雛人形はいつ出すべき?雛人形の飾り方や片付ける時期を知ろう

お役立ち情報 2024.10.31
雛人形

3月3日のひな祭り(桃の節句)には、雛人形を飾り子どもの成長をお祝いするのが一般的です。では、雛人形はいつごろから出すべきなのでしょうか。また、雛人形の飾り方や片付ける時期がわからないという方もいるでしょう。雛人形には七段飾りや五段飾りなどがあり、それぞれに飾り方があります。
本コラムでは、雛人形の飾り方や片付ける時期について解説します。

目次

雛人形はいつ出す?飾る時期について

ひな祭りの前に雛人形を出すのが、年中行事となっているご家庭も多いでしょう。とはいえ年に一度のことなので、飾る時期について悩むこともあるかもしれません。雛人形は縁起物のため、飾る時期は気をつけたいところです。

雛人形を出すのは立春(節分の翌日、2月4日ごろ)から2月中旬にかけて

ひな祭り(桃の節句)は3月3日ですが、ちょうど1カ月前の立春(例年2月4日ごろ)を過ぎたころから雛人形を出すと良いとされています。一般的には2月上旬から飾り始めるご家庭が多いですが、飾る時期に明確な決まりがあるわけではないため、長く飾っておきたい方は1月ごろから早めに飾りつけをしても良いでしょう。各ご家庭のタイミングで雛人形を飾り、ひな祭りを楽しくお祝いする気持ちが大切です。

縁起の良い日を選んでも良い

雛人形を出すタイミングは、大安や吉日などの縁起の良いとされる日を選んでも良いでしょう。しかし、飾る日が遅くなってしまい、ひな祭りの前日に出す「一夜飾り」は良くないといわれています。日本の行事やお祭りにおいて、前日はすでに行事が始まっていることと考える文化があり、縁起が悪いとされているため、遅くともひな祭りの1週間前には出しておくようにしましょう。

雛人形を飾るときに気を付けること

雛人形は、子どもが健康に育ち、幸せになれるようにと家族の願いを込めて飾るものです。そのため、雛人形を飾る場所は「家族が集まる場所」であるリビングがおすすめです。また、和室の床の間はもっとも上位な空間だといわれており、雛人形とも調和するため、床の間に飾るのも良いでしょう。
雛人形を飾る場所はリビングや和室がおすすめですが、飾るときにいくつか注意したい点があります。

赤ちゃんや小さな子どもの手が届かない場所に配置する

雛人形に触る子ども

雛人形には、細かな道具がたくさんあります。赤ちゃんや小さな子どもがいるご家庭は、誤って口に入れてしまう、ケガをするなどのトラブルが起きないよう、手の届かない場所に置きましょう。また、雛人形の顔や衣装が汚れてしまう可能性もあるので床に直接置かず、台の上などに配置しましょう。
ケース飾りの雛人形であれば、人形が固定されてケースに入っているため、赤ちゃんの誤飲などの心配がありません。

直射日光の当たる場所は避ける

雛人形に直射日光が当たってしまうと、人形や衣装が変色する可能性があるため、窓際などには置かないよう注意しましょう。良い状態を保てるよう、日光が直接当たらない場所を選んで飾ってください。

エアコンなどの風が直接当たる場所は避ける

雛人形が乾燥しすぎると、お顔のひび割れや剥がれの原因になるため、エアコンやヒーターの吹き出し口の下に置くのは避けましょう。エアコンやヒーターなどの風が当たり続けると、雛人形の劣化につながってしまいます。また、熱風により屏風やお道具類などの変形にもつながる可能性があります。

雛人形の飾り方

雛人形の飾り方

雛人形には、基本的な飾り方や並べ方があります。時代や地域によって飾り方が異なる場合がありますが、ここでは基本的な雛人形の飾り方について解説します。

雛人形は上段から飾っていく

段飾りの際は、下の段の人形や道具を傷つけないよう、上の段から飾っていきます。上の段から飾ることで、誤って人形や道具を下に落としてしまっても、下段に飾られた人形や道具を傷つけなくて済みます。

親王飾り(一段飾り)の場合

雛人形の親王飾り

親王飾り(一段飾り)は、男雛と女雛だけのシンプルな雛飾りのことを指します。向かって左に男雛、右に女雛を飾り、男雛・女雛の後ろに屏風、左右には桜橘(さくらたちばな)と雪洞(ぼんぼり)、前にはひし餅を置き、中央に三宝を置きます。三宝とは、神様にお供えするお祝いの盃をのせるための台です。男雛は手に笏を持ち、左脇に刀を差します。女雛は檜扇をきれいに広げて手に持たせましょう。
京都の古来の雛人形は右を男雛、左を女雛としており、地域によって飾り方が異なる場合もあります。
また、一段飾りの場合はガラスケースやアクリルケースの中に雛人形が固定された状態で飾られている「ケース飾り」もあります。ケース飾りの場合はケースをさっと拭くだけで飾ることができ、出し入れも簡単です。

三段飾りの場合

雛人形の三段飾り

三段飾りの場合は、一段目に男雛と女雛を飾り、二段目に三人官女を飾ります。一般的には真ん中に座っている官女を飾り、その両側に立っている官女を飾ります。左側の官女には加えの銚子(ちょうし、お酒を注ぐための酒器)、真ん中の官女には三宝、右側の官女には長柄銚子を持たせます。また、三人官女の間には高坏(たかつき)を飾り、お餅などを置きましょう。三段目には重箱や御所車などのお道具類を配置する飾り方が一般的です。

