お葬式で使うお悔やみの言葉とは?意味や例文、正しいマナーについて解説

高齢者・介護 2024.12.26
お葬式

故人の訃報を聞いた際やお葬式に参列した際、お悔やみの言葉をどう遺族の方に伝えれば良いか、悩む方も多いでしょう。お悔やみの言葉の使い方を間違ってしまうと、相手にとって失礼になってしまうことがあります。
この記事では、お葬式で使うお悔やみの言葉について、意味や例文、正しいマナーについて解説します。

目次

お悔やみの言葉とは

お悔やみの言葉とは、訃報を知ったときやお葬式に参列する際に、故人を悼み、遺族や関係者に対してかける言葉です。お悔やみの言葉をかける際は、故人や遺族に失礼がないように十分に注意します。また、短く簡潔に伝えることが大切です。
お悔やみの言葉の具体例として、「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」「ご冥福をお祈りします」などがあげられます。これに加えて、お悔やみの場では避けるべき言葉や表現もあわせて確認しておくと安心です。お悔やみの言葉は、相手の状況や信仰する宗派に応じて使い分けると良いでしょう。

代表的なお悔やみの言葉

遺族

次に、よく使われる代表的なお悔やみの言葉と、その意味について解説します。お悔やみの言葉は、口頭・文章で使用できるものと、口頭では使用しないもの、および文章での使用は不適切なものがあります。

【口頭可・文章可】「お悔やみ申し上げます」

「お悔やみ申し上げます」は、故人を弔う言葉としてよく使われる言葉です。故人の死を悲しみ、弔いの言葉を伝えるという意味があります。口頭で伝えるときだけではなく、弔電などの文中にも使用可能で、「この度は心よりお悔やみ申し上げます」などと使用されます。
なお、「お悔やみ申し上げます」は故人が亡くなった直後に使う言葉なので、四十九日や一周忌法要などでは使わないよう注意しましょう。

【口頭可・文章可】「残念でなりません」

「残念でなりません」は、故人の死が非常に悔しいことを伝える言葉です。訃報を受けて悔やむ気持ちを率直に表します。口頭と文章の両方で使用可能で、「お悔やみ申し上げます」と併用すると良いでしょう。

【口頭可・文章不可】「ご愁傷様です」

「ご愁傷様です」という表現は、遺族の心の傷を憂い、気の毒に思うことを意味します。「愁」には憂いの意味があり、「傷」には傷みの意味があります。敬語表現ですが、さらに丁寧に「ご愁傷様でございます」としても良いでしょう。
口頭では使用できますが、メールや弔電での使用は不適切であるため気をつけましょう。
「ご愁傷様」という言葉が弔問の場以外で使われることもあり、失礼にあたらないか悩むかもしれませんが、お悔やみの言葉としては目上の方にも使える丁寧な表現といえます。

【口頭不可・文章可】「ご冥福をお祈りいたします」

「ご冥福をお祈りいたします」は、故人の死後の幸福を祈るという意味があります。遺族や関係者に対する言葉ではなく、亡くなった故人に対する言葉です。この言葉は口頭では使用せず、メールや弔電などの文にて使用するのが適切です。
なお、「ご冥福をお祈りいたします」は仏式のみで使用し、他の宗教では使用できないので注意が必要です。

【口頭不可・文章可】「哀悼の意を表します」

「哀悼の意を表します」は、故人の死を悲しみ悼むという意味があります。口頭では使用せず、メールや弔電などの文にて使用するのが適切な言葉です。弔電などでは頻繁に使用されますが、遺族や関係者に対して口頭では伝えないように気をつけましょう。
メールや弔電などで使用する場合は、文頭に「謹んで」をつけることで、より丁寧な表現となります。

お悔やみの言葉への返事

葬儀の際に参列者からお悔やみの言葉をいただいた際は、遺族も参列者に感謝の気持ちを伝えるのがマナーです。お悔やみの言葉に対して、「ありがとうございます」「恐縮でございます」「痛み入ります」と返事すると良いでしょう。
すぐに返事ができない場合は、黙礼をするだけでも気持ちを伝えることが可能です。

宗教によるお悔やみの言葉の違い

前述したとおり、お悔やみの言葉には、さまざまな言い回しがあります。しかし、宗教によって死への考え方が異なるため、使用するお悔やみの言葉も違いがあります。ここでは、宗教によるお悔やみの言葉の違いについて解説します。

