沖縄県治安ランキング2023 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は?

治安 2024.06.14
沖縄県治安ランキング2023 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は?

沖縄県那覇市 首里城守礼門

沖縄県は日本列島の南西端、九州と台湾の間に位置しており、広い海に浮かぶ島々からなる県です。かつての「琉球王国」と呼ばれた時代の歴史や文化は今も受け継がれており、他の地域にはない異国情緒を味わうことができます。また、透明度の高い海や豊かな自然も大きな魅力です。国内だけでなく海外からも観光客が訪れ、マリンスポーツなどのアクティビティを楽しむ方が多くいます。観光リゾート地としてたくさんの魅力が感じられる沖縄県は移住先・定住先としても人気が高い地域です。
しかし、移住・定住を考えている中で「治安」に関して気になるという方は多いのではないでしょうか。

本コラムでは、沖縄県の治安の傾向や沖縄県治安ランキングを解説します。防犯対策も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

沖縄県の犯罪の傾向

沖縄県の犯罪の傾向

※刑法の一部が改正(令和5年7月13日施行)され、「強制性交等」は「不同意性交等」に、「強制わいせつ」は「不同意わいせつ」に変更されました(2024年4月現在)。

出典:警察庁や各都道府県警発表資料等を元に2022年における犯罪情勢を綜合警備保障株式会社が整理したもの

沖縄県の刑法犯の犯罪遭遇率は、全国13位で219人に1件という結果でした。すりの犯罪遭遇率は全国2位、ひったくりの犯罪遭遇率は全国7位と、街頭犯罪の遭遇率が高い傾向にあります。また、沖縄県の刑法犯総数の認知件数増加率が全国2位となっており、なかでもすり、ひったくり、自動車盗、強盗が増加している状況です。
一方で、特殊詐欺の犯罪遭遇率は、2年連続全国で最も低い順位です。

沖縄県の治安ベストランキング

沖縄県の白地図

※刑法犯遭遇率ランキングの順位に基づき色分けしています。
1位~8位 水色(治安が良い)
9位~16位 薄緑色
17位~25位 黄色
26位~33位 オレンジ
34位~41位 赤色(治安が悪い)

刑法犯遭遇率:該当エリアの住民何人あたり1件の刑法犯罪が発生しているか
刑法犯認知件数:警察が犯罪の発生を認知した件数
刑法犯検挙率:刑法犯認知件数における検挙件数の割合

