などです。ハムスターは体調不良などを隠す習性があるため、病気にかかっていても発見が遅れてしまうことも少なくありません。日頃からハムスターの様子を注意深く観察し、いつもと違う行動に気づいて対処してあげることが大切です。
転落などの事故
転落などの事故もハムスターの死因のひとつです。ハムスターは近眼なため、物の上や高い場所から転落してしまう、ケージ外で人が踏んでしまうなどの事故が発生する可能性があります。
ケージの中の環境を整えるのはもちろん、ハムスターをケージの外に出すときは常に目を離さないようにしましょう。
誤飲・誤食による中毒症状
誤って人間の食べ物や飲み物を口にしてしまうと中毒症状を起こすことがあります。ハムスターにあげてはいけない食べ物は、ねぎや玉ねぎ、にんにく、アスパラガス、チョコレートなどです。塩分が多い加工食品や辛いもの、粘り気のある食べ物も控えてください。小さな子どもがいる場合はおやつなどを勝手に与えないように気を付けましょう。
また、電気コードをかじって感電してしまうこともあるため、ケージの外に出すときは注意が必要です。
ハムスターの疑似冬眠とは?
ハムスターは環境によって疑似冬眠をすることがあります。疑似冬眠とは、何らかの原因で低体温症になっている仮死状態のことを指します。
ハムスターが疑似冬眠に入る原因としては、急激な温度低下、ケージ内の日照不足、エネルギー不足があげられます。ハムスターは寒さに弱く低温(5~8℃以下)になったり、ケージ内の日照不足により生活リズムが狂ってしまうとストレスで弱り疑似冬眠してしまいます。疑似冬眠をさせないために、十分なエサの用意やヒーターを設置するなどの寒さ対策、日照不足にならないように管理することなどが大切です。
疑似冬眠をそのままにしておくと死んでしまう可能性があります。ハムスターが疑似冬眠してしまった場合は、時間をかけてゆっくり体を温めてあげることで回復することがあります。部屋の温度を温め、手のひらやカイロ、湯たんぽなどで間接的に温めてあげましょう。意識が回復しない場合は病院を受診しましょう。
ハムスターを長生きさせるためのコツ
ハムスターの寿命は短いですが、少しでも長生きさせるためのコツがあります。
ハムスターを長生きさせるためのコツ |
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バランスのいい食事をさせる
ハムスター用のペレットフードを中心とし、副食として少量のナッツ類、野菜または果物、牧草などの植物質と新鮮な水を与えます。ハムスターは肥満になりやすいためおやつをあげすぎないように注意しましょう。また、ハムスターは食物を頬袋に入れて運び、貯蔵する習性があるため、食べている量を把握するために巣箱の中も時々確認しましょう。高齢になってきたら、フードの種類を見直してみるのもよいでしょう。
運動しやすい環境を整える
ハムスターは運動が好きな動物なため、運動しやすい環境を整えてあげましょう。回し車や部屋の中を散歩させてあげることでストレスの解消にもなります。しかし、外傷や行方不明などの原因にもなるため、ケガのしにくい回し車を設置したり、部屋の物陰や隙間を塞ぐなどの対策を行い、ハムスターが運動しやすい環境にしてあげることが大切です。
多頭飼いしない
ハムスターの多頭飼いは、ストレスや共食いの原因になる可能性があるので避けましょう。ロボロフスキーハムスターなどの小型ハムスターは比較的多頭飼いに向いていますが、喧嘩をしないようによく見てあげることが大切です。また、ハムスターは繁殖力が強い動物なため、多頭飼いをする際は、繫殖の有無についてしっかり考えて飼育する必要があります。
ケージのなかを清潔に保つ
ハムスターの習性をふまえた衛生管理が重要です。ハムスターは食物を貯蔵する習性があるので、巣箱の中などに貯蔵されている食物は毎日チェックし、湿ったりカビが生えていないか確認しましょう。貯蔵された食物を全部取り除いても問題はありません。トイレは毎日掃除し、ケージ全体も定期的に掃除し清潔に保ちましょう。
温度管理をする
ハムスターの至適温度は18~21℃で、温度が低すぎると疑似冬眠をしてしまうため、エアコンやヒーターなどの暖房を使い、ハムスターが快適に生活できる環境を整えてあげることが大切です。
ケージを置く際は、直射日光の当たらない温度の日変動が少ない場所に置きましょう。
定期健診を受ける
飼い主が行う日頃の健康チェックに加えて、かかりつけの病院で定期健診を受けましょう。飼育に関する相談や病気の早期発見につながり安心です。
ハムスターとの暮らしを守るには
ハムスターは小柄で寿命が2~3年と短いですが、大切な家族の一員です。臆病な性格や警戒心が強い性格の子もいるため、留守番中に不審者や窃盗犯の侵入があると飼い主が困るのはもちろん、ストレスにもつながってしまいます。ペットとの安心できる暮らしのためには、ALSOKのホームセキュリティの導入がおすすめです。
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まとめ
ハムスターの寿命は2~3年といわれています。少しでもハムスターを長生きさせるには、飼い主による日頃の健康チェックやそれぞれの個体に合わせたフード、飼育環境を整えてあげることが大切です。