キリスト教

キリスト教では、死は「神の御許へ召される」ということから否定的な意味を持ちません。そのため、キリスト教の葬儀は神に感謝し、故人を偲ぶ式典となります。
キリスト教の葬儀の際にはお悔やみの言葉ではなく、慰めの言葉をかけるとよいでしょう。「天に召された故人の平安をお祈りいたします」「どうか安らかに眠られますように」などがあげられます。「哀悼の意を表します」は文章で表す際に使用できます。

仏教

「ご冥福」は仏教において使われる言葉です。ただし、同じ仏教でも浄土真宗では「冥福を祈る」という言葉が適切ではないとされているため、注意が必要です。属している宗派が分からない場合は「お悔やみ申し上げます」などを使用するようにしましょう。

お悔やみの言葉の例文

お悔やみの言葉

代表的なお悔やみの言葉として、「お悔やみ申し上げます」「ご愁傷様です」などさまざまな言い回しがあげられますが、実際にはどのように使用すれば良いのでしょうか。ここでは、お悔やみの言葉の例文を、伝える方法(口頭・メール・手紙)ごとにご紹介します。

お悔やみの言葉を葬儀で伝えるときの例文

お悔やみの言葉を葬儀で伝えるときの例文として、両親・配偶者・子どもを亡くした方への言葉を紹介します。

両親を亡くした遺族へのお悔やみの言葉

  • 突然の訃報で、ご家族の皆さまの悲しみを思うと慰めの言葉もございません。心からお悔やみ申し上げます。
  • この度は、誠にご愁傷様です。先日お元気な姿を拝見したばかりでしたので、本当に残念でなりません。心からお悔やみ申し上げます。

配偶者を亡くした方へのお悔やみの言葉

  • 長年付き添われた旦那様(奥様)とのお別れはお辛いことと胸中お察しします。この度は、ご愁傷様でした。
  • この度は、誠にご愁傷様です。お力落としのことと思いますが、お子さまのためにもお心を強くお持ちになり、お身体をご自愛いただくようお願い申し上げます。

子どもを亡くした遺族へのお悔やみの言葉

  • この度のご不幸、誠に残念でなりません。○○ちゃんと会えないと思うと、悲しみで胸が張り裂けそうです。心からお悔やみ申し上げます。
  • この度は、誠にご愁傷様です。このようなことになるとは本当に残念です。お力落としのことと思いますが、どうぞご自愛ください。

口頭でお悔やみの言葉を伝える際は、遺族の負担とならないよう短い言葉で済ませましょう。「頑張って」「元気を出して」など、直接的な励ましの言葉は負担になることもあるため、避けた方が良いでしょう。

お悔やみの言葉をメールで送るときの例文

お悔やみの言葉は、葬儀に参列して直接伝えるか、弔電や手紙などで伝えるのが好ましいとされていますが、ビジネスシーンにおいてお悔やみの言葉をメールで送ることも少なくありません。
また、普段からLINEなどのメッセージアプリやSNS上で連絡を取り合う親しい関係にある場合や、LINEやSNSで訃報を受け取った場合は、コミュニケーションツールとしてLINEやSNSからお悔やみの言葉を送っても問題ありません。LINEは、相手が都合の良いタイミングでメッセージを見られるため、電話よりも相手に負担をかけないメリットがあります。

ここでは、お悔やみの言葉をメールで送るときの例文を紹介します。

友人へのお悔やみのメール

【例】
件名:(名前)より、お悔やみ申し上げます。
本文:
突然の訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。

しばらくは、葬儀などで忙しいと思います。
どうかあまり無理をせず、心身に気をつけてください。

メールの返信は不要です。

同僚へのお悔やみのメール

【例】
件名:(名前)です。お悔やみ申し上げます。
本文:
(故人)様のご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。

大変な時期かと思いますが、気を落とさずお身体に気をつけてください。
仕事のことで何かお手伝いできることがあれば、お声がけください。

(故人)様が安らかに永眠されますよう、ご冥福をお祈り申し上げます。

なお、ご返信はお気遣いなくお願いいたします。

上司へのお悔やみのメール

【例】
件名:○○部の(名前)です。お悔やみ申し上げます。
本文:
(故人)様のご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。

本来ならば弔問に伺うべきところ、略式ながらメールにて失礼いたします。
(故人)様のご冥福をお祈り申し上げます。

なお、ご多忙かと思いますので、ご返信には及びません。

メールやLINEのメッセージでは、「ご愁傷様です」以外のお悔やみの言葉を使います。相手の負担にならないよう手短にまとめ、返信は不要であると一言添えると良いでしょう。

お悔やみの言葉を手紙で送るときの例文

葬儀への参列が難しい場合、メールでの連絡が失礼にあたる相手に対しては、手紙を書くのが良いでしょう。お悔やみの手紙は、大きく分けて以下4つの要素で構成されます。

  1. 故人に対するお悔やみの言葉
  2. 葬儀・告別式に参列できないことへのお詫びの言葉
  3. 香典を郵送・同封する主旨
  4. 故人や遺族への気遣いの言葉

