自信がついてきた時ほど、
緊張感をもって仕事にあたりたい。
渡辺 知宏
警送神奈川支社 総合職(警備輸送)
拓殖大学卒
2021年入社
Interview#06
Talk#01
北海道から関東へ。自己探求の末に行き着いたALSOK。
もともと地元北海道の短期大学に通っていました。卒業後はそのまま就職する予定でしたが、学生のうちにもっといろんな世界を見たいという思いから、東京にある本校へと編入。知らない土地での初めてのひとり暮らしだったのですが、いろんな地域から集まるさまざまな人たちとの触れあいを通じて、自分の視野が広がっていくのを感じました。
北海道にいた頃から、コンビニや居酒屋など接客業のアルバイト経験があったので、就職活動でも小売を手がける会社を中心に見ていました。東京へ移ってきた理由のひとつに「やりたいことを見つける」というものがあったのですが、なかなか確信を持てるような企業には巡り会えませんでした。そんな状況で、友人から教えてもらったのがALSOKでした。もともと野球や空手の経験があり体力には自信があったので、「強みを活かせるものがいいだろう」という友人からの勧めでした。参加した説明会では、素直に「かっこいいな」と感じましたね。また選考過程においては、面接があまり得意ではない私に人事の方がフランクに話しかけてくれたり、仕事に関する情報を包み隠さず教えてくれたりと、就活生と誠実に向きあってくれた姿が印象に残っています。
入社直後の研修では、社会人としての基本姿勢を身につけるために、規律や行動規範が指導されます。どこか学生気分の抜け切れていなかった私にとっては、自分を見つめ直す非常によい機会でもありました。またこの期間を通じて同期との絆が深まり、その後一緒に食事へ行ったり遊びに出かけたりする仲にもなりました。
Talk#02
安全に、確実に。周囲に配慮しながら、
お客様の財産を輸送する。
私たち警備輸送隊員が担う役割としては大きく3つ。金融機関のATMへの現金の補充・回収と、小売店などに設置されている入金機内の現金の回収、あとはメール便と呼ばれる企業間における運搬物の輸送です。主に銀行からの依頼が中心なのですが、金融機関が自ら現金や貴重品を輸送するとなると、非常に大きなリスクを伴います。そこでお客様の代わりに、大切な財産を厳重な警備体制のもとお運びするというのが、私たちに課された使命です。
3つの役割のうち、それぞれの隊員に担当が割り振られるのですが、私は1年目にATMを担当しました。支社へと配属された最初の1、2ヶ月間は、先輩ドライバーが運転する助手席に座って同行し、実務を通じて一連の作業内容を学びます。通常の業務でも、2人1組で行動するのが基本です。現場では、現金の補充や回収といった作業をメインで担う役割と、補充した金額などを報告書に記録する役割とに分かれます。初めのうちは運搬物には触れず、サポート役として報告書への記録に従事しました。個人によってタイミングは異なりますが、私は1年目の夏頃から、現金や貴重品を扱う作業を任せてもらえるようになりました。
1年目を終える頃には、自分が担当できる業務も徐々に増え、警備輸送隊員としての成長が感じられるように。特に初めのうちは、現金や貴重品の取り扱いに気をつかうあまり、目の前の作業に集中しすぎてしまう面もありましたが、いまでは周囲への気配りを意識して、落ち着いて作業を行うことができています。
Talk#03
「自信」と「慣れ」のバランスを見失わないように。
警備輸送の業務においては、不正防止の取り組みや不慮の事態に備えた記録なども、重要な職務となっています。特に、現場には必ず記録用のカメラを持ち出し、作業中の様子を撮影することが義務づけられています。たとえば、報告書への記入ミスなどによって、実際のATM内の残金と記録の内容とが一致しない問題が発生しても、映像を見返すことによってその原因を突き止めることが可能です。もちろん、ミスが起こらないように現場では細心の注意を払いますが、人の手によって作業が行われる以上、仕組みとして問題を防止する体制があるのは、私たちにとっても非常に心強いポイントです。
2年目から3年目にかけては入金機の現金回収を手がけるなど、担当できる業務の幅も広がってきました。成長を積み重ねてきた現在だからこそ思うのが、仕事に対する「慣れ」への危機感です。初めのうちは、慎重すぎるほど丁寧に作業を行なっていましたが、業務にはやはりスピード感も求められます。加えて数多くの現場経験をこなすため、日々の作業をルーティンとして処理するようになると、緊張感や警戒心が薄れてしまうことが懸念されます。自信を持つことは非常に大切ですが、大切な財産をお預かりする仕事である以上、常に緊張感を持つべきだと日々自分に言い聞かせています。
職場の先輩たちは、仕事に取り組む姿勢はもちろん、後輩である私たちに対してもとても真摯に接してくれます。私も今後は2人1組で業務を行う際に新人をリードできるくらいの、頼りがいのある先輩隊員を目指していきたいです。また先々では、ALSOKならではの多彩な選択肢を活かして、営業や機械警備といった他の仕事にもチャレンジしてみたいと思っています。いろんな経験が積めるこの会社で、さらに自分の可能性を広げていきたいです。
私のPRIDE
営業であれば契約を取ったり、飲食店であればお客さんを料理で楽しませたりと、それぞれの仕事ならではの喜びがあると思うのですが、ATMや多額の現金に触れる警備輸送というのは、唯一無二のやりがいがある仕事だと思っています。私自身、学生時代にアルバイトとしてさまざまな業種を経験しましたが、この仕事の責任感と使命感は特別です。それだけ社会的な意義も大きいと感じています。
学生のみなさんへのメッセージ
お客様の大切な財産を取り扱う仕事だけに、気を引き締めるべき場面では、緊張感を持った厳格な振る舞いが求められます。だからこそ社会人としての、自分を律する意識が身につくので、人間的な成長にも大いにつながると思っています。また2人1組での作業が多く一緒に過ごす時間も長くなるので、同僚との距離がすぐに縮まり、仲のよい関係性が築けるのもこの仕事の大きな魅力です。
ある一日のスケジュール
7:00~
出社
7:05~
着替えを終えたら、運行日誌をチェックして当日のコースを確認。
7:30~
資金管理の部門から運搬物を受け取り、輸送車に積み込む。
7:45~
支社を出発。各ATMへの現金の補充や回収を行う。
12:00~
午前中に7件ほどを回り、1時間の休憩。パーキングに駐車してお昼ご飯をとる。
13:00~
午後からも数件のATMで作業を行う。
16:30~
帰社後、回収した現金を資金管理の部門へ引き渡す。
18:00~
社用の携帯や印鑑、カメラなどの備品を返却したら、事務処理や報告を済ませて退社。