ベランダの掃除方法は?マンションのベランダを掃除する際の注意点も解説
忙しい毎日を送っていると、ベランダ掃除にまで手が回らないという方は多いのではないでしょうか。あまりベランダに出ない方は、汚れていることに長期間気がつかないかもしれません。しかし放っておくと、雨風で運ばれてきたゴミや土埃などで汚れてしまうほか、空き巣のターゲットとなる恐れもあるので定期的な掃除が重要です。また、マンション・戸建住宅どちらの場合も、掃除の際に気を付けたい点があります。
本コラムでは、ベランダの掃除の頻度や、掃除方法、掃除の際の注意点について詳しく解説します。
目次
ベランダの掃除頻度
ベランダ掃除は、どのくらいの頻度で行えば良いのでしょうか。
ベランダには布団や洗濯物を干す方が多いですが、人によってはまったくベランダに出ない場合もあり、汚れは見落とされがちです。何年も掃除した覚えがない人もいるかもしれません。
しかし、ベランダは雨風にさらされ、さまざまな汚れがこびりつきやすい場所です。汚れを放置したままでいると、サビや腐食、虫が発生する原因にもなります。
忘れがちなベランダ掃除ですが、放っておくと汚れが落ちにくくなってしまうため2~3カ月に1度は掃除すると良いでしょう。
ベランダ掃除に洗剤は必要?
定期的にベランダの掃除をしていれば、洗剤は必要ありません。ほこりやちりをほうきで払ってから、雑巾などで水拭きすれば十分きれいになります。しかし、長期間掃除をせず汚れがたまっている場合には、洗剤を使ってしっかり掃除をする必要があります。
ベランダ掃除が重要な理由
ベランダ掃除をずっと行わないでいると、排水溝が詰まったり、洗濯物や布団を干している場合に洗濯物が汚れたりする原因にもなります。特に排水溝が詰まると、排水溝からあふれた水が室内に流れ込んでしまったり、マンションの場合は隣の住民のベランダに水が流れたりするリスクがあります。さらには悪臭やカビが発生し、掃除業者を呼ばなければいけなくなるかもしれません。
また、賃貸マンション・アパートの場合は、ベランダを放置すると汚れが取れず退去時に原状回復が難しくなり、クリーニング費用がかかる場合もあります。
さらに、空き巣や放火犯に狙われる可能性も高まります。ベランダが汚れていると、長期間ベランダに出入りしていないと判断され、窓から侵入を試みられるかもしれません。ベランダに置きっぱなしの荷物が、足場や、犯人の目隠しの役割を果たしてしまうこともあります。
以上のような複数の理由から、ベランダ掃除は定期的に行うことが重要です。
マンションのベランダを掃除する際の注意点
マンションのベランダは、廊下と同じように「共用部」に規定されています。そのため、入居者の利用方法にも制限があり、掃除をする際も気をつけるべきポイントがあります。
大量の水を流すとトラブルになるおそれがある
マンションのベランダは防水加工されていない場合もあり、排水溝の数が少ないことがあります。そのため、2階以上のベランダを掃除する際に大量の水を使うと、下の階に水漏れしてしまうかもしれません。また、隣のベランダとつながっていて仕切り板などで仕切られているだけのベランダは、汚れた水がそのまま隣に流れてしまう危険性もあります。利用規約で大量の水を流すことが禁止されている場合もあるので、ベランダはできるだけ少ない水で掃除するように心がけましょう。
ベランダに人がいないか確認する
マンションのベランダを掃除すると、どうしてもほこりやゴミが舞ったり、掃除機の音が周囲に聞こえたりしてしまいます。他の住民がベランダに出ている場合は、掃除の時間をずらすなどの配慮が必要です。また、他の住民が洗濯物を干している場合なども、ほこりやゴミがつくおそれがあるので避けた方が良いでしょう。
戸建て住宅のベランダを掃除する際の注意点
戸建ての場合は、マンションのような制限が少ないので、水を流したり高圧洗浄機などを使用したりするなど、マンションよりも効率的に掃除ができます。ベランダが広い場合は、雨の日を活用すると効率よく掃除ができます。前日にゴミを取り除いておいて、雨に濡れた状態のベランダをブラシなどでこすれば、水しぶきで近隣に迷惑をかけることもないでしょう。
しかし注意点として、水を使う場合にはゴミやほこりを掃除機などで吸い取ることが重要です。そのまま水で流してしまうと排水溝の詰まりの原因になってしまいます。また住宅密集地で隣の住居との距離が近い場合は、大量に水を使うと水しぶきが隣の家の窓や壁にかかるおそれもあります。そして高圧洗浄機などの大きな音が出る機械を使用する場合、早朝や深夜は避けた方が良いでしょう。
ベランダの掃除方法【場所別】
ここでは、場所別にベランダ掃除の方法や、おすすめの道具、洗剤などをご紹介します。
ベランダ手すり部分の掃除方法
【用意するもの】
水、重曹水(水100mlに重曹小さじ1)、スプレーボトル、雑巾
手すりは布団を干したりするので、いつもきれいにしておきたい箇所です。基本的には水拭きをして、油汚れなどがついたときには重曹水を使うとよいでしょう。スプレーボトルに入れた重曹水を汚れに吹きかけ、数分放置してから拭き取れば、ほとんどの汚れはきれいに落ちます。
