青森県治安ランキング2023 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は?

治安 2024.07.19
青森県治安ランキング2023 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は?

青森県 弘前城

青森県は、本州の最北端に位置する県です。秋田県と岩手県に接しており、中央部の奥羽山脈によって日本海側と太平洋側のエリアにわけられます。景勝地の十和田湖、奥入瀬渓流、世界遺産の白神山地など豊かな自然に恵まれていて、新鮮な魚介類や青森名産のりんごなどを味わえるほか、弘前城や8月に行われるねぶた祭も有名です。豊かな自然に魅了され、青森への移住を考える方も多いでしょう。移住や引っ越しを検討する際は、治安の状況も確認する必要があります。
本コラムでは、青森県の治安の傾向や市町村別治安ランキングを解説します。防犯対策も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

青森県の犯罪の傾向

青森県の犯罪の傾向

※刑法の一部が改正(令和5年7月13日施行)され、「強制性交等」は「不同意性交等」に、「強制わいせつ」は「不同意わいせつ」に変更されました(2024年4月現在)。
※「すり」は認知件数が0件のため犯罪遭遇率及び順位の記載がありません。

出典:警察庁や各都道府県警発表資料等を元に2022年における犯罪情勢を綜合警備保障株式会社が整理したもの

青森県の刑法犯の犯罪遭遇率は、全国41位で359人に1件という結果でした。全国と比較して治安が良いエリアといえます。しかし、強制性交等の犯罪遭遇率の順位は全国10位で、前年36位から大幅に上昇しています。また、事業所等への侵入盗の犯罪遭遇率も全国18位で、前年27位から順位が大幅に上昇していますので、防犯意識は高く持つ必要があります。

青森県の治安ベストランキング

 
テキストの白地図

※刑法犯遭遇率ランキングの順位に基づき色分けしています。
1位~8位 水色(治安が良い)
9位~16位 淡い緑
17位~24位 黄色
25位~32位 オレンジ
33位~40位 赤(治安が悪い)

刑法犯遭遇率:該当エリアの住民何人あたり1件の刑法犯罪が発生しているか
刑法犯認知件数:警察が犯罪の発生を認知した件数
刑法犯検挙率:刑法犯認知件数における検挙件数の割合