五段飾りの場合

雛人形の五段飾り

五段飾りの場合は、三段飾りと一段目、二段目は同じ飾り方で、三段目に五人囃子、四段目に随身(ずいしん)、五段目にお道具類を飾ります。
三段目の五人囃子は、右から左にいくほど音が大きくなるように飾るため、右から謡(うたい)、笛、小鼓、大鼓、太鼓の順で飾ります。四段目の随身は、お殿様を護衛する役目を務めており、老人の姿をしている左大臣と若者の右大臣がいます。右に左大臣、左に右大臣を飾ります。真ん中にはひし餅、両脇には御膳を飾ります。

七段飾りの場合

雛人形の七段飾り

七段飾りの一段目にはこれまでと同様に屏風、男雛と女雛を飾ります。親王台は、黒い台の上に畳を重ねる場合は、きれいな模様が前にくるように飾りましょう。二段目に三人官女を飾り、三段目に五人囃子、四段目に随身を飾ります。二段目、三段目、四段目の飾り方は、五段飾りと同様の飾り方になります。
五段目には仕丁(じちょう)と呼ばれる宮中で庭仕事などをしている人を飾ります。仕丁は泣き・笑い・怒りの三つの感情を表しており、三人上戸とも呼ばれています。六段目には嫁入り道具を飾り、左から箪笥(たんす)、長持の上に挟箱、鏡台、針箱、火鉢、衣装袋、お茶道具の順で飾ります。七段目には御輿(おこし)入れ道具を飾ります。

雛人形はいつ片付けると良い?

雛人形は、桃の節句(3月3日)が過ぎたらできるだけ早く片付けると良いといわれています。地域によっては旧暦のひな祭り(4月)まで飾る場合もあるため、住んでいる地域や各ご家庭での片付け時期を確認しましょう。また、雛人形を片付けるのが遅いと婚期が遅れるといわれることがありますが、これは迷信でしつけの意味を込めて言い伝えられていると考えられています。

片付けるタイミングとしては、桃の節句(3月3日)から2週間を目安にすると良いでしょう。3月中旬ごろまでに片付けるか、旧暦であるなら4月中旬ごろまでを目安に覚えておくと良いでしょう。迷ってしまう場合は、啓蟄(けいちつ)の日の3月6日ごろに片付けるのが良いといわれています。啓蟄とは、太陽を基準に1年を24の季節に分けた「二十四節気」の中のひとつで、春の温かさを感じて、冬ごもりしていた虫が外にはい出てくる時期という意味があります。

天気の良い日がおすすめ

雛人形は、天気の良い日に片付けるのがおすすめです。雛人形は長い期間しまったままになるため、湿気を残したまま雛人形を片付けてしまうと、人形や屏風、お道具類などが黄ばんでしまったりカビが発生したりする可能性があります。湿気を残さないよう、乾燥した天気の良い日に片付けることをおすすめします。

雛人形を片付けるときのポイント

雛人形を片付ける際は、顔や手足などデリケートな部分や細かいお道具類などを壊さないように注意する必要があります。ここでは、雛人形を片付けるときのポイントについて解説します。

ホコリを落として丁寧にしまう

雛人形にホコリがついた状態で片付けてしまうと、カビや傷みの原因となってしまうため、衣装やお道具類についたホコリを羽根ばたきなどで落としてから丁寧に和紙に包んで収納しましょう。顔や手足についてしまったホコリは、ティッシュペーパーなどの柔らかい紙でやさしく払ってからしまいます。雛人形の元の箱がある場合は、そのまましまうと良いです。顔や衣装などに汚れがついてしまった場合は、専門家に相談しましょう。

直射日光を避けて湿度が低いところに収納する

直射日光は人形の変色の原因になるため、直射日光が当たらない場所に片付けます。また湿気にも弱いため、納戸や押し入れの上段などなるべく高い場所に収納してください。雨が続いてしまったときは除湿機をうまく活用し、雛人形を片付けると良いでしょう。

防虫剤は使いすぎない

雛人形を片付ける際は、防虫剤を一緒に入れましょう。虫から守るため防虫剤は必須ですが、多すぎるとニオイが残ってしまうため使いすぎないように注意してください。人形が傷んでしまう場合もあるため、使いすぎず少なめに入れて収納するのがおすすめです。お道具類や雪洞、花などが樹脂製のものは、防虫剤の成分であるナフタリンなどで溶けてしまう場合がるため、防虫剤を使用しないように注意してください。

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雛人形を飾るひな祭りは、お子さまの成長を祝い願うご家族の大切な行事です。お子さまが生まれ、ご家庭の安全をより守りたいと感じている方にはホームセキュリティの導入がおすすめです。

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まとめ

雛人形を飾る時期は、一般的には立春(2月4日ごろ)から2月中旬ごろで、片付ける時期は、桃の節句(3月3日)後2週間くらいを目安にすると良いでしょう。住んでいる地域やご家庭によって異なる場合もあるので、飾る際や片付ける際は確認をしてから行いましょう。雛人形を良い状態で保てるよう正しい方法で保管し、お子様の成長を晴れやかな気持ちでお祝いしましょう。

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