ムカデを室内で発見した場合の駆除方法は?室内にいれないための対策も紹介
ムカデは梅雨時期や暖かい季節に動きが活発になる虫です。ムカデは有毒で、家の隙間から侵入してきた際に咬まれてしまう場合もあります。ムカデを室内で発見した場合、どのように駆除すればよいのでしょうか。
この記事では、ムカデを室内で発見した場合の駆除方法やムカデを室内に入れないための対策、咬まれたときの応急処置などについてご紹介します。
目次
ムカデはどんな虫?
ムカデは細長い体と数多くの体節、脚の数の多さが特徴的な虫です。体長は種類によって異なりますが、国内でよく見られるのは約7~13cm程度。肉食で、ゴキブリやクモなどの生きた昆虫を捕食します。ムカデは視力が悪いため、動いているものにすばやく反応するという特徴があります。
湿気が多くて暗い場所に出没する
ムカデは暖かくて湿気が多く、暗い場所を好む傾向にあります。梅雨の時期に繁殖し、5月~10月頃まで活動をし、冬の間は冬眠します。ムカデは夜行性のため、日中は石やレンガ、落ち葉の下などでじっとしており、夜になると活発に活動します。エサを探して、わずかな隙間から室内に侵入してくることがあります。乾燥に弱く、湿気が多い排水溝によく出現するため、浴室や流し台の下には要注意です。
有毒で人を咬むことがある
ムカデは有毒で人を咬むことがあります。刺激に反応して牙で咬みつくことがあり、咬まれると毒が体内に入り赤みや腫れ、強い痛みを引き起こします。
ムカデに咬まれると、アナフィラキシーショックになる可能性もあるため、室内に侵入させないよう対策が必要です。また、ムカデは成虫だけでなく、幼虫であっても毒を持っているので注意しましょう。
ムカデを発見したときの駆除方法は?
ムカデに咬まれると赤く腫れ、アナフィラキシーショックを起こす場合もあるので、見つけたら速やかに駆除することが大切です。
ここでは、ムカデを発見したときの駆除方法について解説します。
殺虫剤を噴射する
ムカデを発見したときは、殺虫剤をムカデに噴射するのが簡単な駆除方法です。一度の噴射では退治できないことがあるので、その場合は数秒間ムカデに殺虫剤を噴射し続けましょう。殺虫剤によっては対象となる害虫が異なることがあるため、ムカデ専用のものを使用すると良いでしょう。小さな子どもやペットがいる場合は、殺虫成分の入っていない冷凍スプレーの使用をおすすめします。
捕獲して熱湯につける
ムカデは熱に弱いため、ムカデを捕獲して熱湯につけて、弱らせることができます。トングやガムテープなどでムカデを捕獲し、バケツに入れ熱湯をかけましょう。50℃以上のお湯をかけることで、ムカデの動きを弱らせることが可能です。熱湯をかける際は、やけどをしないように注意してください。
ムカデ用の罠を仕掛ける
ムカデ用の罠を仕掛けるのも効果的です。ムカデが室内に侵入するのを未然に防いだり、室内で発見したが見失ってしまった場合に役立ちます。室内に潜んでいるムカデを放置しておくと、就寝時に咬まれる可能性があるため、罠を仕掛けておびき寄せ早めにムカデを駆除しましょう。
くん煙剤を使用する
くん煙剤を使用すると部屋の隅々まで殺虫成分を行き渡らせることができます。ムカデを発見したが見失ってしまった場合におすすめの方法です。ムカデだけでなく、他に潜んでいる害虫も殺虫することが可能です。くん煙剤を使用する際は、家電製品などに煙が触れたり、火災報知器が反応しないようにカバーで覆う必要があるので注意しましょう。
ムカデに咬まれたときの応急処置
ムカデは毒を持っており、咬まれると激しい痛みがあり、赤く腫れてきます。痛みは数時間ほどで引いてきますが、翌日以降にさらに腫れたり、かゆみや赤みが生じることがあります。血圧の低下や意識障害など、アナフィラキシーショックと思われる症状が見られる場合は、すぐに救急車を手配してください。
ムカデに咬まれてしまったときは、まず流水で患部を洗い流して冷却しましょう。流水でよく流した後、ステロイド剤を患部に塗ります。腫れが引かない場合は病院を受診し、治療を受けてください。小さい子どもや赤ちゃんがムカデに咬まれてしまった場合、大人に比べて症状が強く出る傾向にあるため、すぐに病院を受診し、医師の診断と治療を受けましょう。
ムカデの侵入経路は?
