帰省や旅行に飼い猫は連れていく?移動時の準備やストレス対策も解説

ペット 2024.09.27
キャリーケースに入る猫

猫を飼っている方は、帰省や旅行で家を空ける際にどのようにしたら良いか悩むこともあるでしょう。帰省や旅行の場合、猫を留守番させる、預ける、連れていくなどの選択肢があります。猫は環境の変化に敏感なため、どの選択肢においてもじゅうぶんな準備が必要です。
今回は、猫を留守番させる・預ける場合の対応や、帰省や旅行に連れていく場合の準備や移動時のストレス対策について解説します。

目次

帰省や旅行中、飼い猫はどうする?

猫は普段の生活の行動範囲が狭く、環境が新しくなったり変化することがあまりないため、帰省や旅行などの環境変化はストレスになってしまいます。

1~2日程度の旅行は留守番が良い

外出による環境変化は猫にとってストレスになるため、1~2日程度の旅行や帰省の場合は、家で留守番させるのが良いでしょう。住み慣れた家で留守番させる方が、飼い主にとっても安心につながります。
健康な猫であれば、1~2日程度の留守番は可能です。ただし、子猫や持病がある猫は急な体調不良に対応できないため、猫だけで留守番させるのはおすすめできません。

数日間の帰省・旅行の場合は猫を預ける・お世話を依頼する

2日間は家を空けるなど、数日間の帰省や旅行の場合は、家族・友人に家まで来てもらうことや、猫をペットホテルや動物病院などに預けることを検討しましょう。
こまめに世話をしてもらえる環境であれば、新鮮な食事や水の準備、急な体調不良への対応が可能なため安心です。

猫を連れていく場合は、移動中や旅行中の配慮が必要

やむを得ず猫を帰省や旅行に連れていく場合は、猫のストレスを減らすために、移動中の他人との接触や刺激が少なくなるように対策をしましょう。
自家用車の移動であれば、他人との接触が減らせますが、車酔いなどの対策が必要です。電車や新幹線など公共交通機関で移動する場合は、猫のストレス対策に加えて他の方への配慮も重要になります。

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旅行中に猫だけで留守番をさせる場合の準備

窓辺にいる猫

一泊二日程度の帰省や旅行の際、猫を留守番させることは可能ですが、健康で安全に留守番させるためには、事前の準備が必要です。ここでは、猫だけで留守番させるための準備について解説します。

猫に長時間の留守番をさせる場合、ウェットフードはすぐに劣化してしまうためドライフードを準備しておきましょう。少量ずつ食べるタイプの猫であれば、多めにフードを置いておくことで長時間の留守番も可能です。水は新鮮なものに入れ替え、器をひっくり返しても飲めるように水飲み場を複数設置しておくと安心です。

猫はきれい好きなため、トイレは飼っている猫の頭数+1個以上用意することをおすすめします。出かける前は、必ずトイレを掃除しましょう。
また、猫が熱中症にならないように、エアコンを上手く利用し快適な温度を保ちましょう。エアコンのリモコンは猫がいたずらをして誤操作をしないよう、猫が届かない場所に置いておきます。
そのほか、誤飲や誤食も心配なため部屋を片付けておきましょう。部屋は閉めきりにせず行き来できるようにしておくと、運動スペースになり、災害時は避難スペースにもなります。

猫だけで留守番をさせる場合の準備を詳しく知りたい方は、下記の記事がおすすめです。

長期帰省や旅行中に猫を預ける場合は?

長期帰省や旅行中に猫を預ける場合、家族や友人に預ける(家に来てもらう)、ペットホテルを利用する、動物病院に預ける、ペットシッターを利用するなどさまざまな方法があります。

家族や友人に預ける

猫を家族や友人に預ける場合、飼い猫に会ったことがあり慣れているのであれば預け先として安心です。預ける際は、猫が安心できるようにいつも使用しているトイレやタオル、ケージなどを持参し、フードも同じものを与えましょう。
また、猫を預けるのではなく、家族や友人に家まで来てもらい猫を世話してもらう方法でも良いでしょう。家に来たことがある人の場合は、飼い主もお世話の説明などしやすいですし、猫の生活環境を変えずに済むのでストレスも減らせます。

ペットホテルを利用する

猫をペットホテルに預ける際は、猫が快適に過ごせるよう、ペットホテルの環境を確認することをおすすめします。個室の有無や部屋・ケージの広さ、清潔感、スタッフの常駐有無など確認しましょう。キャットステップや爪とぎなどの設備が充実しているペットホテルもあります。
ペットホテルによって部屋の環境やサービスの内容が異なるため、事前によく確認して飼い猫にあった場所を選ぶと安心です。

動物病院に預ける

持病がある猫や高齢の猫の場合は、体調不良に備えるため動物病院に預けると良いでしょう。動物病院であれば、万が一体調を崩してしまっても、すぐに診てもらえる利点があります。また、猫が持病の薬を飲んでいる場合にも、きちんと管理をしてもらえるため安心できます。

