佐賀県治安ランキング2023 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は?
佐賀県 吉野ヶ里遺跡
佐賀県は九州の北西部に位置し、福岡県と長崎県に接しており、北は玄界灘、南は有明海に面しています。古来より大陸文化の窓口として歴史や、文化の面で重要な役割を担っていました。なかでも、国内最大の遺跡で国の特別史跡にも指定されている「吉野ヶ里遺跡」では、弥生時代の集落や歴史を感じることができます。
また、佐賀県は自然豊かで、佐賀平野の広大な景観や虹の松原などの美しい風景が魅力です。歴史や自然の美しい景観に惹かれ、移住・定住を視野にいれている方もいるのではないでしょうか。佐賀県への移住を考える際に気になるのがその地域の「治安状況」です。
本コラムでは、佐賀県の治安の傾向や市町村別治安ランキングを解説します。防犯対策も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
佐賀県の犯罪の傾向
佐賀県の刑法犯の犯罪遭遇率は、全国31位で284人に1件という結果になっており、全国と比べて比較的に治安が良いエリアといえます。しかし、住宅侵入盗の犯罪遭遇率は全国10位、強制わいせつの犯罪遭遇率は全国20位となっており、強制わいせつの犯罪遭遇率は前年32位から上昇しています。また、特殊詐欺の犯罪遭遇率も前年37位から21位へと大幅に上昇しています。
佐賀県の治安ベストランキング
刑法犯遭遇率:該当エリアの住民何人あたり1件の刑法犯罪が発生しているか
刑法犯認知件数:警察が犯罪の発生を認知した件数
刑法犯検挙率:刑法犯認知件数における検挙件数の割合
刑法犯遭遇率ランキング(低い順) | ||
---|---|---|
順位 | エリア名称 | 刑法犯遭遇率 |
1 | 太良町(藤津郡) | 588.15人に1件 |
2 | 有田町(西松浦郡) | 389.51人に1件 |
3 | 小城市 | 375.55人に1件 |
4 | 大町町(杵島郡) | 375.06人に1件 |
5 | 嬉野市 | 307.04人に1件 |
6 | 多久市 | 300.71人に1件 |
7 | 基山町(三養基郡) | 300.59人に1件 |
8 | 白石町(杵島郡) | 279.41人に1件 |
9 | 神埼市 | 264.33人に1件 |
10 | 上峰町(三養基郡) | 263.33人に1件 |
11 | みやき町(三養基郡) | 238.67人に1件 |
---|---|---|
12 | 吉野ヶ里町(神埼郡) | 233.36人に1件 |
13 | 伊万里市 | 225.01人に1件 |
14 | 武雄市 | 221.84人に1件 |
15 | 江北町(杵島郡) | 220.47人に1件 |
16 | 鹿島市 | 200.07人に1件 |
17 | 唐津市 | 188.47人に1件 |
18 | 佐賀市 | 185.71人に1件 |
19 | 鳥栖市 | 183.35人に1件 |
20 | 玄海町(東松浦郡) | 105.37人に1件 |
刑法犯認知件数ランキング(少ない順) | ||
---|---|---|
順位 | エリア名称 | 刑法犯認知件数 |
1 | 太良町(藤津郡) | 13件 |
2 | 大町町(杵島郡) | 16件 |
3 | 上峰町(三養基郡) | 36件 |
4 | 江北町(杵島郡) | 43件 |
5 | 有田町(西松浦郡) | 47件 |
6 | 玄海町(東松浦郡) | 49件 |
7 | 多久市 | 58件 |
7 | 基山町(三養基郡) | 58件 |
9 | 吉野ヶ里町(神埼郡) | 70件 |
10 | 白石町(杵島郡) | 75件 |
11 | 嬉野市 | 81件 |
---|---|---|
12 | みやき町(三養基郡) | 107件 |
13 | 神埼市 | 114件 |
14 | 小城市 | 115件 |
