ALSOKあんしん通信
グローバル化の波は犯罪にも!国際犯罪の脅威
★今回は、グローバル化を象徴する犯罪事例をもとに、国際犯罪の特徴についてご紹介します。
○変化する国際犯罪
警察白書によると、平成23年の来日外国人による犯罪の検挙件数は約1万7千件でしたが、令和2年の検挙件数も1万8千件と減少する傾向は見受けられません。
日本人による犯罪は単独犯が多いのに比べ、来日外国人による犯罪は複数犯が多く、3~4人組以上で犯行に及ぶケースが少なくないという特徴もあります。
【たとえばこんな事件です】
犯罪の国際化を象徴するケースをご紹介します。
- 振り込め詐欺もグローバル化
インターネットで簡単に他人と知り合うことができる便利な時代ですが、親しくなった外国人と連絡をするうちに多額の送金をだまし取られるという「国際ロマンス詐欺」に関する相談が増えています。例えば、日本に荷物を送ると相手から連絡があり、受け取りの際に通関手数料として多額を請求されるという事例があります。また、軍人を名乗る男性から休暇取得費用として多額の送金をお願いするという手口もあります。 - 身に覚えのない荷物が届いた・・・
不審な植物の種子が海外から届き、代金の請求を受けるケースです。植物検疫官による検査を通っていない種子のため、種子を庭やプランターに植えたり、種子が入っていたビニール袋を開けてしまうと思いがけないトラブルに巻き込まれる危険性があります。
国民生活センター『-愛のギフトを受け取ってほしい!?-それってもしかして「国際ロマンス詐欺」?』
国民生活センター『注文していないのに海外から植物の種子が送られてきたという相談が寄せられています』
○グローバル化はますます進む
国際社会の情勢に連動した犯罪のグローバル化は、今や避けられない流れとなっています。先ほど紹介した国際ロマンス詐欺や不審な荷物の事例のように、自分では気づかないうちに国際犯罪に巻き込まれるケースが身近に潜んでいます。 住宅侵入盗の場合も、外国人が犯人の場合は複数犯で実行する比率が高くなっているため、注意が必要です。まずは住宅に侵入されないよう、しっかり防犯対策することが重要ですが、万が一犯人と鉢合わせした時には、自身や家族の安全確保を最優先するようにしてください。
以上