ベランダ床部分の掃除方法
【用意するもの】
掃除機、新聞紙、デッキブラシやモップ、雑巾、ほうき、ちりとり、バケツなど
騒音が気にならない場合は、掃除機にブラシタイプのノズルをつけて、ちりやほこりを吸い取ります。騒音が心配な場合は、新聞紙を使う方法がおすすめです。まず、水に濡らしてからちぎって丸めた新聞紙を全体にばらまきます。ばらまいた新聞紙はほこりや髪の毛を吸着するため、ほうきやちりとりで新聞紙を取ると、大きな音を出さずに効率的に掃除ができます。
汚れが気になる部分は少量の水をかけてからブラシなどでこすり、水に濡らした雑巾で仕上げ拭きをして終了です。多くの水を使わないのでマンションやアパートでも問題なく掃除ができます。
ベランダ排水溝の掃除方法
【用意するもの】
軍手またはゴム手袋、雑巾、ほうき、ちりとりなど
排水溝は、ゴミや汚れがたまると排水できずに詰まるおそれがあるため、常にきれいにしておきましょう。
まずは軍手などをして、排水溝のゴミをきれいに取り除きます。濡らした雑巾やスポンジで、溝の汚れをこすって終了です。黒ずみやカビが発生していたら、カビ取り用の洗剤を使いましょう。
ベランダの掃除方法【汚れ別】
次に、汚れ別にベランダの掃除方法をご紹介します。
排気ガスの汚れ
ベランダが道路に面していると、車から排出される排気ガスのススや油で汚れてしまうことがあります。排気ガス汚れにおすすめの洗剤は、油分を分解する効果があるアルカリ性洗剤です。100mlの水に小さじ1杯の重曹を混ぜて作る重曹水も活用できます。汚れに直接吹きかけて少し置き、雑巾などで拭き取れば終了です。重曹で落ちない頑固な汚れには、重曹よりもアルカリ性が強いセスキ炭酸ソーダがおすすめです。水500mlに対し小さじ1杯を溶かして使用します。
カビ・コケ
カビやコケが生えてしまった場合は、塩素系漂白剤が効果的です。濡れた雑巾でカビやコケの表面を軽く拭き取り、塩素系漂白剤をかけて、説明書の指示に従い放置します。その後、水で洗い流して終了です。それでも取れないようなら、薬剤をかけたカビの上にラップをかぶせ、放置した後水で洗い流しましょう。塩素系漂白剤を使う際には、ゴム手袋、マスク、保護メガネをし、直接液が体に触れないように気をつけましょう。カビ取り剤やコケ専用の除去剤も効果的です。
鳥のフン
鳥のフンがある場合は、特に注意が必要です。鳥のフンには病原菌が含まれているため、鳥のフンを掃除する場合は、ゴム手袋やマスクを着用し、直接フンに触れないようにしましょう。少し水でふやかしてから、ティッシュなどで拭き取るときれいに取れます。固まってしまって簡単に取れない鳥のフンは、クエン酸大さじ0.5杯を水1.5Lに溶かしたクエン酸水を使用すると落ちやすくなります。最後に除菌スプレーをかけて終了です。
鳥の巣
ベランダで鳥の巣を発見したら、卵やヒナがいないか確認しましょう。卵があったりヒナがいる場合は、鳥獣保護法により無断で撤去することが禁止されているため、自治体に相談が必要です。卵やヒナがいない場合も、鳥の巣にはダニや、アレルギー物質が含まれているおそれがあります。鳥の巣の撤去に関しては、マンションやアパートの場合は、オーナーや管理会社へ連絡をしましょう。戸建ての場合は最寄りの役所に連絡をして許可を取ってから、専門業者に依頼します。
毎日の暮らしを守るALSOKのホームセキュリティ
ベランダの掃除を怠っていたり、ベランダに物を放置したままにしていると、空き巣に狙われやすく、ベランダが空き巣の侵入経路となるおそれがあります。ベランダはこまめに掃除し、高い場所に登れてしまうような足場になる物は置かないように注意しましょう。日頃から施錠を徹底し、窓ガラスには防犯フィルムを貼る、補助錠を設置するなどの防犯対策が重要です。
より安全な防犯対策として、ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」の導入もおすすめです。
ALSOKのホームセキュリティは「オンラインセキュリティ」と「セルフセキュリティ」の2タイプから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、異常発生時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティなら、不審者の侵入や火災などの異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。スマートフォンを持って近づくだけで自動で警備解除できる機能や、外出時のスマートフォンの持ち忘れを知らせてくれる便利な機能も利用できます。
戸建て住宅向け、集合住宅向けプランがあり、自分にピッタリなプランを探すことができます。ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
ベランダは、汚れがたまると排水溝の詰まりや悪臭の原因となるため、定期的に掃除をすることが重要です。掃除の際は、大きな音を出したり大量の水を使ったりしないなど、近隣住民への配慮も忘れずに行いましょう。こまめに掃除することは、防犯対策にも効果的です。