刑法犯遭遇率ランキング(低い順)
順位 エリア名称 刑法犯遭遇率
1 西目屋村(中津軽郡) 0.00人に1件
2 東通村(下北郡) 1,829.67人に1件
3 田子町(三戸郡) 894.20人に1件
4 佐井村(下北郡) 783.00人に1件
5 風間浦村(下北郡) 727.50人に1件
6 大鰐町(南津軽郡) 718.55人に1件
7 三戸町(三戸郡) 696.33人に1件
8 新郷村(三戸郡) 653.33人に1件
9 南部町(三戸郡) 628.12人に1件
10 中泊町(北津軽郡) 621.86人に1件
11 深浦町(西津軽郡) 593.82人に1件
12 平内町(東津軽郡) 585.69人に1件
13 板柳町(北津軽郡) 440.15人に1件
14 階上町(三戸郡) 404.72人に1件
15 藤崎町(南津軽郡) 403.89人に1件
16 鶴田町(北津軽郡) 402.71人に1件
17 横浜町(上北郡) 401.10人に1件
18 蓬田村(東津軽郡) 393.17人に1件
19 六戸町(上北郡) 379.04人に1件
20 鰺ヶ沢町(西津軽郡) 376.36人に1件
21 つがる市 370.47人に1件
22 五戸町(三戸郡) 364.32人に1件
23 七戸町(上北郡) 342.10人に1件
24 平川市 338.87人に1件
25 今別町(東津軽郡) 335.17人に1件
26 東北町(上北郡) 331.21人に1件
27 野辺地町(上北郡) 318.81人に1件
28 田舎館村(南津軽郡) 316.55人に1件
29 むつ市 311.17人に1件
30 大間町(下北郡) 311.07人に1件
31 六ヶ所村(上北郡) 285.43人に1件
32 十和田市 277.24人に1件
33 八戸市 272.44人に1件
34 おいらせ町(上北郡) 271.37人に1件
35 外ヶ浜町(東津軽郡) 252.21人に1件
36 三沢市 237.50人に1件
37 黒石市 225.87人に1件
38 青森市 208.83人に1件
39 五所川原市 177.78人に1件
40 弘前市 176.82人に1件
刑法犯認知件数ランキング(少ない順)
順位 エリア名称 刑法犯認知件数
1 西目屋村(中津軽郡) 0件
2 風間浦村(下北郡) 2件
2 佐井村(下北郡) 2件
4 東通村(下北郡) 3件
4 新郷村(三戸郡) 3件
6 田子町(三戸郡) 5件
7 今別町(東津軽郡) 6件
7 蓬田村(東津軽郡) 6件
9 横浜町(上北郡) 10件
10 深浦町(西津軽郡) 11件
10 大鰐町(南津軽郡) 11件
12 三戸町(三戸郡) 12件
13 中泊町(北津軽郡) 14件
13 大間町(下北郡) 14件
15 平内町(東津軽郡) 16件
16 外ヶ浜町(東津軽郡) 19件
17 鰺ヶ沢町(西津軽郡) 22件
17 田舎館村(南津軽郡) 22件
19 南部町(三戸郡) 25件
20 板柳町(北津軽郡) 27件
20 六戸町(上北郡) 27件
22 鶴田町(北津軽郡) 28件
23 階上町(三戸郡) 32件
24 藤崎町(南津軽郡) 35件
24 六ヶ所村(上北郡) 35件
26 野辺地町(上北郡) 36件
27 七戸町(上北郡) 40件
28 五戸町(三戸郡) 41件
29 東北町(上北郡) 47件
30 つがる市 78件
31 平川市 87件
32 おいらせ町(上北郡) 89件
33 黒石市 134件
34 三沢市 159件
35 むつ市 163件
36 十和田市 210件
37 五所川原市 274件
38 八戸市 791件
39 弘前市 914件
40 青森市 1,263件
刑法犯検挙率ランキング(高い順)
順位 エリア名称 刑法犯検挙率
1 野辺地町(上北郡) 119.40%
2 三戸町(三戸郡) 83.30%
3 南部町(三戸郡) 80.00%
4 外ヶ浜町(東津軽郡) 78.90%
5 鰺ヶ沢町(西津軽郡) 77.30%
6 平川市 70.10%
7 横浜町(上北郡) 70.00%
8 つがる市 69.20%
9 七戸町(上北郡) 67.50%
10 五所川原市 67.20%
11 六ヶ所村(上北郡) 65.70%
12 東北町(上北郡) 61.70%
13 黒石市 61.20%
14 階上町(三戸郡) 59.40%
15 鶴田町(北津軽郡) 57.10%
15 大間町(下北郡) 57.10%
17 深浦町(西津軽郡) 54.50%
17 大鰐町(南津軽郡) 54.50%
19 むつ市 52.80%
20 十和田市 51.90%
21 藤崎町(南津軽郡) 51.40%
22 八戸市 51.10%
23 蓬田村(東津軽郡) 50.00%
23 風間浦村(下北郡) 50.00%
23 佐井村(下北郡) 50.00%
26 弘前市 49.60%
27 おいらせ町(上北郡) 48.30%
28 田舎館村(南津軽郡) 45.50%
29 青森市 45.30%
30 三沢市 38.40%
31 六戸町(上北郡) 29.60%
32 五戸町(三戸郡) 29.30%
33 中泊町(北津軽郡) 28.60%
34 平内町(東津軽郡) 25.00%
35 田子町(三戸郡) 20.00%
36 板柳町(北津軽郡) 18.50%
37 今別町(東津軽郡) 16.70%
38 東通村(下北郡) 0.00%
38 新郷村(三戸郡) 0.00%
西目屋村(中津軽郡) ‐.‐%

出典:青い森オープンデータカタログ 青森県の推計人口 – 月報 – 2024年(令和6年)「推計人口-20240101(令和6年1月1日)」
青森県警察 青森県の犯罪統計資料 - 令和5年(確定値)の概況-市町村別刑法犯の状況

青森県の刑法犯認知件数を見てみると、もっとも少ないのは西目屋村で認知件数は0件となっています。一方で刑法犯認知件数がもっとも多いのは青森市で1,263件です。刑法犯検挙率が高いのは、野辺地町(上北郡)でした。

