羽毛布団を自宅で洗濯する方法とは?お手入れの仕方や注意点、洗濯表示マークについて解説

お役立ち情報 2024.06.27
干された布団

羽毛布団は自宅で洗濯することが難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。実は洗濯表示を見てみると、自宅で洗えるものもあるのです。
ただし、羽毛布団はデリケートなため、素材や加工の仕方によって洗濯の方法やメンテナンスの仕方も異なります。

本コラムでは、羽毛布団を自宅で洗濯する方法やお手入れの仕方、注意点、洗濯表示マークについて解説します。

目次

羽毛布団は自宅で洗濯することができる?

羽毛布団に洗濯機洗いや手洗いができる洗濯表示マークがついていれば、自宅で洗うことができます。しかし、誤った方法で洗濯すると羽毛が傷んでしまうため、自宅で洗濯する場合は注意が必要です。
また、羽毛布団の種類によっては、洗濯機洗いや手洗いができず、クリーニング店でしか洗えないものもあります。

羽毛布団を洗濯する前にすべきこと

羽毛布団を洗濯する前に、洗濯表示マークやキルティング加工、シルクが含まれているかなどを確認しましょう。

洗濯表示マークを確認する

まず、羽毛布団についているタグの洗濯表示マークを確認します。洗濯表示マークには、羽毛布団を洗濯するときの注意事項が書いてあります。ここでは、洗濯表示マークについて解説します。

番号 図柄 記号の意味
140 表示マーク140の洗濯表記 ・液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯処理ができる
141 表示マーク141の洗濯表記 ・液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる
142 表示マーク142の洗濯表記 ・液温は40℃を限度とし、洗濯機でさらに弱い洗濯処理ができる

出典:消費者庁「家庭用品品質表示表に基づく繊維製品品質表示規程の改正について-衣類等の洗濯表示(取扱い表示)が変わります-」の洗濯表示を加工して作成

上記の表示マークは、家庭洗濯ができることを意味しています。記号の中の数字は洗濯液の上限温度を示し、下の線(-)が増えるほど、洗い方は弱くなります。
また、上限温度は30~95℃まで表記がありますので、必ず上限温度の表示を確認しましょう。

手洗いできる洗濯表示マーク

番号 図柄 記号の意味
110 表示マーク110の洗濯表記 ・液温は40℃を限度とし、手洗いができる

出典:消費者庁「家庭用品品質表示表に基づく繊維製品品質表示規程の改正について-衣類等の洗濯表示(取扱い表示)が変わります-」の洗濯表示を加工して作成

上記の表示マークは、手洗いであれば家庭洗濯ができることを意味しています。

番号 図柄 記号の意味
100 表示マーク100の洗濯表記 ・家庭での洗濯禁止

出典:消費者庁「家庭用品品質表示表に基づく繊維製品品質表示規程の改正について-衣類等の洗濯表示(取扱い表示)が変わります-」の洗濯表示を加工して作成

図柄にバツがついた表示マークがある場合、家庭での洗濯ができません。この表示がある場合はクリーニング店を利用しましょう。

キルティング加工の羽毛布団か確認する

洗濯する羽毛布団がキルティング加工であるかどうか確認しましょう。
キルティング加工とは、羽毛が偏らないようにする手法で、布団の表と裏を縫い合わせてふくらみを持たせた加工のことをいいます。キルティング加工のない羽毛布団は、洗濯時に中の羽毛が偏る場合があります。キルティング加工があると羽毛の偏りの心配がないので、自宅でも洗濯することができます。

シルクが含まれているか確認する

布団の生地に、シルクが含まれているか確認することも大切です。シルクは非常にデリケートな素材で、摩擦に弱く羽毛立ちしやすいため、洗うとなめらかさが失われてごわごわになることがあるので注意が必要です。
また、シルク・シルク混の羽毛布団はウェットクリーニングすることはできず、石油系のドライクリーニングのみとなります。なお、パールトーン加工(撥水加工)されたシルク混羽毛布団はドライクリーニングもできないため注意しましょう。
ウェットクリーニングは水洗いをする方法で、水溶性の汚れに効果的です。対して、ドライクリーニングは水を使わず洗う方法で、油性の汚れに効果的です。汚れの種類や使用されている素材によってクリーニング方法も異なるため、事前に洗濯表示マークを確認しましょう。

洗濯機の容量を確認する

自宅で羽毛布団を洗濯する場合、洗濯機に布団が入らないと洗濯できません。洗濯機の最大容量の6~7割くらいまでが洗える限界です。無理に詰め込むとトラブルにつながる恐れがあるため、必ず洗濯機の容量を確認しましょう。
具体的な目安は、布団のサイズがシングルの場合は洗濯機の容量が5kg以上、セミダブルの場合は洗濯機の容量が7kg以上、ダブルの場合は洗濯機の容量が10kg以上となっています。

