富山県治安ランキング2023 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は?

治安 2024.07.25
富山県治安ランキング2023 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は?

富山県 黒部ダム

富山県は、本州の中央北部・日本海側に位置しており、三方を北アルプス山連峰などの山岳地帯に囲まれ、富山湾を抱くように大きく平野が広がっています。県庁所在地である富山市から各市町村までは、車であればほぼ1時間以内で行くことができます。
また持ち家率やひとつの住宅あたりの延べ面積など居住水準が全国トップクラスで、住みよい環境を形成しています。そのため、富山県への移住を考えている方もいるでしょう。そこで気になるのが富山県の治安ではないでしょうか。
本コラムでは、富山県の治安の傾向や市町村別の治安ランキングを解説します。遭遇率の高い犯罪への防犯対策も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

富山県の犯罪の傾向

富山県の犯罪の傾向

※刑法の一部が改正(令和5年7月13日施行)され、「強制性交等」は「不同意性交等」に、「強制わいせつ」は「不同意わいせつ」に変更されました(2024年4月現在)。

出典:警察庁や各都道府県警発表資料等を元に2022年における犯罪情勢を綜合警備保障株式会社が整理したもの

2022年における富山県の刑法犯の犯罪遭遇率は、全国25位で264人に1件という結果になっています。なかでも、事業所等への侵入盗は犯罪遭遇率が全国6位となっており、182事業所に1件発生している状況です。また住宅侵入盗も15位であり、富山県では事業所・住宅ともに侵入窃盗が全国的に見て多い傾向にあることが分かります。
自動車盗も全国11位と高く、前年の24位から順位が上がっています。
すりの犯罪遭遇率も全国12位であり、前年の25位から大きく上昇しています。

富山県の治安ベストランキング

富山県の白地図

※刑法犯遭遇率ランキングの順位に基づき色分けしています。
1位~3位 水色(治安が良い)
4位~6位 薄い緑色
7位~9位 黄色
13位~15位 赤色(治安が悪い)

刑法犯遭遇率:該当エリアの住民何人あたり1件の刑法犯罪が発生しているか
刑法犯認知件数:警察が犯罪の発生を認知した件数
刑法犯検挙率:刑法犯認知件数における検挙件数の割合

刑法犯遭遇率ランキング(低い順)
順位 エリア名称 刑法犯遭遇率
1 舟橋村(中新川郡) 642.20人に1件
2 朝日町(下新川郡) 537.42人に1件
3 黒部市 458.04人に1件
4 南砺市 422.27人に1件
5 入善町(下新川郡) 371.53人に1件
6 氷見市 311.18人に1件
7 射水市 289.09人に1件
8 砺波市 280.07人に1件
9 立山町(中新川郡) 258.74人に1件
10 上市町(中新川郡) 254.38人に1件
11 小矢部市 245.84人に1件
12 魚津市 226.34人に1件
13 滑川市 226.22人に1件
14 富山市 194.63人に1件
15 高岡市 174.88人に1件
刑法犯認知件数ランキング(少ない順)
順位 エリア名称 刑法犯認知件数
1 舟橋村(中新川郡) 5件
2 朝日町(下新川郡) 19件
3 入善町(下新川郡) 60件
4 上市町(中新川郡) 72件
5 黒部市 84件
6 立山町(中新川郡) 92件
7 南砺市 107件
8 小矢部市 113件
9 氷見市 132件
10 滑川市 141件
11 砺波市 168件
12 魚津市 170件
13 射水市 309件
14 高岡市 922件
15 富山市 2,086件

出典:富山県警察 市町村別犯罪発生状況「刑法犯認知状況(過去2年間)」
※刑法犯検挙率に関してはデータがないため記載なし

富山県の刑法犯認知件数を見てみると、もっとも少ないのは舟橋村(中新川郡)で5件となっています。
一方で、富山県内で刑法犯認知件数がもっとも多いのは富山市で2,086件です。富山市は富山県の県庁所在地で、人口がもっとも多い中核市です。

