訃報の連絡はどのように伝える?会社などへの葬儀連絡の方法【例文付き】

高齢者・介護 2024.08.23
訃報の連絡はどのように伝える?会社などへの葬儀連絡の方法【例文付き】

家族や親族が亡くなった際、訃報はどのように連絡すれば良いのか迷う方も多いでしょう。訃報や葬儀の連絡は、できるだけ早く故人の親族や友人・知人、会社などに伝えなければなりません。
今回は、訃報を伝えるべき相手や連絡の手段、会社などへの訃報・葬儀連絡の方法を例文付きでご紹介します。

目次

訃報とは?

訃報とは?

「訃報(ふほう)」とは、故人が亡くなったことを電話やメールで知らせることです。死亡を確認した後、なるべく早めに故人の名前や享年、喪主の名前などを関係者に伝えます。
「訃報」の本来の意味は亡くなった事実のみを伝えることですが、近年は葬儀の連絡を訃報と同時にするケースが多くなっています。葬儀の日程が決まっている場合は、訃報と同時に葬儀の日時や場所など詳細を伝えます。
亡くなってから葬儀が終わるまでは3日~5日程度と短いため、早めに訃報の連絡をする必要があります。

訃報・葬儀の連絡は誰に、どのように伝えるべきか

訃報・葬儀の連絡はどのように伝えれば良いのでしょうか。ここでは、訃報の連絡をする対象と手段を解説します。

訃報の連絡をする相手とは

まず、葬儀社への連絡と一緒に菩提寺にも連絡します。家族や生前親しかった方などには、先に訃報のみ連絡しても良いでしょう。
親族や故人の友人・知人、故人の勤務先、地域の方など生前お世話になった方、葬儀に来てもらいたい方にも連絡します。
また、葬儀出席のために忌引き休暇を取る際は、自身の会社にも早めに連絡をしましょう。忌引き期間は続柄によって異なるため、必ず故人との続柄を伝え、緊急連絡先も伝えておくと良いでしょう。

訃報連絡の手段はメールでも良いか

訃報は迅速かつ確実に伝える必要があるので、基本電話で連絡をします。メールやメッセージアプリでの連絡も一般的になってきていますが、略式ではあるため配慮が必要です。目上の人にメールで知らせる場合は失礼のないよう文面に注意をして、メール送付後に電話でも連絡を入れましょう。

また、訃報連絡にFAXを使用しても問題ありません。FAXは耳の不自由な方や高齢の方にも確実に連絡できるため、電話では内容を伝えにくい場合にも有効な手段です。
SNSで連絡する場合は、普段使用していない方は見ない可能性があるため状況の確認・配慮が必要です。
ハガキを郵送するケースはあまりないですが、葬儀まで一週間以上ある場合や、密葬後にお別れ会を行うケースなどであればハガキでも良いとされています。

訃報・葬儀の連絡で伝える内容と例文

訃報・葬儀の連絡では、故人が亡くなった事実と、葬儀の案内をするのが基本です。一般的に、訃報連絡は以下のような内容を伝えます。

  • 故人の名前および亡くなった日、享年
  • 死因(なくても良い)
  • 通夜・告別式の日程、場所
  • 葬儀形式、宗教宗派
  • 喪主の名前、連絡先

葬儀が家族葬の場合はその旨を伝えます。家族葬に呼ばない方には亡くなったことを知らせた上で、参列は遠慮してもらうよう伝えましょう。

訃報・葬儀連絡における言葉遣いのマナー

「逝去」という言葉は他人の死の尊敬語であるため、「死去」「永眠」「息を引き取る」などの言葉に言い換えましょう。また、忌み言葉や重ね言葉は控えるようにします。
なお、文面で連絡をする際は句読点を使用せずに記載しましょう。

訃報を電話で連絡する場合の例文

訃報の連絡は、電話で確実に伝えるのが基本です。ここで、電話で訃報・葬儀の連絡をする際の例文を紹介します。

【例:親族の場合】

○○の息子〇〇です。
父(母)○○が、〇月〇日未明に息を引き取りました。
生前は本当にお世話になり、ありがとうございました。通夜は〇〇斎場で、〇月〇日〇時から行います。告別式は〇月〇日〇時からです。喪主は私〇〇が務め、〇〇式(宗派の形式)で執り行う予定です。ご連絡は私の携帯090-××××-××××にお願いいたします。