健康に問題がない猫でも預けられる動物病院は多くあります。預ける際はペットホテルと同様に、事前に預ける環境を確認しておくことが大切です。

ペットシッターを利用する

広く普及しているわけではありませんが、ペットシッターも利用することは可能です。ペットシッターに家まで来てもらうことで、猫は環境変化によるストレスなく過ごせます。
シッターを依頼する場合は、サービス内容を必ず確認しましょう。会社によって事前面談できるところもあり、どのような人がお世話をしてくれるのか事前に知ることができます。依頼者とシッターだけでなく、ペットとシッターの相性も大切なため、事前面談を行ってくれる会社を選ぶと良いでしょう。

旅行先に猫を連れていく場合の準備とストレス対策

車に乗る猫

ここからは、長期間の帰省や旅行の際に、猫を連れていく際の準備や注意点について解説します。

外の空気に慣れさせておく

室内飼いで外に出たことがない猫の場合は、急に外に出すとストレス過多になってしまいます。そのため、事前にベランダや庭にハーネスとリードをつけて出してみるなど、外の空気に慣れさせておきましょう。
また、万が一脱走してしまった時に備えて、マイクロチップをつけておきましょう。
令和4年6月1日からは、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬猫についてマイクロチップの装着・情報登録が義務化されています。

キャリーケースを事前に準備する

移動する際は、猫をキャリーケースに入れて持ち運ぶ方法が安全です。猫のストレスを減らし、スムーズに移動するためには、普段からキャリーケースに慣れさせておくことが大切です。キャリーケースを事前に準備して生活空間に置いておき、猫がケース内でくつろげるように慣らしておきましょう。キャリーケースは道中で壊れないように、できるだけ丈夫なものを選びましょう。
なお、鉄道会社によってキャリーケースの大きさ・重さなどの規定が異なるため、事前に確認しておくと安心です。

必要な持ち物を用意する

慣れない土地で脱走を防止するためのケージに加えて、トイレグッズ、食べ慣れているフード、普段使用しているおもちゃやタオルなど、猫が安心できるものを用意しましょう。持ち運べるウォーターボトルや、水分量の多いペースト状のおやつを持参すれば、移動中の水分補給も可能です。

猫と車で移動する場合の準備・ストレス対策

猫と車で移動する際は車内の温度設定をチェックしておきましょう。人間にとっては快適な温度でも、キャリーケースに入っている猫にとっては高温になることもあるので、移動中も猫の様子を観察し快適な温度に調整することが大切です。また、芳香剤が強くないか、BGMが大きすぎないかなど、猫のストレス要因になるものも確認しておきましょう。
長距離の運転になる場合は途中休憩をこまめにとり、水分補給などもしっかり行いましょう。また、移動当日はフードやおやつをあげすぎず、排尿・排泄は事前に済ませておきましょう。
可能であれば、事前に短時間のドライブに連れていき、車酔いの症状がないか確認しておくと良いでしょう。

猫と電車・新幹線で移動する場合の準備・ストレス対策

猫を連れて電車や新幹線などの鉄道で移動する場合、乗車の際は手回り品きっぷが必要となります。猫を電車や新幹線に乗せる際は、必ずキャリーケースに入れ、持ち込み可能なサイズ・重量のものでなくてはなりません。事前に確認し、規定にあったものを準備しましょう。
電車や新幹線に乗る場合は、できる限り空いている時間や車両を選び、人との接触を避けると猫への負担を減らすことができますし、周りの方への配慮にもなります。長時間の移動になる場合は、グリーン車も検討すると良いでしょう。
猫の食事は乗車する数時間前に済ませ、排尿・排泄は家を出る前に済ませておきましょう。
大きめのタオルをかけておくと、視界を遮ることができ外からの刺激を減らせるほか、騒音対策にもなります。

旅行先に着いてからやるべきこと

帰省先や旅行先に着いた後に、猫が安心して過ごせるようにやるべきことを解説します。

猫の体調チェック

帰省先・旅行先に着いたらまずは猫の体調をチェックします。移動中トイレを我慢していることがあるため、トイレの用意を最初に行いましょう。トイレのあとに、水と食べ慣れたフードを用意します。
帰省先・旅行先で猫が体調不良などになった時のために、事前に周辺の動物病院を調べておくことも大切です。

戸締まりの徹底

帰省先や旅行先では猫が脱走する可能性があるため、窓やドアの戸締まりを徹底することが重要です。また、帰省先の家族が猫の扱いに慣れていない場合などは、脱走や誤飲・誤食、ケガなどのリスクが高まります。事前に情報共有をして、猫が安全に過ごせるような環境を作りましょう。

帰省や旅行など留守中の盗難を防ぐには

帰省や旅行などの留守中に、万が一不審者や窃盗犯の侵入があった場合、飼い主が困るのはもちろん、ペットの身の危険にもつながります。ペットとの安心できる暮らしのためには、ホームセキュリティの導入がおすすめです。

スマホゲート画像

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ご自宅・愛猫の安全安心のために、ALSOKのセキュリティサービスを活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

帰省や旅行をする際、猫だけで留守番させる際は1~2日程度にし、長期間留守にする場合は家族や友人に預ける、ペットホテルや動物病院を利用するなどの方法をとりましょう。猫を帰省先・旅行先に連れていく場合は、外の環境やキャリーケースに慣らすなど事前の準備やストレス対策をしっかり行うことをおすすめします。

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