ALSOK 安全安心コラム
後悔しない家探し!引っ越し前に知りたい賃貸・戸建て選びの注意点
2019.02.14(2022.10.28更新)
春は新生活の準備で引っ越しを検討する方が多くなる季節です。慌てて物件選びをすると、「繁華街が近くて外の音が気になる」「思っていたより街灯が少ない」など、住んでから後悔することがあるかもしれません。家探しをする際は家賃や物件価格、物件の広さ、利便性などを重視しがちですが、周辺環境や治安、防犯設備のチェックも大変重要です。
今回は、家探しで後悔しないために、防犯面で引っ越し前に知っておきたい賃貸・戸建て住宅選びの注意点をご紹介します。
賃貸・戸建て選びの注意点【周辺環境の治安は?】
共同住宅(賃貸マンションなど)や戸建て住宅を選ぶ際、通勤や通学に駅を利用する場合は、物件から最寄り駅までにかかる時間をまずチェックする方が多いでしょう。もちろん、駅までの時間・距離は重要ですが、駅から家に着くまでのルートや、駅周辺・家周辺の治安も、事前にチェックしておくべきポイントです。路上で声をかけられたり、後をつけられるなどの被害事例は、家までの帰り道で多く寄せられています。
人通りの多さを確認
まず、検討している物件の周辺はどのくらい人通りがあるかを確認しましょう。駅前は飲食店などがあり人気が多くても、閑静な住宅街に入っていくにつれ人通りが少なくなっている場合があります。
最寄り駅から家までの最短ルートだけでなく、人通りの多いルートがあるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
また、家までの帰り道に24時間営業のスーパーマーケットやコンビニ、交番などがあるかをチェックしましょう。夜間に危険を感じた際に逃げ込める場所があると、いざというときに安心です。
街灯や防犯カメラの有無をチェック
昼間は安全に見えても、夜になると一気に暗くなる道は多くあります。
家の周りや最寄り駅から家までのルートに街灯は充分にあるでしょうか。街灯が少なく薄暗い、人通りが少ない路地は、不審者がいても気づきにくい場所です。不審者は周囲の視線を避け、目立たない場所を選ぶ傾向にあります。
賃貸・戸建て選びの注意点【空き巣に狙われやすい家は?】
周辺環境を調べたら、次は住む家の防犯性をチェックしましょう。家探しの際にチェックを怠りがちなのが、空き巣対策です。施錠をしっかりする、窓に防犯フィルムを貼り付けるなど、入居してからできる対策もありますが、まずは家探しの段階でチェックしたいポイントを知っておきましょう。
空き巣が標的にする家の3条件
1.長期間留守にしている可能性が高い家
空き巣に「留守にしている」と確信を持たれてしまうような家は、標的になりやすい家といえます。
以下に挙げる点が留守かどうかの判断材料にされるといわれています。
空き巣が行う留守確認方法
- インターホンで呼ぶ(住人が出てくるか確認する)
- 動きを見張る
- 電話をかける
- ガラスに石を投げる
- カーテンの閉まり具合を確認する
- 郵便物の溜まり具合を確認する
など
2.手間をかけずに侵入できる家
空き巣が家に侵入するためにはまずその経路を作らなければいけません。侵入経路作りに時間がかかると通行人や帰宅した家人に目撃されるリスクが高まるので、空き巣は短時間で侵入できそうな家に目をつけます。
そのため、侵入に手間がかかりそうな家だと思わせることがポイントです。二重ロックや警備会社のステッカーなどセキュリティ対策がなされていることが屋外から見て分かると空き巣の抑止に役立つでしょう。
3.周囲に気付かれずに侵入できる家
周囲に気付かれずに窓から侵入できる家は空き巣に狙われやすいといえます。窃盗犯が犯行を思いとどまった理由の統計を見ると、犯行中に周囲に気付かれてしまうことを恐れる空き巣は多いようです。センサーライトや防犯砂利、窓ガラスに設置するブザーなど、「この家に入ると周りに気付かれてしまいそうだ」と思わせるような対策や設備が整っている家を選びましょう。
出典:日本都市計画学会「都市計画報告集 No.8, 2009年8月」
戸建て住宅選びの注意点
警察庁が公開している「令和3年の刑法犯に関する統計資料」によると、住宅を対象とした侵入手段は「無締り」が一番多く、その次に「ガラス破り」が多い状態です。
出典:警察庁「令和3年の刑法犯に関する統計資料」
玄関や窓の施錠は戸建て住宅なら一層気を付ける必要があります。また、窓を割って侵入されることを考えると、周囲から見通しの良いフェンスを検討するか、侵入を検知・発報するセンサーの設置を検討しましょう。
賃貸マンションなどの共同住宅選びの注意点
賃貸マンションなどの共同住宅の空き巣対策というと、「オートロック」を挙げる方が多いでしょう。また、「高層階だから安全」だと安心してしまいがちです。
警察庁が公開している令和3年の調査によると、マンションなどの共同住宅では、一戸建てと同様に「無締り」となった箇所から侵入される割合が高くなっており、「エントランスにオートロック扉があるから」、 「高層階だから」と油断して出入口の施錠を疎かにする住人の隙が狙われていることがわかります。
また共同住宅高層階を狙う窃盗犯は、屋上や非常階段などからベランダへ侵入し、ベランダ伝いに隣の住戸へ移動して、次々と犯行を行います。よって「オートロック」や「高層階だから」と過信せず、(1)屋上に簡単に立ち入れないようになっている、(2)防犯カメラが設置されている、(3)共用部からベランダに飛び移れそうな場所には忍び返しや有刺鉄線が設置されている、といった対策や設備が整った家選びが重要です。
出典:警察庁「令和3年の刑法犯に関する統計資料」
家探しは現地での確認が重要
家探しをする際は、これまでご紹介したような内容を参考にさまざまなチェックポイントを考慮して慎重に選ぶ必要があります。最近では、現地に行かなくても賃貸物件を動画で内見できる「オンライン内見」という便利なサービスがあるようです。しかし引っ越しを決めてから後悔することにならないよう、一度は現地に足を運び、周辺環境や治安を含めて確認することをおすすめします。
昼だけでなく、夜になってから物件周辺を見て回る、最寄り駅やお子様の学校からの通勤・通学ルートを実際に歩いてみるなど、自分の目で確かめてみましょう。
引っ越し先の治安や空き巣対策に不安を感じたら?
自分の予算や条件にすべて見合った物件を探すのは、とても難しいものです。周辺環境や治安を妥協して物件を選ばなければならないこともあるでしょう。
その場合は、防犯フィルムや防犯カメラ、ホームセキュリティ等の防犯設備の導入を自分でできる防犯対策として検討することをおすすめします。
ALSOKホームセキュリティは、戸建て住宅だけでなく、賃貸マンションにも容易に導入が可能です。そのほか、ファミリー向け・一人世帯向けなどに向けたさまざまな防犯グッズやサービスを提供しています。防犯対策を万全に行い、引っ越し先での新生活を安全にスタートさせましょう。