次に青森県の治安の良い地区、悪い地区について詳しくみていきましょう。

治安の良いエリアTOP3

順位 刑法犯遭遇率(低い順)
1 西目屋村(中津軽郡)
(0.00人に1件)
2 東通村(下北郡)
(1,829.67人に1件)
3 田子町(三戸郡)
(894.20人に1件)

青森県でもっとも刑法犯遭遇率が低いのは「西目屋村(中津軽郡)」でした。西目屋村は、津軽地域の西部に位置し、白神山地を有する村です。人口は約1,200人で、自然と共生する地域づくりが進められているのどかなエリアであることから、犯罪に遭いにくいと想定されます。
次に、刑法犯遭遇率が低いのが「東通村(下北郡)」です。東通村は村面積の大部分を山林・原野が占める、人口5,600人程ののどかな村です。郷土愛護精神のもと、「東通村防犯指導隊」が犯罪の予防や青少年補導育成などの活動を行っています。
3番目に、刑法犯遭遇率が低いのが「田子町(三戸郡)」です。田子町は町の8割を森林が占める、自然豊かな治安の良いエリアです。田子町では名産であるにんにくの盗難を防止する「にんにく盗難防止パトロール」が行われており、不審者発生の抑止につながっていると想定されます。

治安の悪いエリアTOP3

順位 刑法犯遭遇率(高い順)
1 弘前市
(176.82人に1件)
2 五所川原市
(177.78人に1件)
3 青森市
(208.83人に1件)

刑法犯遭遇率がもっとも高い場所は「弘前市」です。弘前市は、青森県の西南部に位置する、人口約16万人の地方都市です。市街地には住宅や店舗が多く、また1年を通してさくらまつりやねぶたまつりなどの伝統行事が行われ人が多く集まるため、刑法犯遭遇率が高い傾向にあると考えられます。
次に刑法犯遭遇率が高いのは「五所川原市」です。五所川原市では、夏は「五所川原立佞武多」祭りが開かれ、冬はウィンタースポーツなどを楽しめます。観光名所もあり多くの人が訪れることから、刑法犯遭遇率が高いと想定されます。
3番目に高いのが「青森市」です。青森市は、青森県のほぼ中央に位置する県庁所在地で、北東北における交通・行政・経済・文化の拠点都市です。人口は約26万4,000人と県内で最も多く、同様に人が多く集まる場所が多いことから刑法犯罪遭遇率も高い傾向にあると考えられます。

青森県で犯罪被害に遭わないために

青森県の刑法犯遭遇率は全国で41位となっており比較的治安が良いエリアといえますが、犯罪遭遇率が高い犯罪もあるため、日頃から防犯対策をとることが重要です。

強制性交等(不同意性交等)に遭わないために

青森県では、強制性交等(不同意性交等)の犯罪遭遇率が全国で10位と高い傾向にあります。性犯罪の発生前には、声かけや付きまとい、待ち伏せ、接触行為といった脅威事犯が発生しています。脅威事犯の犯人は、入りやすい場所や見えにくい場所を狙う傾向があるため、子どもには危険な場所に近づかず決まった道を通るように教えましょう。また、被害者が女性の場合は夕方から深夜にかけての発生が多く、人通りが少ない場所では日中も注意する必要があります。被害に遭わないためには、夜間に外を出歩く際は極力一人にならない、明るく人通りの多い道を選ぶ、防犯ブザーを携帯するなどの対策を心がけましょう。

出典:青森県警察 子供・女性の安全確保

まもるっく画像

女性や子どもの性犯罪被害の対策として、ALSOKの見守りサービス「まもるっく」もおすすめです。まもるっくはGPSを内蔵した小型端末です。保護者などの緊急連絡先との通話が可能で、万が一のときは、ストラップを引くことで「緊急通報+防犯ブザーの鳴動」を同時に行うことができます。緊急通報があると、緊急連絡先の方へすぐに通報現場の位置情報と状況を通知。依頼があればALSOKのガードマンが現場へ駆けつけます。

