置き配の盗難対策は?起こりやすいトラブルや対処法と合わせて解説
日中不在の家庭も多いため、置き配で荷物を受け取るケースが増えています。置き配は便利ですが、荷物の盗難リスクへの対策も必要です。この記事では、置き配の概要に触れたうえで、盗難対策やもしも盗難の被害を受けてしまったときの対処法などについて解説します。
置き配をすでに利用している場合や今後の利用を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。
目次
置き配の基本情報
置き配とは、配達員と接することなく荷物を受け取るサービスのことです。受け取る人が事前に荷物を置く場所を指定し、配達員がそこに荷物を置くと配達が完了します。荷物を置く場所としては、玄関先や近くの駐車スペースなどが指定されるケースが多いです。
置き配では受け取り時の押印やサインが必要なく、受け取る人が不在の場合やオンラインミーティングをしている場合でも荷物の受け渡しが可能です。受け渡しのために発生する双方の手間や接触による感染症のリスクなども回避できます。置き配は、多様なライフスタイルが広がる現代に適したサービスです。
配送会社の置き配対応(2024年2月現在)
各配送会社は、どのように置き配に対応しているのでしょうか。以下でそれぞれ解説します。
日本郵便
日本郵便の場合、ポストに入らないゆうメール、ゆうパケット、ゆうパック、レターパックプラスなどについて置き配の利用が可能です。置き配で配達してもらうには、「指定場所配達に関する依頼書」の提出が必要です。事前に書類を提出しておかなければならないため、早めに準備しましょう。
置き配の指定ができる場所は、荷物を受け取る人の住所に該当する建物や構内です。また、2024年2月7日現在では、外部から荷物の存在が分かりにくく、雨の影響を受けない場所であることも条件となっています。利用方法は変更される可能性があるため、日本郵便に直接確認したうえで利用してください。
ヤマト運輸
ヤマト運輸では、一部の荷物以外は置き配を利用可能です。置き配の利用を希望する場合は、事前に場所を指定しましょう。ヤマト運輸と連携しているオンラインショップなら、商品を注文する際に置き配を指定できます。
また、ヤマト運輸から送信される配達予定に関するメールやLINEトークなどからも置き配の設定ができます。2024年2月7日現在では、ヤマト運輸のWebサイトからも手続きが可能です。ただし、利用方法は変更される可能性があるため、ヤマト運輸に直接確認したうえで利用してください。
佐川急便
佐川急便では、送り主が佐川急便と契約している場合に荷物の置き配を利用できます。商品を購入する際に置き配について通知されるため、活用しましょう。置き配の対象は、飛脚宅配便、飛脚航空便、飛脚ジャストタイム便です。配達の日時についても指定できます。なお、2024年2月7日現在では、事前に置き配の指定をしなくても、配達員にインターホン越しで依頼すれば置き配にしてもらえます。
利用方法は変更される可能性があるため、佐川急便に直接確認したうえで利用してください。
置き配で発生しがちなトラブル
置き配は受け取る人と配送会社の双方にとってメリットがあるものの、配達された荷物の盗難、破損、誤配送といったトラブルも発生しています。置き配では配達の際に対面での確認が行われず、荷物を外に置くからです。特に盗難が問題になっているため、置き配を利用する際は事前の対策が必要です。
置き配の盗難対策
置き配では受け取る人が事前に指定した場所に荷物を置かれたままになるため、対策しないと盗難のリスクがあります。配達完了メールが届いたにもかかわらず、指定した場所を確認すると荷物がないケースも発生しています。リスクを減らすには、置き配の盗難対策が必要です。ここでは、盗難のリスクを減らすための5つの対策について解説します。
宅配ボックスを活用する
屋外に荷物を置く置き配ではなく、宅配ボックスを活用する方法もあります。宅配ボックスはマンションや戸建てなどに設置でき、荷物の盗難だけでなく雨による汚損も防ぐことができます。
マンションには電気式の宅配ボックスが導入されている場合が多く、テンキーやタッチパネルで開閉可能です。一方、戸建てでは、南京錠やダイヤル錠などで開閉する機械式がよく設置されています。比較的手頃な価格でサイズも幅広いです。ただし、無理やり解錠される危険があるため、電気式の宅配ボックスと比べて安全性はやや劣ります。
高額な商品は置き配を利用せず直接受け取る