15 | 鹿島市 | 134件 |
16 | 武雄市 | 211件 |
17 | 伊万里市 | 226件 |
18 | 鳥栖市 | 408件 |
19 | 唐津市 | 599件 |
20 | 佐賀市 | 1,237件 |
出典:佐賀県警察本部 県内市町別「佐賀県_県内市町別 刑法犯認知件数及び犯罪率(令和元年~令和5年確定値)」
※刑法犯検挙率に関してはデータがないため記載なし
佐賀県の刑法犯認知件数を見てみると、もっとも低いのは太良町で認知件数は13件となっています。一方で刑法犯認知件数がもっとも多いのは佐賀市で1,237件となっており、同じ佐賀県でもエリアによって差があることがわかります。
次に佐賀県の治安の良い地区、悪い地区について詳しくみていきましょう。
治安の良いエリアTOP3
順位 | 刑法犯遭遇率(低い順) |
---|---|
1 | 太良町(藤津郡) (588.15人に1件) |
2 | 有田町(西松浦郡) (389.51人に1件) |
3 | 小城市 (375.55人に1件) |
上述の通り、佐賀県でもっとも刑法犯遭遇率が低いのが「太良町(藤津郡)」でした。太良町は、佐賀県の西南部に位置する豊かな自然環境に恵まれた町です。そんな太良町では犯罪の危険から地域住民を守るため、町内に防犯カメラの設置を行っております。令和5年度には10台防犯カメラを設置しています。
次に、刑法犯遭遇率が低いのが「有田町(西松浦郡)」です。有田町は佐賀県の西部に位置する町で、有田焼や日本の棚田百選に選ばれた岳の棚田など、有田焼の「器」と農業の「食」どちらも堪能することができ、多彩で豊かな観光資源を活かした町づくりに取り組んでいます。有田町では「六区見守り隊」という防犯パトロール隊があり、通学路の安全パトロールや地区内の高齢者宅への訪問・声掛け、廃棄物不法投棄の監視、災害危険個所の把握などを行っています。
3番目に、刑法犯遭遇率が低いのが「小城市」です。小城市は佐賀県のほぼ中央に位置し、県庁所在地の佐賀市に隣接している地域で、名水百選の清水川や祇園川では、初夏になると無数の蛍が飛び交う姿を見ることができます。小城市では小城町内4小学校の下校時間帯に「ながら防犯活動」を実施しています。具体的には、ながら防犯活動の会員が仕事や買い物で車を利用する際に、「防犯パトロール実施中」のステッカーを車に貼って児童の帰宅を見守り、日常生活の中で不審な行動に目を光らせています。
治安の悪いエリアTOP3
順位 | 刑法犯遭遇率(高い順) |
---|---|
1 | 玄海町(東松浦郡) (105.37人に1件) |
2 | 鳥栖市 (183.35人に1件) |
3 | 佐賀市 (185.71人に1件) |
刑法犯遭遇率がもっとも高い場所は「玄海町(東松浦郡)」です。玄海町は、佐賀県東松浦半島の中央に位置する、玄界灘に面した町です。浜野浦の棚田や玄海エネルギーパークなどの観光スポットが多く、玄海町花火大会や淀姫神社金比羅大祭などのイベントも行われます。佐賀県の全市町の中で最も人口が少なく、人が多く集まる観光スポットやイベントもあるため、刑法犯遭遇率が高い傾向にあると考えられます。
次に刑法犯遭遇率が高いのは「鳥栖市」です。鳥栖市は、佐賀県の最東端に位置し、交通の要衝として発展しており、市内には「鳥栖ジャンクション(高速道路)」「鳥栖駅(鉄道)」「新鳥栖駅(新幹線)」といった3つの交通結節点があります。これらの交通結節点によりさまざまな地域への抜群の交通アクセス誇ります。他県へのアクセスが良好で人の行き交いも多いため、刑法犯罪遭遇率も高くなっていることが考えられます。
3番目に刑法犯遭遇率が高いのは「佐賀市」です。佐賀市は県内最大の都市であり経済・行政の中心地となっています。高速道路や有明海沿岸道路が通っており、周囲の都市へのアクセスが良好なエリアです。また、国際線もある佐賀空港も立地しています。そのほか繁華街唐人商店街もあり、夏には毎年20万人を超える来場者で賑わう「佐賀城下栄の国まつり」も開催されます。交通環境が整っており、多くの人が集まる場所であることから刑法犯罪遭遇率も高い傾向にあるといえます。
