納骨はいつ行うべき?納骨式の時期や費用、納骨の流れを解説

高齢者・介護 2024.12.02
お墓で手をあわせる女性

納骨はいつ実施するべきなのか、明確な決まりはありません。そのため、どのタイミングで納骨を行えば良いか悩む方は多いのではないでしょうか。また、納骨式にかかる費用や準備、納骨の流れについてわからない方も多いでしょう。納骨式は、故人を偲び、遺族の気持ちを整理するための大切な行事ですので、不安なくスムーズに行いたいものです。
この記事では、納骨式の時期や費用、納骨の流れについて解説します。

目次

納骨とは?

納骨とは、火葬した遺骨をお墓や埋葬場所に納めることをいいます。遺骨の納め方は、骨壺のまま納める場合や遺骨を骨壺から出して納める場合などさまざまな方法があります。また、一般的なお墓に納めるだけでなく、樹木葬、納骨堂などへ遺骨を納めることも「納骨」といいます。故人や家族の希望に合った納骨方法を選択することが大切です。

納骨式とは

納骨式とは、お墓や納骨堂などにご遺骨を納める儀式のことです。納骨式は遺族や親族、関係者が集まり、故人の供養と納骨を行います。親族などを招かず、家族のみで行う形でも良いとされています。家族のみで行う場合は、親族や関係者に連絡しておくことが大切です。
一般的には、葬儀が落ち着いたころに行うことが多く、親族などを招く場合は、日程を調整して行います。

納骨はいつ実施するべき?

法要

では、火葬した後の遺骨はいつまでに納骨しなくてはならないのでしょうか。納骨をいつ実施するべきといった決まりはありませんが、ここでは一般的に納骨に選ばれるタイミングについて紹介します。

四十九日法要

すでにお墓がある場合、納骨は四十九日法要の後に行うのが一般的です。
四十九日法要は、故人の命日を一日目として数えて、四十九日目に行う法要のことを指します。この日に法要を行い、故人が無事に極楽浄土に行けるように冥福を祈ります。四十九日法要を終えると忌明けとなり、遺族にとっても節目となる大切な法要です。
四十九日法要の際に納骨をする場合は、遺族が集まり法要を終えた後、お墓へ向かい納骨式を行います。四十九日法要にあわせて納骨するには、すでにお墓がないと難しいため、納骨するお墓がない場合は事前にお墓の購入を検討しましょう。

百箇日法要(卒哭忌)

四十九日法要に納骨できない場合は、百箇日法要とあわせて納骨をする場合が多くなっています。
百箇日法要とは、故人の命日から数えて100日目に行う法要のことで「卒哭忌(そっこくき)」とも呼ばれます。涙をこぼすことを卒業する日という意味が込められており、納骨式を行うタイミングにも適しています。

初盆

初盆で親族や故人と親しくしていた人が集まる時期に、納骨を行う場合も多いようです。
初盆とは、故人が亡くなった後に初めて迎えるお盆のことで、故人の魂が現世に戻ってくるといわれています。人が集まりやすい時期であるため、親族などを招いて納骨式を行うのに適したタイミングといえます。

一周忌法要

故人が亡くなってから一年後の一周忌法要のタイミングで納骨を行う場合もあります。一周忌までは喪に服す期間で、喪明けとなる一周忌法要は納骨に適したタイミングとなっています。また一周忌法要は、親族や故人と親しくしていた人を招いて行うものであるため、集まった方と顔を合わせて納骨をすることができます。

三回忌法要

一周忌法要が終わった後に納骨する場合は、遅くとも三回忌までに納骨するのが良いといわれています。三回忌法要は、故人が亡くなってから二年後に行われる法要のことです。
大切な遺骨を手放したくない、手元で供養していきたいなどの理由からすぐに納骨をしないという方もいるでしょう。近年は核家族化やライフスタイルの変化などを背景に、お墓をもたず手元供養を選択する方も増えており、さまざまな考え方が浸透しています。手元供養は個人の管理となるため、不安がある場合は区切りの良いタイミングで納骨を検討しましょう。

納骨式の費用

納骨式を取り行う際、どのような費用がかかるのでしょうか。四十九日法要や一周忌法要にあわせて納骨式を行う場合の費用目安をご紹介します。

納骨式にかかる費用
納骨作業費 2万円~3万円
彫刻料 3万円~5万円
卒塔婆料 3,000円~1万円/1本
納骨のお布施 3万円~5万円
お供え物・花代 5,000円~1万円
新しいお墓を建てる場合の費用
墓石代 80万~200万円
永代使用料 50万円~150万円
管理費用 5,000円~1万5,000円
開眼供養のお布施 3万円~5万円

納骨式にかかる費用は、上記表のように、納骨作業費用、彫刻料、卒塔婆料、納骨のお布施、お供え物・花代があげられます。卒塔婆は故人の追善供養のために使用されますが、浄土真宗では追善供養という考えがないため、卒塔婆は立てません。

すでにお墓がある場合、納骨式にかかる費用の合計は9万円~15万円程となります。
新しいお墓を建てる場合は、墓石代や永代使用料、管理費用などがかかり、総額130万円~350万円程が目安です。
お布施の相場は、宗派や地域によって異なる場合もあるので、事前に確認しておくことが大切です。