次に富山県の治安の良い地区、悪い地区について詳しく見ていきましょう。

治安の良いエリアTOP3

順位 刑法犯遭遇率(低い順)
1 舟橋村(中新川郡)
(642.20人に1件)
2 朝日町(下新川郡)
(537.42人に1件)
3 黒部市
(458.04人に1件)

富山県でもっとも刑法犯遭遇率が低いのが「舟橋村(中新川郡)」でした。舟橋村は富山平野のほぼ中央に位置している、全国でもっとも面積が小さい村です。舟橋村では、村内パトロールを行う「ばんどりパトロール隊」が配置されています。青パトとパトカーで村内を巡回して、防犯意識の啓発に努めています。
次に、富山県で刑法犯遭遇率が低いのは「朝日町(下新川郡)」でした。朝日町は、富山県の東端に位置していて、長野県・新潟県と接している町です。
朝日町は、住民による自主的な防犯活動を呼びかけたり、犯罪防止に配慮した環境整備を促進したりと安全なまちづくりに取り組んでいるエリアです。
3番目に刑法犯遭遇率が低いのは「黒部市」でした。黒部市は、富山県の東部に位置していて日本海に面しているエリアです。黒部市では、わんわんパトロール隊を設置したり、通学路における子どもの見守り活動を促進したりと積極的に防犯活動に取り組んでいます。

治安の悪いエリアTOP3

順位 刑法犯遭遇率(高い順)
1 高岡市
(174.88人に1件)
2 富山市
(194.63人に1件)
3 滑川市
(226.22人に1件)

刑法犯遭遇率がもっとも高い場所は「高岡市」でした。高岡市は富山県の北西部に位置しており、観光地やアニメの聖地も多く、人が多く集まることから犯罪に関するトラブルが多いと考えられます。

次に刑法犯遭遇率が高い場所は「富山市」です。富山市は富山県のほぼ中央から南東部分までを占めるエリアで、富山駅周辺や富山城周辺に多く商業施設が集まっています。交通の便がよく観光スポットも充実していることから、多くの人の出入りがあるため、犯罪遭遇率が高いと想定されます。
3番目に刑法犯遭遇率が高い場所は、「滑川市」でした。滑川市は、富山県の中央部からやや東北寄りに位置しているエリアです。富山湾に面していて、ほたるいか海上観光が有名です。市内にはさまざまな観光地もあり、先述のエリアと同様に人が多く集まることから刑法犯遭遇率も高いと考えられます。

富山県で犯罪被害に遭わないために

富山県は刑法犯遭遇率が全国で25位となっており、防犯対策をとることの重要性は高いといえるでしょう。

住宅や事業所等への侵入盗に遭わないために

富山県で住宅を対象とした侵入盗の認知件数は、令和4年は125件、令和5年は101件確認されています。住宅以外の認知件数は、令和4年は325件、令和5年は208件です。減少傾向にあるものの油断はできないため、侵入盗対策をしておきましょう。
侵入盗の多くは、無施錠(鍵をかけていない状態)による被害です。外出時は窓や玄関の鍵を必ずかけましょう。また、勝手口やトイレの窓、お風呂場など侵入口となる可能性のある場所も施錠しておくと安心です。
さらに防犯性を高めるなら、窓や玄関へのツーロック(二重ロック)の設置、防犯カメラや警備システムの導入などが有効です。

出典:富山県警察「富山県内の犯罪情勢」
富山県警察「防犯だより 令和5年7月」

自動車盗に遭わないために

富山県での自動車盗の犯罪発生状況は、令和4年で62件、令和5年で17件と減少してはいるものの、自動車などの荷物や金品を盗む「車上ねらい」は令和4年は103件だったのに対し令和5年は219件と被害の増加が確認されています。そのため車に対する防犯対策も必要だと考えられます。