佐賀県で犯罪被害に遭わないために
佐賀県の刑法犯遭遇率は、全国で31位と比較的治安が良いエリアといえますが、種別によっては犯罪遭遇率が高い犯罪もあるため、日頃から防犯意識を持っておくことが大切です。
侵入窃盗に遭わないために
佐賀県では住宅・事業所等への侵入窃盗の被害が多く、住宅侵入盗の犯罪遭遇率は全国10位と高い傾向にあります。他人事だと思わずに身近にある犯罪としてしっかり対策を行いましょう。
佐賀県内では令和5年に住宅侵入盗が261件発生しており、県内で認知された住宅への空き巣・忍び込み被害で1番多い侵入手口は「無施錠」、2番目に多いのが「ガラス破り」、3番目に多いのが「合鍵」を使用しての侵入となっています。
侵入窃盗に遭わないためには、鍵かけを習慣づけることが1番の防犯対策になります。不在時はもちろん、在宅中やゴミ出しなどのわずかな時間でもドアや窓の鍵を施錠しましょう。
さらに補助錠やセンサー付きライト、防犯カメラを設置するなどして、住宅やの防犯効果を高めるのがおすすめです。
また、会社の事務所や店舗を狙った侵入窃盗にも、センサー付きライトや防犯カメラの設置、窓ガラスの強化は有効といえます。
性犯罪被害に遭わないために
佐賀県では、強制わいせつの犯罪遭遇率が全国20位と全国平均より高い傾向にあります。強制わいせつは被害者の同意を得ることなく、わいせつな行為を行う犯罪のことです。
声掛けやつきまといなどの行為の多くは路上で発生しています。そのため、女性や子どもが一人で歩く際は防犯ブザーや音の出るアプリをダウンロードしたスマートフォンを持ち歩くなどの対策をしておきましょう。また、スマートフォンやイヤホンをしながらの移動は周囲の異変に気づきにくいため避け、周囲に不審な人物を見かけた時や被害に遭って困っている人などを見かけた場合は、速やかに警察に連絡しましょう。
大型ショッピングセンターなど人が多く集まる場所でも子どもの犯罪は発生します。トイレなど人気のない、見通しの悪いところではできるだけ複数で行動し、一人にならないよう伝えましょう。
出典:佐賀県 女性・子どもが犯罪の被害に遭わないために
警察庁 女性のための安全サポートブック
ニセ電話詐欺被害に遭わないために
佐賀県ではオレオレ詐欺や架空請求詐欺といった特殊詐欺を「ニセ電話詐欺」と呼んでおり、その犯罪遭遇率は全国21位と高い傾向にあります。県内の令和5年中のニセ電話詐欺の発生状況は架空請求詐欺が5割、金融商品詐欺が2割となっています。
ニセ電話詐欺は、被害者に電話をかけるなどして、詐術を用いて、指定した預貯金口座へ現金を振り込ませる、もしくはその他の方法により現金などを騙し取る犯罪を指します。
一口にニセ電話詐欺といっても、さまざまな手口があります。ここでは、佐賀県で多く発生している架空請求詐欺と金融商品詐欺の概要を説明いたします。
特殊詐欺の手口 | 概要 |
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架空請求詐欺 | 郵便や電子メール、SMS等を利用して、架空の事実(サイト利用料金、訴訟費用等)を口実に料金を請求し、お金を振り込ませたり、電子ギフト券等で支払わせたりする手口 |
金融商品詐欺 | 価値が全くない未公開株や高価な物品等についてウソの情報を教えて、購入すれば儲かると信じ込ませ、その購入代金として金銭等を騙し取る手口 |
郵便や電子メール等で架空の料金請求をされたら、すぐに対応せず家族や知人などに相談するようにしましょう。また、金融商品詐欺は「必ず儲かる」「あなただけしか買えない」などの甘い言葉で投資や商品購入に関するパンフレットやハガキ・SNSが勝手に届き、その後犯人から電話かかってきます。興味がない、と電話を切っても勝手に購入したことにして解約料を要求されることもあるため、注意しましょう。そのため、知らない番号からの電話には出ないようにしたり、迷惑電話防止機器を利用したりするのもおすすめです。
