ALSOKみんなが作る!防犯何でもランキング

「電話で確認する」が過半数に。でも、状況によっては電話だけでは不十分な場合も。

やはり電話で確認する方が50%と圧倒的に高くなりましたね。手軽さだけでなく、「声が聞ける」安心感が大きいのでしょう。しかし、電話ではかけられる時間帯や回数に限度がありますし、メールの場合両親が不慣れだったりと、一長一短です。心肺停止など万が一の場合1分でも早い医療機関への連絡が救命には重要となります。できるだけ頻繁に安否を確認できる手段を確保したいところですね。

平成22年版 高齢社会白書(内閣府発表)によると、65才以上のご高齢者が日本の人口に占める割合は、22.7%(※)。実に5人一人がご高齢者という、世界でも類を見ない高齢化社会に日本は突入しています。さらにライフ・スタイルの変化や、「子どもの世話になりたくない」という親も増えたことで、親子が離れて暮らすケースは、ますます多くなるでしょう。離れている親の安否は、子どもにとってとても気になるところですね。
※総務省統計局「人口推計」平成22年4月発表より

ご高齢者に多い家庭内の事故。居間・階段・廊下が特に注意

ご高齢になると家庭内での事故が多くなります。東京消防庁(平成20年統計書)によると、一般負傷に関する救急事故は転倒によるものが最も多く、年間で58,028件。そのうちの約78.4%をご高齢者が占めています。更に家庭内での事故の発生場所をみると、意外にも居室が一番多く、ついで廊下・通路、階段となっています。滑りやすいフローリングの床面、スリッパの着用などは足腰が弱いご高齢者にとっては事故の原因となりやすいかもしれません。生活する上でよく通る場所を確かめて、シートやワックスなどで滑り止め対策をする、階段には手すりをつけるなど、子どもたちの方から声をかけて、親と一緒に対策を検討しましょう。

死亡事故最多は浴室。溺死、転倒など危険がいっぱい

ご家庭内でご高齢者の死亡事故が最も起こりやすいとされる場所が浴室です。転倒による死亡事故数は、65歳以上の方で年間1,705人(全体2,260人)であるのに対し、浴室での溺死数は2,938人(全体3,316人)に上ります(厚生労働省 平成18年人口動態統計より)。浴槽への転落事故を未然に防ぐためには、浴室への手すりの設置、マットの敷設などが有効な対策となるでしょう。

一人暮らしのご高齢者向けに増える〈見守りサービス〉

一人暮らしのご高齢者が増え、その安否を気遣う家族は少なくありません。可能な限り安否の確認を行うよう努めたいものですが、電話やメールだけでは限界がありそうです。最近ではセンサーを使って、親がいつも通りに生活を送っているか動きを察知して定期的に教えてくれる 便利なサービスもあります。親子で話し合って、お互いに安心できる最適な方法を検討してみてはいかがでしょうか。