自動車盗や車上ねらいに遭わないためには、車から離れる際、窓を完全に閉めてエンジンキーを抜き、ドアロックをすることが大切です。少しの時間だけでも被害に遭う可能性があるため、忘れずに施錠するようにしましょう。
実際に、富山県は無施錠の車が多いからという理由で何度も犯行を繰り返した車上ねらい犯が摘発されています。車は住宅の敷地内に駐車していても、必ず施錠しましょう。また、車内には貴重品やバッグなどを置いたままにしないことも大切です。

出典:富山県警察「街頭犯罪対策」
富山県警察「防犯だより 令和5年2月」

すりの被害に遭わないために

冒頭でも紹介の通り、富山県ではすりによる被害が多い傾向にあります。すりや置き引きといった窃盗被害に遭わないために、対策をすると安心です。
まず、ズボンのポケットには財布やスマートフォンといった貴重品を入れないようにしましょう。ポケットは何が入っているのかが分かりやすく、盗みやすいといった特徴があります。
また、人混みが多い場所や電車内ではリュックサックや手荷物から目を離さず、抱えて持つと安心です。荷物から目を離した隙に盗まれることが多いため、少しの時間であっても外では荷物から目を離さないようにしましょう。

出典:警視庁「犯罪・トラブルから身を守る術」

住んでいるエリアの犯罪情報の確認方法

住んでいるエリアや引っ越し先などの犯罪情報を確認して、防犯に努めるのも重要です。富山県の治安状態をチェックしておきましょう。

富山県警察の犯罪発生マップを活用する

富山県警察では、犯罪が発生した場所がわかるよう「犯罪発生マップ」を提供しています。犯罪発生マップでは、マップ上に犯罪が発生した場所が表示されます。どのエリアで犯罪がよく起こっているのか、お住まいの近所で犯罪が起こっていないかなどをチェックでき、防犯対策に役立てることが可能です。

富山県警察「犯罪発生マップ」
https://police.pref.toyama.jp/6108/hanzaimap.html

富山県警察の「防犯だより」を確認する

富山県警察では、最近の犯罪発生状況や防犯対策のポイントなど知ってほしい情報を「防犯だより」に掲載しています。富山県内でよく起こっている犯罪の情報や、防犯対策を知ることができるので、こまめにチェックして自主防犯に役立てると良いでしょう。

富山県警察「防犯だより」
https://police.pref.toyama.jp/6108/anzen/seikatsuanzen/kj00013036.html

富山県警察SNSを確認する

富山県では、X(旧Twitter)やInstagramのアカウントを解説しています。SNSから防犯情報や警察の活動などを確認することができます。SNSであればすぐに情報を確認できるため、よくSNSを利用される方はチェックすると良いでしょう。

富山県警察X(旧Twitter)
https://police.pref.toyama.jp/6100/shoukai/ippan/kouhou/kj00016195.html
富山県警察Instagram
https://police.pref.toyama.jp/6100/shoukai/ippan/kouhou/kj00020588.html

防犯対策はALSOKのホームセキュリティ

スマホゲート写真

富山県では、住宅への侵入窃盗や自動車盗などの窃盗被害が発生しているため、ご自宅の防犯対策が重要となっています。

ご家族や家財の安全・安心のために、ホームセキュリティを導入することをおすすめいたします。ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格〔月額 990円(税込)から〕でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは不審者の侵入や火災などの異常を自宅に設置したセンサーが感知し、自動でガードマンが駆けつけます。
また、スマートフォンを持って玄関のホームセキュリティ本体機器に近づくだけで警備を解除し、警備開始もワンタッチでできる機能があるため、外出時や帰宅時にもスムーズに警備を設定・解除することができます。

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ALSOKでは、屋外対応の防犯カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」もご用意しています。防犯カメラは、屋外に設置することで自動車盗対策にも有効です。
HOME ALSOK Connect Eyeは、Wi-Fi接続のため配線工事不要で、簡単に設置できます。

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