高齢のご両親や祖父母がいる場合は、普段からコミュニケーションを取るようにしましょう。
住んでいるエリアの犯罪情報の確認方法
さまざまな犯罪被害に遭わないために、住んでいるエリアや引っ越し先などの犯罪情報を確認して、防犯に努めるのも有効的です。佐賀県の治安状態をチェックしておきましょう。
防災・安全安心情報システム「防災ネット あんあん」を活用する
佐賀県では、各種防災情や防犯情報等を県が運営する「防災ネット あんあん」で配信しています。お住いの地域や目的に合わせて配信される情報を選択することができ、火災情報や市町が提供する情報も配信しているため便利です。
防災ネットあんあん
https://esam.jp/
佐賀県警察「犯罪発生マップ」を確認する
佐賀県警察では、月ごとに犯罪発生マップを公開しています。犯罪発生マップには市町別に刑法犯の認知件数や犯罪率などが表で記載されており、どの地域の犯罪率が高いのか色分けしたマップで確認することができます。自身の住んでいる地域やその周辺地域の情報が確認できるので便利です。
犯罪発生マップhttps://www.police.pref.saga.jp/kurashi/bohan/_1527.html
佐賀県警察の公式SNSを確認する
佐賀県警察では、さまざまな公式SNSで情報を発信しています。X(旧Twitter)やLINE、YouTubeなどで佐賀県警察の活動状況やイベント、特殊詐欺・サイバー犯罪対策など動画や画像でわかりやすく紹介しています。気になる情報を気軽に確認することができるため、フォローやチャンネル登録するのも良いでしょう。
佐賀県警察公式SNS
https://www.police.pref.saga.jp/public_sns.html
防犯対策はALSOKのホームセキュリティ
佐賀県の刑法犯遭遇率は、全国で31位と比較的治安が良いエリアといえますが、種別によっては犯罪遭遇率が高い犯罪もあるため、自身や家族の安全を守るための防犯対策をすることが重要となっています。佐賀県では住宅・事業所等への侵入盗の犯罪遭遇率が高い傾向にあるので、犯罪情報の確認や自宅・事業所等に防犯カメラ・センサー付きライトの導入、セキュリティの強化などの防犯対策を行うことが大切です。
ご家族や家財の安全・安心のために、ホームセキュリティを導入することをおすすめいたします。ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格〔月額 990円(税込)から〕でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。さらにスマートフォンを持っているだけで警備を解除し、外出時はワンタッチで警備を開始することができるスマホゲート機能も搭載しています。
また、ALSOKでは、屋外対応の防犯カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」もご用意しています。
HOME ALSOK Connect Eyeは、Wi-Fi接続のため配線工事不要で、屋外でも屋内でも簡単に設置できます。アプリを通じてスマートフォンからリアルタイムの映像を確認できるほか、センサーが動きを検知するとお手持ちのスマートフォンにプッシュ通知が届きます。もしもの時にガードマンが駆けつける(有償オプション)ことも可能です。住宅や周辺の見守りとしても導入できます。
「HOME ALSOK Connect」「HOME ALSOK Connect Eye」どちらも戸建て住宅はもちろんのこと、集合住宅でも導入可能です。相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。