【例:故人の友人・知人の場合】

突然のお電話申し訳ありません。○○の息子〇〇と申します。
以前より入院していた父(母)の○○が、〇月〇日に逝去いたしました。
生前はとても親しくさせていただき、心から感謝申し上げます。
通夜は〇〇斎場で、〇月〇日〇時から行います。告別式は〇月〇日〇時から行います。
喪主は私〇〇が務め、〇〇式で執り行う予定です。ご連絡いただく際は、私の携帯090-××××-××××へお願いいたします。

電話で訃報を伝える際、通常の挨拶は省き本題に入ります。自分と故人の関係を伝え、故人の名前と死亡日時、生前のお礼を伝えましょう。その後、通夜や葬儀の日程・場所、葬儀の形式を説明します。簡潔に伝えるために、あらかじめ通夜や葬儀の日程などメモに書いておくと伝え忘れを防ぐことができます。

家族葬の場合は、「葬儀は故人の生前の意思により家族葬とさせていただきますので、葬儀へのご参列はご遠慮ください。」と、葬儀への参列や供花、香典の辞退などを伝えましょう。

訃報をメールで連絡する場合の例文

訃報をメールで連絡する場合の例文を紹介します。

【例:故人の友人・知人の場合】

件名:【訃報】○○死去のお知らせ

突然のご連絡失礼いたします。
○○の息子の〇〇と申します。
かねてより病気で療養中だった父(母)○○が、令和〇年〇月〇日、○歳にて永眠いたしました。
ここに生前のご厚誼を感謝し、謹んで通知申し上げます。通夜ならびに告別式は下記の日程で執り行います。なお、葬儀は〇〇式で行います。

  1. 日時
    通夜:令和〇年〇月〇日(月)18時~
    告別式:令和〇年〇月〇日(火)11時~12時
  2. 斎場:〇〇会館
    住所:○○県○○市○○ 1-1-1 TEL:××-××-××
  3. 喪主:〇〇 (長男) TEL:090-××××-××××

メールで訃報の連絡をする場合、件名は本文を読まなくても訃報であることがわかる件名にし、宛先の間違いに注意しましょう。また、時候の挨拶は省き、簡潔な内容にまとめます。時間の間違いなど文面のミスに気をつけて送付し、返信がない場合は改めて電話で連絡しましょう。

訃報を手紙・ハガキで連絡する場合の例文

手紙・ハガキは、葬儀を執り行った報告として「事後通知状」を送ります。事後通知状は家族葬の場合に多く用いられ、故人が亡くなった事実と葬儀を済ませたこと、生前のお礼などを記載します。弔問や香典などを辞退する場合は、その旨も事後通知状に記載します。

【例:事後通知状を送付する場合】

父 〇〇儀 かねてより病気療養中でございましたが
去る 〇月〇日 〇歳にて永眠いたしました
早速お知らせ申し上げるべきところでございましたが
ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます
尚 葬儀は近親者にて〇月〇日滞りなく相済ませました
御供物御香典につきましても 故人の意思によりご辞退申し上げます
ここに生前のご厚誼を心より御礼申し上げます

令和〇年〇月

〒111-2222 ○○県○○市○○ 1-1-1
〇〇(喪主の名前)

また、密葬の後にお別れ会を開く場合も、手紙やハガキで伝えても良いでしょう。お別れ会の通知は、日時や場所の間違いがないよう確認が必要です。

【例:お別れ会のお知らせを送付する場合】

父 〇〇儀 〇月〇日 〇歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます
尚 葬儀は近親者にて相済ませました
つきましては「お別れ会」を執り行いますので
ご多忙のところ誠に恐縮ではございますが
ご来臨賜りたくご案内申し上げます

日時:令和〇年〇月〇日(日)午前十一時より
場所:〇〇ホテル
○○県○○市○○
電話××-××-××

〒111-2222 ○○県○○市○○ 1-1-1
〇〇(喪主の名前)