納骨までの準備、納骨式までの流れ

ここでは、一般的な納骨までの準備や納骨式の流れについて解説します。スムーズに儀式を行うために、事前の準備を行っておくことが大切です。

埋葬許可証を準備する

納骨を行うには、埋葬許可証が必要になります。埋葬許可証とは、火葬許可証に火葬済みの証明印が押された書類です。住んでいる地域の市区町村に死亡届を提出すると、火葬許可証が渡されるので、火葬する際に火葬場に提出して証明印を押してもらいます。証明印が押された埋葬許可証は、納骨する際にお寺や霊園に提出するので、失くさないように大切に保管しましょう。

お寺に法要を依頼して納骨の日程を決める

すでにお墓がある場合や、埋葬する場所が決まったタイミングで、お寺に法要を依頼して納骨の日程を決めます。新しくお墓を建てる場合は、お墓が建ってからの納骨になるため、どのくらいで建つのか石材店と相談して納骨日程を調整しましょう。
納骨の際には、僧侶にお墓まで出向いてもらうことになるため、早めにお寺に依頼するとスムーズに決めることができます。

石材店に彫刻を依頼する

お墓に納骨をする場合、故人の没年や戒名などを彫ってもらうため、石材店に彫刻を依頼します。一般的には、お寺や霊園に相談して石材店を紹介してもらうことが多いですが、自身で石材店に依頼する方法でも良いでしょう。納骨式までに彫刻を完成させられるよう、納骨の日程が決まったらすぐに依頼しましょう。納骨式当日にお墓の納骨室(カロート)の開け閉めが必要な場合は、あわせて依頼します。

参列者に連絡・案内する

納骨式の日程が決まったら、参列者に連絡します。他の参列者は呼ばず、家族のみで納骨を行う場合も、親族や友人に家族のみで行う旨を連絡しておくと、後にトラブルになる可能性を避けることができます。
連絡方法は、参列者が少ない場合は電話などで良いですが、参列者が多い場合は案内状を出しても良いでしょう。案内状には、納骨式の日時、場所、差出人の連絡先などを記載します。

お布施・お供え物を準備する

納骨式では、僧侶に読経してもらうため、その謝礼としてお布施を渡します。
また、納骨式では墓前に線香やお花、蝋燭、お菓子などをお供えします。故人が好きだったものなどを忘れずに準備しましょう。宗派や地域によっては、お酒のお供えをしていないことがあるため、事前にお寺などに確認すると良いでしょう。

会食や引き出物の準備をする

四十九日法要や一周忌法要などと合わせて納骨式を行う場合は、会食や引き出物の準備が必要です。
事前に参列者の人数を確認して、食事のコースや引き出物の品・数量を決めておきましょう。なお、お寺によっては会食や引き出物を辞退される場合もあります。

納骨式当日の流れ

納骨式

宗派や地域によって多少異なる点がありますが、ここでは一般的な納骨式当日の流れを解説します。

施主の挨拶

はじめに、施主から参列者へお礼の挨拶をします。納骨式に集まっていただいたお礼と遺族の近況や心情を伝えます。また、納骨式の後に会食の席を設けている場合は、お礼の挨拶の際に忘れず案内しましょう。

僧侶の読経

施主の挨拶の後、僧侶がお経を読み故人の冥福をお祈りします。通常は、墓前で読経することが多いですが、寺院の中で読経を行う場合もあります。

納骨

僧侶の読経が終わったら、納骨を行います。お墓に納骨する際は、お墓の納骨室(カロート)を開け閉めしなければならないため、彫刻を依頼した石材店に作業が可能か確認しておきましょう。自分で開け閉めできるものであれば、遺族が開け閉めしても問題ありません。
地域によって、カロートに骨壺ごと納骨するのか、骨壺から遺骨を取り出して納骨するのか異なるため、住んでいる地域の風習を確認しておくと良いでしょう。

二度目の読経・焼香

納骨が終わったら、僧侶に二度目の読経をしてもらいます。二度目の読経は納骨経といわれ、故人の魂を供養するという意味があります。また、読経中や終わった後に僧侶の指示で、焼香を行います。焼香は、施主、遺族・親族、知人の順番で行いましょう。

会食

会食の席を設けている場合は、納骨式が終わった後に移動して会食をします。会食の際も、施主が挨拶をして遺族や僧侶、参列者にお礼を伝え、料理やお酒を振る舞い、故人を偲びます。最後に、引き出物をお渡しして終了となります。

納骨式の服装は?

喪服

最後に納骨式当日の服装について解説します。納骨式の服装は、必ず喪服を着用すると決まっているのではなく、納骨式を行う時期によって異なります。
四十九日より前に納骨する場合、または四十九日法要と合わせて納骨式を行う場合は、親族も参列者も喪服を着用します。
四十九日以降に納骨式を行う場合は、親族は黒やグレー、紺などの落ち着いた色の略礼服を着用するのが良いでしょう。家庭によっては喪服を着用することもあるため、準備しておきましょう。参列者は基本的に、略礼服で問題ありません。男性は黒のスーツに黒のネクタイ、女性は黒いスーツかブラックフォーマルを着用しましょう。男女共に、派手な装飾品やメイク、髪型は避け、女性は黒のストッキングを着用するのがマナーとなっています。

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まとめ

納骨はいつ実施するべきか明確に決まっているわけではありませんが、四十九日法要や百箇日法要など区切りの良いタイミングで納骨する場合が多いようです。納骨式の準備や当日の流れ、納骨にかかる費用の目安など本コラムの内容を参考にしてみてください。

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