刑法犯遭遇率ランキング(低い順)
順位 エリア名称 刑法犯遭遇率
1 渡名喜村(島尻郡) 0.00人に1件
1 北大東村(島尻郡) 0.00人に1件
1 伊是名村(島尻郡) 0.00人に1件
4 与那国町(八重山郡) 1,703.00人に1件
5 大宜味村(国頭郡) 611.00人に1件
6 伊江村(国頭郡) 570.57人に1件
7 伊平屋村(島尻郡) 563.50人に1件
8 多良間村(宮古郡) 532.50人に1件
9 竹富町(八重山郡) 355.45人に1件
10 中城村(中頭郡) 353.47人に1件
11 読谷村(中頭郡) 349.71人に1件
12 渡嘉敷村(島尻郡) 340.00人に1件
13 宜野座村(国頭郡) 331.50人に1件
14 八重瀬町(島尻郡) 331.28人に1件
15 今帰仁村(国頭郡) 331.19人に1件
16 粟国村(島尻郡) 326.00人に1件
17 本部町(国頭郡) 325.05人に1件
18 久米島町(島尻郡) 314.05人に1件
19 南城市 311.41人に1件
20 豊見城市 299.93人に1件
21 うるま市 296.36人に1件
22 嘉手納町(中頭郡) 287.70人に1件
23 東村(国頭郡) 270.67人に1件
24 西原町(中頭郡) 259.61人に1件
25 宜野湾市 256.17人に1件
26 南大東村(島尻郡) 250.60人に1件
27 糸満市 244.65人に1件
28 恩納村(国頭郡) 234.10人に1件
29 沖縄市 233.47人に1件
30 浦添市 232.41人に1件
31 南風原町(島尻郡) 224.05人に1件
32 国頭村(国頭郡) 219.85人に1件
33 与那原町(島尻郡) 218.20人に1件
34 石垣市 200.46人に1件
35 北中城村(中頭郡) 193.37人に1件
36 名護市 169.10人に1件
37 那覇市 164.22人に1件
38 宮古島市 159.40人に1件
39 金武町(国頭郡) 158.60人に1件
40 座間味村(島尻郡) 145.33人に1件
41 北谷町(中頭郡) 122.41人に1件
刑法犯認知件数ランキング(少ない順)
順位 エリア名称 刑法犯認知件数
1 渡名喜村(島尻郡) 0件
1 北大東村(島尻郡) 0件
1 伊是名村(島尻郡) 0件
4 与那国町(八重山郡) 1件
5 渡嘉敷村(島尻郡) 2件
5 粟国村(島尻郡) 2件
5 伊平屋村(島尻郡) 2件
5 多良間村(宮古郡) 2件
9 大宜味村(国頭郡) 5件
9 南大東村(島尻郡) 5件
11 東村(国頭郡) 6件
11 座間味村(島尻郡) 6件
13 伊江村(国頭郡) 7件
14 竹富町(八重山郡) 11件
15 宜野座村(国頭郡) 18件
16 国頭村(国頭郡) 20件
17 久米島町(島尻郡) 22件
18 今帰仁村(国頭郡) 27件
19 本部町(国頭郡) 38件
20 嘉手納町(中頭郡) 46件
21 恩納村(国頭郡) 48件
22 中城村(中頭郡) 64件
23 金武町(国頭郡) 68件
24 与那原町(島尻郡) 90件
25 北中城村(中頭郡) 94件
26 八重瀬町(島尻郡) 96件
27 読谷村(中頭郡) 119件
28 西原町(中頭郡) 136件
29 南城市 145件
30 南風原町(島尻郡) 182件
31 豊見城市 217件
32 北谷町(中頭郡) 232件
33 石垣市 237件
34 糸満市 251件
35 宮古島市 332件
36 名護市 380件
37 宜野湾市 391件
38 うるま市 426件
39 浦添市 499件
40 沖縄市 610件
41 那覇市 1,912件
刑法犯検挙率ランキング(高い順)
順位 エリア名称 刑法犯検挙率
1 多良間村(宮古郡) 100.00%
2 石垣市 69.20%
3 与那原町(島尻郡) 68.90%
4 浦添市 67.70%
5 東村(国頭郡) 66.70%
6 八重瀬町(島尻郡) 63.50%
7 南城市 63.40%
8 糸満市 62.20%
9 うるま市 61.50%
10 名護市 61.30%
11 金武町(国頭郡) 60.30%
12 南大東村(島尻郡) 60.00%
13 宜野湾市 57.80%
14 本部町(国頭郡) 55.30%
15 中城村(中頭郡) 53.10%
16 豊見城市 53.00%
17 読谷村(中頭郡) 52.90%
18 西原町(中頭郡) 51.50%
19 宮古島市 50.60%
20 那覇市 50.50%
21 宜野座村(国頭郡) 50.00%
21 南風原町(島尻郡) 50.00%
21 渡嘉敷村(島尻郡) 50.00%
21 粟国村(島尻郡) 50.00%
21 伊平屋村(島尻郡) 50.00%
26 嘉手納町(中頭郡) 47.80%
27 沖縄市 42.00%
28 北谷町(中頭郡) 37.90%
29 恩納村(国頭郡) 37.50%
30 今帰仁村(国頭郡) 37.00%
31 竹富町(八重山郡) 36.40%
32 北中城村(中頭郡) 36.20%
33 国頭村(国頭郡) 35.00%
34 座間味村(島尻郡) 33.30%
35 伊江村(国頭郡) 14.30%
36 久米島町(島尻郡) 13.60%
37 大宜味村(国頭郡) 0.00%
37 与那国町(八重山郡) 0.00%
渡名喜村(島尻郡) ‐%
北大東村(島尻郡) ‐%
伊是名村(島尻郡) ‐%