外出時や帰宅時の安全を守るために、ALSOKの防犯サービスを活用してみませんか。

事業所等の侵入盗被害に遭わないために

青森県では、事業所等への侵入盗の犯罪遭遇率が全国で18位と高い傾向にあります。令和5年度の侵入盗の認知件数は531件で、うち倉庫でもっとも多く発生しています(306件)。また306件のうち、279件が無施錠(施錠していない状態)でした。倉庫や事業所等を離れる際は必ず施錠するようにしましょう。さらに、ドア・窓の鍵や構造を防犯性の高いものにすることで容易な侵入を防ぐことができます。二重ロックや補助錠の設置、防犯ガラスや防犯フィルムの使用などをおすすめします。また、防犯カメラや防犯センサー、機械警備システムなどセキュリティを強化することも効果的です。

出典:青森県警察 防犯対策

自転車盗に遭わないために

自転車等の犯罪遭遇率は全国的には低いものの、青森県における令和5年の認知件数は579件となっていました。目を離した隙に盗まれるため犯人がわからず、解決に至っていないケースが多いと想定されます。そして579件のうち、471件が無施錠(施錠していない状態)で盗難に遭っています。自転車から離れる場合は、短い時間でも必ずカギをかけましょう。窃盗の犯人は時間がかかる作業を避ける傾向にあるため、「ワイヤー錠」を付け加えてツ-ロックにしたり、防犯性能が高い鍵に交換するなどの対策を行いましょう。

出典:青森県警察 防犯対策

特殊詐欺に遭わないために

青森県での特殊詐欺の犯罪遭遇率は全国で45位と低い順位ですが、青森県警察によると令和5年の認知件数は97件と過去最高の件数となりました。
特殊詐欺は、被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振り込みなどにより、不特定多数の者から現金などを騙し取る犯罪を指します。
手口別では架空料金請求詐欺がもっとも多く、特にパソコンのウイルス感染をかたるPCサポート詐欺が多発しています。電話で金銭やキャッシュカードの話が出たら、一旦電話を切り家族や知人などに相談するようにしましょう。知らない番号からの電話には出ないようにしたり、迷惑電話防止機器を利用したりするのもおすすめです。高齢のご両親や祖父母がいる場合は、普段からコミュニケーションを取るようにし、身内しか知らない合言葉を決めておくのも良いでしょう。

<合言葉の質問の例>

  • あなたの得意料理はなんだっけ?
  • 昔一緒に行った旅行だけど、どこに行ったっけ?
  • 昔飼ってたペットの名前は何だっけ?

※回答は身内の間で決めておきましょう。

また、SNS上で暗号資産や株などの儲け話で勧誘し、金銭をだまし取る「SNS型投資詐欺」や、SNSを通じて恋愛感情や親近感を抱かせながら投資に誘導し、金銭をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」も発生しています。

出典:青森県警察 特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害防止

住んでいるエリアの犯罪情報の確認方法

住んでいるエリアや引っ越し先などの犯罪情報を確認して、防犯に努めるのも有効的です。
青森県の治安状態をチェックしておきましょう。

青森県警察防犯アプリ「まもリン」を活用する

青森県警察では、県内で発生した事件の情報や子ども・女性を対象とする声掛けの前兆事案情報などを配信する防犯アプリ「まもリン」を提供しています。配信された情報は地図上で確認することができ、視覚的にもわかりやすくなっており便利です。また情報提供機能だけでなく、犯罪などの発生場所に近づいたときにプッシュ通知でお知らせする機能や防犯ブザー機能、近くの警察施設の表示機能などが備わっています。

青森県警察防犯アプリ「まもリン」
https://www.police.pref.aomori.jp/seianbu/seian_kikaku/hanyoku/hanyoku_appli.html

青森県警察の公式SNSを確認する

青森県警察では、さまざまな公式SNSで情報を発信しています。防犯に関するメッセージや特殊詐欺事件の被害内容などを確認することができます。

青森県警察本部 Instagram
https://www.instagram.com/aomoripolice/
青森県警察本部 X
https://x.com/aomoripolice
YouTube 青森県警察公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbMdXBaNelBWpSIloo0LUEA

防犯対策はALSOKのホームセキュリティ

スマホゲート写真

青森県の犯罪遭遇率は、全国41位と低い傾向にありますが、犯罪遭遇率や認知件数が上昇している犯罪もあるため、自身や家族の安全を守るための防犯対策が重要となっています。

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