高額な商品が含まれる荷物については、置き配を利用せず直接受け取ったほうが安心です。ただし、荷物を直接受け取るにはその時間帯に在宅し、配達員と対面する必要があります。どうしても直接受け取れない場合は、下記でご紹介する信頼できる受け取り先を指定しましょう。
信頼度の高い受け取り先を選択する
荷物の受け取り先は、自宅以外を指定できる場合も多いです。置き配による盗難のリスクを減らすには、信頼できる受け取り先の指定も視野に入れましょう。
たとえば、荷物を受け取るための専用の設備が設置されているコンビニエンスストアや駅も増えてきました。特に24時間営業のコンビニエンスストアなら、いつでも荷物の受け取りが可能なうえに盗難のリスクを大幅に下げられます。また、配送会社の中にも24時間いつでも荷物を受け取れる独自のロッカーを用意しているところがあります。
配達完了を確認できるように設定する
配達状況に関する通知をメールやSMSで受け取る設定をしておけば、配達が完了した際にすぐ分かります。配達が完了したら早めに荷物を確認することができれば、盗難のリスクを低減できます。配送会社によっては置き配の日時を指定できるため、荷物が外に置かれている時間をなるべく短くすることが大切です。
防犯カメラを設置する
荷物が盗難の被害に遭うリスクを減らしつつ、万が一の場合に備えたいなら防犯カメラの設置も検討しましょう。置き配の指定場所を撮影できる防犯カメラがあれば、荷物が盗難の被害に遭った際の様子を撮影でき、犯人逮捕の有力な手がかりになります。防犯カメラを設置するなら、個人情報保護法の観点から「防犯カメラ作動中」を表示しましょう。表示があると犯罪の抑止力としても働きます。
置き配で盗難被害を受けた際の対処法
置き配で盗難被害が発生した場合、どうすればよいのでしょうか。対処方法について解説します。
確認し、配送会社・出荷元に連絡する
配達が完了したはずの荷物が指定場所にないときは、玄関先、宅配ボックス、郵便受け、車庫など、ほかの場所に荷物が置かれていないかチェックしましょう。また、家族や同居人が荷物を引き取っている可能性もあるため、確認が必要です。なお、配達が完了した際に写真を撮影するサービスを実施している配送会社もあるため、写真も手掛かりになります。
それでも荷物が見当たらないなら、買い物の際に設定した住所に誤りがないか調べましょう。荷物が自宅に届いていない場合、入力した住所が間違っていたり、複数の届け先住所の中で誤った住所を選択したりしている可能性もあります。
複数の場所や宛先の住所を確認しても荷物がなければ、配送会社や出荷元に電話やメールで問い合わせましょう。
警察に被害届を提出する
自分で確認したり配送会社や出荷元に問い合わせたりしても荷物の所在が分からない場合、盗難の可能性があります。どうしても荷物が見つからない時は、警察に通報して被害届を提出しましょう。たとえ被害額が少なくても、警察への連絡は再発防止のために重要です。
自宅から通報すると、被害状況について調査するため警察が現場を確認します。鑑識作業が実施される可能性もあるため、荷物が置かれていたはずの指定場所については現状を維持しましょう。
盗難された際の責任は?
置き配された荷物が盗難された場合、状況によって責任の所在が変化します。盗難の状況はそれぞれ異なるため、誰に責任があるか一概にはいえません。たとえば、受け取る人が置き配を指定していた場合、配送会社や出荷元へ損害賠償を請求しても訴えが認められるとは限らないでしょう。置き配の盗難についての責任を明らかにするには、弁護士をはじめとする専門家に判断を仰ぐ必要があります。
また、Amazonのような大手ショッピングモールなら、荷物の盗難に対して独自の補償規定を設けている場合もあります。さらに、置き配による盗難被害も対象となる損害保険に加入していれば、保険会社へ商品の購入金額を補償してもらえる可能性もあります。
盗難した犯人が捕まった際は?
置き配の荷物の盗難は刑事事件であり、犯人が捕まれば取り調べが行われます。ただし、警察は民事不介入のため、犯人が逮捕されたからといって荷物の代金が補償されるわけではありません。補償を受けるには、犯人に対する支払いの交渉または民事訴訟による損害賠償の請求を行う必要があります。民事訴訟は、刑事訴訟との並行も可能です。
ただし、そもそも盗難に関する明確な証拠がなければ、逮捕に至る可能性は低くなるでしょう。
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※別途出動費が発生します。
まとめ
置き配では荷物を外に置くため、盗難のリスクもあります。トラブルなく置き配を利用するには、受け取る人が事前に対策することが大切です。さまざまな盗難対策の方法があるため、状況に合わせて実施しましょう。