天気予報の確認

羽毛布団のサイズにもよりますが、完全に乾かすには夏場で1日半から2日、春は良く晴れた日でも丸2日以上かかることが想定されます。そのため、最低でも2日以上晴れが続く日を選ぶことが重要です。羽毛布団は、しっかり乾燥させないと中の羽毛を傷めたり、カビ発生の原因にもなります。洗濯したら、しっかりと乾燥させてから取り込みましょう。

買い替えや打ち直しの方が良い場合もある

水洗いできる羽毛布団でも、側生地(布団の中身を覆う生地のこと。羽毛布団の場合は中身の羽毛を包む外側の生地を指す。)が傷んでいるものや羽毛が飛び出しているものは洗濯やクリーニングができません。羽毛布団の状態によっては、買い替えや打ち直しの検討が必要です。

羽毛布団を自宅で洗濯する手順

羽毛布団

洗濯できる洗濯表示マークがあり、羽毛布団の生地や状態も問題なければ、自宅で洗濯することも可能です。ここでは、羽毛布団を自宅で洗濯する場合の手順を解説します。

洗濯機で洗う場合

洗濯機で羽毛布団を洗濯する場合、洗い終わるまで1時間ほどかかります。以下、洗濯機で洗う場合の手順について説明します。

  1. 洗濯準備
    羽毛布団に付着したホコリを軽く落とします。
    汚れが目立つ箇所には薄めた洗剤などをなじませておきましょう。
  2. 洗濯機に羽毛布団を入れる
    羽毛布団はそのまま洗濯機へ入れずに、折りたたんで洗濯ネットや洗濯キャップを使用して洗濯します。
    ※注意点
    • ドラム式洗濯機の場合は洗濯ネットが使えない機種もある
    • 縦型洗濯機の場合は、洗濯槽に水を溜めて洗剤を溶かしてから布団を入れ、しっかり水を吸わせること。
    • 洗濯キャップは、洗濯の際、遠心力によって衣類が飛び出すのを防ぐために使用する。また、布団がドラムに擦れて傷つくことを防ぐ。
  3. 洗濯機の運転開始
    羽毛布団を入れたら、大物洗いコースや毛布コースなど当てはまるコースを選択し、運転を開始しましょう。
  4. 乾かす
    洗濯後は、すぐに乾かします。乾かす際は、風通しの良い場所で陰干ししましょう。

手洗いの場合

  1. 洗剤の量
    洗剤の量は、洗濯洗剤の表示を確認し適切な量を使用します。
  2. 押し洗い
    浴槽などにぬるま湯を溜め、洗剤をしっかり溶かして浴槽の中でやさしく洗います。勢いよく洗うと生地を傷めてしまう可能性あるので注意しましょう。
  3. すすぎ洗い
    洗剤が残らないようにすすぎ洗いをします。3~5回程度、泡が出なくなるまですすぎましょう。
  4. 脱水し、乾かす
    脱水は洗濯機の脱水機能を使用しましょう。脱水の時間が長いと羽毛が傷んでしまうため5分以内に設定するようにします。脱水の際は洗濯ネットに布団をいれ、水気が切れたら乾かします。

洗濯後の羽毛布団の干し方

羽毛布団を洗濯した後は、風通しの良い場所で陰干しします。干すときは、物干し竿を2本使用して、羽毛布団がМ字になるように干すと比較的早く乾きます。
また、羽毛布団を干すのに適した時間帯は日中(10~15時の間)で2~3時間程度が良いでしょう。直射日光に当てて干すと、羽毛布団を傷めてしまうため避けてください。

自宅で羽毛布団を洗濯するときの注意点

自宅で羽毛布団を洗濯する際、いくつか注意しなければならない点があります。

中性洗剤を使用する

洗濯洗剤

自宅で羽毛布団を洗濯する際は、中性洗剤を使用しましょう。一般的な洗剤は弱アルカリ性が多く、弱アルカリ性の洗剤で羽毛布団を洗うと中の羽毛が傷むことがあるため、素材にやさしい中性洗剤を選びます。また、粉洗剤は羽毛に残りやすく側生地を傷めてしまうため、使用しないことをおすすめします。

柔軟剤は使用しないようにする

自宅で羽毛布団を洗濯する際は、柔軟剤は使用しないようにしましょう。柔軟剤を使うと、柔軟剤に含まれる成分が羽毛の撥水力や保温力を低下させてしまいます。柔軟剤を使用して好みの香りにしたい場合は、布団カバーがおすすめです。

羽毛布団を洗うタイミングと日常的なメンテナンス方法

羽毛布団を長く利用するには、日常的なメンテナンスが必要です。しかし、羽毛布団はいつ洗えば良いのか悩むかもしれません。
ここでは、羽毛布団を洗うタイミングと日常的なメンテナンスについて解説します。