はじめに、故人に対するお悔やみの言葉から入り、葬儀・告別式に参列できないことへのお詫びを伝えます。その次に、香典を郵送・同封する主旨を書き、最後に故人や遺族への気遣いの言葉を添えます。
お悔やみの手紙は、時候の挨拶などの前置きは必要ではないので注意しましょう。

お悔やみの言葉を伝えるときの注意点

お悔やみの言葉は、故人を悼み、遺族や関係者にかける思いやりの言葉ですが、使い方を間違ってしまうと、失礼にあたってしまいます。実際にお悔やみの言葉を伝えるときの注意点について解説します。

忌み言葉を使わない

忌み言葉とは、葬儀の場では避けるべき表現のことです。お悔やみの場に相応しくない言葉で縁起が悪いとされているため、口頭や文章で使わないように注意が必要です。

・重ね言葉

忌み言葉として代表的なものに、重ね言葉があげられます。重ね言葉は文字通り、同じ言葉を繰り返すことで、不幸が繰り返されるイメージがあるため使用は避けます。具体的な例として、「重ね重ね」「くれぐれも」「まだまだ」「いろいろ」などです。

・直接的な表現をする言葉

「死ぬ」や「死亡」、「生きていた」など生死を直接表現する言葉は避けましょう。「ご逝去」や「永眠」、「ご生前」などの言葉に言い換えて使用することが重要です。

・不幸や不吉を連想させる言葉

「苦しむ」「消える」「浮かばれない」など不幸や不吉なことを連想させる表現は使用しないよう注意しましょう。
また、宗教によって忌み言葉も異なるので、お悔やみの言葉を伝える際、相手の宗教を知っている場合は配慮した方が良いでしょう。例えば、キリスト教または神道の場合は、仏式の言葉である「成仏」「冥福」「供養」「往生」などの言葉は避けるようにします。

死因について尋ねない

遺族に辛い思いをさせてしまうため、故人の死因や亡くなった経緯を尋ねるのはマナー違反です。大切な人を亡くしたばかりで、悲しみの渦中にいる遺族を悲しませてしまうため、死因が気になったとしても尋ねるのは避けましょう。また、事故や病気で故人が亡くなってしまった場合、そのときの様子について尋ねることも避けましょう。ただし、遺族や関係者の方から切り出された場合は、できるかぎり聞いてあげることが大切です。

お悔やみの言葉は簡潔に伝える

多くの人がお葬式に参列する場合、お悔やみの言葉は短く時間をかけずに伝えましょう。長すぎるお悔やみの言葉は、遺族の負担や他の参列者の迷惑になってしまうため、簡潔に伝えるようにします。

高齢の親を見守る「HOME ALSOKみまもりサポート」を活用しよう

HOME ALSOKみまもりサポート

お葬式に参列する際、久しぶりに家族と顔をあわせて話をしたり、高齢の親の体調が気になったりということもあるでしょう。ご高齢の親と離れて暮らしている場合、急な体調不良や発作などの緊急時、すぐに駆けつけられないことが不安という方もいるのではないでしょうか。
ALSOKのみまもりサポートは、緊急ボタンや火災警報センサーを備えており、異常があればすぐにALSOKが駆けつけます。また、看護師資格を持つスタッフにいつでも健康相談をすることも可能です。その他、安否確認や位置履歴情報の確認などのオプションサービスも充実しており、離れて暮らす家族にとっても安心に繋がります。

ご高齢の一人暮らしや離れて暮らすご家族の見守りを考えている方は、ALSOKのみまもりサポートの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

お悔やみの言葉は、故人を悼み、遺族や関係者に対してかける言葉です。お悔やみの言葉を使う際は、忌み言葉の使用は避ける、死因について尋ねないなどのマナーがあります。お悔やみの言葉を使う際に、本記事を参考にしていただければ幸いです。

この記事に関連する商品

HOME ALSOK Connect
お買い上げプラン
月額費用4,070円(税込)
  • スマホで簡単に警備操作
  • 24時間365日の徹底警備。緊急時にはガードマンが現場に急行
  • お手頃価格で家計も警備も安心
HOME ALSOK アルボeye
カメラ稼働式
月額費用2,750円(税込)
  • 自宅内に設置したカメラの映像をスマホでいつでも確認!
  • もしもの際はメールで異常を通知+ガードマンが駆けつけ
  • ご高齢者様の見守りなどの利用にも