ALSOK セキュリティコラム

いよいよ、夏も真っ盛り。 長期休暇は、普段なかなかとれないもの。この機会に長期休暇をとって、家族みんなで旅行しようと計画をたてられているかたも多いのではないでしょうか。

普段、長期間家を留守にすることが少ないと、出かける前にいろいろと不安になりますよね。
「天窓くらい開けていってもよいかしら?」「お隣に声をかけたほうがよいかしら?」

楽しい旅行から帰ってきたら、自宅が空き巣にあっていた…などという悲しい思い出をつくらないように、お出かけの前に家族みんなでしっかりと防犯対策について話し合いましょう。そして、旅行先への持ちもの準備と一緒に留守宅の防犯準備も万全にして、楽しい思い出づくりをしてきてください。

泥棒に一番狙われやすいのは、一般住宅!

「侵入窃盗」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
事務所や、貴金属店などに侵入する泥棒や窃盗団を想像されるかたが多いのではないでしょうか。平成21年の警視庁のデータによれば、実際、東京都内における「侵入窃盗」の6割以上を一般住宅への侵入(空き巣など)が占めています。こうした被害を受けやすい、つまり「泥棒に狙われやすい家」とは、どんな家なのでしょうか。

【「泥棒に狙われやすい家」4つのポイント】

Point ① | 「留守にしていることが分かってしまう」
○ 夜になっても灯りがついていない
長期間留守にする、帰宅が遅くなる…と分かっている場合は、たとえば、あらかじめ消費電力の少ないキッチンの電気やラジオなどをつけた状態で、出かけてみては?このひと手間だけで、人が家の中にいると見せかけることが可能です。
○ 郵便受けに新聞や郵便物がいっぱい
長期にわたって留守にしていることが分かってしまいます。新聞は留守中止めてもらう、郵便物は近隣や管理人のかたに頼んで、取り置きしてもらうなどしましょう。
Point ② | 「プライバシーに気を遣うあまり、外からの見通しが悪い」
確かにプライバシーを守ることも大切ですが、あまりにも高い塀や植木などで、完全に外界から遮断された家も少し考えもの。防犯上は、できる範囲で塀や植木などを低く(少なく)して、死角をつくらないように心がけることも大切です。
Point ③ | 「窓の防犯対策を特にしていない」
空き巣の侵入手段の第1位は、ガラス破り※。ということは、泥棒に「ガラスを破るのに時間がかかりそうだ…」と思わせることが犯行を諦めさせる大きな抑止力になります。そのためには補助錠を取り付けたり、ガラス面を強化する防犯フィルムを貼ったりすることなどが効果的です。
※警視庁発表「平成21年中の傾向」より
Point ④ | 「侵入しやすそうな足場がある」
窓やバルコニーなど侵入経路になりやすい場所の近くに、物置や給排水管、エアコンの室外機、はしごなど、よじ登るための足がかりになりそうなものは、置かないようにしましょう。

【高層マンションでも気を抜かないで】

「オートロックだから」「高層階だから」「管理人がいるから」…だから、「マンションは防犯面で安心!」といった認識をお持ちのかたも少なくないと思いますが、これは大きな勘違いです。平成21年の警視庁のデータによると、東京都内における住宅への侵入窃盗のうち、一戸建ては約38%。残りの約62%が集合住宅※なのです。
※中高層住宅(4階建て以上)および3階建て以下の共同住宅、テラスハウス等を含む。

  1. 1階エントランスで、複数の住戸の部屋番号ボタンを押す。
  2. 応答しなかった家を留守だと判断する。
  3. マンションに戻ってきた入居者が、オートロックを解除してマンションに入るとき、入居者を装って一緒に入る。
  4. 留守だと見当をつけておいた住戸から侵入する。

インターホンに応答したのに返事がない、などの場合は、留守宅の確認かもしれません。
「高層階だから」「集合住宅だから」…逆に「十分気をつけよう」という気持ちで、過ごすようにしたいですね。

「家族みんなで防犯対策」いかがでしたか。
この機会に一度ご家族で、ご自宅に“泥棒に狙われそうな箇所”がないか探してみませんか?泥棒の視点で、おうちの周りをチェックしてみてください。意外なところに、スキがあるかもしれません。窓ガラスからの侵入に対して有効な『補助錠』を取り付けてみるのも手ですね。楽しい旅行の余韻にひたれるように、ご家族みんなで、できる限りの対策をして、有意義な夏休みを過ごしてください。

参考:「換気ができ、表からはALSOKマークが見える補助錠『ALSOKロック』」
https://guardman-shop.com/item-detail/1240449