出典:沖縄県警察(令和4年)「犯罪統計書」
沖縄県推計人口データ一覧 - 2023年(令和5年)「2023年1月」

沖縄県の刑法犯認知件数を見てみると、もっとも低いのは「渡名喜村(島尻郡)」、「北大東村(島尻郡)」、「伊是名村(島尻郡)」で0件でした。
一方で刑法犯認知件数がもっとも多いのは「那覇市」で1,912件となっています。那覇市は沖縄県最大の都市であり、国内だけでなく海外からも多くの観光客が訪れるエリアです。認知件数の数値から見ても、同じ沖縄県でもエリアによって大きく差があることが分かります。

次に沖縄県の治安の良いエリア、悪いエリアについて詳しくみていきましょう。

治安の良いエリアTOP3

順位 刑法犯遭遇率(低い順)
1 渡名喜村(島尻郡)
(0.00人に1件)
1 北大東村(島尻郡)
(0.00人に1件)
1 伊是名村(島尻郡)
(0.00人に1件)

上述の通り、沖縄県でもっとも刑法犯遭遇率が低いのは「渡名喜村(島尻郡)」、「北大東村(島尻郡)」、「伊是名村(島尻郡)」の3つの地域で、刑法犯遭遇率は0.00人に1件でした。渡名喜村は沖縄県最小、かつ日本で二番目に小さい村で、ほぼ全域が県立自然公園に指定されています。北大東村は沖縄でもっとも早く朝日が昇る島で、北大東島と沖大東島の二つの島からなっています。サンゴ礁が隆起してできた島であり、大小多数の沼や湿地が散在しているのが特徴です。伊是名村はサンゴ礁に囲まれた島で白い砂浜ときれいな海が広がっています。
どのエリアも賑やかな観光地から離れ、豊かな自然を満喫できるエリアです。住民の安全を守るため、防災や防犯、交通安全の体制強化に努めている地域もあります。

治安の悪いエリアTOP3

順位 刑法犯遭遇率(高い順)
1 北谷町(中頭郡)
(122.41人に1件)
2 座間味村(島尻郡)
(145.33人に1件)
3 金武町(国頭郡)
(158.60人に1件)

刑法犯遭遇率がもっとも高い場所は「北谷町(中頭郡)」で、122.41人に1件でした。北谷町は「ちゃたんちょう」と読み、沖縄本島中部に位置する街です。本島内の主要観光地へのアクセスが便利で、西海岸沿いはアメリカの西海岸を思わせる異国情緒漂う街並みが特徴のリゾートタウンとなっています。一年を通してマリンアクティビティが楽しめます。一方で多くの観光客が集まる場所でもあり、犯罪遭遇率が高い傾向にあります。

次に多いのが「座間味村(島尻郡)」でした。座間味村は小さな離島村で、世界でも有数のダイビングスポットとして知られています。人口が少ない村でありながら、多くの地元民や観光客が訪れるため、犯罪遭遇率が高い傾向にあると考えられます。

3番目に多いのが「金武町(国頭郡)」です。金武町は「きんちょう」と読み、地下水が豊富で観光スポットやグルメも充実している地域です。歓楽街もあるため、夜に一人で出歩くのは控えると良いでしょう。

沖縄県で犯罪被害に遭わないために

沖縄県は刑法犯総数の犯罪遭遇率は全国で13位となっています。犯罪遭遇率が高い傾向にあるといえるでしょう。犯罪に遭わないためには、日頃から防犯対策を意識することが大切です。

すり、ひったくりに遭わないために

沖縄県の犯罪遭遇率を見ると、すりは全国2位、ひったくりは全国7位と非常に多く発生している犯罪です。すり、ひったくりは夜間から明け方にかけて多発している傾向にあり、暗い道で背後からバッグや所持品を奪い取るケースが多いです。犯人は一瞬の油断・隙を狙っているため、夜道では周囲を警戒し、「ながら歩き」をしない、防犯グッズを身につけるなどで被害を未然に防ぎましょう。人混みの中では気付かない間に盗られていたというケースもあるため、貴重品は肌身離さず持ち歩きましょう。