お手数ながら〇月〇日までにご都合の程をお知らせいただきたくお願い申し上げます
尚 当日は平服でご来臨賜りますようお願い申し上げます

会社に身内が亡くなったことを伝える例文

会社に身内が亡くなったことを伝える例文

身近な人が亡くなった際、葬儀の規模や形式に関わらず、会社への訃報連絡は必ず行います。故人が生前勤めていた場合は故人の勤務先に、遺族が会社を休む場合は自身の勤務先に訃報の連絡を行います。

故人の勤務先に訃報の連絡をする場合

故人の勤務先に訃報の連絡をする場合は、基本電話で行い、可能であれば上司もしくは人事部に連絡すると良いでしょう。
家族葬の場合は、香典や弔電辞退の旨を伝えましょう。

【例:一般葬の場合】

お世話になっております。〇〇部○○の息子〇〇です。父(母)が、〇月〇日未明に亡くなりました。通夜は〇〇斎場で、〇月〇日〇時から行います。告別式は〇月〇日〇時からです。お手数をおかけいたしますが、関係者の皆さまにお伝えいただければと思います。
喪主は私〇〇が務めさせていただきます。ご連絡の際は、私の携帯090-××××-××××にご連絡ください。

【例:家族葬の場合】

お世話になっております。〇〇部○○の息子〇〇です。父(母)が、〇月〇日未明に亡くなりました。
尚、葬儀は故人の生前の意思により家族のみで執り行いますので、葬儀へのご参列、ご香典につきましては、失礼ながらお断りさせていただきます。
何かございました際には、私の携帯090-××××-××××にご連絡ください。

故人の勤務先に訃報の連絡をする際は、故人の名前と故人と電話主の関係性をまず伝え、自身の連絡先を伝えることも忘れないようにしましょう。その他、通夜・葬儀の日程、香典や弔電などを受け付けているかなども伝えます。

自分の勤務先に身内が亡くなったことを伝える場合

身内が亡くなり会社を休む必要がある場合は、誰が亡くなったのか、自分との続柄を伝えましょう。続柄によって忌引き休暇の日数が異なるため、必ず伝えます。会社が弔電や供花を出す場合があるため故人の氏名を伝え、葬儀に参列する場合は葬儀の日程も伝える必要があります。忌引きの手続きは、部署内だけではなく、必要に応じて人事部や総務部にも連絡すると良いでしょう。

おはようございます。○○です。今朝、私の父(母)が亡くなりました。(私が喪主を務めますので、)〇月〇日から〇日間の間、お休みをいただきたいのですがよろしいでしょうか。通夜・告別式の日時につきましては、決まり次第メールにてご連絡いたします。お忙しいところ、ご面倒をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。

【例:メールで伝える場合】

件名:忌引き休暇取得の申請について

○○部○○課
○○様

お疲れ様です。○○(自分の名前)です。
〇月〇日未明に父(母)が息を引き取りました。葬儀参列のため、以下の日程で忌引き休暇取得を申請いたします。

忌引き休暇期間:〇月〇日~〇月〇日(〇日間)
理由:葬儀に参列するため

忌引き休暇中は、以下の番号にご連絡をお願いいたします。
090-××××-××××

なお葬儀は近親者のみで家族葬として執り行います。ご参列は謹んでご辞退申し上げます。
ご迷惑をお掛けして誠に恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

○○(送信者の氏名)

忌引き休暇取得後に仕事に復帰する際は、上司や同僚などに休暇取得で迷惑をかけたお詫びとお礼を伝えましょう。会社の方から香典をいただいた場合は、必ず香典返しを行いましょう。

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まとめ

訃報は誰かが亡くなったことを電話やメールで知らせる大切な役割です。遺族は故人が亡くなった後、心の整理がつかない状態で訃報連絡や葬儀の準備、さまざまな手続きを行わなければなりません。連絡する前に内容のメモや連絡先リストを準備しておき、少しでもスムーズに伝えられるよう工夫すると良いでしょう。

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