ムカデの主な侵入経路は、窓や網戸とサッシの隙間、排水溝、換気扇や換気口、エアコンのダクト部分などです。中でもムカデは湿気が多い場所を好むため、排水溝から侵入することが多く見られます。床板と排水管の小さな隙間を通り排水溝に潜み、室内に侵入してきます。
排水溝やエアコンのダクト部分などは、ムカデのエサとなるゴキブリやクモなどの虫も潜んでいる可能性があるので特に注意が必要です。
また、外壁のひび割れや床材の隙間、窓のサッシなどあらゆる隙間から侵入してくる可能性があります。
ムカデを室内に侵入させないための対策
ムカデは外壁のひび割れやドア、窓の隙間、排水溝などの小さな隙間から室内に侵入してきます。ムカデを室内に侵入させないためには、侵入経路をふさぎ、ムカデが好む環境を作らないことが重要です。
侵入経路をふさぐ
ムカデを室内に侵入させないためには、まず侵入経路をふさぐことが重要です。ドアや窓を開けっぱなしにせず、網戸も隙間が開いていないか確認しましょう。浴室や洗面所を使用していないときは排水溝の蓋を閉める、換気口や通気口の隙間には防虫フィルターを設置するなどムカデの侵入経路をふさいでください。
また、家の周囲の落ち葉や草を掃除して、ムカデが隠れる場所をなくすのも効果的です。
湿気を残さない
ムカデは多湿を好むため、お風呂の使用後は乾燥させたり、除湿剤などを使用したりするなどして、湿気が溜まらない環境を作りましょう。こまめに換気を行ったり、部屋干しを控えたりすることで、室内の湿度を下げることが可能です。
また、水回りは濡れっぱなしにはせず、こまめに水分をふき取ることでも、ムカデの侵入を防げます。換気や掃除、除湿剤などの使用により、ムカデが過ごしにくい環境作りを心がけましょう。
ゴキブリを発生させないようにこまめに掃除する
ムカデの好物は、ゴキブリだといわれています。そのため、ムカデの好物となるゴキブリを寄せ付けないよう、こまめに掃除して清潔にすることが重要です。獲物であるゴキブリなどの害虫がいなくても、人間の食べ物に反応して寄ってくることもあります。そのため、洗面所や浴室の清掃、食べ物、ゴミの管理をしっかりと行うことが大切です。
ムカデの苦手な香りのものをおく
ムカデは、小さな隙間があればどこからでも侵入してきます。そのため、侵入経路や家の周りに、ムカデの苦手な香りや成分を放つ忌避剤を撒くことや、ハッカやヒノキの香りを使用する方法も効果的です。ムカデが侵入してきそうな網戸とサッシの隙間や玄関ドアの隙間などに、あらかじめ忌避剤やハッカ・ヒノキの香りのするものを撒いたり置いたりしておくことで、ムカデの侵入を防ぐことが可能です。
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まとめ
ムカデは、暖かく湿った場所を好み、ドアや窓の隙間、排水溝などの侵入経路を通って室内に侵入してきます。室内に侵入させないためには、侵入口をふさいだりムカデが過ごしにくい環境を作ったりすることが大切です。
もし、室内でムカデを発見したら、殺虫剤やムカデ用の罠などを使用して早めに駆除するようにしましょう。