出典:沖縄県警察 やっておきたい防犯対策

強盗に遭わないために

強盗の犯罪遭遇率は全国13位(前年21位)と、県内で被害が増加している犯罪の一つです。外出時でも在宅時でも必ず玄関や窓の鍵かけを心がけ、たとえ2階以上でも油断せず、窓に補助錠をつけるなどで防犯対策を行いましょう。ドアや窓の破壊に使えるものを外に置かないようにするほか、防犯カメラやセンサー機器の設置やホームセキュリティの導入もおすすめです。

出典:沖縄県警察 やっておきたい防犯対策

自動車盗に遭わないために

沖縄県では自動車盗の被害も増加傾向にあります。盗難被害のほとんどが鍵のかけ忘れによって発生しているため、車から離れる際は必ず鍵をかけることが大事です。また、駐車するときは見通しの良い場所に駐車し、貴重品を肌身離さず持ち歩きましょう。車庫や玄関に屋外用の防犯カメラを設置するのもおすすめです。

出典:沖縄県警察 やっておきたい防犯対策

性犯罪被害に遭わないために

沖縄県では不同意わいせつ(強制わいせつ)の犯罪遭遇率が全国17位となっているエリアです。不同意わいせつを含む性犯罪は女性や子どもが狙われる場合が多く、女性を狙った路上での性犯罪のほとんどは背後から接近する手口になります。
被害に遭わないためにも、周囲(特に背後)に注意を払い、夜道の一人歩きは避け、明るく人の多い道を選びましょう。周囲に注意を払うことで、犯人に「警戒している」と思わせることができます。また、防犯ブザーなどの防犯グッズを活用するのも有効です。

また、子どもの性犯罪被害の多くは子どもが一人になったときに発生しています。そのため、子どもを一人にしないことが、性犯罪に遭わせないために非常に有効な方法といえます。
とくに公衆トイレやショッピングモールなどのトイレ、集合住宅の通路といった人目につきにくい場所には注意しましょう。その他、逃げるときは大声を出す、防犯ブザーを鳴らす、知らない人にはついていかない・警戒する、など防犯対策や危機管理を教えることも大切です。

近年深刻さを増しているのがSNSを通した性犯罪です。多くの子どもはスマートフォンやタブレットを使用しているので、親が知らないうちに性犯罪の被害者になっているということもあるでしょう。子ども自身の身を守るために、保護者がお子さんのインターネット利用をきちんと見守る必要があります。インターネットの危険な面について伝え、家庭でSNSの使用ルールをつくりましょう。

子どもたちが危険から自分を守るための合言葉「いかのおすし」についても親子で話しておくと犯罪を未然に防ぐことにつながります。

出典:沖縄県警察 子供・女性安全対策について
警視庁 痴漢等の性犯罪被害防止対策

いかのおすしについては以下のコラムで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

住んでいるエリアの犯罪情報の確認方法

住んでいるエリアや引っ越し先などの犯罪情報を確認して、防犯に努めるのも有効的です。
沖縄県の治安状態をチェックしておきましょう。

沖縄県警察のSNSを活用する

沖縄県警察では、公式SNSの各アカウントにて犯罪の発生情報や各種犯罪における防止対策に関する情報などを発信しています。沖縄県の犯罪情報や防犯対策への取り組みについて確認することができます。

沖縄県警察 公式SNS
https://www.police.pref.okinawa.jp/docs/2019073100034/

住居と家族を守る防犯対策はALSOKのホームセキュリティ

スマホゲート写真

沖縄県は犯罪遭遇率が全国13位となっているため、普段から防犯対策に取り組むことが重要です。
ご家族や家財の安全・安心のために、ホームセキュリティを導入することをおすすめいたします。ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格〔月額 990円(税込)から〕でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、スマートフォンを持っているだけで警備操作を行うことができ、外出先でもワンタッチで警備の開始・解除が可能です。さらに異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。

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沖縄県では性犯罪被害の犯罪遭遇率も高いため、住まいだけでなく自身や家族の防犯対策も行うと良いでしょう。

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外出時の安全を守るために、ALSOKの防犯サービスを活用してみませんか。

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