羽毛布団を洗うのは「5年に1度程度」

羽毛布団を洗うタイミングは、5年に1度程度で十分といわれています。頻繁に洗うと羽毛のかさが減ってしまい保温性が下がってしまいます。また、側生地に穴が空いて中身の羽毛が飛び出す可能性があります。
ただし、汚れが気になる場合は2~3年に1度洗濯してもかまいません。

羽毛布団の日常的なメンテナンス方法

羽毛布団を長く使い続けるためには、日常的なメンテナンスが大切です。羽毛布団に湿気が溜まるとにおいの原因や質感の低下になってしまうため、通気性を良くすることが重要です。月に1~2回、1~2時間程度を目安に陰干しをすると良いでしょう。

また、羽毛布団に布団カバーをかけ、カバーをこまめに洗濯することも清潔さを保つ秘訣です。

においや質感が気になるとき

羽毛が汚れるとふくらみが少なくなり、汗や皮脂を吸収してにおいが発生してしまいます。羽毛布団のにおいや質感が気になるときにできる対策を紹介します。

・布団のにおいが気になる場合の対策

布団のにおいが気になる場合は、風を通して湿気を飛ばすことが大切です。湿気が溜まるとにおいの原因となってしまいますので、除湿シーツを敷くなどして湿気を溜めないようにしましょう。
また、消臭スプレーをかけることでにおい対策になりますが、消臭スプレーを使用する際は1度にスプレーしすぎないようにし、きちんと乾かしてから布団を使うようにすると効果的です。
他にも、室内に消臭剤を置いたり吸汗速乾性のパジャマを着たり、お風呂で体を清潔にしてから寝るというのも対策の1つです。

・質感が気になる場合の対策

羽毛布団の質感が気になる場合は、風通しの良いところで陰干しすることで質感を保てます。綿布団は1週間に2・3回、ポリエステルは乾きが早いので1週間に1回程度の陰干しをすると良いとされています。羽毛やシルク、羊毛素材、羽毛などの素材はデリケートなため、長時間日光に当てると中の羽毛が傷みやすくなり、劣化が早くなってしまうので注意しましょう。1~2週間に1回の頻度で1~2時間陰干しするのが理想的です。

どの素材の羽毛布団も取り込む際に布団たたきで強く叩いてしまうと、繊維が壊れて質感も悪くなります。そのため、布団は叩かず、取り込む時に手のひらやブラシ等で優しくほこりをとりましょう。

羽毛布団が自宅で洗濯できないときは

羽毛布団が自宅で洗濯できない場合は、どうしたら良いのでしょうか。

コインランドリーを活用する

洗濯機で洗える羽毛布団を使用しているものの、洗濯機の容量が足りず洗濯できない場合は、コインランドリーを活用するのがおすすめです。
しかし、乾燥機が使用できない羽毛布団もあるため、コインランドリーを利用する前に、洗濯表示マークを確認しましょう。

専門のクリーニング店へ持ち込む

自宅で洗濯できない場合やコインランドリーで洗濯するのが不安な場合は、専門のクリーニング店へ持ち込みましょう。洗濯表示マークがついてない場合でも、使用されている素材に適した洗濯をしてくれるため、羽毛布団を傷めてしまうこともありません。

宅配クリーニングに依頼する

羽毛布団は大きく、コインランドリーやクリーニング店へ持ち運ぶのが大変なため、宅配クリーニングを依頼するのもおすすめです。宅配クリーニングは、自宅まで布団を取りに来てくれ、クリーニングが完了すると自宅まで届けてもらえるので便利です。

日々の暮らしを安全にするホームセキュリティ

羽毛布団を仕舞う前や陰干しする際に、換気のために窓を開けて、その後窓を閉め忘れてしまうこともあるでしょう。
しかし、窓の閉め忘れや無施錠は侵入窃盗の被害に遭う要因になります。十分に換気できたら、必ず窓を閉めて鍵をかけましょう。
また、在宅中でも、目を離した隙に不審者が侵入してくることも考えられます。窓を開ける際は、補助錠などを設置して大きく窓が開かないようにすることも有効です。

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侵入窃盗への防犯対策として、ホームセキュリティの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、羽毛布団を自宅で洗濯する方法やお手入れの仕方、注意点について解説しました。
自宅で洗濯する際は、洗濯表示マークや使用されている素材によっては洗濯できないものもあるため、洗濯前に確認することが大切です。
また、羽毛布団は湿気が溜まるとにおいの原因になるため、通気性を良くしたり日常のメンテナンスを行うことで長く使用することが可能です。ただし、傷みがひどい場合や汚れが落ちない場合は、買い替えや打ち直しを検討すると良いでしょう。

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